紹介 『人を伸ばす力』
2008年12月の重版書籍のリストをチェックしていると、
デシ&フラスト『人を伸ばす力』があがっていて、深く感じ入りました。というのも、発売当時、『EQ』という本が売れたすこしあと、ビジネス書の棚で置いてみたところさっぱり売れず、営業ノートで「ベストセラー一歩手前」という欄を設けてまで、この本がなぜ売れないのかを嘆いて、恨み辛みを晴らしたことが、きのうのことのように思い出されたからです。いまや弊社のベストセラーといえるでしょう。記念に、第1章の一部を参考までに長めにアップしておきました。
10年ぶりに読み直して、あらためていい本だと思いました。著者デシがいうように、本書には希望があります。本書は金銭的な価値観とは別のもの、学ぶよろこび、働くよろこび、好奇心のすばらしさというものを私たちに示してくれます。80年代後半以降、バブルとその崩壊をいくつか経験し、いまだ「市場」的な価値観が優位にある社会のなかで、本書が10年間も生き続けてきたことは、たいへんうれしいことです。
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