新刊 D・ヴィンセント 著 北本正章 監訳 マス・リテラシーの時代
D・ヴィンセント 著 北本正章 監訳
マス・リテラシーの時代
――近代ヨーロッパにおける読み書きの普及と教育
11.09.05
978-4-7885-1238-2
の見本できました。配本日は9月2日、書店さん店頭には週明け9月5日頃。
詳しい目次などは順次追加していきます。
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D・ヴィンセント 著 北本正章 監訳
マス・リテラシーの時代
――近代ヨーロッパにおける読み書きの普及と教育
11.09.05
978-4-7885-1238-2
の見本できました。配本日は9月2日、書店さん店頭には週明け9月5日頃。
詳しい目次などは順次追加していきます。
ポール・リクール著『イデオロギーとユートピア』、
2011年8月26日付「週刊読書人」に掲載されました。
評者は的場昭弘氏。
「この書物は、基本的にリクールによるアルチュセール批判書である。マルクスを含めたいろいろな人物が引用されているが、リクールが批判するもっとも重要な人物はアルチュセールである。だから、リクールとアルチュセールの対決の歴史を知らずして本書を理解することはできない。二人の対立は、一九五二年に開催された歴史家と哲学者との合同会議に始まる。リクールは、そこで「歴史における主体性と客観性」という報告を行い、翌年『哲学教育雑誌』にそれを掲載する。この論文に対しアルチュセールは、二年後「歴史の客観性 ポール・リクールへの手紙」(『マキャヴェリの孤独』藤原書店所収)という論文を書き、同誌に掲載する。二人の対決はここに始まる。・・・・・・」
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。
ポール・リクール著『イデオロギーとユートピア』、
2011年8月27日付「図書新聞」に掲載されました。評者は柳内隆氏。
今から40年ほど前に、『イージー・ライダー』という時代を画するアメリカ映画があり、最近のテレビ番組でこの映画が取りあげられた。映画のなかで、ジャック・ニコルソン扮する弁護士が次のようなセリフを述べる。「アメリカ人は「個人の自由」については大いに語るが、「自由な個人」を見ることは恐れる」、と。アバウトにしかおぼえていないが、おおよそこのようなセリフであった。その後、弁護士はヒッピーと自由な旅をしたという理由だけで、保守的な何部の人たちに撲殺される。犯人はKKK団のメンバー(白人)であり、被害者も北部の白人であった。リクールが言うように、ユートピアは外からやってきて「所与の秩序を破壊する」のだ。「個人の自由」(イデオロギー)について語ることをアイデンティティとするアメリカ人にとっても、「自由な個人」(ヒッピー/ユートピア)は秩序破壊の存在でしかない。リクールの『イデオロギーとユートピア』を読んだ際、イデオロギーとユートピアの関係が、ジャック・ニコルソンのセリフに象徴されていることを痛感した。・・・・・・・
(書評より一部引用)
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。
の見本ができました。
11.8.25
978-4-7885-1252-8
46判392頁・本体3800円+税 8月23日配本です。
「・・・・・・ハーンを他のジャパノロジストと分かつのは、ハーンが日本という異文化の場において見出した、先述した時代の問いへの答えを、ひとつの肯定すべき価値観として提示し、それを、再話文学という言葉の形に託したことなのである。
先月下旬に刊行いたしました、
ノーマン『複雑さと共に暮らす』、 安田雪『ワードマップ パーソナルネットワーク』
など売れ行き良好です。
在庫は潤沢にございます。
とあえていうのも某ネット書店の在庫ステイタスが、
「出品者からお求めになれます」という表示になっており、
在庫がないの! というご指摘を受けたからです。
ご迷惑おかけいたします。
改善のための対処はとりましたので、じきに変わると思います。
発売から結構な数を売っている(あくまで弊社としては)
にもかかわらず、どうしてこういう事態になるんだろう。
何年やっていてもほんとうに分かりません。
巨大なシステムを相手にしたさいの無力感に苛まれるんですよね。
まあ逆に言うと、システム的に未知数な新刊こそ
営業のチャンスであるともいえるわけですが。
しっかり売っていこうと思っています。 (N)
その後の状況1:8/9-8/10
『複雑さと共に暮らす』は、
「出品者からお求めになれます」から
1冊在庫有り、そして2週間から4週間表示に。
『ワードマップ パーソナルネットワーク』は、
4-5日から
「出品者からお求めになれます」、
今5-7日表示(10日 am10:20)
商品はいずれも直送しているので在庫有り、
注文だけでも受け付けられる状況にして欲しいのですけどね。
2011年8月3日発行 メール版 第112号 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ ◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第112号■ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ _________________________________ ◇トピックス _________________________________ ●7月はなんと10点を刊行いたしました。ノーマン『複雑さと共に暮らす』、 安田雪『ワードマップ パーソナルネットワーク』、福間良明『焦土の記憶』、 M.ビリッグ『笑いと嘲り』ほか、充実のラインアップです。 刊行後、非常によい動きをしているのが、子安増生・大平英樹 編著『ミラー ニューロンと〈心の理論〉』です。営業部では「ミラーニューロン」が、そん なに注目のトピックスとは知らずお恥ずかしいばかりです。 新曜社 新刊 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/cat6599876/index.html ●心理学書販売研究会 フェアのお知らせ 下記書店さまにて、フェア開催中です。フェア会場のみ特典として ブックレット「心理学を学ぼう!」を配布中 心理学書販売研究会ブログ:http://shinpanken.blogspot.com/ ・ジュンク堂書店池袋店 「心理臨床の技とこころアセスメントと臨床技法」 会 期|2011年6月20日(月)~8月21日(日) 場 所|4階フェア棚 ・紀伊國屋書店新宿本店 第8弾 トラウマ・心的外傷・PTSD・ 会 期|2011年8月8日(月)~9月7日(日) 場 所|紀伊國屋書店新宿本店 5Fエレベーター前フェア ______________________________ ◇近刊情報 ______________________________ 8月下旬発売予定 ------------------------------------------------------------ 『〈時〉をつなぐ言葉』『〈時空〉を往還する言葉』──ラフカディオ・ハーンの再話文学 ------------------------------------------------------------ 牧野陽子 著 四六判上製392頁・定価3990円(税込) ISBN 978-4-7885-1252-8 C1090 分野=文学評論・文学研究 ◆ハーンはまだまだ面白い! 「雪女」や「のっぺらぼう」の話を日本古来の怪談と思っている人は多いので はないでしょうか。ほんとうは原話をもとにハーンが英語で書いたものから広 がったのです。本書は、ハーンの再話(採話ではない)したものと原話を対照 して、なぜこのように書き換えたのかを問いながら、ハーンの再話の魅力をさ ぐります。よく知られた「むじな」「雪女」「耳なし芳一」、そして「夏の日 の夢」(浦島物語)などの深層にあるもの、さらには、「茶碗の中」や「安藝 之介の夢」などの小品の喩えようのない魅力の秘密を、異なった〈時空〉への ハーン独特の感受性にあることを明らかにします。古いものから新しい魅力を 生むハーン「再話」文学の魅力を全開した、文句なしの力作評論です。 9月上旬発売予定 ------------------------------------------------------------ 『しがらみ社会の人間力』 ──現代イタリアからの提言 ------------------------------------------------------------ 八木宏美 著 四六判上製304頁・定価2730円(税込) ISBN 978-4-7885-1248-1 C1030 分野=各国事情(イタリア)・現代社会 ◆「自殺の少ない国」のセーフティネット 古いしきたりを否定し、高福祉と家族や性の「自由化」を謳う北欧型の社会モ デルが、いまや福祉の高額な負担、高い自殺率など、矛盾に突き当たって立ち 往生しています。一方イタリアは少子高齢化やパラサイトシングル現象など日 本社会との共通点が多い一方で、先進国中、自殺率がもっとも低い国です。そ こには、北欧型とは逆を行く?しがらみ?ともいえる濃密な地域コミュニティ が、政策に頼ることのないセーフティネットとして機能しています。それはど のように形成され、維持されているのでしょうか。日本の、とくに都会ではい まや消滅してしまったかにみえる「地域」の力の再生を考える上でも、示唆に 富んだ一冊です。好評を頂いた『違和感のイタリア』(2008年刊)の続編 です。 9月上旬発売予定 ------------------------------------------------------------『身近な問いから学ぶ心理学』(仮題)──血液型から性格を判断できないのはなぜ?
『性格を科学する心理学のはなし』血液型性格判断に別れを告げよう
------------------------------------------------------------ 小塩真司 著 四六判上製208頁・予価2415円(税込) ISBN 978-4-7885-1253-5 C1011 分野=性格心理学・心理学読み物 ◆科学的に考えることの楽しみを知る ある人のどんな性格について私たちが判断する際、日本において一般に広く受 け入れられている判断基準のひとつに、ABO式による「血液型性格判断」が あります。しかし血液型性格判断は、心理学においては、実はおよそ百年前に 「終わっている」学説です。本書は血液型性格判断が非科学的であることの確 たる理由について、心理学が学問として具える科学的な視点から知ることが、 通底するテーマです。ほか「心理ゲームは深層心理を当てるのか」「『三つ子 の魂百まで』はほんとうか」「子どもの性格は親に似るのか」などといった身 近な疑問やエピソードを題材に、性格という「目に見えないもの」について、 これまで心理学がどのように探求してきたのかを一般読者向けにわかりやすく 紹介しています。 9月上旬発売予定 ------------------------------------------------------------『実践のなかのジェンダー』(仮題)
『実践の中のジェンダー』
──法システムの社会学的記述 ------------------------------------------------------------ 小宮友根 著 四六判上製328頁・予価2940円(税込) ISBN 978-4-7885-1254-2 C3036 分野=社会学・思想・法学 ◆作動中のジェンダーを捉える ジェンダーという言葉は、性と社会をめぐる議論では社会的な性差を指す言葉 としてすっかり一般的な表現です。しかし性差が〈社会的〉だとはいったい何 を意味するのでしょうか。性差の原因が後天的・人為的だということでしょう か? 著者はこの一般的理解が陥る危険を示し、より豊かな現実の理解のため、 社会の現場に戻る経験的な研究を促します。私たちの社会生活は、お互いに行 為し理解しあうという〈意味〉をめぐるやりとりであり、「性現象の社会性」 はこの社会生活の実際を適切に記述することでこそ明らかになるというのです。 フェミニズムやシステム理論が予示した社会秩序の研究を、ジェンダーと法を めぐるトピックを実際に記述するなかで実現する清新な野心作です。 ___________________________________ ◇編集後記 先日数十年ぶりに野球観戦をしました。後楽園東京ドームで、巨人・太洋戦。 じゃなかった横浜ベイスターズ戦。知ってる選手、ほとんどいません。 平日だというのに8割以上は席が埋まっていて、見に来ている方たち(性別問 わないほんとうにひろい年齢層!)がそれぞれのスタイルで観戦しているのに は新鮮な感動を覚えました。むかしからこんなでしたっけ。 やはり野球にもライブを楽しむ文化というのがしっかり根づいているなあ、と 認識をあらためました。最近はサッカー場にしか行っていなかったから気づき ませんでしたが。テレビで野球中継がされなくなったというけれど、これだけ の観客が来てくれるならそれでもいいじゃないか、と思います。1対0の貧打 戦をつまみに、2杯のビールは格別でした。 と書きつけたところで、ひとこと。松田直樹、君ほどゴールキーパーが似合う フィールドプレイヤーはいないのだ、目覚めてくれ! (N) ___________________________________ ◇奥付 ___________________________________ □電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行) □HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/ □blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/ □twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha □このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。 □購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。 □掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。 □発行:株式会社新曜社 営業部 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10 電話 03(3264)4973(代) FAX 03(3239)2958 e-mail info@shin-yo-sha.co.jp ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 次回発行は2011年9月上旬を予定しております。
和田敦彦 著『越境する書物』、見本できました。
配本日は8月3日。書店さん店頭には2,3日後届きます。
A5判368頁・定価 本体4300円+税
11.08.05
ISBN 978-4-7885-1250-4
斬新な研究として、第5回ゲスナー賞「本の本」部門で銀賞、第29回 日本出版学会賞本賞、第36回日本図書館情報学会賞受賞と高い評価を得た『書物の日米関係』の続編です。
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