人を伸ばす力
amazonさんの売上で『人を伸ばす力』がよく売れているので、twitterでなぜだろうと、聞いたところ、すぐにお二人の方から『モチベーション3.0』の影響ではないかという、ご返事をいただきました。感謝です。『モチベーション3.0』のおかげであることは、間違いなさそうです。
この『人を伸ばす力』、非常に思い入れのある書籍で、発売当初の9年前に私、こんな文章を書いてます。
ベストセラー一歩手前 その2
チーズとか、金持ち父さんなどのベストセラー書がにぎわっていますが、 ビジネス書の分野で売れる本を作るのはかなり難しいのではないか、と想像します。小社でもときどき、ビジネス書の分野で「もしかしたら売れるかも」という 皮算用で、営業するものがあります。2年前出版した『人を伸ばす力』という本はそれで、オビにはあの『EQ-こころの知能指数』の著者ゴールマンのことば をのせて販売したのですが、結果は・・・・・・。
人の能力を伸ばすには? という問いにこたえた本書は、従来のアメとムチの考えから離れて、人の「内発的な動機づけと自律性」の重要性を実証して、自由 とは何かについても考えさせます。このあたりの議論は最近、法政大学出版局から出版された『報酬主義をこえて』と重なりあうところです。
「外的報酬は内発的動機づけを低下させる」という一文を読みつつ、でもたまにはアメも欲しいと思う私は、まだまだだなと思う。(中)
『人を伸ばす力』(小社刊)
『報酬主義をこえて』(法政大学出版局、叢書・ウニベルシタス 704)
アルフィ・コーン著、田中 英史訳、2001年2月 本体価格: \5,800
ISBN:4-588-00704-1
(01.2.28.)
さらに昨年には紹介 人を伸ばす力という文章を書いたりと、かなりのご執心です。本書は初版を売り切るのに結果2年以上かかり、重版するのもためらわれていた書籍です。執着の理由は2年、3年のスパンで書籍をみてはいけないということを教えてくれた、初めての本でもあるからでしょう。
ダニエルピンク著『モチベーション3.0』(講談社)
カルト的ファンをつくったというゲーム SOMA CUBEの映像(youtube)
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