書評 中山弘明 著 第一次大戦の〈影〉
中山弘明 著
四六判上製336頁・定価3360円
発売日 12.12.14
ISBN 978-4-7885-1315-0
の書評が、3月17日付北海道新聞に掲載されました。
評者は成田龍一氏。
・・・・・・著者はここに目を向け、文学を素材とし、日本における第一次世界大戦の「影」を探ろうとする。世界大戦に伴うさまざまな現象を紹介し、それに意味づけ、あらたな時代像を提供しようとするのである。
おりしも「群衆」が登場し、大正デモクラシーと呼ばれる時代である。しかし、著者は「民主化」とともに戦争の影をこの時期に見出し、日本が国内にも「危機的状況」を示し、のちの総動員体制の「端緒」を見て取るべき、とする主張を展開した。・・・・・・
掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
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