新刊 中村桂子『変わる』
中村桂子 編集
A5判変型並製273頁・定価:本体1905円+税
発売日 14.1.15
ISBN 978-4-7885-1364-8
見本出来ました。1月15日配本です。
1月20日ごろ書店に並びます。
はじめに
「変わる」。昨年が「遊ぶ」と少々変化球でしたので、今年は思い切って直球で行こうと「変わる」にしました。
日常生活で接する生きものは、みごとな変化で存在感を示します。通勤路の桜並木がいっせいに花を開くと街の様子が変わり、通り過ぎる人々もいつもより晴 れやかな顔になります。可愛かった男の子がいつの間にかたくましい青年になっていて驚くこともよくあります。これほどの変化でなくとも、人間も動物も植物 も日々変わっていくところに面白さがあると言えるでしょう。
ところで、科学は本来変わらないものを求め、普遍的な法則を探るものですから、生きものにもそれを求めました。難しい作業でしたが、細胞とその中にある DNAの発見が、地球上のすべての生きものは基本的には同じはたらき方をしており、祖先を同じくしていると考えてよいことを明らかにしました。そこで科学 は、モデル生物を用いて生命現象を支える普遍的メカニズムを研究してきたのです。楽しい作業です。
・・・・・・
« 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます | トップページ | 新刊 帯刀益夫『遺伝子と文化選択』 »
「新刊」カテゴリの記事
- 書評 井上雅雄 著『戦後日本映画史』@図書新聞 2023年1月14日号 付(2023.01.11)
- 新刊 いのちに寄り添う自宅介護マニュアル(2021.06.21)
- 新刊 山 祐嗣 著 『「生きにくさ」はどこからくるのか』(2019.06.26)
- 新刊 中田基昭 編著 『保育のまなざし』(2019.06.13)
- 新刊 飯長喜一郎・園田雅代 編著『私とパーソンセンタード・アプローチ』(2019.06.11)
コメント