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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第120号■

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◇近刊情報
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6月下旬発売予定
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『非合理性の哲学』
──アクラシアと自己欺瞞
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浅野光紀 著
四六判上製400頁・定価3990円(税込)
ISBN 978-4-7885-1296-2 C1010
分野=哲学・心理学・脳科学


◆合理主義的人間像の陥穽

間違っていると熟知しながら自分を騙して嘘を信じこむ。為すべき行為を判断
しながら別の行為を実行する。理性的存在であるはずの人間が見せる実に非合
理な姿です。嘘と知る自分自身をどうやって欺けるのか、最善の行為ではない
行為をとってしまうのはなぜか、古代ギリシャ以来哲学者が挑んできたパラド
クスが現われるとき、いったい何が起きているのでしょう。思考と行為のあい
だに分裂を抱えた人間の本性を、単に支離滅裂なのだと言い捨てずに説明する
術はあるのか? 非合理性のパラドクスを解決し、現代科学の知見とも整合す
る新たな人間の理解へといたる、気鋭渾身の快著です。 




6月下旬発売予定
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『音を創る、音を聴く』
──音楽の協同的生成
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佐藤公治 著
四六判上製304頁・予価3360円(税込)
ISBN 978-4-7885-1295-5 C1011
分野=心理学・音楽


◆言葉にできないものをいかに伝えるか?

コミュニケーションの神髄は、単に何かを効率よく伝えることにあるのではな
く、言葉にしがたいものを抱えながら、なおそれを表現しようとするところに
あるのではないでしょうか。オーケストラも、構成員のそのような格闘のなか
から、音が生まれ、音楽が生成されます。本書は人間の行為を個人の視点から
みる心理学ではなく、個人と社会・文化の緊張しあう中間世界からとらえる行
為論を、西田幾多郎、木村素衛、ヴィゴツキー、木村敏らの思想をたどりつつ
呈示し、オルフェウス室内管弦楽団と学生オーケストラの練習のしかたのなか
に、そのような協同的な実践のすがたをみてゆきます。心理学の新しい方向を
指し示す、刺激に満ちた一冊です。著者は、北海道大学特任教授。




7月上旬発売予定
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『ワードマップ 二十世紀美術』(仮)
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海野弘 著
四六判並製288頁・予価2520円(税込)
ISBN 978-4-7885-1297-9 C1072
分野=美術・文化史・現代思想


◆現代美術・最前線へのガイドブック

コブラ、アンフォルメル、フルクサス、アルテ・ポーヴェラ、ネオ・ジオ……、
何の用語かおわかりでしょうか。そう、現代美術のキイワードなのですね。
「戦争とテクノロジーの世紀」といわれる二十世紀は、美術においても多くの
用語と流れを生み出しました。たんに絵が好きというだけでは、まったく理解
できないことが起きているのです。現代(二十世紀)美術はいまどこにいて、
何をやろうとしているのでしょう。そして、どこに行こうとしているのでしょ
う。このような混沌状況を、ロングセラー『ワードマップ 現代美術』の著者・
海野弘が、十九世紀末のアールヌーヴォー以降、二十一世紀の初めという最前
線まで、十年ごとに区切って、社会状況と結びつけながらていねいに解説し、
案内してくれます。ホットで便利な「現代美術」ガイドブックです。

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