◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第118号■
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◇近刊情報
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3月下旬発売予定
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『主題としての〈終り〉』
──文学の構想力
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高橋 修 著
四六判上製288頁・定価2730円(税込)
ISBN 978-4-7885-1283-2 C1095
分野=文学評論・現代思想
◆〈終り〉をめぐるスリリングな論考
〈終り〉とは何でしょうか。小説はなぜ終るのでしょう。ひとは〈終り〉を仮構
することで世界を意味づけるとする著者は、〈終り〉にはさまざまなイデオロギ
ーがからみついており、テクスト内の論理だけでなく、その外部である時代の
想像力が深く関わっていると考えます。このような視点から、二葉亭四迷の『浮
雲』の中断的〈終り〉、自然主義小説の終らない〈終り〉、夏目漱石のオープン
エンディングな〈終り〉、村上春樹『ノルウェイの森』の特異な〈終り〉、探偵
小説の〈終り〉など、さまざまな〈終り〉を主題化し、〈終り〉をめぐる人々の
欲望を、テクストのおかれた場所から読み解いていきます。
3月下旬発売予定
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『検閲・メディア・文学』
──江戸から戦後まで
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鈴木登美・十重田裕一・堀ひかり・宗像和重 編
A5判並製384頁・定価4095円(税込)
ISBN 978-4-7885-1284-9 C1090
分野=文学・思想史
◆日本における検閲を通史的に論じた初めての試み
言論弾圧や禁書は政治権力の歴史とともに古いが、それが高度に組織的になさ
れるようになったのは、印刷術の発達による大量出版とともにです。その徳川
時代の歌舞伎・戯作・浮世絵の検閲から始めて、戦前・戦中の国家主義のもと
での強圧的な検閲、そして敗戦後の占領軍による、検閲の痕跡を見せてはなら
ないとする検閲までのさまざまな検閲を取り上げ、いつ、なぜ、どんな法規や
制度がつくられ、どんなメディアやジャンルが対象となったか、規制はどのよ
うに受け入れられ、抵抗され、記憶され、忘却されてきたかを、ジャンル横断
的に通史的に、国内外の学者が論じます。そしてそれを、日本語版と英語版を
組み合わせたバイリンガル出版として、世界に発信していきます。
3月下旬発売予定
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『学融とモード論の心理学』
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サトウタツヤ 著
A5判上製320頁・定価3465円(税込)
ISBN 978-4-7885-1285-6 C1011
分野=心理学・科学論
◆「学際」から「学融」へ!
学問は基礎的研究も重要ですが、環境問題やエネルギー問題、さらにはいじめ
やマインドコントロールまで、異分野の専門的英知を結集して取り組まなけれ
ばならない問題が山積しています。学問の垣根を越えた協力は「学際」研究と
言われてきましたが、同じ問題をそれぞれが研究する域を出られませんでした。
「学融」は、現実の問題の解決をはかるための知識生産の結集をいいます。そし
て「モード論」は、そのような実践をささえる枠組みです。本書はモード論の
視点とその意義を解説し、心理学と法、医療、教育、自然科学の学融の取り組
みを具体的に報告します。著者は、立命館大学教授。
4月上旬発売予定
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『ヒトはなぜほほえむのか』
──進化と発達にさぐる微笑の起源
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川上清文・高井清子・川上文人 著
四六判並製176頁・定価1680円(税込)
ISBN 978-4-7885-1286-3 C1011
分野=発達心理学
◆ほほえむ胎児、笑う動物
ヒトは、進化の過程で微笑を獲得した数少ない動物のひとつです。「微笑」と
「笑い」をめぐる研究はダーウィンにさかのぼります。以来、表情評定法による
研究、チンパンジーの表情とヒトの微笑・笑いとの関係、ネズミなどの哺乳類
も笑うのか?など多様な切り口で探究が続けられてきました。最新のデータで
は、お腹の中で胎児はほほえみ、生後間もない赤ちゃんも睡眠中に声をだして
笑うことがわかっています。著者たちは、こういった自発的微笑、自発的笑い
の観察を通して、新たな事実をいくつも明らかにしてきました。微笑研究の歴
史を概観しながらその最前線までをわかりやすく紹介、微笑の謎に迫ります。
4月上旬発売予定
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『コミュニティ臨床への招待』
──つながりの中での心理臨床
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下川昭夫 編著
A5判並製320頁・予価3570円(税込)
ISBN 978-4-7885-1288-7 C3011
分野=臨床心理学・コミュニティ心理学・ソーシャルワーク
◆「つながりにくい人」とつながるために
一昨年には「無縁社会」、そして東日本大震災を経た昨年は「絆」という言葉
が社会的に注目されましたが、心理的支援を本当に必要とする人たちは、往々
にして専門家の手の届かない、つながりのネットワークの外にいます。また、
学校・病院・施設など、各現場ではそれぞれのコミュニティに応じた専門家と
のつながりが求められています。つながりを持つためにはどうすればよいのか
? 作られたつながりを活かしてどんな支援を展開することができるのか?
本書は実践の積み重ねを通して見えてきたそのプロセスを「コミュニティ臨床」
という新しいアプローチとして集約し、豊富な実践例とともに紹介しています。
4月上旬発売予定
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『消費者の信頼を築く』(仮題)
──品質と取引の問題対策ハンドブック
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谷みどり 著
四六判並製212頁・定価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1287-0 C1036
分野=社会・経営・法律
◆正直者が得をする市場を目指して
3・4兆円。これは2008年度国民生活白書が推計した消費者被害にともな
う経済的損失です。品質の怪しい安売り商品と悪質な業者ばかりの市場では、
今以上に経済が冷え込んでしまいます。消費者が安心して取引できる信頼感の
ある市場はどうすれば守れるのでしょうか。この問いに応えるため、行政・司
法・民間のそれぞれの立場からできるさまざまな対策を整理できるハンドブッ
クが誕生しました。消費者法や消費者政策に関心のある方、生産・流通に関わ
る全ての方に向けて、国際取引時代の問題、多くの事例と対策の有効性を総合
的に分析したハンディな一冊です。著者は経済産業省消費者政策研究官。
4月下旬発売予定
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重野 純 編
A5判上製460頁・予価3780円(税込)
ISBN 978-4-7885-1290-0 C1011
分野=心理学
◆大型増補!
1994年の刊行以来、18年にわたって重版を重ねてきた『キーワードコレク
ション 心理学』の、待望の改訂版。この間、心理学は大きな進化を遂げ、隣接
諸科学との連携が進められ、専門領域が広がり、新しい研究法が取り入れられ、
科学としての地位を強固なものとしてきました。このような心理学の発展を反
映して、改訂版では新たに20項目を追加し、参考文献も最新のものを紹介する
ようにしました。既存の項目も全体にわたって記述をより分かりやすいものに
なるよう改良し、新項目を含めて全項目間の統一を図っています。旧版同様、
大学院受験、各種資格試験の必須参考書として、おすすめください。編者は、
青山学院大学教授。
4月下旬発売予定
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『ワードマップ 状況と活動の心理学』
──コンセプト・方法・実践
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茂呂雄二・有元典文・青山征彦・伊藤 崇
香川秀太・岡部大介 編
四六判並製320頁・予価2730円(税込)
ISBN 978-4-7885-1291-7 C1037
分野=心理学・教育学・社会学
◆心理学のホットなテーマがワードマップに!
人のこころの営みは、社会、文化、そして歴史という状況に関係づけてはじめ
て理解できます。私たちのこころは、人々、対象物、道具、記号を媒介にして、
社会、文化、歴史、状況のエコロジーの中に織り込まれた絢模様ともいえるで
しょう。それを理解するには、状況から始めるしかありません。本書は、この
ような考え方を、関連する研究領域を含めて多方面から解説することを企図し
て、社会文化的アプローチ、状況論、文化歴史的アプローチ、活動理論などと
さまざまに呼ばれてきた心理学のアプローチの成果を、日本の代表的な研究者
が結集してまとめあげました。心理学ばかりでなく、社会学や教育、医療など、
隣接分野にとっても待望の一冊です。
4月下旬発売予定
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『雇用不安時代の男性意識』『揺らぐ男性のジェンダー意識』
──多元化する仕事、家族、ジェンダー
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目黒依子・矢澤澄子・岡本英雄 編
A5判上製250頁・予価3675円(税込)
ISBN 978-4-7885-1289-4 C1036
分野=女性・社会学
◆男性意識のゆくえ
雇用不安が進むなかで男性たちの意識はどのように変わっているのでしょうか。
本書は東京在住、20~40代の男性1500人を調査し、仕事、家族、ジェンダ
ー、介護意識を探りました。職業、年収、正規・非正規、既婚・未婚によって
意識が多元化し、「男は仕事、女は家庭」のジェンダー分業派が減り、稼ぎ手
として子育てと介護も担い、妻の収入も期待するワークライフバランス派が目
立つなど、興味深い意識の変化が見られます。著者は江原由美子首都大学東京
教授、山田昌弘中央大学教授など、この分野の第一人者揃い。
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