記事 ギロビッチ著 『人間この信じやすきもの』
朝日新聞 2011年11月6日付 書評欄 「ニュースの本棚」の欄「ニセ科学って何だ?」に
が紹介されました。評者は久保田裕氏。
「一見、科学的な主張に見えるものの、実は科学ではない。そんな主張を、ニセ科学とか似非科学、疑似科学などと呼ぶ。
血液型性格判断やマイナスイオンを浴びると健康になるとか、水に「ありがとう」と話しかけるときれいな結晶ができる、などといった類の主張のことだ。先月亡くなったスティーブ・ジョブズ氏ががん治療に取り入れ、のちに悔やんだと伝えられる食事療法などの代替医療にもニセ科学は多い。
人の行動や発言は、理性や客観性、科学的事実といったことより先に、自分が元から抱いている感情や思い込みといったものに左右されやすい。最近、この傾向が大きく出たのが、東京電力の福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質に対する人々の態度だろう・・・・・・」
ほかに2点『もうダマされないための「科学」講義』(菊池誠ほか著・光文社新書)
『ハインズ博士 再び「超科学」をきる 代替医療はイカサマか?』(テレンス・ハインズ著・科学同人)がとりあげられています。
ご紹介くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
話かわりまして、
以前にも何度か紹介していますが、著者のギロビッチ先生は、以前、大和証券のCMにも出演いたしました。
youtubeに以前あった動画がありましたので、ご参考までに。
CM 大和証券グループ 「ギロビッチ博士~フレーミング」篇は削除されてしまったようで残念です。著作権の問題とかいろいろあるんでしょうね。
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