新刊 ロイス・ホルツマン『遊ぶヴィゴツキー』
ロイス・ホルツマン 著/茂呂雄二 訳
四六判並製248頁
定価:本体2200円+税
発売日 14.9.10
ISBN 978-4-7885-1408-9
見本出来ました。9月12日配本です。
9月16日ごろ書店に並びます。
レフ・ヴィゴツキーに出会ったのは、発達心理学者、発達心理言語学者としてやっていこうという時だった。私は政治的にラディカルになって、ヴィゴツ キーを私の政治面でのメンターである哲学者に紹介した。彼と仕事を始めるため私は大学を離れ、ヴィゴツキーを携えて、主流の学者の世界から飛び出した。
私のはじめてのメンターは、ロイス・ブルームだった。研究者であり教育者であるロイスとは1970年代に、院生としてコロンビア大学の発達心理学大学院 プログラムで一緒に仕事をした。幼児の言語学習を研究するには、大学のラボを離れて、家庭や遊び集団に入っていかなければならないことをロイスは教えてく れた。私たちは、遊び、会話し、パフォーマンスしながら、赤ちゃんたちと何時間も一緒にいたものだ。私は、文脈がとても大事であること、赤ちゃんが家庭で 行なうのと同じことをラボでもするわけでないこと、赤ちゃんと、何をするか、誰と一緒にやるのかとは一体のものであることを学んだ。ロイスと仕事をするこ とで、質的研究が量的研究よりも厳密である─実際、数段厳密である─ことを学んだ。ロイスのおかげで、私は研究というものが大好きになった。彼女が私をラ ボから連れ出してくれて以来、それは私のすべての研究の基礎となった。
・・・・・・
« ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第143号■ | トップページ | 新刊 仲真紀子・久保(川合)南海子『女性研究者とワークライフバランス』 »
「新刊」カテゴリの記事
- 書評 井上雅雄 著『戦後日本映画史』@図書新聞 2023年1月14日号 付(2023.01.11)
- 新刊 いのちに寄り添う自宅介護マニュアル(2021.06.21)
- 新刊 山 祐嗣 著 『「生きにくさ」はどこからくるのか』(2019.06.26)
- 新刊 中田基昭 編著 『保育のまなざし』(2019.06.13)
- 新刊 飯長喜一郎・園田雅代 編著『私とパーソンセンタード・アプローチ』(2019.06.11)
« ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第143号■ | トップページ | 新刊 仲真紀子・久保(川合)南海子『女性研究者とワークライフバランス』 »
コメント