新刊 志賀令明『人間理解の心理学』
志賀令明 著
人間理解の心理学
A5判並製208頁・定価2205円
発売日 12.12.19
ISBN 978-4-7885-1316-7
見本出来ました。12月7日配本です。12月10日ごろ書店に並びます。
まえがき
本書は『人間理解の心理学:こころの物語のよみ方』という書名で、看護・介護・保育の心理学シリーズの第 1巻として、ケアする側がいかにケアされる側を理解して、しかも一方的にケアギバーとして振る舞うのではなく、ケアする側・ケアされる側 双方にとって円滑な実りある関係をもたらすことを目的に書かれたものです。 ケアの場面では傾聴ということばがよく聞かれます。傾聴とは、文字通り耳を傾けて相手の話を一生懸命聴くことです。しかし傾聴は、単に 耳を傾けるだけでは足りない仕事でもあります。というのは傾聴を通じて、私たちはその人の人生そのものに触れることになるかもしれないか らです。すなわちそれは当人のたどってきた歴史に触れるということであり、歴史に触れるということは自ずと当人が暮らしてきた社会や文化 に触れるということになります。 つまり、ケアや傾聴をきちんと行うためには、私たちは自分の属する世代の文化のみを知っているだけでは足りず、幼児から高齢者世代まで が体験してきた(私の恩師である社会心理学者の安倍淳吉教授は「水路づけられた」ということばを使いました)文化あるいは社会での出来事 を知っておく必要があると思うのです。したがって本書は、読者のみなさんの世代、そのご両親の世代、さらには祖父母の世代までの三代にわ たって、それぞれの世代がどのような時代の物語の中に生き、また現在生きているのかを話題の中心にまとめています。
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