書評 大石繁宏 著 『幸せを科学する』
「・・・・・・本書では「文化と幸せ」「幸せをどう測るのか」「経済と幸福感」「最適な幸福度とは」等々といった、幸せに関する様々な興味深い研究とそれを通じて明らかになったことが、著者自身の調査を含めて包括的に提示される。おそらく、実証的な心理学における「幸福」研究の現在と今後を把握するにおいて本書は最良のものの一つと言えるだろう。そうした本書の価値や著者の良心的な姿勢を十分強調した上で、しかし探究がなお表層にとどまっているような物足りなさが残るのも事実である。また、最後の部分での「社会」や「コミュニティ」と幸せとのかかわりの部分をさらに発展させてほしいと思うが、それは著者自身が言うように、幸せについての「社会科学」的検証として一層展開していくものだろう」
大石繁宏 著 『幸せを科学する――心理学からわかったこと』の書評が、2009年8月2日付朝日新聞に掲載されました。評者は広井良典氏。
掲載紙ご担当者さま、書評くださいました先生にこころよりお礼申し上げます。
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