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2008年6月

新刊 『〈盗作〉の文学史』

「すべての作家、作家志望者、文学愛好家必読必携の書」オビより
立松和平先生が自著「二荒(ふたら)」を絶版にしたというニュースが入ってきたところで、書くのもなんですが、
待望の
栗原裕一郎 著『〈盗作〉の文学史』の見本出来ました。
願わくば本書の書評を掲載してくれる、腹の太い新聞・雑誌があらんことを! 
配本日は7月1日、書店さん店頭には2,3日後ならぶと思います。
9784788511095

新刊3点『「集団主義」という錯覚』『キーワードコレクション 心理学フロンティア』 『人間の本能』

高野陽太郎 著『「集団主義」という錯覚』
子安増生・二宮克美 編『キーワードコレクション 心理学フロンティア』
ロバート・ウィンストン 著/鈴木光太郎 訳『人間の本能』
見本出来ました。配本日は6月26日です。書店さん店頭には2、3日後つくかと思います。
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『〈盗作〉の文学史』装丁

すみません、6月にはいって、ほとんど更新していません。
栗原裕一郎 著 『盗作の文学史』の装丁見本をアップいたします。
発売は6月末頃でしょうか。

追記 すみません、標題を思いっきり間違えていたので、訂正いたしました。 『〈盗作〉の文化史』→『〈盗作〉の文学史』 
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第84号■

2008年6月11日発行 メール版 第84号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第84号■

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◇近刊情報
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6月下旬発売予定
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『人間の本能』
――心にひそむ進化の過去
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ロバート・ウィンストン 著/鈴木光太郎 訳
四六判上製472頁+カラー口絵8頁・定価4830円(税込)
ISBN 978-4-7885-1111-8
分野=心理学・進化


◆私たちのなかには生きている、原始の心◆
不思議だと思いませんか。なぜ世界中に宗教があるのでしょう。なぜ異性に惹
かれるのでしょう。なぜ激しい攻撃心に襲われることがあるのでしょう。なぜ、
甘いものを美味しいと思うのでしょう。人間の心には文化が大きく影響してい
るとはいえ、その働きには、人類の先祖が森林を出てサバンナへと進出した、
原始からの進化の歴史が刻まれています。現代に生きる私たちは、原始の時代
の心という容れ物に、現代文明を詰め込んで生きていると言えるかも知れませ
ん。本書は世界的医学者でありイギリスBBCの科学番組のプレゼンテーター
としても知られる著者の案内による、人間を人間たらしめている心の特質の起
源を探るグランドツアーです。


6月下旬発売予定
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『看護・介護のための 心をかよわせる技術』
――「出会い」から緩和ケアまで
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小林司・桜井俊子 著
四六判並製292頁・予価2310円(税込)
ISBN 978-4-7885-1116-3
分野=看護学・介護・緩和ケア


◆コミュニケーションに即役立つ手引き◆
ナースをはじめ医療・介護にかかわるケア・スタッフが、患者ともっとコミュ
ニケーションをとり、互いに一人の人間として温かい関係を築くことができた
ら――看護・介護の実際の場面を想定して、患者への接し方・会話の仕方や患
者の心理を具体例とともに紹介。看護に役立つカウンセリング理論のエッセン
ス、終末医療や緩和ケア、グリーフ・ワークについての必須知識も満載です。
本書は、1988年刊『患者の心を開く』(メジカルフレンド社)に大幅な加
筆・訂正をほどこした再編集版。精神科医でもある著者自身の入院・手術体験
をふまえて、いっそう患者の立場に寄り添った内容に生まれ変わりました。


6月下旬発売予定
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『キーワード心理学4 学習・教育』
――
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山本 豊 著
A5判並製152頁・定価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1114-9
分野=心理学・認知心理学


◆楽しく学ぶ学習心理学◆
「学習心理学」というと、同じ心理学でも臨床心理学などより無味乾燥な印象
をもたれがちです。ところが「生きている限り学習能力をもたない人間はいな
い」ことからもわかるように、心理学の中でもとても身近で、人間的な学問と
いえるのです。本書では、「パブロフの犬」の話をはじめ、テレビは子どもの
暴力を助長するか、同じ時間練習するなら一気にやるのと分けてするのではど
ちらが効果的か、やる気のなさはどうして生じるのか、個性に応じた学習法は、
などなど、身近なトピックを手がかりに、30のキーワードで人の「学習」のメ
カニズムのおもしろさを学べます。著者は埼玉工業大学人間社会学部教授。


6月下旬発売予定
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『「集団主義」という錯覚』
――日本人論の思い違いとその由来
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高野陽太郎 著
四六判並製360頁・定価3045円(税込)
ISBN 978-4-7885-1115-6
分野=日本人論・社会心理学


◆みんなが信じている虚構もある◆
日本人は集団主義的で、アメリカ人は個人主義的。多くの人が無条件にこう信
じています。日本人ばかりでなく欧米人も日本人は集団主義的だとして、貿易
摩擦のとき非難の口実にしました。しかし、本当でしょうか? 近年、集団主
義・個人主義についての実証的な国際比較研究がさかんにおこなわれるように
なり、そういう研究の結果をしらべてみると、「日本人は集団主義的、アメリ
カ人は個人主義的」という通説はまったく支持されないのです。ではなぜ、事
実に反する説が「通説」として流布するようになったのでしょうか。学問的研
究ばかりでなく、数々のエピソードや社会‐経済的な事実まで幅広く検討し、
人びとが陥りやすい心理的錯覚について考えます。著者は東京大学心理学教授。

6月下旬発売予定
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『美容整形と化粧の社会学』
――プラスティックな身体
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谷本奈穂 著
四六判上製320頁・定価3045円(税込)
ISBN 978-4-7885-1112-5
分野=社会学


◆身体は自己表現のツール?◆
かつては忌むべきものと見なされた美容整形も、ピアスやダイエットなどの身
体加工と同じく、いまや現代人の積極的な関心事の一つと言えます。本書は、
これまでルポルタージュしかなかったこの分野に初めて学問のメスを入れまし
た。整形への意識調査や実践者へのインタビューにおける意外な事実と発見が、
後半の、化粧品広告(明治から平成まで)の分析にみる身体観の変容と呼応し、
従来の意味づけを超えた新たな現代的アイデンティティの表現があざやかに浮
かび上がります。社会学、心理学、現代若者論などに新たな研究視角をもたら
す一冊です。


7月上旬発売予定
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『私が出会った一冊の本』
――
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太田良子・原島正 編
A5判並製272頁・定価2940円(税込)
ISBN 978-4-7885-1113-2
分野=社会・読書論


◆私にとって、大切な本、深く影響を受けた本とは◆
本との出会いは人との出会いに似ています。ときに人生を左右するほどに、大
きな影響を受けることがあります。本書は、東洋英和女学院大学の講師陣によ
る、横浜市民大学での公開講座をもとに生まれました。学問や、企業、外交
等々の第一線で活躍してきた21人の講師たちが、感銘を受けた本、人生の指針
ともしてきた本を取り上げ、その本と自分との関わりを率直に語り、あらため
て、本の力というものを実感させられます。本離れが言われる昨今ですが、自
分にとっての一冊の本は何だろうかを考える契機としてはいかがでしょうか。


7月上旬発売予定
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『キーワードコレクション 心理学フロンティア』
――
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子安増生・二宮克美 編
A5判並製240頁・定価2625円(税込)
ISBN 978-4-7885-1120-0
分野=心理学


◆50のキーワードでよくわかる、心理学の最前線◆
心理学はめざましく進歩しているのに、心理学の教科書には、何十年も前の、
すでに歴史的意味しかないような古い研究が記述されていることもまれではあ
りません。心理学の初学者であっても、心理学研究の最前線に触れてこそ、そ
のおもしろさや、今日的な意味を実感できるのではないでしょうか。好評を博
しているキーワードコレクションの読みやすく必要な情報はしっかり載せる形
式はそのままに、日本を代表する気鋭の心理学者が協力して成った、もっとも
新しい、心理学の現在を知るためのガイドブックです。心理学科や関連領域の
学生には待望の一冊と言えるでしょう。


7月上旬発売予定
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『日本における多文化共生とは何か』
――「在日」の経験から
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上野千鶴子・朴鐘碩(パクチョンソク)ほか著(崔勝久・加藤千香子 編)
四六判並製258頁・予価2310円(税込)
ISBN 978-4-7885-1117-0
分野=社会学


◆上野千鶴子が「共生」を問う◆
最近、「沖縄は基地と共生してほしい」と発言して、顰蹙を買った防衛庁長官
がいました。マイノリティの差別を乗りこえるために出てきた「共生」という
概念は、いまや差別・対立の厳しい現実を見えなくする、体制に同化するとい
う文脈で使われるようになったのです。本書は、七〇年代に日立就職差別闘争
を起こして勝利し、現在も川崎市を中心に、生活の場で民族差別と戦い続けて
いる著者たちが、この「共生」の変質という状況のなかで、今一度、民族差別
との闘いの経験をふまえて、「多文化共生」とは何か、いかにして可能かを、
問い直したものです。そして、そのような「当事者の闘い」に、上野千鶴子が
フェミニストの立場から熱烈に応答します。職場における「共生」の強制を実
感する人には他人事ではなく、自分も「当事者」であることを認識されること
でしょう。


6月中旬発売予定
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『生る(なる)』
――生命誌年刊号 vol.53-56
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中村桂子 編集/JT生命誌研究館 発行
B5判並製210頁・定価1600円(税込)
ISBN 978-4-7885-1100-2
分野=生命科学・科学論


◆すべての始まりは「生る」◆
一つの動詞を切り口にして、生きものの「知」の構築を考える生命誌年刊号の
最新刊。リンゴの樹の緑の葉の間に、いつの間にか出てきた小さな実が育ち赤
くなっていく時、実が生ると言います。自然界は作るのでなく生るもの。それ
までの時間の中で何が起きていたのだろう。そこにある"しくみ"や"きまり"は
どのようなものだろう。編者と各界の第一人者が対話しながら、生きもの研究
から人間の文化まで様々な分野の研究を通して、生きることを大切にする
「知」を探ります。


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◇編集後記
先日、「今日のNHK「クローズアップ現代」に出ます」と、ある方からメール
がありました。どんな番組かとチェックいたしますと、「ランキング依存が止
まらない~出版不況の裏側」という番組のようです。それはぜひ見なければ、
と自宅に電話して録画してもらいました。

帰宅後、パソコンでネットサーフィン(笑)をしながら、録画番組をみますと、
「・・・・・・」。絶句しました。端的に形容しますと「出版不況ネタとオリ
コンのランキングというホットなネタで、あとは編集の腕の見せどころです。
いい感じの仕上がりでしょ、エヘッ」みたいにつくられているような。

ほかの「クロ現」もすべてこの発想&クオリティでつくられとするならば、全
国放送するのは犯罪に近いのではなかろうか。まあ目くじら立てず、ひとつひ
とつのシーンにつっこみをいれつつ見るのがベターなのかも知れませんが。

メールくれた彼はついに画面には出てこなかった。カットされたのだろうか。
テレビの再生が終わると、古舘伊知郎が相変わらず独り言。もう最悪。(N)
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◇奥付
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□次回発行は2008年7月上旬を予定しております。

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