新刊 マーク・フリーマン『後知恵』
マーク・フリーマン 著/鈴木聡志 訳
四六判上製296頁・定価:本体3200円+税
発売日 14.1.20
ISBN 978-4-7885-1368-6
見本出来ました。1月23日配本です。
1月27日ごろ書店に並びます。
日本語版へのまえがき
まずは『後知恵――過去を振り返ることの希望と危うさ』を鈴木聡志氏が訳されたことに感謝を述べたい。私は日本語がわからないので、彼の翻訳が優れてい るのかどうかは知りようがない! けれども、氏からの質問の数々や翻訳過程を通して示された配慮から判断するに、私は彼の仕事が素晴らしいことを確信し、 彼の仕事に深く感謝する。
このまえがきは私にとって、『後知恵』を「公式に」振り返る最初の機会になる。おそらく、言うまでもなく、このプロセスは希望と危うさ、両方を伴う。確 かに、自分の仕事を振り返るというプロセスは、本書の中心部にある諸問題のいくつかを調べるのにふさわしい。まず危うさの方から始めさせていただきたい。 第一に、そして最も基本的なことだが、明白な誤りがいくつかあった。これらに気づかなかったとは、どうしたことか?(と私は自問した)。答えは実にはっき りしている。長い時間をかけて本や論文を書き、何度も何度も読み直した後では、細部への注意力が衰弱することがある。人はそこにあるものではなく、見たい ものを見るのだ。
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