書評 浅野光紀 著 非合理性の哲学
・・・・・・本書は、まさしく、人間の内面と外面との間の関係、とりわけ、その間に生じる食い違いを、主題として論じています。最初の三章では、イソップの「酸っぱいブドウ」の例を引いて語られることの多い、いわゆる「自己合理化」という問題が扱われます。そこでは、行動を引き起こす自らの意志の問題は、幾分棚上げにして、自分の行動の結果が、自分にとって思わしくないときに、それを「合理化」してしまう人間の性向がテーマになります。著者は・・・・・
浅野光紀 著
非合理性の哲学
――アクラシアと自己欺瞞
の書評が毎日新聞 12月9日付/2012年に掲載されました
評者は村上陽一郎氏。
四六判上製402頁・定価3990円
発売日 12.07.06
評者の先生、掲載紙ご担当者さまに心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。
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