書評 『フェルメールのカメラ』@「日本カメラ」2011年1月号
『フェルメールのカメラ』の書評が
「日本カメラ」2011年1月号 BOOKREVIEW 【これを読めばスキルアップできる】に掲載されました。評者は上野修氏。
・・・・・・著者のフィリップ・ステッドマンによると、美術研究者は、すぐれた芸術家がカメラ・オブスクラのような装置を多用したことを、なかなか受け入れることができないという。
「装置を用いて生み出される像を写しとることは、近代以前の芸術的技巧の基準からすると、能力のない者だけが頼る怪しげで不正な方法であるように見える」
この偏見は、写真愛好者ならよくわかるのではないだろうか。これに対して、著者は次のように語っていて、ちょっと嬉しい。
「絵を描くためにカメラ・オブスクラを使っても、それで制作の時間が短縮できたり、技術的に容易になったりするわけではない。むしろ、時間をかけた注意深い観察と分析が必要になる」
・・・・・・絵画論というと近寄りがたい雰囲気があるが、本書は違う。カメラ好きには、絶対にオススメの一冊である。
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者の方に心よりお礼申し上げます。
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