書評 ドナルド・ノーマン 著『複雑さと共に暮らす』
ドナルド・ノーマン 著
伊賀聡一郎・岡本明・安村通晃 訳
『複雑さと共に暮らす』
の書評が11年9月25日付 信濃毎日新聞書評欄に掲載されました。
評者は渡邊十絲子氏。
・・・・・・著者がまず注意するのは「複雑さ」と「分かりにくさ」とは別物だ、ということ。機械のありかたにかかわらず、人間の生活は複雑なものであり、複雑さそれ自体は悪いものでもない(野球のルールなどを例にあげ、説得力のある説明がなされている)。われわれがまごついたりイライラするのは、「機械が複雑だから」ではなくて「操作方法が分かりにくいから」だ。その区別をもって、世の様々な事象を読みといていく。
・・・・・・この本は、複雑さと上手につきあっていくためにデザインが果たす役割について教えてくれる。また悩めるユーザーに向けて、複雑さに対処するための短い助言集が巻末にある。読めば思わず笑ってしまうだろう(第1項は「受け入れよ」だ)。読後には少しだけこの世の中が好きになれるかもしれない。
素敵なご書評をくださいました評者の先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。
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