新刊『親と子の発達心理学』
『親と子の発達心理学』、見本できました。配本日は2月1日です。
書店さんに届くのは2月4日の週になります。
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『親と子の発達心理学』、見本できました。配本日は2月1日です。
書店さんに届くのは2月4日の週になります。
「・・・・・・徳富蘆花の「不如帰」にみるようなメロドラマブームの到来も、新聞メディ
アに連載されて始まったと作者は言う。新聞小説は新派劇に〈翻訳〉されて大衆
の涙を誘い、されに絵はがきへ、映画へと、メディア・ミックスの流れを進めていっ
た。文字言語による小説の表現が、平易な詩歌へと置き換えられ、あるいは演歌
の種本ともなって根付いていったという、そんなプロセスを丹念にたどった労作で
ある。・・・・・・」
関 肇 著『新聞小説の時代』が京都新聞書評に掲載されました。1月27日付。
掲載紙、書評くださいました先生にお礼申し上げます。
2008年1月22日発行 メール版 第80号
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第80号■
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トピックス
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2008年最初の新刊案内となります。年頭にさたり昨年中のご厚情を有り難くお
礼申し上げますとともに、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
2008年度常備寄託、多数の書店さまよりお申し込みをいただきました。心より
お礼申し上げます。2月末、取次店搬入予定です(大阪屋・栗田出版20日、
トーハンが25日、日販が22日)。
●「財閥の当主は「超」のつく金持ちだったが、その彼らにしても外部の批判
を恐れ、社会の模範になりえない面があった。彼らを本当の自信が持てなかっ
た階級として位置づけた、ユニークな視点が光る」。1月6日、新年早々『富豪
の時代』(永谷健著・定価3570円)が朝日新聞書評に掲載されました。
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◇近刊情報
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2月上旬発売予定
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『親と子の発達心理学』
――縦断研究法のエッセンス
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岡本依子・菅野幸恵 編
A5判並製272頁・定価2730円(税込)
ISBN 978-4-7885-1085-2 C1011
分野=発達心理学・保育学・心理学研究法
◆縦断研究の方法を学ぶ◆
発達心理学の研究には、年齢の異なる集団から一斉にデータを集める「横断的
方法」と、同一の個人や集団を継続的に追跡する「縦断的方法」があります。
縦断的方法は発達の深い理解にかかせない研究法ですが、手間も時間もかかり
ます。本書のもとになった「かんがるぅプロジェクト」は、妊娠期から5歳ま
で、親子を継時的に家庭訪問してその発達の姿を丹念に追った貴重な研究です。
本書の前半ではその経験から得られた、縦断研究法の具体的な進め方を、おし
みなく公開しました。また後半では、この研究から得られた親と子の発達の姿
を、縦断研究ならではの多様な視点から生き生きと描き出しています。発達心
理学、保育学の学生、研究者にとって必携のテキストとなるでしょう。
2月上旬発売予定
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『ノットワーキング』
――結び合う人間活動の創造へ
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山住勝広、Y・エンゲストローム 編
四六判上製352頁・定価3465円(税込)
ISBN 978-4-7885-1084-5 C1036
分野=社会学・教育学・組織論
◆組織から、しなやかな協働へ◆
「ノットワーキング」は、「knot」つまり人びとの結び目をつくる活動のこと
です。今日の急速な社会的・文化的変化に、固定的な組織や制度は対応できな
くなっています。教育においては、教室を超えて、子どもの学びを助ける支援
が始まっており、医療においては、患者・医師・介護・福祉の連携が模索され
ています。阪神大震災では、ボランティアの活動が大きな成果をあげました。
そこに見られるのは、参加者の役割が刻々と自在に変化してゆく、しなやかな
協働の形態=ノットワーキングです。本書は分野を超えて野火のように拡がっ
ているこの新しい活動形態を理論的に位置づけ、さまざまな実践を紹介・分析
した、待望の本です。編者は関西大学教授、ヘルシンキ大学教授。
2月上旬発売予定
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『ビューティー・サロンの社会学』
――ジェンダー・文化・快楽
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ポーラ・ブラック 著/鈴木眞理子 訳
四六判上製304頁・定価2940円
ISBN 978-4-7885-1089-0 C1036
分野=社会学・ジェンダー
◆ビューティー・サロンはどんなところ?◆
「ビューティー・サロン」(フェイシャルやボディトリートメントを施す店)、
そこは「女らしさ」を読み解く絶好のスポットです。女性は何を求めサロンに
足を運ぶのか? ビューティー・セラピストとはどんな仕事なのか? 社会や
職場で「妥当」とされる外見を保つため、あるいは「健康」のため、ときには
「美」を否定しながらもサロンに集う女性たち。客とサロン・スタッフへの詳
細なインタビューと、ブルデューをはじめとする社会学理論の批判的吟味とを
絶妙にバランスさせた分析から、ビューティー・サロンという場が生み出すジ
ェンダー、文化、快楽についての多彩な経験を鮮やかに浮かび上がらせた読み
ごたえのある一書です。
2月中旬発売予定
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『発達としての〈共食〉』
――社会的な食のはじまり
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外山紀子 著
四六判上製192頁・定価2310円(税込)
ISBN 978-4-7885-1083-8 C1011
分野=発達心理学
◆増える「孤食」への警鐘!◆
朝飯を食べない子どもや、極端な偏食の子ども、いつも「孤食」している子ど
もが増え、「食事」教育の重要性が指摘されるようになってきました。高級食
材を追い求めるグルメな人びともいますが、食べ物のおいしさは、親しい人と
一緒に楽しく食べてこそ味わえるものではないでしょうか? 孤食する子ども
たちは、〈共食〉(共に食べること、「共喰い」ではありません)の楽しさを
知らないのかもしれません。本書は、食べることは文化であり、共に食べる社
会的経験のなかで人間は発達するものであることを幼稚園や家庭での丹念な観
察から明らかにし、〈孤食〉に警鐘を鳴らします。著者は津田塾大学准教授。
2月中旬発売予定
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『女が女を演じる』(仮題)
――ジェンダー表象の誕生と展開
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小平麻衣子 著
A5判上製336頁・予価3990円(税込)
ISBN 978-4-7885-1086-9 C1090
分野=文学評論・フェミニズム
◆女性が引き起こすスキャンダルを剔抉!◆
女性はいかにして女性になったのでしょうか。明治中期から大正中期にかけて
都市化とともに、作家として(田村俊子、平塚らいてうなど)、役者として
(松井須磨子)登場する女性は、さまざまなバッシング、スキャンダルに巻き
込まれました。女性の宿命と考えられた「演じる」をキイワードに、文学・舞
台・デパート・広告・ファッションなどの新しいメディア状況のなかで、女性
ジェンダー表象がどのように成立し展開していったか、女性の身体が時代の空
間のなかでどのように意識化され描かれていったかをたどり、「文学行為」そ
のものの問い直しにまで至ります。新しい書き手の意欲作です。
2月中旬発売予定
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『生きられた法の社会学』
――伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか
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金菱 清 著
四六判上製240頁(口絵16頁)・予価2625円(税込)
ISBN 978-4-7885-1087-6 C3036
分野=社会学・現代思想・社会問題
◆法の一元支配を超える解決法◆
大阪の玄関口である伊丹空港のすぐわきに、日本最大規模の「不法占拠」地域
があります。戦前、空港工事に従事した在日の人びとが国有地に住み続けたの
に対して、国は「不法」を理由に劣悪な生活環境を放置してきました。近年よ
うやく合意に達し、現在国の費用で移転事業が進んでいます。なぜ「不法占
拠」が発生したのか、伊丹市はどのように調整役を果たしたのか、なぜ合法的
に解決できたのか(「生きられた法」とは何か)を検証します。デリダ、アガ
ンベンらを援用しつつ、難民、移民、ホームレスなど「不法」な人びとがいか
に正義を主張しうるかを考える「人類の幸福に資する社会学」です。
2月末発売予定
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『リアリズムの擁護』
――日本近代文学再考(仮題)
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小谷野敦 著
四六判上製224頁・予価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1090-6 C1090
分野=文学評論・思想
◆『蒲団』は「もてない男」の小説か?◆
現代において、「自然主義・私小説・純文学」と言えば、文学の衰退の元凶、
つまらなさの代名詞になった感があります。なかでも田山花袋の『蒲団』は、
「もてない男」を描いた小説として、冷笑の対象でしかありません。しかし、
ほんとうにそうでしょうか。この風潮に対して、小谷野敦は敢然と立ちあがり、
新資料と緻密な読みに基づいて『蒲団』を再評価し、私小説、さらにはリアリ
ズム小説の擁護を主張します。さらには返す刀で、文壇の大御所・大岡昇平批
判にまでいたります。そのほか、司馬遼太郎、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、川上
弘美などを論じて、小谷野節全開です。ご期待下さい。
3月上旬発売予定
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『ラーニング・アロン』
――通信教育のメディア史
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佐藤卓己・井上義和 編
A5判上製頁・予価2940円(税込)
ISBN 978-4-7885-1091-3 C1037
分野=社会学・メディア論
◆蛍雪時代からベネッセ、eラーニングまで◆
灯油も電気もなかったため、夏は蛍の光、冬は窓の雪で勉強して、立派な人に
なったという中国の故事にならった受験雑誌『蛍雪時代』を知る人も少なくな
りました。いまや時代はベネッセ、ユーキャン、そしてeラーニングの時代で
す。この連綿とつづく、学校教育とは別に、受験・資格取得をめざす「孤
独な学習」(ラーニング・アロン)は、当然ながら雑誌・講義録・ラジオ・テ
レビ・インターネットなどのメディアなしにはあり得ませんでした。通信教
育・受験勉強の歴史、その果たした役割を、メディアとの結びつきに着目しな
がら、明治期から現代まで、さらには日本から欧米にまで探ったユニークな研
究です。特に、メディアの文化統合機能(アンダーソン)に対して細分化機能
を指摘した部分は読みごたえ十分です。
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編集後記
1月に入ってT.ギロビッチ『人間この信じやすきもの』http://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0448-0.htm
が、非常によく売れており、なにかで紹介されたのかなと探っているのですが
思い当たるものがありません。
著者のギロビッチ先生は、最近ですと、大和証券のCMで有名です。
youtubeに動画がありましたので、ご参考までに。
(youtubeに直接リンク貼って良いものか悩みましたけど、ぜひ観ていただき
たい動画なので。くれぐれもヘンなバナーをクリックしたりしないでくださいね
(笑))
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◇奥付
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電話 03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
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□次回発行は2008年2月中旬を予定しております。
1月に入って
T.ギロビッチ『人間この信じやすきもの』
が、非常によく売れており、なにかで紹介されたのかなと探っているのですが思い当たるものがありません。
著者のギロビッチ先生は、最近ですと、大和証券のCMで有名です。
youtubeに動画がありましたので、ご参考までに。
CM 大和証券グループ 「ギロビッチ博士~行動非行動」篇
(youtubeに直接リンク貼って良いものか悩みましたけど、ぜひ観ていただきたい動画なので。今あるか知りませんが、くれぐれも「congraturation 999999」とかいうバナーをクリックしたりしないでくださいね)
追記2011.11/07 CMへのリンクが切れています。行動非行動編はまだあったのでリンク貼り直しました。フレーミング編は見つかりませんね。
新刊『国境を越えて[語彙・文法編]』できました。当商品委託配本ございません、
事前注文いただいた書店さまのみお送りしております。
10日取次(販売会社)出荷いたします。
新刊『こころに寄り添う緩和ケア』、本日配本いたしました。書店さま店頭には今週中でしょうか。
永谷健著『富豪の時代』が、2008年1月6日、朝日新聞書評に掲載されました。
掲載紙、書評者の先生にお礼申し上げます。
「・・・・・・「富豪」たちの活動を正当化する説明の一つは、彼らが生産的
な「実業」という新しい価値に従事しているというものだった。だがその蓄
財は、実際はマネー・ゲームの「虚業」にもよっていた。著者は彼らが、
社交的な茶会などの実業家文化を育てたものの、社会的な威信を帯び
た独自の上流階級文化を創れなかったと見ている。財閥の当主は「超」
のつく金持ちだったが、その彼らにしても外部の批判を恐れ、社会の模
範になりえない面があった。彼らを本当の自信が持てなかった階級とし
て位置づけた、ユニークな視点が光る本だった」
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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