◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第121号■
2012年7月18日発行 メール版 第121号 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第121号■ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ___________________________________ ◇トピックス ___________________________________ ●書評 D.A.ノーマン 著 野島久雄 訳 『誰のためのデザイン?』が、朝日新聞 6月17日付読書欄「ニュースの本棚 ■ゲーミフィケーション」にとりあげられました。評者は吉田寛氏。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-67be.html 鈴木登美・十重田裕一・堀ひかり・宗像和重 編 『検閲・メディア・文学──江戸から戦後まで』が東京新聞夕刊2012年6月 12日「大波小波」に取りあげられました。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-2c77.html 高橋修 著『主題としての〈終り〉』の書評が2012年6月10日上毛新聞(共同通信 配信)に書評掲載されました。評者は山本善行氏。 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-3161.html ●お知らせ 心理学専門書を刊行する有志出版社15社で活動しております「心理学書販売研 究会。昨年作成いたしました「心理学を学ぼう!」の残部が、少々あります。 http://shinpanken.blogspot.jp/2011/05/blog-post_25.html ご興味のある方、メールにてお知らせください。お送りいたします。 sale※shin-yo-sha.co.jp ※を@に変更お願いします ___________________________________ ◇近刊情報 ___________________________________ 7月下旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『ソーシャルグラフの基礎知識』 ──繋がりが生み出す新たな価値 ---------------------------------------------------------------------- 春木良且 著 A5判並製176頁・定価1890円(税込) ISBN 978-4-7885-1298-6 C1036 分野=情報科学・ネットワーク分析・インターネット ◆ソーシャルメディア理解の鍵 Facebook開発の発端は、ザッカーバーグが、同じ学校の女子生徒の顔写真とプ ロフィールが欲しいと思ったことだそうです。男子生徒なら誰でも考えそうな ことですが、今や9億人以上がユーザーとなりました。他にも MixiやTwitter が人気を集めていますが、これらはソーシャルメディアといわれます。どれも、 ネット上の人々の繋がりに関わっているからです。ソーシャルグラフは、こう いう繋がりのネットワークを表現したものをいいます。ソーシャルメディアと いうのは、ひとくちで言えば、様々な形でソーシャルグラフを作ったり、使っ たり、分類・整理したりするシステムにすぎません。本書は、ソーシャルメデ ィア理解の鍵であるソーシャルグラフの実態、機能、抽出、応用について、基 礎概念から理論までを分かりやすく解説した入門書です。著者は、フェリス女 学院大学教授。 8月上旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『戦場へ征く、戦場から還る』 ──火野葦平、石川達三、榊山潤の描いた兵士たち ---------------------------------------------------------------------- 神子島健(かごしま たけし) 著 A5判上製560頁・定価5460円(税込) ISBN 978-4-7885-1300-6 C1030 分野=近現代史・近代文学・社会学 ◆「戦争をする」とはどういうことか 戦後65年、戦争待望論が若い人の間からも出るようになりました。アンチ格差 社会として夢見られている面もあるようですが、現実の戦争はどのようなもの だったのでしょうか。本書は一般の人間が兵士として召集され、戦場に征き、 戦闘をし、負傷を負い、還ってくるまでを、小説のなかに探ったものです。 『麦と兵隊』『土と兵隊』で爆発的な人気を誇った火野葦平、『生きてゐる兵 隊』で戦争の実態を描いて発禁をくらった石川達三、戦争の日常をニヒリステ ィックに描いた榊山潤などの、戦場から復員までの小説をたどって、「兵士で あること」「一般人に戻ること」の実際と困難を根底から描きます。復員兵、 傷痍軍人、戦争未亡人問題など、戦争は始めるのは簡単だが、終えるのは大変 だということが痛感されます。戦争・戦場・銃後を初めてトータルに捉えた、 気鋭の社会学者による力作「戦場論」です。 8月下旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『カルチュラル・インターフェースの人類学』(仮) ── ---------------------------------------------------------------------- 前川啓治 編 A5判並製264頁・予価2520円(税込) ISBN 978-4-7885-1301-3 C1039 分野=文化人類学・民俗学・現代思想 ◆元気が出る民族誌の実践 いま人類学に元気がありません。ポストモダンをへて従来のやり方が通用しな くなったこと、グローバル化により人類学が対象とする社会が変容したことな どがあるようです。さらには、クリフォードの民族誌の書き方への根底的批判 ─「部分的真実」(フィールドワーク)をいくら積み重ねても「全き真実」に は到達できない─も大きいようです。一見もっともですが、本書は、それらに あえて抗論し、「部分的真実」を積み重ねても「全き真実」に到達できる、新 しいフィールドワークの対象はいくらでもある(開発、宗教運動など)と考え て新しい民族誌を目指します。その際のキイワードは「インターフェース」。 従来の研究が一つの民族・文化のなかで閉じていたのが、文化と文化の「間」、 その影響関係に注目するのです。そこから新しい魅力的なフィールドが生まれ、 新しい民族誌が誕生します。「元気が出る民族誌」の実践です。 8月下旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『二つのこころと一つの世界』 ── ---------------------------------------------------------------------- 坂野 登 著 四六判上製240頁・定価2940円(税込) ISBN 978-4-7885-1299-3 C3011 分野=心理学・認知科学・脳科学 ◆こころの世界を眺める新たなパラダイム 愛するこころと憎むこころ、喜ぶこころと悲しむこころ、女心と男心……など など、相対立し矛盾する二つのこころから成り立っているように見える、私た ち人間のこころ。心理学はこれまでこういったさまざまなこころの世界の両極 を実証的に明らかにしてきましたが、著者はさらに、脳科学と進化論的な適応 行動の知見を取り入れた観点により、これらさまざまな二つのこころの様相を 統一的にとらえることができるというアイディアを、丹念な実証の中で導きま した。これまでとは異なるまったく新しいパラダイムから、新たなこころの世 界がみえる一冊です。著者は京都大学名誉教授。
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