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書評 小熊英二著『1968』

「・・・・・・日大をはじめ、学生が闘争へと至る原因は大学側にある場合がほとんどだった。「学問の府」「大学の自治」を標ぼうしておきながら経営者は学生の要望には一切耳を貸さずに私腹を肥やし、教授たちも院生や助手を徒弟さながらにこき使う。

膨大な文献を駆使しながら時代背景を読み解く著者の手際は鮮やかで、ゲバ棒とヘルメットで武装し、解放区を求めてバリケードを築いた若者たちにはやむを得ざる理由があったのだと納得がいく。そして、それが分かるだけになおさら、その後に彼らの反乱がたどる末路は暗たんたる思いを禁じ得ない。・・・・・・」

探していた書評がようやく見つかりました。
小熊英二著『1968』
2009年9月6日付信濃毎日新聞ほか共同通信にて配信されたようです。評者は佐川光晴氏。

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