新刊 日本質的心理学会『質的心理学研究 第13号』
日本質的心理学会 編
B5判並製280頁
定価:本体3200円+税
発売日 14.3.20
ISBN 978-4-7885-1379-2
見本出来ました。3月26日配本です。
3月28日ごろ書店に並びます。
動きながら、関わりながら
『質的心理学研究』第13号を無事みなさまのお手元に届けられることになった。昨年(2013年)4月に編集委員長の大役を能智正博先生(現理事長)から 引き継いで,どうにか1年,動きながら,関わりながら走ってきたというのが実感である。これまでも編集委員,あるいは副編集委員長としての役割を担わせて いただいたことはあったものの,編集委員長となって初めて出るこの号は,やはり格別である。それは,編集委員会のなかで投稿論文やその査読をめぐってさま ざまな議論がなされ,そのなかでは,一筋縄ではいかない,ときにちょっと難しい問題が起こることもあり,それなりに大変な思いもしてきたということの裏返 しでもある。ところで,質的研究に取り組んでいる私たちが,その対象にしているのは「人間」である。そしてその「人間」は,けっして虫ピンで留めて見られるような存在 ではない。みな,それぞれの思いを抱えながら,歴史的・社会的・文化的な渦の中で動きながら,そして誰かと関わりながら生きている人たちである。そして研 究をする私たち自身も,そのような「人間」の一人である。言うまでもなく,けっして神様のような特権的な位置から客観的に物事を俯瞰しているわけではな い。私たち自身もまた,動きながら,関わりながら,なんとか「人間」を捉えていくしかない。
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