新刊 矢守克也・前川あさ美『災害・危機と人間』
矢守克也・前川あさ美 責任編集
A5判上製320頁・定価:本体3400円+税
発売日 13.12.17
ISBN 978-4-7885-1365-5
見本出来ました。12月13日配本です。
12月16日ごろ書店に並びます。
序章
本書は,一連のシリーズとして刊行されている「発達科学ハンドブック」の一冊である。これまで,すでに,1巻『発達心理学と隣接領域の理論・方法論』,2巻『研究法と尺度』,3巻『時間と人間』,4巻『発達の基盤:身体,認知,情動』,5巻『社会・文化に生きる人間』,6巻『発達と支援』の6つの巻については刊行済である。このラインアップからわかるように,本シリーズは,理論・実践・方法の各視点から,発達科学の全容について体系的に叙述することを目指している。
この7巻では,「災害・危機」にフォーカスをあて,この視点から人間の発達について考察を深めることを目的としている。事の本質は,つつがない日常の中にあると考えることもできるが,他方で,災害・危機という異常事態においてこそ,良きにつけ悪しきにつけ,人間の本質や社会のありようが浮き彫りになるとの考え方にも大きな説得力がある。個人や関係の発達という現象も,けっして例外ではない。災害・危機という経験がこれらの発達にどのような影響を与えていくか,あるいはこうした発達がどのように災害・危機とむきあい,つきあうことを可能にするのか,本書では多様な角度から検討していくことになる。
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