新刊 田中健滋『日本人の利益獲得方法』
田中健滋 著
日本人の利益獲得方法
四六判並製208頁・定価1995円
発売日 12.11.15
ISBN 978-4-7885-1310-5
見本出来ました。11月19日配本です。11月22日ごろ書店に並びます。
はじめに
私の専門は精神医学だが、10年ほど前からある理工系大学で、精神医学者・土居健郎氏(故人)の著書『「甘え」の構造』、『続「甘え」の構造』などを教材 にゼミをしている。この著書は日本人のあり方について多くの示唆を与え、「甘えの構造」は一般用語にもなるほど影響力を持った。
しかし理系の学生なので、このような文系の内容には容易にはわからない部分や、理系の視点から見ると論理的でない、はたして科学的な議論なのか、といぶか しく思われる部分もみられた。そして、学生たちと議論を重ねながら、もっとわかりやすい説明を考えるうちに、より一般的な新しい見方をすると良いのではな いか、と考えるようになった。
それが本書で紹介する、能動的利益獲得(能利)と受動的利益獲得(受利)という、二つの最も基本的かつ対極的な個人の利益を獲得する方法、という視点である。
どういうことか先に簡単に述べてしまうと、能動的利益獲得とは、各個人が利益を能動的に自ら獲りに行くことで利益を獲得する方法のことである。そして、受 動的利益獲得とは、各個人が利益を、能動的に自ら獲りに行くことなく、受動的に他者から与えられることで利益を獲得する方法のことである。そしてわれわれ は日々、この二つの利益獲得方法をある比率で混ぜ合わせて用いて
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