新刊 苧阪直行『自己を知る脳・他者を理解する脳』
苧阪直行 編
四六判上製320頁+カラー口絵15頁
定価:本体3600円+税
発売日 14.7.25
ISBN 978-4-7885-1397-6
見本出来ました。7月30日配本です。
8月1日ごろ書店に並びます。
自己を知る脳・他者を理解する脳への序
─自他の境界の脳内パズルを解く本書のテーマは自己と他者である。自己は他者なしには考えられないし、他者も自己なしでは考えられない。デカルトの「われ思う、ゆえにわれあり」という 言明に対して、まさに「われ思う、ゆえに他者あり」あるいは「他者あり、ゆえにわれ思う」と言えそうだ。認知脳科学の進展は、自己と他者のかかわりを社会 脳の視点から理解しようとする試みを生みだしつつある。冒頭で述べた「ゆえに他者あり」という表現のうちの他者を社会と置き換えてみてもよい。本巻はこの 視点から社会的存在としての脳を、自己と他者の間で相互に照らし出す冒険を行う。この冒険の醍醐味は、自他の境界の脳内パラドックスを解きほぐすことにあ る。自分のことは自分が一番よく知っているという人がいるが、本当にそうであろうか? 本巻で探る諸テーマでは自分を知ることは他者を理解することより難 しいということを、社会脳の視点から検討している。自己と他者がどのような脳内表現をもつのかは、永遠の知的興味あふれるテーマである。
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