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書評 栗原裕一郎 著 『〈盗作〉の文学史』

栗原裕一郎 著『〈盗作〉の文学史』
の書評が掲載されました。信濃毎日新聞掲載2008年8月17日(ほか共同通信配信)、評者・佐藤卓己氏

おとりあげくださいました掲載紙、ご書評くださいました先生に深くお礼申し上げます。

「ゲーテは文学の独創性についてこう述べた。「私が偉大な先輩や同時代人に恩恵を被っているものの名をひとつひとつあげれば、後に残る物はいくらもあるまい」むろん、この世界的文豪が「オリジナルなどない」、「すべては引用のモザイク」というポストモダン思想を語ったわけではない。むしろ、独創性は希少だからこそ大切に保護されるべきだと考えられた。
活字メディアによる表現の市場は、こうして著作権という近代的な思考を生み出した。だとすれば、「盗作」は近代文学の本質を逆照する現象だが、本格的な研究はほとんど存在しなかった
本書は明治初年の仮名書魯文の「盗用」問題からインターネットで告発された田口ランディ「無断引用」事件まで、文芸作品における盗作報道を可能な限り網羅した未曾有の労作である・・・・・・・」

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