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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第103号■

2010年8月6日発行 メール版 第103号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第103号■

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◇トピックス
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●書評

フーコー 思想の考古学(中山 元 著)が2010年6月20日朝日新聞に
書評掲載されました。評者は斉藤環氏。

出口のない夢(クラウス・ブリンクボイマー 著 渡辺一男 訳)の書評
が北海道新聞に掲載されました。2010年7月18日付、評者は林 克明氏。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/cat6908111/index.html
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◇近刊情報
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9月中旬発売予定
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多元論的自然主義の可能性
──哲学と科学の連続性をどのようにとらえるか(仮)
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井頭昌彦 著
A5判上製320頁・予価4305円(税込)
ISBN ISBN 978-4-7885-1205-4 C3010
分野=哲学・現代思想

◆いま「自然主義」がおもしろい!

いま現代哲学界では「自然主義」がホットな話題らしい。従来、すべての事象
は物理科学によって明らかにできるとする科学主義・物理主義として理解され
てきましたが、いまやこのような理解は古いそうです。本書は、このような自
然主義理解の誤りを正し、さらに科学主義や物理主義をとらない「多元論的自
然主義」という新たな立場を提示することで、哲学と科学の関係を考えなおす
ための基本的な枠組みと新たな切り口を提供します。一般読者にも理解できる
平易な語り口で書かれた、日本から世界に発信する、新しい科学哲学の成果と
いえましょう。著者は大阪大学大学院人間科学研究科特任助教です。


9月中旬発売予定
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『戦後日本人は中国をどう認識してきたか』(仮題)

『戦後日本人の中国像』
──国共内戦から文化大革命・日中復交まで
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馬場公彦 著
A5判上製700頁・予価7140円(税込)
ISBN 978-4-7885-1204-7 C1030
分野=近現代史・中国論・メディア論

◆日本人は中国にどのような夢を見たか?

日中戦争に負けた後、日本人は中国をどのように見てきたのでしょうか。19
45年の敗戦から72年の国交回復までの間に中国では、中華人民共和国とい
う社会主義国家の成立、文化大革命、米中接近と日中国交回復などの大変動が
ありました。しかしその間、正式の国交がなかったため情報も限られていまし
た。その限られた情報源から日本人はいかなる「中国イメージ」を作り上げて
きたかを、戦後、多くの読者を得てきた(今では考えられないが)論壇誌・総
合雑誌とそこに執筆した論者の丹念な分析によって探ります。そこからはまた、
他者を通した日本人の自画像も浮かび上がってきます。斬新な手法で描かれた、
俊英による、スケールの大きな日中関係論・日本人論といえましょう。


9月中旬発売予定
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フェルメールのカメラ
──名画の空間を再現する(仮)
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フィリップ・ステッドマン 著/鈴木光太郎 訳
A5判上製272頁・口絵8頁・予価3360円(税込)
ISBN 978-4-7885-1207-8  C1071
分野=美術史・科学史

みずみずしくも静謐な名画で知られる巨匠ヨハネス・フェルメール。その作品
制作において、カメラの前身となる光学装置が利用されていたことを確かめよ
うとする研究が100年以上も続いてきました。使っていたのか、それはどん
な使用法だったのか。建築家ステッドマンは、画家の前に開けた17世紀の光学
の世界をめぐり、制作空間の精密な計測を重ね、ついには彼のアトリエを復元
することで、圧倒的な説得力をもってカメラ使用法を証拠付けます。天才は
「カメラ」のもとでいかなる美の可能性をつかんだのか。フェルメールの謎に
迫る最有力説の待望の邦訳。模型による名画の再現写真も必見です。

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◇編集後記
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暑中お見舞い申し上げます。2ヶ月ぶりの新刊案内です。

さて出版不況、2兆円割れ、雑誌が売れない、電子書籍で紙の本はダメとか、
この業界ほどじぶんのネガティブキャンペーンにいそしむ業界はないんではな
いでしょうか。「もっと出版社社員は本を買え!」とか「買いたくなるような
本・雑誌をつくれ!」といった檄を飛ばすほうがよほど面白いと思うのですが。

さて電子書籍。7月の東京国際ブックフェアでも、実際の本を差し置いてデジ
タル関連は盛況でした。電子ブックといえば、弊社も「ためし読み」でささや
かな実験をはじめています。

「ためし読み」

新刊から順に作成しています。PDFファイルからつくります。と、検索など
はやはり便利です。見やすさはもっと工夫できるかもしれません。

また下記は10年前の目録のテキストファイルからつくってみた電子書籍です。
図版などなければ簡単に作れます。やはり文字化けとかがあるのでチェックす
る必要がありましたが、ページ数が少ないので、思ったよりラクでした。

目録

この電子書籍はブラウザで読めるのですが、Flashを必要とします。Flashを作
動させていないiPadでは読めません。なんて不便なんだろう!! という
のが実感です。

というわけで当分間は弊社商品は読むのに装置の要らない、紙の本でお楽しく
ださいませ。
                               (中山)
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◇奥付
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□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
□twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha
□このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
□購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
□掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
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□次回発行は2010年10月上旬を予定しております。

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