神田古本まつり、神保町ブックフェスティバルそして読書週間
秋の読書関係のイベント、スケジュールとしては
第50回 東京名物神田古本まつり 10月27日から11月3日まで
第19回 神保町ブックフェスティバル10月31日から11月1日まで BOOKTOWN じんぼう
先日から神田古本まつりが開催されています。今年で50年とのこと。
10月中旬頃、東京新聞で、古書店店主の方がその歴史を語り、当時の神保町の町おこしとして行ったのが最初とおっしゃっていたのが印象的でした。
さてこの時期、読書週間というものがさりげなく始まっております。
第63回 読書週間2009 10月27日から11月9日まで (社)読書推進運動協議会
今年の標語は 思わず夢中になりました だそうです
以前、読書週間について調べたことがあったなあと過去のブログを探ると、ありました。過去の新刊案内のあとがきに書いています。思い出すために以下、転載します。
◇編集後記
今年の神保町ブックフェスティバルは11月1日から3日の開催です。
弊社今年も出展しません、すみません。来年こそは! です。
(今年2009年の神保町ブックフェスティバルは10月31日、11月1日です 念のため)
お詫びに読書週間についてネットを使って考えてみましょう。
弊社では年間を通して売上のいちばん悪い月は11月。これはニッパチ(2月
と8月)の月が悪いという出版業界の定説(俗説)とは異なりますが、土用土用の丑の日のうなぎよろしく、売り上げの悪さをなんとかしようと出版業界が考えたの
のうなぎ
が「読書週間」なのではないか、というのが私の考えでした。「読書週間」の由来、その起源は戦前に遡ります。
さらに調べると、→参照 wiki 読書週間
さらに調べると、→参照出雲市立図書館資料(PDFファイルです)ここまでくると、読書週間の原型が大正13(1924)年の日本図書館協会が計
画した読書運動にあり、読書のすすめ、図書文化の普及、良書の推薦などが
目的であったことが分かります。戦前に行われてきたこの図書館週間、図書
祭を知っていた栗田確也氏がの、戦後、出版産業復活のために復活させようと
いう熱い思いが伝わってきます。戦前の出版文化の輝きをもう一度、という
気持ちが伝わってくるのです。
さてここで「GHQの民間情報教育局・出版顧問のフレデリック・メルチャ
ー氏からアメリカの「Children's Book Week」の示唆もあり、「読書週間」
が計画」というところがとても面白い。「Children's Book Week」の由来を、
リンクをたどりつつおってみると、それが悪書から少年(少女)を守るため
に良書の普及をめざし、健全な少年(少女)を育成するというボーイスカウ
ト協会の働きかけによって生まれています。
→ 参照(PDFファイルです)The Children's Book CouncilGHQの民間情報教育局の思惑はともかく、こうして「読書週間」を復活
させることができ、それは毎年行われ、今年で61回目となるわけであります。
あくまで図書文化の普及が目的であります。「読書週間=丑の日のうなぎ土用の丑の日のうなぎ」
という自説は覆されましたが、私の心は今年の11月3日の秋空がそうであるよ
うに、晴れ晴れとしております。(N)
参照 wiki 文化の日
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