書評 日比嘉高著『ジャパニーズ・アメリカ』 毎日新聞 8月10日付
日比嘉高 著
ジャパニーズ・アメリカ
の書評が毎日新聞、2014年8月10日付に掲載されました。
評者は若島正氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにはこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
……本書『ジャパニーズ・アメリカ』が豊富な資料や丹念な読解ととみに描き出しているのは、渡米熱がピークに達する1900年前後に始まり、第二次大戦中に日系アメリカ移民が強制収容所で生活することを余儀なくされた時期へと至る、日系アメリカ移民が日本語で書いた文学作品の全貌と、そのような営みを下から支えていた、移民地の日本語新聞や日本書店、そして収容所図書館といった文化的基盤である。 ここで取り上げられている作品には、わたしたちにとってなじみの深いものもあるが、たとえば永井荷風の『あめりか物語』を取り上げた章では、日本人作家永井荷風による異文化観察の記録としてではなく、アメリカに定住することも視野の中に入っていた、潜在的移民の文士志望者永井壮吉による、将来の行方も定かではない方向が映し出されたものとして論じられる。……

日比嘉高 著
ジャパニーズ・アメリカ
A5判上製392頁・定価:本体4200円+税
発売日 14.2.20
ISBN 978-4-7885-1369-3
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