◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第127号■
2013年1月28日発行 メール版 第127号 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第127号■ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◇トピックス ___________________________________ ●書評 『甦る「ゴンドラの唄」』の著者・相沢直樹氏のインタビューが新年1月6日 付の日本経済新聞「あとがきのあと」で紹介されました。「いのち短し、恋せ よ少女」で有名な、「ゴンドラの唄」の受容の歴史を追った意欲的な本。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/2013117-3d29.html 『甦る「ゴンドラの唄」』はまた「週刊ポスト」2013年2月1日号に書評掲載 されました。評者は川本三郎氏。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-64e9.html 杉本章吾著『岡崎京子論』の書評が昨年末12月23日、日本経済新聞に掲載 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-d85a-1.html 週刊文春1月24日号の「文春図書館」で根ヶ山光一著『アロマザリングの島 の子どもたち』が酒井順子氏に紹介されました。本書のテーマである、子ども の母親以外の養育(アロマザリング)を「家庭内にこもるのでなく、様々な人 とともに『ケア』するという姿勢は、私達にとってヒントになるのでは」と評 されています。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-d85a.html ●受賞 弊社、第9回出版梓会新聞社学芸文化賞を賜りました https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/9-3574.html ___________________________________ ◇近刊情報 ___________________________________ 2月下旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『テレビという記憶』 ──テレビ視聴の社会史 ---------------------------------------------------------------------- 萩原 滋 編 A5判上製264頁・定価2730円(税込) ISBN 978-4-7885-1329-7 C1036 分野=メディア論・社会心理学 ◆「公共的記憶」はどのようにつくられてきたか? メディア環境が激変する現在、若年層を中心にテレビの見方は多様化・個人化 し、影響力の低下が指摘される一方で、テレビ情報への依存度は年代を問わず 高水準を維持しています。本書では、間もなく還暦を迎えるテレビの歴史を視 聴者の立場で振り返り、中高生から高齢層まで幅広くインタビュー、ウェブ調 査などを行ってテレビ視聴の現況・テレビにまつわる記憶を明らかにし、世代 内・世代間の「記憶の共有」という視点から、テレビが果たす社会的役割の変 遷を世代ごとに検討しました。そこから浮かび上がる今後のテレビが果たすべ き役割とは? 編者は慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授。 3月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『ワードマップ 現代エスノグラフィー』(仮題) ──フィールドワークへの新しいアプローチ ---------------------------------------------------------------------- 藤田結子・北村文 編 四六判並製256頁・予価2310円(税込) ISBN 978-4-7885-1328-0 C1030 分野=社会調査・社会科学一般 ◆街へ出る前に、フィールドへ行く前に フィールドワーク、エスノグラフィー(民族誌)について、手紙の書き方、ノ ートの取り方から機器の扱い方まで、手取り足取り解説した本は多くあります。 J・クリフォードらの『文化を書く』以来、文化を誰が、どこから、どう書く のか、という政治性が指摘されていますが、本書はそのような問題意識を組み 入れながら、ポジショナリティ、自己再帰性、表象の政治、当事者研究などの 基本概念を詳述し、介護、障害、ボランティアなどの新しい対象分野を取り上 げ、さらにはフィールドに出たときに調査者が出会う初歩的な問題についても、 体験をとおした適切なアドバイスをしています。これからのフィールドワーク に必携の「思想的」ガイドブックといえましょう。 3月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『パラドックスの科学論』(仮題) ──科学的発見はいかになされるか ---------------------------------------------------------------------- 井山弘幸著 四六判上製312頁・予価2940円(税込) ISBN 978-4-7885-1327-3 C1040 分野=科学一般・現代思想 ◆その魅力を語り尽くす パラドックスとは何か、その魅力はどこにあるのでしょう。「一見、不合理で あったり矛盾したりしていながら、よく考えると真理である事柄。逆説」と辞 書にはあります。「アキレスと亀」の話などが有名ですね。パラドックスはあ らゆる分野に現われますが、特に科学の分野には多く、科学的発見が世間の常 識を覆すことでなされることが多いからでしょう。本書は、科学の歴史に現わ れてきた多くのパラドックスを、ユーモアをまじえて詳述します。「アキレス と亀」の卓抜な解釈から始めて、サイズの話、「量る」ことのパラドックス (「たましい」や「幸せ」を量る)、ニセ科学、セレンディピティー論(発見 のパラドックス)、そしてサンデル先生の白熱教室でおなじみの「路面電車問 題」などまで、さまざまなパラドックスを取り上げ、意想外の思考が展開され ます。パラドックスの魅力を満喫させてくれる第一級の読み物・テキストです。
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