書評 中山元著『ハンナ・アレント〈世界への愛〉』
中山 元 著
A5判上製520頁・定価5985円
発売日 13.10.25
ISBN 978-4-7885-1341-9
の書評が、12月15日 2013年 朝日新聞に掲載されました。
評者は水無田気流氏。
世界は他者とともに作るもの
・・・・・・(一方)アレントは他者へと向かう能動的なかかわりを基点として世界を立ち上げる。愛の内包する矛盾とは、世界や他者とのかかわりにおいて宿命的に表れる問題でもある。西欧思想史におけるこの問題を指摘しつつ、それでもなお、「世界は他者とともに作るもの」だという姿勢。それは、ハイデガーがアレントと袂を分かって後、何度か言及しつつも確証し得なかった、単独性の難問を解く鍵のようにも見える。・・・・・・
≪もっと読む 朝日新聞 書評サイトへ≫
評者の先生、掲載ブログご担当者に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
« 新刊 私市保彦・今井美恵『「赤ずきん」のフォークロア』 | トップページ | 紹介 稲上毅著『ヴェブレンとその時代』 »
「書評」カテゴリの記事
- 書評 林英一著『残留兵士の群像』@下野新聞 23年3月4日付 (共同通信配信)(2023.03.08)
- 書評 烏谷昌幸 著『シンボル化の政治学』@毎日新聞 2023年2月18日付(2023.02.20)
- 書評 井上雅雄 著『戦後日本映画史』@読売新聞 2023年1月8日(2023.01.10)
- 書評 私市保彦著『賢治童話の魔術的地図』@週刊読書人 2022年11月18日付(2022.11.19)
- 書評『東京ヴァナキュラー』@歴史学研究2022年11月号(2022.11.21)
« 新刊 私市保彦・今井美恵『「赤ずきん」のフォークロア』 | トップページ | 紹介 稲上毅著『ヴェブレンとその時代』 »
コメント