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書評 『環境と差別のクリティーク』

三浦耕吉郎著『環境と差別のクリティーク』の書評が週刊読書人2009年6月12日号に掲載されました。評者は好井裕明氏。

書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。

「・・・・・・・環境研究にせよ差別研究にせよ、研究者が生活者の立場に立てるなどと安易に考えるべきでないし、被差別の経験を恣意的に想定したり、差別―被差別の関係性を実体化して彼らの存在や語りを解釈すべきではない。差別は常に「慣習の力」が生み出す関係性のありようであり、あたかもそれが実体であるかのように当事者を締めつけ、私たちを呪縛していく構造的なものこそを視界におさめながら研究者は自らの実践を進めるべきなのであると。

 こうした研究者の姿はどこかで醒めた眼を持ちながらフィールドと熱く関わり、研究者の迷いや揺らぎもまた記述し分析できるフィールドとの〈対話〉をし続けられるしぶとさをもった姿だ。そんな研究実践はどうしたらできるのだろうか。この疑問に応えようと本書には、調査拒否やディスコミと出くわし、そのつど戸惑いながらも、フィールドに踏みとどまり、どこかで確信をもちながら研究を進める著者の姿が上質な文体で書き込まれている・・・・・・・」

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