書評 藤田結子著『文化移民』
「・・・・・・・少し話題が多岐に渡りすぎていて、考察があわただしいような印象を受けたが、僕の不勉強の所為かもしれない。考察が他の学者の引用で代弁されてしまっている部分が多いため、説得力に欠けている気もした。でも、作者が実際聴取した、22人の若者へのインタビューはちょっと生々しく、気恥ずかしく聞こえたり、親和性を感じたり、楽しかった。みな、不器用に見えた。・・・・・・・誰にでもある、苦かったり酸っぱかったり塩辛かったりする青春の日の想い。アカデミックで難しい書き方をしているところもあるが、僕はこの本にそれを感じ、面白かった」
藤田結子 著
『文化移民――越境する日本の若者とメディア』
が2008年10月16日号の「週刊文春」文春図書館にて取り上げられました。評者の前田司郎さま、掲載誌ご担当者さまにはこころよりお礼申し上げます。
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