« 新刊 熊谷高幸 著『日本語は映像的である』 | トップページ | 新刊 八木宏美 著 『しがらみ社会の人間力』 »

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第114号■

2011年10月21日発行 メール版 第114号
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第114号■

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

___________________________________

◇トピックス
___________________________________

10月27日より読書週間、今年の標語は「信じよう、本の力」。良い標語ですね。
今年も2011年10月27日(木)~11月3日(木・祝)に「第52回東京名物・神田
古本まつり」が開催され、また10月29日、30日はすずらん通り、さくら通りに
て、毎年恒例となりました神保町ブックフェスティバルが開催されます。弊社
は今年も参加しませんが、宣伝のみでご容赦。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/21-20111102930-.html


ネットワーク分析の専門家・安田雪先生がアスコムより上梓された『ルフィの
仲間力』が売れているようです。小社でも『ワードマップ ネットワーク分析』
『実践ネットワーク分析』の著作があり、7月にウェブから現実社会まで人間関
係のあり方とその影響力について書かれた『ワードマップ パーソナルネットワ
ーク』を出され、こちらも堅調に売れています。人と人とのつながりが見直され
る今こそ、読まれてほしい1冊です。


●書評

和田敦彦著『越境する書物』 

「蔵書の成立やその変化には、さまざまな組織や人間がかかわり、そのなかで種
々の書物が国境や文化といった境界を越えて移動してゆく。書物はただ運ばれる
だけではないそこは、さまざまな力のせめぎあう政治的な場であり、知が形づく
られてゆく複合的な過程の根幹をなすのである。・・・・・・」

2011年10月7日付「週刊読書人」に掲載。評者は長谷川 一氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-8a5d.html

また著者・和田敦彦氏、毎日新聞インタビューが掲載されました。
http://mainichi.jp/enta/book/news/20111009ddm015070043000c.html


牧野陽子著『〈時〉をつなぐ言葉』

「・・・・・・独創性少ないかにみえる再話とはいかなる営みだったのか。ハー
ンの心象世界に一貫するテーマは人間にとって過去現在未来とは何か、という問
いで、その答えが「時をつなぐ言葉」としての再話文学だと考える。

そんなハーンの営みを良しとした市原豊太先生に「我一人思ふ心はただ獨り思ふ
に非ず祖先の心」の歌があるが、その見方を実証した本書は文学分析の範である。
牧野氏の言葉は簡潔に研ぎ澄まされ、学術書が芸術作品と化している。・・・」

2011年10月9日付東京新聞に掲載。評者は平川祐弘氏。
http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2011100901.html



___________________________________

◇近刊情報
___________________________________




11月上旬発売予定
----------------------------------------------------------------------
『福島第一原発事故・検証と提言』
──ヒューマン・エラーの視点から
----------------------------------------------------------------------
村田厚生 著
四六判並製144頁・定価1470円(税込)
ISBN 978-4-7885-1260-3 C1040
分野=原子力・安全工学


◆限界のない原子力事故とどう向かい合うべきなのか

原発問題にかかわる本が次々上梓されていますが、本書は、ヒューマンエラー
の視点から過去現在の原発事故を検証した上で、政府・自治体、事業者、市民、
プラントメーカーに提言し、事故に対する総合的対策を示している点が、他書
にない特色です。福島第一原発で何が起こったのか、過去のスリーマイル島原
発事故、チェルノブイリ原発事故、そして福島第二原発、美浜原発、志賀原発、
JCO、柏崎刈羽原発、浜岡原発ではどうだったのか。これらの事故・トラブ
ルに共通する、オペレータ、機器の設計、マネジメントにわたる問題とは何だ
ったのか。原発は人間の営みであるということの再確認から、あるべき対応の
姿が見えてきます。著者は岡山大学大学院自然科学研究科教授。




11月上旬発売予定
----------------------------------------------------------------------
『オーバーフローする脳』
──ワーキングメモリの限界への挑戦
----------------------------------------------------------------------
ターケル・クリングバーグ 著/苧阪直行 訳
A5判上製258頁・定価2730円(税込)
ISBN 978-4-7885-1261-0 C1011
分野=脳科学・神経心理学


◆「脳を鍛える」ことは可能なのか?

いまや脳は、情報の洪水に見舞われています。テレビを見ながら新聞を読み、
連れ合いのお喋りにも耳を傾けていると携帯が鳴り出す──いまや同時にいく
つもの事をこなすのは慣れっことはいえ、時々失敗するのも無理はありません。
デジタル社会が生み出す情報の奔流に立ち向かっているのは、4万年ほど前の
人類の祖先、生活環境もずっと単純だったであろうクロマニヨン人の脳とほぼ
同じ容積の脳なのです。情報ストレスで、ダメージを受けないのでしょうか。
本書はワーキングメモリという脳の機能に焦点を当てて、脳の限界と可塑性、
脳機能を訓練する可能性について、最新の研究成果を一般の読者にわかりやす
く解説した、興味深い科学読み物です。著者は、スウェーデンのカロリンスカ
研究所教授、訳者は京都大学名誉教授。共にワーキングメモリ研究で著名な研
究者です。




11月中旬発売予定
----------------------------------------------------------------------
日本語教育戦争
「国際文化事業」の理想と変容

『日本語の幻の世界化』(仮題)
---------------------------------------------------------------------- 河路由佳 著 四六判上製388頁・予価4410円(税込) ISBN 978-4-7885-1262-7 C1037 分野=日本語教育・近現代史・言語学 ◆世界平和のための日本語教育の面白さと難しさ 「国際文化事業としての日本語教育」というと、戦後に始まったと思われがち ですが、国際文化振興会による日本語普及事業、国際学友会による留学生教育 というかたちで、戦前から行なわれていました。外国人向けの日本語教育の先 駆者・松宮弥平、息子の一也、長沼直兄などの足跡をたどりながら、太平洋戦 争に突入するなかで、当事者たちの理想(世界平和に役立つ)がどのように維 持され、どのように変形せざるを得なかったかを、一次資料やインタビューに よりながら克明にさぐります。戦時中の「紀元二千六百年記念国際懸賞論文」 では予想外に多くの質の高い論文が欧米を含む海外から寄せられたこと、東南 アジア留学生のための学友会日本語学校の自由な空気など、意外な事実が明ら かになります。と同時に、言語帝国主義に陥らない日本語教育の難しさも思い 知らされます。新発見に満ちた労作です。著者は東京外国語大学教授です。 11月中旬発売予定 ---------------------------------------------------------------------- 『福田恆存 思想の〈かたち〉
──イロニー・演戯・言葉
『福田恆存論』(仮題)
---------------------------------------------------------------------- 浜崎洋介 著 四六判上製424頁・予価4515円(税込) ISBN 978-4-7885-1263-4 C1095 分野=思想・評論 ◆今どきまれな硬派の思想家の実像に迫る 福田恆存という人をご存知でしょうか。シェイクスピアやD・H・ロレンスの 翻訳で知られた英文学者・劇作家です。文芸評論家としても、小林秀雄の跡を 継ぐ人と期待されましたが、平和憲法を批判したり革新系の知識人はもとより、 清水幾太郎、江藤淳などの保守派の友人たちをも徹底的に批判し、何を言いた いのか分からないとして思想的に孤立化しました。一方で、新左翼の学生たち からは「支持」されました。福田はほんとうは何を言いたかったのでしょうか。 本書は、あくまで彼の書いたものを忠実にたどることで、誤解にまみれた福田 恆存の実像に迫ります。初期の文学論から、中期の芸術論、そして国語改革批 判まで、彼の「歩き方」「生き方」に連続性・一貫性を見出すことで、硬派の 思想家・福田恆存の全体像を描き上げます。来年の生誕百周年を前に再評価の 起爆剤になりそうな、気鋭渾身の力作です。 ___________________________________ ◇編集後記 10月6日に、スティーブ・ジョブズが亡くなった。 昔のMacWorldなどをとりだしてはながめたりしている。Mac誕生10周年の特集で はMacは世界を変えたか? という問いにたいして、IBM-PCだって世界を同 じく変えたよという非常に冷静な意見もあって、楽しい。しばらくの間、ipod、 iPhone、iPadは世界を変えただろうかという問いをもって過ごしてみよう。 それにしても56歳か。i-phone、ipadの先にいったい何を見ていたんだろうか。 ___________________________________ ◇奥付 ___________________________________ □電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行) □HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/ □blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/ □twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha □このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。 □購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。 □掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。 □発行:株式会社新曜社 営業部 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10 電話  03(3264)4973(代) FAX 03(3239)2958 e-mail info@shin-yo-sha.co.jp ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 次回発行は2011年11月下旬を予定しております。

« 新刊 熊谷高幸 著『日本語は映像的である』 | トップページ | 新刊 八木宏美 著 『しがらみ社会の人間力』 »

新刊案内」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第114号■:

« 新刊 熊谷高幸 著『日本語は映像的である』 | トップページ | 新刊 八木宏美 著 『しがらみ社会の人間力』 »

検索


  • カスタム検索
2024年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ツイッター

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

タイトルのみ表示


サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想