書評 紹介 辻本昌弘著『語り 移動の近代を生きる』
辻本昌弘 著
四六判上製232頁・定価2730円
発売日 13.9.1
ISBN 978-4-7885-1353-2
の紹介が、沖縄タイムスに掲載されました。2013年11月13日付
アルゼンチンの日系紙「らぷらた報知」記者で本紙通信員の崎原朝一さん(79)の半生を聞き書きした『語り 移動の近代を生きる』(辻本昌弘著、新曜社)がこのほど出版された。最後の御冠船踊りに登用された一族の「世替わり」、沖縄戦の疎開、移民と一族の歴史を通して沖縄の近現代史を鮮やかに映し出す。・・・・・・
「風子」の俳名で、崎原さんが発表した俳句群も収録されている。「ツイストおわり河へ鮮明に靴脱ぐ母」。しまくとぅば、日本語、スペイン語とさまざまな言葉の経験。
「アルゼンチンで、私の沖縄と日本がどんな新しい、広がりを持つか、そこが私の出発点である」と崎原さんが書くように、心を自由に羽ばたかせたことが革新的な作品で伝えられる。
沖縄近現代史と個人の経験を往還しつつ、映し出される沖縄は、地理的に限定されない「オキナワ」の姿を描き出している。
掲載紙ご担当者の方には心よりお礼申し上げます。ありがとうございました
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