書評 根ヶ山光一著 『アロマザリングの島の子どもたち』
根ヶ山光一 著
『アロマザリングの島の子どもたち』
――多良間島子別れフィールドノート
の書評が、2013年1月24日号「週刊文春」の「文春図書館」に掲載されました。(ほか『父 水上勉』(窪島誠一郎、白水社)『大介護時代を生きる』(樋口恵子、中央法規)とともに)
評者は酒井順子氏。
『アロマザリングの島の子どもたち』を読み、介護と子育ての共通性についてさらに考えさせられた。・・・・・・・発達行動学の研究者である著者は、かつて日本一出生率が高かった沖縄の多良間島でフィールドワークを行い、多良間の出生率の高さは、母親だけで育児を背負い込まないところにあるのでは、と見る。・・・・・・島における子育てシステムを他地域にあてはめるのは、困難であろう。が、相手が子どもであれお年寄りであれ、家庭内にこもるのでなく、さまざまな人とともに「ケア」するという姿勢は、私たちにとってヒントになるのではないかと思う」
評者の先生、掲載紙ご担当者さま、ありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
根ヶ山光一 著
『アロマザリングの島の子どもたち』
――多良間島子別れフィールドノート
四六判上製208頁・定価2310円
発売日 12.12.17
978-4-7885-1317-4
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