新刊 馬場公彦『現代日本人の中国像』
馬場公彦 著
A5判上製402頁
定価:本体4200円+税
発売日 14.5.9
ISBN 978-4-7885-1386-0
見本出来ました。5月2日配本です。
5月7日ごろ書店に並びます。
本書は前著『戦後日本人の中国像――日本敗戦から文化大革命・日中復交まで』(二〇一〇年、新曜社)の続編である。前著が一九四五年の敗戦から日中復交 がなされた一九七二年までの二七年間を扱ったのに対し、本書は翌一九七三年より天皇訪中の九二年末までの二〇年を扱う。より現在に近い時期を扱うので、タ イトルを「戦後日本人」から「現代日本人」に改めた。取り上げる素材、分析方法、叙述の仕方などは前著をおおむね踏襲している。
とはいえ、本書で抽出した「中国像」は、前著のそれとはかなり様相を異にしている。この差異は、何よりも前著の二七年間が日中断交時期であった(いっぽ う台湾の中華民国政府とは国交があった)のに対して、本書は国交がなされた(いっぽう台湾の中華民国政府とは断交した)後の時期であるという違いによるも のである。人・物資・情報が直接往来可能な二国間関係と、それが不可能であるか極めて制限されている二国間関係とでは、交流のあり方が根本的に異なり、他者認識のありようも大きく異なってくる。
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