書評 讀賣新聞2013/4/21 戦後社会の変動と記憶
叢書「戦争が生みだす社会」 1巻
荻野 昌弘 編
戦後社会の変動と記憶の紹介を
2013年4月21日付讀賣新聞書評にてご紹介いただきました。評者は開沼博氏。
荻野 昌弘 編
四六判上製320頁・定価3780円
発売日 13.2.25
ISBN 978-4-7885-1323-5
評者の先生、掲載紙ご担当者に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。・・・・・・敗戦によって生じた大量の引き揚げ者は地域別の人口構成に大きな変化を引き起こし、戦後社会の行方に強い影響を与えた。同様に、無用となった広大な軍用地には、戦後「平和産業都市」に転用された例などあるが、その基本的な構造、水道や病院、道路網など軍のために作られた施設が現在に至るまで街の姿を規定する例もある。戦争がつくった空間のあり方が現代にも深く爪痕を残しているのだ。・・・・・・
戦争体験者が減る中、私たちはいかに戦争を考え続けられるのか。その手がかりがここにあるのかもしれない。
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