新刊 『文化移民』
新刊藤田結子著『文化移民』の書評が10月12日付信濃毎日新聞に掲載されました。評者は星野博美先生。
「私は1986年と96年の二回、香港に住んだことがある。いずれも香港へ向かう日本女性が急増していた時期だった。
彼女たちと話してみると、香港へ来た動機が、86年には「雇用機会を求めて」だったのに対し、96年には大半の人が香港映画や香港スターを媒介として香港に興味を持ち、動機が「夢」の世界に身を置くことに変化していた。
本書は東京からロンドン、ニューヨークへと移動する日本人の若者二十二人を追跡し、その動機や帰国後の内面的変化を観察した調査報告である。香港で出会った女性たちの姿がだぶり、手にとった。・・・・・・
越境する若者たちのゆらぎは、今の日本社会のありようとも重なりあって見えた。」
ご書評くださいました先生、および掲載紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。
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