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紹介 ブカイ&アギニス 著 『エル・コチェーロ 御者』

ホルへ・ブカイ&マルコス・アギニス 著『エル・コチェーロ 御者』の紹介(書評)が、09年7月19日付讀賣新聞 本よみうり堂「ビジネス5分道場」に掲載されました。評者は三神万里子氏。
掲載紙ご担当者、評者の先生に、深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

「・・・・・・(本書には)こんなくだりがある。 「危機を前にしても下すべき決断が見えない場合、どうすればよいか?」答えは「何の疑問も抱かずにきたものを問い直し、以前には気づかなかった道を見出すことだ。精神的に成熟し、この道を見分ければ困難な一歩も踏みだせる」。

本書は、共にアルゼンチンを代表する作家で、かたや心理療法家、かたや精神科医でもある著者二人が、経済危機の直前に国内と近隣都市を半年間巡り、一般市民の老若男女と対話した記録だ。変革に必要な知は、狭く囲まれた馬車の中にいる知識人には無く、地面を見て手綱を操る「御者」、つまり生活者と共に見出すべきだと自戒したのだ。
・・・・・・
幸福とは財力なのか、成功とはなにか、仕事と薬物などの依存症と家族にはどんな関係があるのか。対話のテーマは根源的だ。・・・・・・
巻末に列挙されるアルゼンチンの末期現象には震えが起こるだろう。テレビと政治家の関係、医療や年金の崩壊、若年層の失業など今の日本と酷似するのだ。
変革は、無知を知ることから始まる。」

じつは本書、最近の読者カードの戻りでは、ダントツの一位の書籍なのです。一級のユーモアとともに、ぜひご一読を。

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