2020年2月 7日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第197号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2020年2月5日発行
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第197号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◇トピックス
_________________________

 

〇書評・メディア


●「細胞レベルにまで知覚の世界へ導いてくれる」。2020年1月18日付日本経済新聞書評欄にて、実重重実著『生物に世界はどう見えるか』(四六判並製・本体2400円)が紹介されました。生物たちがそれぞれ独自の方法で世界を感覚していることを、豊富な実例から魅
力的に語り明かします。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-bc4271.html


●年初より、小熊英二著『単一民族神話の起源』(四六判上製・本体3800円)がネットを中心に話題になっています。「日本人」の支配的な自画像といわれる単一民族神話が、いつどのように発生したかを解き明かした弊社のロングセラーです。

 

『善い学びとは何か』(本体2400円)の著者・佐藤邦政先生のインタビュー記事が朝日新聞(1月13日付)に掲載されました。新学習指導要領で重視されている、アクティブ・ラーニングについて、「問いほぐし」という言葉を用い、問いの前提を疑う姿勢の大切さを訴えております。本書、著者の今後のご活躍にご注目ください。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-252894.html

 

●NHK「ろんぶーん」が本になりました。
NHK出版『奇跡の論文図鑑 ありえないネタを、クリエイティブに!』
2019年3月7日NHK・Eテレ 午後11時00分~ 午後11時30分に放映されました、弊社『呼び覚まされる霊性の震災学』所収、「死者たちが通う街 タクシードライバーの幽霊現象」も取り上げられています。

 

●平川祐弘 編『森鴎外事典』の紹介が読売新聞 2019年1月21日付に掲載されました。掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。ありがとうございました
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2020/01/post-7cd8eb.html

 


○新曜社ウェブマガジンがはじまりました。
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/


好評連載中


齋藤直子先生
ツバメのかえるところ──はじめて出会う「部落問題」
第2回 部落問題と出会うこと

 

服部徹也先生
夏目漱石はどんな授業をしたのか?──受講ノートを探す旅
第3回 受講ボイコットされる夏目先生を誰が救ったか

 

木下寛子先生
「学校の時間」
第3回 新しい場所、新しくなる場所


◇近刊情報
_________________________


2月中旬発売予定
--------------------------------------------------
『子どもへの視角』
──新しい子ども社会研究
--------------------------------------------------

元森絵里子・南出和余・高橋靖幸 編著
A5判並製208頁・本体2600円+税
ISBN 978-4-7885-1667-0 C3036
分野=社会学・文化人類学


1980年代以降の世界的な子ども観の問い直しは十分なものであったのか? その問い直しをさらに問い直し、型にはまった子ども観を脱し、複雑な現代における子どもたちの世界のありようを事実に即して、具体的に分析するための有効な視角のヒント集。

*子どもを研究するすべての研究者たちへ


編者 元森絵里子:明治学院大学社会学部教授
   南出和余:神戸女学院大学文学部准教授
   高橋靖幸:新潟県立大学人間生活学部講師

 


3月上旬発売予定
--------------------------------------------------
『震災と行方不明』
──曖昧な喪失と受容の物語
--------------------------------------------------

東北学院大学震災の記録プロジェクト
金菱清(ゼミナール)編 
四六判並製232頁・予価2300円+税
ISBN 978-4-7885-1671-7 C1036
分野=東日本大震災・災害社会学・ノンフィクション


「私の大切な人はいまだ行方不明。本当に亡くなったのだろうか?」大震災と原発災害によって「宙づり」にされた人々が抱える悲痛な思いとは。愛する家族、動物、住み慣れた土地、故郷のわが家を奪われたあの日から曖昧な喪失を受け容れるまでの物語。

*被災地のタクシーと幽霊の調査で注目された金菱ゼミ学生による渾身の書き下ろし論文集。

*行方不明者の遺族や原発避難区域の住民が初めて語った貴重な証言、隠された現地の声を伝える。

*復興のかけ声からこぼれ落ちる現実を、当時小学生だった学生たちの曇りない目で追う。


著者 東北学院大学教授


関連書
東北学院大学震災の記録プロジェクト

 


3月上旬発売予定
---------------------------------------------------
『エドガー・アラン・ポー』
──────極限の体験、リアルとの出会い
---------------------------------------------------

西山けい子 著
四六判上製328頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1669-4 C1090
希望陳列コーナー=文学評論

十九世紀前半の作家でありながら、今なお読者を魅了してやまないエドガー・アラン・ポー。その魅力を、怪奇小説、探偵小説の祖というだけでなく、多様な作品を具体的に取り上げて、常に境界を超出してリアルに出会おうとする現代的作家資質に見出す。


*ベンヤミン、ジラール、バタイユ、ラカンなどを援用して、その現代的魅力の根源を探る。
*ヒッチコック、フェリーニなどの映画原作が使われたポーの映像的魅力にも迫る。


著者 関西学院大学教授

 


3月下旬発売予定
---------------------------------------------------
『質的心理学研究 第19号』
────特集 身体を対象にした、あるいは、身体を介した/通した質的研究
---------------------------------------------------

日本質的心理学会『質的心理学研究』編集委員会 編
B5判並製268頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1668-7 C1011
分野=質的研究・心理学・看護研究

 

質的探究において重要な主題として議論の的となっている「身体」。特集では、相互行為や経験過程の分析を通して新たな知見を見いだした5本の論考を収載。書評特集は身体にかかわる話題の書7冊を著者自身が語りおろす。一般論文は7本所収。


関連書
質的心理学研究 シリーズ


_________________________

◇奥付
_________________________

□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス http://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
□twitterもよろしく:http://twitter.com/shin_yo_sha
□このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
□購読・解除・変更手続きは http://www.mag2.com/ より行って下さい。
□掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
++
次回発行は2020年3月上旬を予定しております。

| | コメント (0)

2020年2月 6日 (木)

ココログ ブログのHTTPS化

フェイスブック対応もしないし、もうこれ以上やる気ないなと思っていたブログサービス、ココログ。
昨年大幅なリニューアルをするなど、もう少し信じてもいいんですか、というのがいまの状況。

そのうえ、2019.11.08に【ココログ】ユーザーブログのHTTPS化に対応しました、というアナウンスがあった。本当にまだやる気なんだな、すばらしい、ということで、すぐに対応のための設定変更をした。しかし、httpがhttpsになっただけで、「安全でない」表示がされてしまう状態。


完全にhttps化するさいにめんどくさいのは画像データへのリンクを、仕様通りにしなければならないところ。ここは多分ココログの設定を変えるだけではダメなんだろう。コードを見てみると、きちんととなっているようだ。

あと思い当たるのは検索のところとカレンダー部分だろうな。近々、テンプレートを変えてみようかと持っている次第。

(この件、ココログ自体のヘルプからして「安全でない」状態なのは笑える http://cocolog.kaiketsu.nifty.com/)




 

 

| | コメント (0)

2020年2月 3日 (月)

『善い学びとは何か』(本体2400円)の著者・佐藤邦政先生のインタビュー記事が朝日新聞(1月13日付)に掲載

『善い学びとは何か』(本体2400円)の著者・佐藤邦政先生のインタビュー記事が朝日新聞(1月13日付)に掲載されました。新学習指導要領で重視されている、アクティブ・ラーニングについて、「問いほぐし」という言葉を用い、問いの前提を疑う姿勢の大切さを訴えております。掲載紙ご担当者さまに深くお礼申し上げます。

 

「主体的・対話的で深い学び」の「深い」って何だろう。最近は「自ら問いを立てさせ、考えさせるのが大事」というのがお決まりのフレーズですが、なぜ大事かということまで論じられることはあまりありません。
ソクラテスの問答法では、問われた人は答えるだけでなく、新たな問いを生みだす役割もある。僕はそれを教育で強調するため「問いほぐす」という用語を使います。

例えば大学の授業で「スポーツはなぜ楽しいか」という問いを議論する。ふと1人が「別に楽しくない」と発言した時、最初の問いに「スポーツは楽しい」という前提が隠れていると気づく。こうした前提を問いほぐし、「そもそもスポーツの意義とは?」など、答えが簡単に用意されていない問いに行きつくことが重要ではないでしょうか。

・・・・・・
・・・・・・
「これはどういうこと?」と問う子どもが増えれば、社会の不正義の是正につながると思います。(聞き手・宮崎亮)

 


9784788516489 『善い学びとは何か』  
〈問いほぐし〉と〈知の正義〉の教育哲学
佐藤 邦政 著
出版年月日 2019/11/05
ISBN 9784788516489
4-6判・268ページ
定価 本体2,400円+税


| | コメント (0)

2020年1月22日 (水)

平川祐弘 編『森鷗外事典』の紹介が読売新聞 2019年1月21日付

平川祐弘 編『森鷗外事典』の紹介が読売新聞 2019年1月21日付に掲載されました。
掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。ありがとうございました

 

 

「森鴎外事典」刊行 項目300超

文豪の森鴎外に関する情報を網羅した平川祐弘編『森鴎外事典』=写真=が、新曜社から刊行された。300を超す項目を設け、日本が近代化に突き進む中で、文学者、軍人、医師と多面的に活躍した鴎外の全体像を伝える本格的な事典だ。
「舞姫」「青年」など作品に関する項目のほか、「衛生学」「下水道」「戦争観」など、様々なものがあって眺めるだけでも興味深い。鴎外が、その原因をめぐって論争に巻き込まれる「脚気」に関しては、当時の医学状況を背景にした詳細な説明を加えてある。
鴎外に関する基礎参考文献の一覧や家系図、年譜など資料類も充実している。

 

 

森鴎外事典

平川祐弘 編『森鴎外事典』
出版年月日 2020/01/10
ISBN 9784788516588
A5判・770頁  定価 本体12,000円+税

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年1月20日 (月)

書評 実重重実著『生物に世界はどう見えるか』 日本経済新聞 2020年1月18日掲載

実重 重実 著『生物に世界はどう見えるか』
の書評が、日本経済新聞、2020年1月18日付、に掲載されました。掲載紙ご担当者さまに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

「環世界」軸に認識方法を分析

ドイツの動物学者ユクスキュルは『生物からみた世界』で「環世界」という考え方を提唱した。動物はそれぞれの知覚と行動で世界をつくりだしているというこの概念を、進化の系統をたどりながら生物一般に敷衍したのが本書だ。

・・・・・・元農水省の行政官である著者は長年多くの動物を観察する傍ら在野の生物学者、団まりな氏に師事し階層的に分析する方法論を学んできたという。そのため原核生物の大腸菌、単細胞生物、植物、キノコやカビといった菌類、ミミズ、昆虫、魚類、鳥類、哺乳類・・・・・・と豊富な実例があげられ、認識のあり方を順に追っていける構成だ。

2012年にはヒト以外の哺乳類や鳥類、タコに意識を認めた「ケンブリッジ宣言」が採択された。意識を形成する基盤となる神経回路をトップダウン式に遡れば「何らかの主体的な認識」ひいては「細胞の主体性」に行き着くという。細胞レベルにまで近くの世界へ導いてくれる。




9784788516595_20200120121401 実重 重実 著
生物に世界はどう見えるか
感覚と意識の階層進化

2019/12/01
ISBN 9784788516595
4-6判・224頁
定価 本体2400円+税

| | コメント (0)

2020年1月17日 (金)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第196号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
2020年1月9日発行
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第196号■

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

◇トピックス
_________________________


本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 


〇書評・メディア


川上清文・髙井清子(編)『対人関係の発達心理学』の書評が、日本子育て学会「読書案内」に掲載されました。評者は繁多進先生。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-151def.html

 


鈴木七美 著『エイジングフレンドリー・コミュニティ』の書評が、図書新聞 2020年1月1日号に掲載されました。評者は小辻寿規氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-6e573c.html

 


松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』の書評が、図書新聞 2020年1月1日号に掲載されました。評者は稲垣応顕氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-558a7e.html

 


実重重実 著『生物に世界はどう見えるか』紹介記事が、土地改良新聞 2019/12/15 に掲載されました。実重先生によりすばらしい本書の紹介となっております。ご一読いただけたらさいわいです。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-7d8120.html

 

服部徹也著はじまりの漱石─『文学論』と初期創作の生成』が、2019年12月21日号「図書新聞」、19年下半期 読書アンケートにて、石原千秋氏、佐藤泉氏にご紹介いただきました。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2019/12/post-4e59f0.html

 

以上掲載紙誌ご担当者様、ご書評くださいました先生がたに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

〇新曜社50周年企画、
平川祐弘 編 (祐は旧字)『森鴎外事典』が1月8日、配本いたしました。

 

〇新曜社ウェブマガジンがはじまりました。好評連載中
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

 

 

◇近刊情報
_________________________


1月下旬発売予定
--------------------------------------------------
『さらに あたりまえを疑え!』
──臨床教育学 2
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b496832.html
--------------------------------------------------

遠藤野ゆり・大塚 類 著
四六判並製200頁・本体1800円+税
ISBN 978-4-7885-1665-6 C1037
分野=教育


これがあたりまえ、ふつう。でも見方を変えるとまったく違う世界が見えてくる! 好評の前著をさらにパワーアップして、若者たちに切実な新たなテーマを取り上げ、モノの見方・捉え方・感じ方そのものを問い直す。現実を広く・深く認識するための本。

*高校生・大学生の声をフィードバックして、前著をさらにパワーアップ!

著者 遠藤野ゆり(法政大学キャリアデザイン学部准教授)
   大塚類(東京大学大学院教育学研究科講師)!

関連書
『あたりまえを疑え!』

 


2月中旬発売予定
--------------------------------------------------
『1968を編みなおす』
──社会運動史研究2 
--------------------------------------------------

大野光明・小杉亮子・松井隆志 編
A5判並製232頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1664-9  C1036
分野=社会学・現代史・社会問題


半世紀後の現在から1968を編みなおす特集。部落解放、美術運動、沖縄闘争、東大闘争を掘り起こし継承する。小特集(運動史とは何か批評)論文(シベリア抑留史)インタビュー(第1期情況編集長、指紋押捺拒否、社会運動アーカイブズ)書評4冊。


*嶋田美子、阿部小涼、小杉亮子、山本義隆、古賀暹ら諸氏ほか、60年代運動
家と若手研究者の寄稿と談話を満載


編者 大野光明(滋賀県立大学)  小杉亮子(京都大学)
   松井隆志(武蔵大学)


関連書
『運動史とは何か』(社会運動史研究 1)

 


2月中旬発売予定
---------------------------------------------------
『「自分カメラ」の日本語 「観客カメラ」の英語』
──英文法のコアをつかむ
---------------------------------------------------

熊谷高幸 著
四六判並製232頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1666-3 C1082
分野=英文法、日本語論、言語学

 

なぜ英語は冠詞が必要なのか? なぜ単数と複数を区別するのか? 日本語と英語の本質的な違いを「世界を捉えるカメラ」の違いにたとえると、その根拠がみごとに説明できる。日本人には理解しがたい英語の文法がストンと腑に落ちる画期的な英語論!

著者 福井大学名誉教授


*具体例と丁寧なイラスト多数! 
*発達心理学にもとづく独自の視点で、日英の文法のちがいを読み解く!

 

熊谷高幸の本

「心の理論」テストはほんとうは何を測っているのか?

自閉症と感覚過敏

天才を生んだ孤独な少年期

タテ書きはことばの景色をつくる

日本語は映像的である

_________________________

◇奥付
_________________________

□電子メールマガジン:「新曜社<新刊の御案内> 」(不定期発行)
□HPアドレス https://www.shin-yo-sha.co.jp/
□blog:新曜社通信 https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/
□twitterもよろしく:https://twitter.com/shin_yo_sha
□このメルマガは『まぐまぐ』を利用して発行しています。
□購読・解除・変更手続きは https://www.mag2.com/ より行って下さい。
□掲載された内容を許可無く転載することを禁じます。
□発行:株式会社新曜社 営業部
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
e-mail info@shin-yo-sha.co.jp
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
次回発行は2020年2月中旬を予定しております。

 

| | コメント (0)

2020年1月14日 (火)

書評 川瀬 慈 編著『あふりこ』 日本経済新聞 2020/1/11

川瀬 慈 編著『あふりこ』の書評が日本経済新聞、2020年1月11日付、に掲載されました。掲載ご担当者様にこころよりお礼申し上げます。

 



アフリカを研究対象にする人類学者5人の共著。だが本書は評論や研究書ではなく、おのおのがフィールドワークに根ざして記したフィクションだ。・・・・・・虚実のはざまに浮かぶ光景は「新たなアフリカの姿」だと編著者。アカデミズムの枠を超えた、形の力を堪能できる一冊だ。


9784788516540 川瀬 慈 編著『あふりこ』

2019/11/15
ISBN 9784788516540
4-6判・344頁 定価 本体2,400円+税

| | コメント (0)

2019年12月25日 (水)

書評 鈴木七美著『エイジングフレンドリー・コミュニティ 』@図書新聞 2020年1月1日号

鈴木七美 著エイジングフレンドリー・コミュニティ の書評が、
図書新聞 2020年1月1日号に掲載されました。評者は小辻寿規氏。掲載ご担当者様、書評くださいました先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

「高齢者にとって望ましい居場所づくりのヒントとなる書
―多くの人が知らなかった居場所の在り方を提起する」 小辻寿規氏・評

「高齢者の居場所」、日本において社会的孤立や孤独死等が問題視される今、「コミュニティ・カフェ」や「まちの縁がわ」などと呼ばれるものや「認知症カフェ」が増加している。独居高齢者が増加し、厚生労働省が地域の支え合いの重要性を唱える中で各自治体においてもその助成制度が充実してきている。

 ただ、そこまで充実してきた日本の高齢者の居場所が利用者である高齢者にとって望ましい環境であるかといえば、本当にそうであるか怪しい。高齢者の社会的孤立や孤独死を減らそうと考えて運営者たちは日々努力されているのだが、その思いは成就せず結局のところ活動を休止もしくは中止してしまう事例が後を絶たない。どうずれば、利用者にとって望ましい居場所になるのであろうか。そのヒントとなるのが本書である。これから高齢者の居場所づくりをはじめたいと考えた方や居場所づくりに疲れたと感じた方にぜひ手にとっていただきたい。

 本書は人類学者による研究書であり、これまでのエイジング研究をまとめたものになっている。・・・・・・

・・・・・・
・・・・・・
 現在の日本において、人は一つの場所に定住することは難しい。人生を考えた場合、進学や就職、結婚等のみではなく、高齢期においての移住も非常に多い。パートナーの死去に伴い一軒家からマンションに引っ越す人もいれば、介護が必要になった際に自らの子女宅やその近辺に引っ越す人もたくさんいる。生きるということは常に新たな関係性をつくっていくことともいえる。その際に必然的に様々なコミュニティに属していかなければならない。・・・・・・
・・・・・・現実は個性に合わせた場所が見つからず、皆が苦労している。本書が持つ意味は多くの人が知らなかった居場所の在り方を提起したことにある。これからの超高齢社会においてエイジングフレンドリー・コミュニティが着目されていくことになるだろう。その起点となったのが本書と後日いわれることになるのではないだろうか。

 

 

9784788516458_20191225123801 エイジングフレンドリー・コミュニティ

超高齢社会における人生最終章の暮らし方

鈴木 七美 著
2019/09/02
ISBN 978-4-7885-1645-8
四六判・256頁
定価 本体2,800円+税

| | コメント (0)

2019年12月24日 (火)

書評 松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』@図書新聞 2020年1月1日号

松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』の書評が、
図書新聞 2020年1月1日号に掲載されました。評者は稲垣応顕氏。
掲載誌ご担当者様、ご書評くださいました先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

「教師や大人に何ができるかを追い求める
―ナラティブアプローチによる実践研究」稲垣応顕氏 評

著者の非行少年を見つめる視点は柔らかく温かい。「レジリエンス」を「単に非行からの立ち直りではなく、少年自身が幸せに暮らしていけること」と捉え、ナラティブアプローチによる知見により教師や大人に何ができるかを追い求める。・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

そして終章である第7章では、総括として非行的な少年たちが幸せになることを目指したとき、我々教師また大人が非行少年との関係性の諸相を理解し直し、未来志向で関わることの大切さが考察されている。
本書は、その全体を通して「教育とは何か」を読者に問いかけてくる。一般論として、この問いに対しては「教え育てること」との解が用意されているように思われる。しかし、今、あえて「教」と「育」の漢字を離して考えてみる。すると、我々教師は「教える」ことにかなりのウェイトを置き、「育てる」という視点をどこかに置いてきてはいないだろうか。本書は、そのようなことを考えさせる本である。

 

 

 

 

9784788516427   少年の「問題」/「問題」の少年
 逸脱する少年が幸せになるということ

 松嶋 秀明 著
 2019/09/01
 ISBN 978-4-7885-1642-7
 四六判・228頁
 定価 本体2,300円+税

| | コメント (0)

2019年12月20日 (金)

書評 実重重実 著『生物に世界はどう見えるか』@土地改良新聞 2019/12/15

実重重実 著『生物に世界はどう見えるか』紹介記事が、土地改良新聞 2019/12/15 に掲載されました。実重先生によりすばらしい本書の紹介となっております。ご一読いただけたらさいわいです。

掲載誌ご担当者様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。



近年における生物学の進展には、めざましいものがあります。自然界の様々な謎が次々と解き明かされてきました。私は、そうした最新の科学的知識を総動員して、微生物から、植物、カビ・キノコ、ミミズ、昆虫、魚、鳥そして哺乳類まで、生物界のあらゆる構成員にとって世界はどう見えているかということを描いてみました。

ミツバチは野原をあちこちに探索してから、どうやって一直線に巣に戻ってくるのでしょうか。それは、「経路積算」という能力に基づくものだということが分かってきました。しかもミツバチは、私たちに見えない偏光や地磁気を頼りにして内面に地図を描いているようなのです。

また、渡り鳥は、どうやって何千キロにも及ぶコースを間違えずに飛ぶことができるのでしょうか。これは頭の中に、生まれつき「どの方向に向かってどの時間だけ飛ぶか」ということがインプットされているのです。そして、鳥たちは、太陽コンパスに加えて、地磁気や低周波など私たちに分からない信号を利用して、間違えずに長距離の飛行をします。

魚たちの大群が群れごと一斉に旋回できるのははなぜなのか。植物はどうやって葉と根の間で連絡を取り合うのか。キノコはなぜ1日のうちに顔を出してくるのか。これらはすべて1つ1つの細胞が持つ、認識の力に基礎があります。

この本では、そうした生物界の様々な不思議を、感覚という視点から解き明かします。そして細胞レベルの「認識」が個体レベルで「感覚」となり、さらには私たちの持つ複雑な「意識」まで進化していく様子を、階層の発展として描きました。

私は農林水産省の行政官として仕事をする傍ら、発生生物学者・団まりな氏に師事して、団氏が提唱した階層生物学を20年近く学んできました。しかし、残念なことに、団まりな氏は、2014年に交通事故で他界されてしまいました。このため私がその志を継ぎたいと考え、5年がかりで本書を執筆したものです。

「意識」や「進化」ということに関心をお持ちの方には、面白いと保証します。そうでない方にとっても、自然界のさまざまな謎が目の前で解き明かされていき、やがてそれが1枚の大きな絵になっていく様は、面白い読み物と言えるのではないでしょうか。

専門用語は使わず、想像力を交えながら書いてみました。皆さん私と一緒に、生物たちの世界を楽しく探検しましょう。

(著者 實重重実)

 

 

9784788516595 生物に世界はどう見えるか
感覚と意識の階層進化

実重 重実 著
2019/12/01
ISBN 9784788516595
4-6・224ページ
定価 本体2,400円+税

| | コメント (0)

«服部徹也著『はじまりの漱石』@「図書新聞」19年下半期 読書アンケート