◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第81号■
2008年2月27日発行 メール版 第81号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第81号■
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トピックス
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◆下山晴彦 編集
「臨床心理学研究法」シリーズ刊行開始!
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近年、心理療法ばかりでなく、心理学者が医療や教育、生産の現場に入り積極
的にかかわる、実践的な研究への関心が急速に高まっています。本シリーズは、
そのような臨床心理学の実践のための、日本ではじめての研究法シリーズです。
代表的な研究法について基礎から懇切に解説するとともに、研究の実際に即し
た知識やノウハウについても理解できるようにしました。臨床心理学だけでな
く、実践支援研究に携わる心理学全般の学生・研究者にとって必携のシリーズ
です。順次刊行して参ります(第2巻は5月刊行予定)。
○「臨床心理学研究法」シリーズの構成(下山晴彦編集)
第1巻 心理学の実践的研究法を学ぶ 下山晴彦・能智正博 編
第2巻 プロセス研究の方法 岩壁 茂 著
第3巻 フィールドワークの方法 谷口明子 著
第4巻 アナログ研究の方法 杉浦義典 著
第5巻 調査研究の方法 石丸径一郎 著
第6巻 一事例実験とメタ分析の方法 山田剛史 著
第7巻 プログラム評価研究の方法 安田節之・渡辺直登 著
第8巻 生物学的研究の方法 松井三枝 著
(神経心理学研究の方法)
― 第1回配本 ― 3月下旬発売予定
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『心理学の実践的研究法を学ぶ』
――臨床心理学研究法第1巻
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下山晴彦・能智正博 編
A5判並製368頁・予価3780(税込)
ISBN 978-4-7885-1099-9
分野=臨床心理学・心理学研究法
本書はシリーズの第1巻として、実践的な心理学研究のための基本的な方法論
と具体的な技法を概観できるよう、分かりやすく解説しました。どのように実
践研究をしたらよいのか、介入や取り組みが効果をあげるための方法や技法に
はどのようなものがあるかに関心のある学生、研究者にとっての必読書となる
でしょう。編者は東京大学臨床心理学コース教授、准教授
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◇近刊情報
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3月上旬発売予定
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『夏目漱石と個人主義』
――〈自律〉の個人主義から〈他律〉の個人主義へ
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亀山佳明 著
四六判上製288頁・定価3150円(税込)
ISBN 978-4-7885-1092-0
分野=新刊・文学評論・社会学
◆この国において「個人」であるとは?◆
「個人」として生きることの難しい近代日本社会において、個人主義を貫こう
とした夏目漱石。彼は、英国留学中に西欧人の個人主義的生き方に出会い、神
経衰弱になるほどのショックを受けるのですが、それをきっかけに「自己本
位」という生き方を手に入れます。その生き方は文学的のみならず社会学的に
も興味あるもので、社会学者である著者は、講演「私の個人主義」をベースに、
『こころ』『明暗』などの小説、『硝子戸の中』などのエッセイのなかに、そ
の苦闘の足跡を読み解きます。西欧思想の受け売りでない、日本人みずからの
個人主義を生きた漱石、その現代的意味が生き生きとよみがえります。
3月上旬発売予定
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『有機農業運動と〈提携〉のネットワーク』
――
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桝潟俊子 著
A5判上製328頁・定価5040円(税込)
ISBN 978-4-7885-1088-3
分野=新刊・社会学・農業
◆有機農業運動がまきおこしたもの◆
今から30年余前、志ある農民たちが農薬、化学肥料、合成飼料を使わない農業
を追求する「有機農業運動」を起こしました。都市の消費者との間で提携とい
う独自の産直ルートを拓き、広範なネットワークを形成してきました。「食の
安全・安心」は人間同士の信頼関係によって保証されるとの信念に立ち、簡素
な食事と「地産地消」を推進、飽食・食のグローバル化・都市のライフスタイ
ルに疑問を突きつけてきました。本書では、過疎に悩む農村の再生を牽引して
きた島根・愛媛・宮崎の3つの運動体に焦点をあてて、日本の有機農業運動の
先見性と変革力を明らかにします。
3月中旬発売予定
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『ナショナル・アイデンティティと領土』
――戦後ドイツの東方国境をめぐる論争
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佐藤成基 著
A5判上製438頁・定価4410円(税込)
ISBN 978-4-7885-1098-2
分野=新刊・現代史・ドイツ・社会学・ナショナリズム
◆国家の自己理解を読み解く◆
ナチス犯罪に比べ、ドイツが経験した戦争被害の側面は意外と知られていま
せん。ドイツは第二次大戦敗戦により、ポーランドとの間で領土の四分の一を
失い、一四〇〇万人が強制的に追放され、移住過程で一五〇万人が死亡したと
いわれています。歴史にねざす広大な領土の喪失は、国家のアイデンティティ
を揺るがす大事件でした。この事実を受け止めるための新しいナショナル・ア
イデンティティを創出しようと国論を二分する論争が続きましたが、なんとか
「放棄」へと至ります。本書はドイツ言論界の苦闘から、領土と国家の自己理
解との緊密な関係を読み解き、ナショナリズム研究に新局面を切り開く力作で
す。日本の北方領土を考察した補論も必見。
3月中旬発売予定
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『キーコンセプト ソーシャル・リサーチ』
――
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ジェフ・ペイン、ジュディ・ペイン 著/高坂健次ほか訳
A5判並製282頁・予価2730円(税込)
ISBN 978-4-7885-1097-5
希望陳列コーナー=新刊・社会学・社会調査
◆キーコンセプトシリーズ 社会調査編!◆
知の最前線を50のキーコンセプトで読み解くイギリスで好評の入門シリーズの
一冊です。「社会を変えたい、理解したい」というときに、まず必要となるの
が社会調査です。アクション・リサーチ、フェミニスト調査といった社会に働
きかける調査方針や、インタビュー、標本抽出、指標と操作化といった専門的
技術、客観性、信頼性、反省といった理念など、調査の鍵となるコンセプトを
網羅しつつ、その相互の関係を整理できるように構成されています。社会調査
を理解したい、実践したい人が、必要にして十分な知識を得るための、ハンデ
ィな入門書として使える一冊です。
3月中旬発売予定
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『質的心理学研究 第7号』
――特集 バフチンの対話理論と質的研究
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日本質的心理学会 編
B5判並製264頁・定価3255円(税込)
ISBN 978-4-7885-1094-4
希望陳列コーナー=新刊・心理学・質的心理学
◆独創的でなければ意味がない◆
従来の日本の心理学研究の方法論をこえ、冒険する精神と独創性あふれる論文
を掲載し続ける『質的心理学研究』。今号の特集でとりあげたバフチンの対話
理論は、質的研究において重視される声の問題と密接に関わっています。多声
性・対話性といったバフチンのアイディアを心理学にどう応用するのか、6人
の論者が独自の切り口――モデル化、教育臨床場面、アクションリサーチを含
む実践場面など――からアプローチしています。ほかに〈一般論文〉6本を掲
載。〈書評特集〉は、「グラウンデッド・セオリー・アプローチ」の方法論と
しての多様な側面を論じ、今後の方向性を探ります。
3月中旬発売予定
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『質的データ分析法』
――原理・方法・実践
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佐藤郁哉 著
A5判並製224頁・予価2205円(税込)
ISBN 978-4-7885-1095-1
分野=社会学・心理学
◆懇切丁寧な質的研究のガイドブック◆
質的研究が盛んですが、せっかく現場に出向いてよいデータを得ても、それを
質の高い研究論文にまとめるのはなかなかハードルが高いものです。本書は、
日本の質的研究のパイオニアの一人であり、数々の優れた著作を発表してきた
著者が、学生を指導してきた経験をフルに活かして、文字データを中心とする
質的データ分析の原理と具体的な技法を詳説し、よい報告にまとめ上げるため
のコツやヒントを惜しげなく公開したもので、実際に資料を整理するうえでの
座右の書となるでしょう。著者は一橋大学商学部教授。
3月末発売予定
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『思想としての社会学』
――
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富永健一 著
A5判上製824頁・予価8715円(税込)
ISBN 978-4-7885-1081-4
分野=社会学・社会学思想
◆次代につなぐ「社会」の思想◆
明治維新にはじまる日本の近代化思想(社会学)の基礎を作ったのは、西洋思
想の研究者・福澤諭吉ですが、それ以降、日本の社会学は、西洋思想から何を、
どのように学び、自らの思想を発展させてきたのでしょうか。本書では序章で
福澤を論じ、本論で社会学を代表する9名の碩学――サン-シモン、コント、
スペンサー/デュルケーム、ジンメル、ヴェーバー/パーソンズ、シュッツ、
ルーマン――の諸理論の核心を、筆者の個人史も交え、日本での受け入れられ
方に注目しながら、あらためて社会学思想の潮流のなかに甦らせます。戦後日
本の社会学を牽引してきた泰斗が説く、日本の社会学のための西洋思想史です。
3月末発売予定
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『テレビニュースの解剖学』
――映像時代のメディア・リテラシー
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小玉美意子 編
四六判上製192頁・定価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1093-7
分野=社会学・メディア
◆テレビニュースの読み方!◆
テレビは、新聞やラジオにくらべて、視聴する人も圧倒的に多いし、その映像
によるインパクトも格段に強烈です。にもかかわらず、研究はほとんど進んで
いません。文字とくらべると映像が記録として扱いにくいということがあるの
でしょうが、その影響力を考えると、放置してはおけないでしょう。本書は、
特にテレビのニュースを取り上げて、ニュースがいかに作られているか、それ
をどのように読み解いたらいいか、映像の取扱い方・研究方法などを具体的に
説きます。また、日本だけでなく米国、英国、ブラジルなどとの国際的な比較
分析も行ないます。数十年にわたるテレビニュース研究会の成果です。
4月上旬発売予定
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『現代社会とメディア・家族・世代』
――
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NHK放送文化研究所 編
A5判上製352頁・定価3885円(税込)
ISBN 978-4-7885-1101-9
分野=現代社会論・メディア・家族
◆日本社会の「定点観測」から何がみえるか◆
本書は、NHK放送文化研究所(文研)による大規模世論調査「日本人の意
識」調査の30周年を機に企画されました。1973年の初回調査から5年ごと
に蓄積された厖大なデータをはじめ、視聴率調査、映像記録などの資料をもと
に、私たちの意識と日本社会の変容を根底から捉えた一冊です。メディア(小
泉劇場と世論、テレビ、オリンピック、放送教育論争)、家族(近代家族、ジ
ェンダー表象)、世代(若者、団塊、高齢者)の3つのキーワードから複雑な
現代社会を読み解きます。執筆陣は、
Ⅰ部:児島和人、河野啓、落合恵美子、中瀬剛丸
Ⅱ部:牧田徹雄、香取淳子、遠藤薫、佐藤俊樹
Ⅲ部:井上輝子、阿部潔、佐藤卓己、見田宗介と、飽戸弘ら諸氏、総勢13名。
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編集後記
えー今回は、友人が発行している「attention」という雑誌の宣伝をさせてい
ただきます。昨年1号が出たとき、発行人の竹中さんがやりたいのはこういう
ことだったのか、と深く感じ入りました。それにくらべ自分はこの数年間、何
をしていたのかと問われているような気がいたしました。
今年1月に第2号が出ました。1年かけて読もうと思います。冗談ではなく、
それだけ濃い内容です。直接ご購読いただくか、またいくつかの書店さんでは
お取り扱いがあるようです。くわしくは下記サイトまで。
attention ことばとアートのひろば
(以下 attentionサイト より引用)
「昨年1月の創刊号から丸1年。ようやく第2号が発行となりました。
第2号は、『構造と力』(浅田彰)を手がけ、橋爪大三郎、宮台真司、大澤真
幸など現在第一線で活躍する学者を世に送り出した人文書編集者・富岡勝さん
(元・勁草書房編集者)のインタビューをはじめ、戦後日本最後の放浪詩人・
高木護さんの新連載、芥川賞を受賞されたばかりの本格新鋭作家・川上未映子
さんの入魂のエッセイ、好評連載など、読みどころ満載です。
第2号は、下記の書店で販売しております(2008年2月25日現在)。
紀伊國屋新宿本店(東京都新宿区)5階文芸・人文書売場
オリオン書房ノルテ店(東京都立川市)
ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区)1階雑誌売場
戸田書店呉服町店(静岡市葵区呉服町)
三月書房(京都市中京区)
東京堂書店神田本店(東京都千代田区)
Calo Bookshop & Cafe(大阪市西区)
模索舎(東京都新宿区)
なお、オリオン書房ノルテ店、模索舎、戸田書店呉服町店、三月書房、
Calo Bookshop & Cafeでは、創刊号も販売しております」
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◇奥付
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□HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町 2-10
電話 03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
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□次回発行は2008年3月中旬を予定しております。
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