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Q 『<私>という謎』について、『霊能のリアリティ』について

  
 今日は2点ほどはらせていただきます。

70<><>2004/07/24(Sat) 17:13<>みのる
Q 『<私>という謎、-自我体験の心理学―』を拝読しました。
 子ども達の発達心理学的現象としての自我体験について、心理学的研究としてよくまとめられており、“学問の手引き”として役立つでしょう。しかし、編者のお一人の渡辺氏の、
<私>という謎に挑んだと言われる意気込みとは裏腹に、パンどころか土くれさえも与えられていないのは羊頭狗肉で、期待した読者としては裏切られた感じで寂しい限りです。
 もっとも、発達心理学的自我体験の研究は本来、これ又編者のお一人の高石氏がいみじくも述べられているように、「自我体験の問いに答を見出すことに関心があるわけでもなく、
論理的・哲学的解決を知りたいのでもなく、“個人の内面における変容の体験過程”に関心がある」のだから当然の帰結であって、答としてのパンを求める方が間違っていたのかもしれません。
 従って、渡辺氏の「より豊かな展望を開いて、<今ここにいる私とは何か?>という問いに対してパンの答を出したいのなら、高井弘弥氏の指摘の“認識論的に考察する道”から入るべきではなかったのかと愚考しますが、如何でしょうか?

 と申しますのは、「本書執筆者達の殆どの共通した発見は、自我体験を中核とした自我の目覚めは、実のところ青年期以前の8歳から10歳、11歳の間あたりにピークがある」との結論のようですが、しかし私自身のささやかな体験では、青年期に入ってからの理性的自己認識・自己認知がきっかけだったからです。
 人生への何の疑問も抱かず、取り敢えずは良い大学への合格のみが目標だった受験勉強時代から開放されて、次のステップの目標喪失、いわゆる五月病の折に、「オレの人生とは何?何をなすべき?生きる意味・目的・価値はあるのか?」という疑問に取りつかれました。
 <私>の謎は一般論で言えば実は、社会人になってからも誰でも、病気や失業などの生活苦にさいなまれた時期に、そして又高齢化社会では更に老人にいたるまで、折に触れて頭をもたげる難問ではないでしょうか?(73歳の私はまだ分ったとはいえません)。その観点から言えば、本来は渡辺氏の「“生涯”発達心理学的につかまえ解明していくべき領域」のはずなのでした。しかもこの場合は子ども達のケースと違って、生きていくことの支えとしての解答、つまりパンが強く求められていて、社会的重要性が格段に大きくなります。
 ただこの研究では、心理学研究の枠組みから大きく踏み出さなければなりません。そして、哲学・宗教ではなく、分子生物学から脳科学、宇宙論、進化論など広く最新自然科学の学際的協働が欠かせません。

 私は、市井の名もなきディレッタントとして素人なりの大胆さで、釈尊・ゲーテ・トルストイの強烈な自尊意識者達から始めて、パスカル、ドストエフスキー、フランクルなどを中心とし、私の理解する範囲の自然科学的知見を最大限に活用して、<私>の由来と行方を考察した拙著をまとめました。多少でもご参考になれば幸いです。
 ホームページでご紹介しています。一度ご高覧を賜りますれば光栄です。
<>61.207.124.51<>FqGlN2KCIw43w<>#0000FF<><>


69<><>2004/07/08(Thu) 15:50<>岩渕<><>Q 霊能のリアリティーヘ社会学 真如苑に入る<>
秋庭裕・川端亮博士による本を拝見する機会を得、第1章を読んだのち、あきらかに捕らえる視点の中心に誤りがあることに気づきました。著書ですので、その方の表現についての批判をするつもりはありませんが、真如苑の経典に焦点をあてれば、ただしい解釈と意味をなすとはおもいますが、少々検討はずれな出だしの印象をうけました。計量的分析を行うのであれば、徳という量に関してもし、それが、計量可能であればすぐれた論文として評価されるかもしれませんが、リアリティーとしての表記で本来のリアリティーを意味しているのは、真如苑略史および創設者に関する記述のみと思います。おそらく、智流学院などでただしく学んだりすることが正しい霊流を伝えるリアリティーと思います。<>poety.com<>61.24.92.166<>jQnAodQtbBWCM<>#008040<><>

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