◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第102号■
2010年5月26日発行 メール版 第102号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第102号■
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◇トピックス
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●小熊英二著『1968』は、「文學界」2010年5月号、「atプラス」
(太田出版発行)2010年5月号など対談記事が多く出ております。
関連記事
また書店のリブロさんでは、「リブロ版ゼロ年代の50冊」を発表、栄えある
一位に弊社『〈民主〉と〈愛国〉』が選ばれました。
本当にありがとうございました。2010年代の励みとさせていただきます。
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◇近刊情報
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6月中旬発売予定
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『郡上八幡・伝統を生きる』
──水と踊りのまちの語りとリアリティ(仮)
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足立重和 著
四六判上製320頁・予価3360円(税込)
ISBN 978-4-7885-1202-3 C3036
分野=日本文化・観光・社会学
◆観光による地域づくり論再考
岐阜から車で一時間、郡上八幡は長良川の清流と盆踊りで有名な城下町です。
観光によるまちおこしと伝統文化の保存の両方に成功した八幡町ですが、かつ
て長良川河口堰という巨大公共事業とその反対運動がまちを揺るがし、傷痕を
残しました。観光化された郡上おどりも、地元の踊り離れと後継者不足を招き
ました。著者は従来の郷土史や観光文化論を排して徹底的に地元住民の語りと
リアリティにこだわり、風情とノスタルジー、公共事業へのもどかしさ、町衆
システム等、伝統を守る郡上八幡人の生きざまを浮かび上がらせます。著者は
愛知教育大学准教授。
6月下旬発売予定
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『アクションリサーチ』
──実践する人間科学
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矢守克也 著
A5判上製288頁・予価3045円(税込)
ISBN 978-4-7885-1203-0 C1011
分野=心理学・社会学・防災科学
◆行動する研究者のために
「アクションリサーチ」は、私たちが直面している問題の解決に向けて、研究
者と当事者の人々とが共同で取り組む実践を言います。それは多くの場合、現
場での息の長い活動となります。本書は、「クロスロード」という防災ゲーム
を媒体とした数年間にわたる防災研究や、阪神・淡路大震災の体験の語り部活
動を中核とした10年にわたる共同的実践について報告しながら、アクションリ
サーチとはどのような方法なのか、その魅力と研究に伴う責任とは何か、それ
を研究としてどう記述すればよいか、理論的基盤としての社会構成主義とは何
かについて、緻密かつ平明に述べた、人間科学の分野として日本で初めての、
待望の「アクションリサーチ入門」です。著者は、京都大学防災研究所教授。
6月末発売予定
------------------------------------------------------------『教育と音楽の大衆社会史』(仮題)
──音楽は社会をどうデザインしてきたか 1920-50年代
『音楽はいかに現代社会をデザインしたか』
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上田誠二(かみた せいじ) 著
A5判上製408頁・予価3990円(税込)
ISBN 978-4-7885-1200-9 C1037
分野=社会史・教育思想史・音楽
◆たかが歌、たかが音楽では全くありません!
近代国家の形成期において教育と音楽の果たしてきた役割については、既にい
くつかの研究成果が出ています。が、一九二〇~五〇年代の戦前・戦中・戦後
については、まだあまり研究が進んでいません。本書は、大正デモクラシーか
らファシズム、総力戦体制を経て戦後民主主義までの波乱に富んだ時期に、教
育、特に音楽がどのように社会をデザインしてきたかを、学校音楽から白秋・
耕筰の国民歌謡、中山晋平などの流行歌まで具体的にたどります。また総力戦
下の絶対音感保持者(盲人)の利用、中山晋平「東京音頭」の「建国音頭」か
ら戦後の「憲法音頭」への変容など、興味深い事例を取り上げて、音楽(メロ
ディ・和声・リズム)がもった社会的意味を多面的に明らかにします。
6月末 発売予定
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『教師・啄木と賢治』
──日本の近代教育とは何だったのか(仮)
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荒川 紘 著
四六判並製400頁・予価3780円(税込)
ISBN 978-4-7885-1201-6 C1037
分野=教育思想史・文学一般
◆盛岡中学は北国版「坂の上の雲」だった!
啄木と賢治は同じ岩手・盛岡中学出身の文学者・詩人であり、ともに優れた教
師でもありました。教育が国家をつくるという理念のもとに国家主義的な教育
が強力に推し進められた時代に、啄木は「日本一の代用教員」という自負をも
って、賢治もまた国定教科書や「教授細目」によらず、生徒たちの自主性を重
んじた「人間をつくる」教育を実践しました。本書は、教師・啄木と賢治を軸
に、江戸時代からの寺子屋や私塾から、自由民権運動の学塾、大正期の自由教
育運動、生活綴方運動など、「もう一つの教育」を視野に入れつつ、近代の教
育史をたどり直し、岐路に立つ現在の教育を考え直そうとするものです。
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◇編集後記
前回発行から2ヶ月が経過してしまいました。あまり発行していないと、まぐま
ぐから「ちゃんと活動していますか」というメールが届きます。ここのところ
このメールをよく見るのはなぜか考えたところ、新刊発行にいちじるしく、
かたよりがあるからなのです。12月3点、1月4点、2月0点、3月2点、4月11点、
5月0点・・・・・・。バランスが大切なのですがね。
次回の発行に不安がありますので早めの連絡です、
・新曜社2010年度目録が、6月初旬にできます。今回は40周年特別号として、
「本というメディア」という特集を組みました。19人の執筆陣が独自の視点
でテーマに迫ります。
→ 関連記事
・本年度も7月8日から11日・東京国際ブックフェアに出展します。版元ドット
コムのブースに幅30センチぐらいの棚ですが、4日間つめておりますので、
ご来場の際にはお声掛けください。
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◇奥付
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10
電話 03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
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□次回発行は2010年6月下旬を予定しております。
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