新刊 ロイック・ヴァカン『ボディ&ソウル』
ロイック・ヴァカン 著
田中研之輔・倉島哲・石岡丈昇 訳
四六判上製416頁・定価4515円
発売日 13.2.1
ISBN 978-4-7885-1319-8
見本出来ました。2月1日配本です。2月5日ごろ書店に並びます。
訳者解説
本書は、Loic Wacquant, Body & Soul: Notebooks of an Apprentice Boxer(Oxford University Press, 2004)の全訳である。この本は二〇〇〇年にフランス語で刊行されたCorps et ame. Carnets ethnographiques d’un apprenti boxeur(Agone, Comeau & Nadeau)をヴァカンが英語版に編集したものである。これまでに英・仏語版を合わせて九つの言語で出版されている。英語版の公刊後にはQualitative Sociology(28巻2号、2005年)およびSymbolic Interaction(28巻3号、2005年)誌上で特集が組まれ、複数の書評論文とそれに対するヴァカンのリプライが掲載された。 ロイック・ヴァカンは、一九六〇年生まれ、フランスのモンペリエ出身である。HEC(高等商業学校)入学後に産業経済学を専攻していたが、たまたま聴講したピエール・ブルデューの公開講義に触発され社会学を学び始めた。以降、ブルデューの講義に頻繁に通うようになり、講義後にはブルデューの自宅まで歩きながら熱心な議論をおこなう間柄となった。HEC卒業後に渡米し、シカゴ大学でウィリアム・ジュリアス・ウィルソンの指導の下で黒人ゲットーの調査研究を開始した。ウィルソンは日本でも『アメリカのアンダークラス』、『アメリカ大都市の貧困と差別』(共に明石書店)の著者として知られるが、その基になったシカゴ大学調査プロジェクト「都市貧困と家族生活をめぐる研究」の主要メンバーとしてヴァカンは活躍した。一九九四年に博士学位を取得し、現在はカリフォルニア大学バークレー校社会学部教授である。一九九七年にはマッカーサー・フェローに選出されるなど高い評価を得ている。昨今ではヨーロッパ、南米、アジアでの数々の学会やシンポジウムにスピーカーとして招聘されている。
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