新刊 上淵 寿・フィールド解釈研究会 『フィールド心理学の実践』
上淵 寿・フィールド解釈研究会 編
A5判上製230頁・定価2625円
発売日 13.9.5
ISBN 978-4-7885-1355-6
見本出来ました。9月4日配本です。
9月6日ごろ書店に並びます。
はしがき
質的研究や質的心理学という言葉が日本で当たり前のように使われるようになって、10年以上経つ。その間に、さまざまな方法論の本や、実際の研究に関する本、研究が掲載された学術誌などが登場した。
しかし、方法論や実際の研究例を読んだだけで、私たちは質的研究ができるのだろうか。質的研究に限らず、研究という活動には、論文等で表に出ない、研究のやり直し、研究フィールドで生じる人間関係の齟齬といった問題、研究者自身が経験する質的研究を行う時の戸惑いや悩みがつきものである。
本書は、このような問題を突き詰め、さらに質的研究から得られた知識、取り出された意味をさまざまな角度から検討する。そして、単に研究の体験を取り上げるだけではなく、その体験を理論的に検討し直す作業も同時に行っている。この理論的検討が、日本の刊行物では必ずしも十分ではないことが多い。さまざまな技法や方法論を駆使した研究であっても、それらの技法や方法の背後にある思想的文脈がしばしば無視されて、ただその方法が使いやすいからという理由で採用されている例も多々みられる。
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