◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第265号■

2026年5月29日発行

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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第265号■
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◇トピックス
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ
丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、「こころを楽にする心理学」6月1日(月)より開催です。
ぜひお立ち寄りください。

 

〇新刊情報

4月~5月刊行の下記新刊4点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。


『ネット世論の構造』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676454.html


『流転する伝統』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674807.html


『現象学入門』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674797.html


『脳と心はどこから来たか』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673240.html

 

〇書評情報

菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月2日付朝日新聞に掲載されました。評者は吉田裕氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-db4b74.html


ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳『イマジネーション講義 フィクションの現象学』の書評が、2026年5月8日付「週刊読書人」に掲載されました。評者は長門祐介氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-ea9038.html


J.ノエル・ミサ、P. ヌーヴェル 編、橋本一径 訳『ドーピングの哲学』を毎日新聞2026年5月4日付「今を生きる、今を書く:今読むべき一冊(その5)」にてご紹介いただきました。
「今を生きる、今を書く」は、町田樹氏による「アーティスティックスポーツ」論です。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-686c2a.html


菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月26日付千葉日報ほか「沖縄タイムス」(5/23)に掲載されました。(共同通信配信)評者は成田龍一氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/05/post-b9d0b3.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。


◇近刊情報
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2026年6月上旬発売予定
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やまだようこ著作集第11巻 かさねのコミュニケーション
─ビジュアルと詩的生成
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b677340.html
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やまだようこ 著
A5判並上製552頁・本体5900円+税
ISBN 978-4-7885-1924-4 C1011
ジャンル=心理学・質的心理学


人は「語る」ことによって他者と声や感情を「かさね」、詩的ことばやビジュアルイメージを通じてナラティヴを共同生成する。ズレながら通じあう共通項を見つける共感的関係のコミュニケーションの理論的枠組みと実践例を呈示、新たな発展への道を示す。

*詩的ことばとイメージの意味を「かさね」て共同生成される、「共感的関係のコミュニケーション」の提唱

著者=京都大学名誉教授、立命館大学 OIC 総合研究機構上席研究員


やまだようこ著作集
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/s13260.html

 

2026年6月中旬発売予定
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音楽社会学
─統計データで読む現代人と音楽
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木島由晶・南田勝也・永井純一・小川博司 編著
小川豊武・野村駿・知念渉 著
A5判並製208頁・予価2900円+税
ISBN 978-4-7885-1925-1 C1036
ジャンル=社会学


人びとはどのように音楽を聴いているのか?現代は音楽が日常に浸透した「音楽化社会」だが、その実態やデータは知られていない。ファンやジャンルの捉え方、ジェンダーや世代による傾向、聴衆類型や階級との関連などを統計調査から読み解く必携入門書。

*30年間の統計調査と国際比較から紐解く、好評既刊『音楽化社会の現在』のチームによるアップデート版。
*サブスクやショート動画は音楽の聴き方をどう変えたのか? アイドルファンとロックファンは何が違うのか?若者の○○離れ(音楽、洋楽、ライブ)は本当か?といった疑問にも答える。

編著者
木島由晶:桃山学院大学社会学部教授
南田勝也:武蔵大学社会学部教授
永井純一:京都橘大学経済学部教授
小川博司 :関西大学社会学部名誉教授

 

2026年6月中旬発売予定
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高齢化と介護・日独の経験とアプローチ
─地域コミュニティの現状と課題
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676953.html
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フランツ・ヴァルデンベルガーほか 編
A5判並製322頁・本体5800円+税
ISBN 978-4-7885-1896-4 C3036
ジャンル=高齢化・福祉・介護


日本とドイツは世界有数の超高齢社会。ドイツをモデルにしてきた日本の介護保険制度は危機の渦中にある。日独両国はどのように課題に対処してきたのか? 豊富な経験や解決策を共有して、持続的な介護保険制度と高齢者ケアシステムを展望する。

*日独の高齢化研究・老年学の第一線の専門家が、統計データと先進事例の両面から検証、比較分析する。
*ドイツ日本研究所による日独共同研究の出版。日本の介護保険発足から25年後の現状と課題を掘り下げる。

編者
フランツ・ヴァルデンベルガー:ドイツ日本研究所所長
ゲルト・ネーゲレ:ドルトムント工科大学教授
工藤裕子:中央大学教授
松田智生:三菱総合研究所主席研究員

 

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編集後記


 先日、根府川にある小田原文化財団・江之浦測候所に行った。連れの言うままにただついていくという主体性のない小旅行だった。根府川の駅前で送迎バスを待っていると、海外からの訪問客と思われる方が多く列をなしていたので、世界的にも有名なスポットなのだろうかと、ぼーっと考えていた。

 バスにのって10分ほどで到着、階段をのぼると観音様の像があった。現代彫刻に見えるそのフォルムに、コンセプトアートの空間なのかしら、とようやく興味がでてきた。実際はハチに住まわれ、かじられた痕跡をとどめた、ほんとうの観音像だったわけだったのだが。

 回廊の空中ギャラリーに展示されたモノクロの海の写真をみて、ようやく杉本博司さんとこの江之浦測候所の設立者が同人物であると結びついたのだったが、とにかく濃密な時間を経験できる場所であった。


 偶然にも「ユリイカ」の最新号(2026年6月号)が「杉本博司」特集で、思わず手にとった。ざっとインタビューを読みながら、ニューヨークで荒川修作氏と出会ったのかなあ、などと妄想した。というのも江之浦測候所を歩きながら、思い出したのは養老天命反転地だったから。ともあれ、今度は知識を少し入れてから根府川に行ってみたい。雨の日に、また冬の寒いときに。

 しかし「ユリイカ」、活字が小さいな。(N


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◇奥付
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次回発行は2026年6月下旬頃を予定しております。

書評  菅沼 明正 著『流転する伝統』@千葉日報 2026年5月26日付ほか

菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月26日付千葉日報ほか、「沖縄タイムス」(5/23)に掲載されました。評者は成田龍一氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 1984年生まれの歴史社会学者の350㌻を超える大著で、副題は「修学旅行と文化財鑑賞の歴史社会学」とある。考察されるのは、京都や奈良の名所旧跡、史跡、あるいは古い社寺やそこに伝わってきた宝物が文化財とされ、それを鑑賞するという態度が成立・普及する過程である。

........

 背景には伝統文化とは何かという問いがあり、国民国家の下でいかに人々を結び付けるのに機能してきたのかという視点がある。明治期の文化財政策による方向付け、大正期における鉄道網の発達とそれに伴う旅行機会の増大、そして戦時期ー戦後期ー高度成長期における人々の文化財鑑賞の様相をたどり、ナショナルアイデンティティーのありかを明らかにする。

........

9784788519213_20260507093401 『流転する伝統
修学旅行と文化財鑑賞の歴史社会学』


菅沼 明正 著
社会学
出版年月日 2026/04/01
ISBN 9784788519213
A5判・360頁
定価4950円

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第264号■

2026年4月30日発行

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◇トピックス
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〇書評情報

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境界』の書評が、2026年3月27日付「週刊読書人」に掲載されました。評者はウォント盛 香織氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-caa790.html

巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月18日付日本経済新聞に掲載されました。評者は阿古 真理氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-9fd464.html


巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月26日付京都新聞に掲載されました。評者は畑中 三応子氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/04/post-378a79.html


評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 


◇近刊情報
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2026年5月28日発売予定
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ネット世論の構造
─文化進化論・ソーシャルデータ・学習実践共同体
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b676454.html
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木村 忠正 著
A5判並製440頁・本体5000円+税
ISBN 978-4-7885-1923-7 C3036
ジャンル=社会学


ヒトはなぜ炎上に参加し、フェイクや分断はいかに生まれるのか。それはネット固有の問題ではなく、人類のモラルと集団性に根差す現象だ。進化論や大規模ソーシャルデータ分析、そして「累積的文化学習論」から解く、ネット世論の動因と日本社会の課題。

* 好評既刊『ハイブリッド・エスノグラフィー』の著者による、ネット世論研究の集大成。

著者=立教大学社会学部教授


著者関連書
『ハイブリッド・エスノグラフィー』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455407.html

 

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編集後記


 仕事机のパソコンの入れ替えに伴うデータの引き継ぎ。そんな気の重い作業を「手伝って」くれたのはAIだった。手順に困ったとき、正確な検索ワードがわからなくても、曖昧な問いかけに答えを返してくれる。その便利さは確かだ。

けれど一方で、AIはあまりにも堂々と「嘘」をつくことがある。以前、自社のHPに「〇〇という本を探している」と問い合わせがあった。著者名は確かにうちから何冊も出している方だし、タイトルもいかにも「ありそう」なもの。だが、どれだけ調べてもそんな本は存在しない。学会誌の論文ですらなかった。結局、お客様にどこでその本を知ったのか尋ねてみると、「AIが教えてくれた」という答えが返ってきた。

実際には存在しない、幻の一冊。 AIは一体どうやってこの「嘘」を学習したのだろうか。驚くことに、こうした事例はすでに数件起きている。これからも「幻の本」を探す声は、増えていくのかもしれない。


『生成AIを活用したレポート・論文の書き方』(伊藤貴之/著、慶應義塾大学出版会)


 そんな中、営業先の東京大学生協本郷書籍部で「売れている」と紹介されたのが、伊藤貴之氏の著書だ。本書は、生成AIをあくまで「補助的に」使いながら、レポートや論文を編むための思考法をまとめている。問題を丸投げするわけでも、回答をそのままコピペするわけでもない。AIと何度も対話を繰り返しながら、いかに自分自身の思考を深めていくか──。 初版1万部が発売1ヶ月で重版されたというのも、世間の関心の高さの表れだろう。

 タイトルこそ「レポート・論文の~」となっているが、これは学生のためだけの本ではない。急速に広まったAIとの距離感に戸惑いを感じているすべての人に、ぜひ手に取ってほしい一冊だ。(H)


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◇奥付
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紹介 「毎日新聞」2026年5月4日付「今を生きる、今を書く:今読むべき一冊(その5)」=町田樹/67

J.ノエル・ミサ、P. ヌーヴェル 編、橋本一径 訳『ドーピングの哲学』を毎日新聞2026年5月4日付「今を生きる、今を書く:今読むべき一冊(その5)」にてご紹介いただきました。
「今を生きる、今を書く」は、町田樹氏による「アーティスティックスポーツ」論です。

 

・・・・・・
 かくして私たちがこれまで当たり前のように信じてきた「反ドーピング」や「フェアプレー」といった概念はいま、エンハンスト・ゲームズの登場によって大きく揺さぶられているのである。
 ゆえに私たちは、これらの概念を今一度見つめ直し、エンハンスト・ゲームズを評価する必要に迫られているのだが、そのような時だからこそ、「ドーピングの哲学――タブー視からの脱却」(新曜社、2017年)を今読むべき一冊としておすすめしたい。
 この本は、11年にフランスで出版された反ドーピングの取り組みを考察する論文集の翻訳本(翻訳者・橋本一径氏)である。書き手には、哲学者のジャン=ノエル・ミサ氏をはじめ、生物学者や社会学者、倫理学者、スポーツ医学者など、多岐にわたる専門家が名を連ねているのだが、彼らは本の副題にもあるように、従来タブー視されてきたドーピング撲滅運動の問題性をそれぞれの学術的見地から指摘し、スポーツのあり方を問い直す必要があると主張する。

・・・・・・

 私は正直に言って、著者らが構想する新しいスポーツのあり方には、議論が不十分な点が多々あると思っており、賛同できない。しかし、本書を読めば、ドーピングはもはや善悪の二元論で考えられるものではなくなっているということは、よくわかる。スポーツ界には、ドーピングは論外だとの見解を示す論者が多いが、これからはスポーツに携わるすべての関係者が、どこにドーピング行為とそうでない行為を分かつ線を引くのか、そもそも反ドーピングとはいかなる行為で、その背後にあるスポーツ精神(フェアプレーと言い換えてもよい)とはいったい何なのかを、絶えず真剣に議論し続けなければ、それこそスポーツが時代錯誤の文化に陥ってしまいかねない。皆さんはこの問題をどう考えるだろうか。
・・・・・・
>>>>>>毎日新聞紹介ページへ

 

9784788515468 『ドーピングの哲学
 タブー視からの脱却』

J=N. ミサ、P. ヌーヴェル 編 
橋本 一径 訳
社会学
出版年月日 2017/10/31
ISBN 9784788515468
四六判・326頁
定価4730円

 

 

書評 ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳『イマジネーション講義』@2026年5月8日付「週刊読書人」

ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳『イマジネーション講義 フィクションの現象学』の書評が、2026年5月8日付「週刊読書人」に掲載されました。評者は長門祐介氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 私たちは日常生活の中で「イメージ(想像)」や「イマジネーション(想像力)」という言葉を頻繁に用いている。「イメージで語らず本当のところを調べないと」「実家にいる犬が元気にしているところを想像する」「写真はイメージです。実際の商品と異なることがあります」「チェロの弓を持つときは卵を持つようなイメージで」「もっと他人に対する想像力をもつべきだ」というようにである。
 こうした用法を眺めていると「イメージ」には実にいろいろなものが担わされているのがわかる。

・・・・・・

 ポール・リクールの『イマジネーション講義 フィクションの現象学』(以下、「本書」)は、このように馴染み深くも複雑な「イメージ」と「イマジネーション」についての哲学史における位置づけを見定めたうえで、その哲学的なポテンシャルを再考するという野心的な講義の記録である。

・・・・・・

 

9784788519077
『イマジネーション講義
フィクションの現象学』


ポール・リクール 著 山野 弘樹 訳
哲学・思想
出版年月日 2026/01/11
ISBN 9784788519077
A5判・528頁
定価7150円

書評  菅沼 明正 著『流転する伝統』@朝日新聞 2026年5月2日付

菅沼 明正 著『流転する伝統』の書評が、2026年5月2日付朝日新聞に掲載されました。評者は吉田裕氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 文化財行政は、2018年の文化財保護法の改正によって、大きな転換期を迎えている。「文化財の保護」から「文化財で稼ぐ」政策への転換である。背景にあるのは、政府の「観光立国」路線だ。しかし、専門家から強い危惧の念が表明されているにもかかわらず、国民の関心はそれほど高くはない。文化財に対する理解を今後一層深めていく必要があるだろう。
 本書は、京都・奈良への修学旅行を主な事例として、「日本の文化的なナショナル・アイデンティティ」がどのようにして形成され、どのように受容され続けていったのかを解明した研究である。分析の対象は、政策や法律、旅行、出版メディア(旅行案内書・ガイドブック・旅行雑誌など)の三領域であり、領域間の相互作用に注目しながら、文化財の鑑賞という形をとった観光旅行が定着していくプロセスを緻密(ちみつ)に検証している。

........

 学問上の貢献という点でいえば、本書の最大の成果は、エリック・ホブズボウムの「創られた伝統」概念を発展させたことだ。近代国民国家の文化的・思想的基盤の一つは、その国の「伝統文化」である。近年の研究は、その起源をたどることによって、「伝統文化」が近代化のある段階で形成された「創られた伝統」であることを明らかにしてきた。それに対して本書は、「伝統文化」の起源ではなく、それが社会の変化に対応しつつ受容されていくプロセスそのものに分析の焦点を合わせた。まさに「流転する伝統」である。

........

>>>>>>朝日新聞書評ページへ

9784788519213_20260507093401 『流転する伝統
修学旅行と文化財鑑賞の歴史社会学』


菅沼 明正 著
社会学
出版年月日 2026/04/01
ISBN 9784788519213
A5判・360頁
定価4950円

書評  巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』@京都新聞 2026年4月26日付

巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月26日付京都新聞に掲載されました。評者は畑中 三応子氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 今や栄養学に基づく健康な食事が国民の義務のようになり、食事でカロリーやボリュームを気にせず満足感を得ようとすることが「ギルティー(罪悪感)消費」と呼ばれる時代になった。だが、明治期には正しい食事で健康になるという発想はまだなかった。栄養学がどのように生まれて受容されたのか、本書は最初期の経緯を明らかにする。

 貧弱だった日本人の体格を改善すべく、西洋料理が滋養に富む食事として称賛されていた大正期、日本の栄養学の創始者、佐伯矩が登場した。

........

 かくして栄養学は食べ方をコントロールするようになっていったが、これだけの業績を上げたのに変人扱いされ、一般には忘れられた佐伯を知るだけでもこの本を読む価値がある。ただし、健康志向への強制と栄養至上主義がますます強まる現在、佐伯を恨めしく思わないでもない。

9784788519114

 

『〈栄養〉の誕生
「健康のための食事」をめぐる抵抗と受容』


巽 美奈子 著
社会学
出版年月日 2026/03/05
ISBN 9784788519114
4-6判・232頁
定価3520円

書評  巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』@日本経済新聞 2026年4月18日付

巽 美奈子 著『〈栄養〉の誕生』の書評が、2026年4月18日付日本経済新聞に掲載されました。評者は阿古 真理氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 以前、キッチンの歴史を調べた折、家政学の創始者、エレン・リチャーズが、シェアキッチンを使って栄養バランスが整った食事の仕方を貧困者に伝えようとしたが、3年近くにわたり拒絶され続け、失敗した史実を知った。

健康を守るには、栄養のバランスが整った食事の実践が必要と言われる。しかし、誰もがそうした食事を好むわけではないし、日々栄養バランスを考え食事を調える台所の担い手は、負担が大きい。この葛藤について社会学の視点から切り込み、栄養に関する日本の近代史を描いた本である。

........

 栄養教諭だった著者は、従来の栄養教育に限界を感じて学んだことを相対化すべく大学院に入り、まとめた博士論文が本書の元になっているという。今後の研究で、著者が栄養バランスと食、ジェンダーと食の担い手の関係など、本書が示したいくつもの種を、育てていくのを楽しみにしている。

>>>>>>日本経済新聞書評ページへ

9784788519114

 

『〈栄養〉の誕生
「健康のための食事」をめぐる抵抗と受容』


巽 美奈子 著
社会学
出版年月日 2026/03/05
ISBN 9784788519114
4-6判・232頁
定価3520円

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第263号■

2026年3月16日発行

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◇トピックス
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〇イベント情報

ブックフェアのお知らせ
丸善丸の内本店さま3階にて、心理学書販売研究会ブックフェア、
「キャリアカウンセリング キャリアコンサルティング」好評開催中です。
https://shinpanken.blogspot.com/2026/03/3.html

ぜひお立ち寄りください。


〇書評情報

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境
界』の書評が、2026年2月28日付毎日新聞に掲載されました。評者はジョエ
ル・ヨース氏。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-d05af8.html

 

また同日、日本経済新聞でも『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種
的境界』の書評が掲載されました。評者は安田菜津紀氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2026/03/post-4e3ebf.html

評者の先生方にはこころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 


◇近刊情報
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2026年3月24日発売
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司法面接でひらく事実確認
─「聴き方」の心理学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673832.html
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武田悠衣 著
A5判並製170頁・本体3900円+税
ISBN 978-4-7885-1920-6 C1011
ジャンル=心理学


虐待・いじめ・ハラスメントといった被害/加害にまつわる事実を私たちはど
う「聴く」べきなのか。聴き手は語り手にどのような影響を及ぼしえるのか。
事実確認の技法である司法面接の考え方を、教育や産業など他領域へと応用す
る可能性を検討する。

司法面接は司法・福祉領域といった特定の場面で用いられる技法だが「事実を
確認する際に聴き手はいかなる影響を及ぼしえるのか」という普遍的な問いを
含む。

著者=立命館大学OIC総合研究機構専門研究員

 


2026年3月27日発売
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つながりの「曲がり角」
─データで読むモバイル・コミュニケーションの変遷
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b673833.html
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松田美佐、土橋臣吾、辻泉 編
四六判並製212頁・本体2700円+税
ISBN 978-4-7885-1919-0 C1036
ジャンル=社会学


モバイルメディアが浸透して30年。このインフラとともに私たちの「つなが
り」はどう変化したか?友人や家族・パートナー形成からジェンダーや趣味・
仕事との関わりと格差まで、現代人が直面する「曲がり角」を20年間の全国調
査データから展望する。

執筆者陣(モバイル・コミュニケーション研究会)が2001年、2011年、2021年
の3回に渡って実施した全国調査データから紐解くモバイル社会の変遷。

編者:
松田美佐(中央大学文学部教授)
土橋臣吾(法政大学社会学部教授)
辻泉(中央大学文学部教授)

 


2026年3月26日発売予定
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質的心理学研究 第25号
特集 「変化」をとらえる質的研究
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674533.html
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日本質的心理学会『質的心理学研究』編集委員会 編
B5判224頁・本体3000円+税
ISBN 978-4-7885-1915-2 C1011
ジャンル=質的研究・心理学


岐路に立たされる人はなにを選択しどのように変わるのか。また、変わらない
ものは何なのか。特集「『変化』をとらえる質的研究」では、変化の激しい時
代や社会の趨勢に応じ、個人や集団が影響しあい変容する過程を8本の論考で
描き出す。一般論文4本収載。

 


2026年4月3日発売予定
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流転する伝統
─修学旅行と文化財鑑賞の歴史社会学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674807.html
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菅沼明正 著
A5判360頁・本体4500円+税 
ISBN 978-4-7885-1921-3 C1030
ジャンル=社会学


いかにして京都・奈良は「日本人の心のふるさと」になり、「国宝」は伝統文
化となったのか。修学旅行の定番化、「文化財鑑賞という制度」の成立の経緯
などをたどることで、伝統は創られるだけでなく、変容し流転することを具体
的に説いた、気鋭の意欲作。

・新「日本巡礼」ともいえる、日本(人)のアイデンティティの形成を探る試み
でもある。

著者=九州産業大学地域共創学部観光学科准教授

 


2026年4月3日発売予定
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現象学入門

https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b674797.html
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ダン・ザハヴィ 著 中村拓也 訳
四六判並製288頁・本体2900円+税 
ISBN 978-4-7885-1922-0 C1010
ジャンル=哲学

心、身体と生世界、自己と他者といった核心的主題を主要な現象学者の議論に
そって解説。心理学・精神医学・社会学への応用や質的研究・認知科学との接
点、批判的現象学まで、現象学の多様な可能性を示し、現在地を見定める。定
評ある現象学入門書の最新の改訂版、2025年刊行の第2版の完訳。

著者=ダン・ザハヴィ コペンハーゲン大学教授 
訳者=中村拓也 同志社大学教授


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編集後記

 

 個人的な話で恐縮ですが2月の初めに緑内障の手術を受けて、1週間ほど入
院した。


 出版健保で緑内障を指摘されてから、漫然と目薬治療を続けていた。専門病
院で診てもらおうかと思ったこともあったが、そこで冷徹な診断を受けるのも
怖い。結果、先延ばし。日替わり勤務の情熱のない医師による、おそらく効果
のない点眼治療というぬるま湯に数年浸かってきたツケがまわってきたのだ。


 事態が急展開したのは昨年の暮れ、2年ほど前から細かい数字を合わせる仕
事が加わり、パソコンモニターにへばりつき、その無理がたたったのだと思う。
急に右目の視力が落ち、緑内障の定期検診の時に当番の眼科医に相談した。


 この先生はかなりの「あたり」であった。すぐに紹介状を書いてくれて、大
学病院に行くことを勧めてくれた。これが年末の最後の診察日。通常なら無視
して先延ばしする私だが、今回は肚を決め、ちゃんと年始の予約をとり、そし
て診察に行ったとたんに、トントントーンと一気に手術をする流れとなった。
これも運命、もはや受け入れるしかあるまい。


 手術後。入院患者は外来の患者さんが来る前に朝早く診察する。しかし時間
がズレて朝8時を過ぎると外来さんでごった返してしまい、そうした特権性は
失われる。執刀医の診察をずっとうなだれて待ちながら、手術をした右目のこ
とを考えていると、ああ、そういえば村上春樹の小説に、目になんか刺して普
通の視力は失うけれど、別のものが読めるようになる話がなかったっけ? サ
クッとメスを入れる感じが心地よかったような。実際の手術を経たあと、どん
な感じに読めるんだろうか。そんなことを考えていると、


「ムラカミさーん、ムラカミハルキさーん、17番視力検査室にお入りくださー
い」という検査士さんの大きな声が聞こえた。


 あまりのタイミングの良さにギョッとしてしまい、頼りない左目で検査室を
見ると、もちろん違う男性だった。彼は今までも診察室で見ず知らずの人間か
ら目を向けられる人生だったに違いない。

 私にとって今回の手術は世界の終わりだった。手術直後は目をあけてもくら
やみだった。しかも、

 「右下向いて、違う、右下! 目をキョロキョロすんな!」。

 手術中、患者が怒鳴られる世界。じつにハードボイルドであった。(N

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◇奥付
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次回発行は2026年4月上旬頃を予定しております。

書評 有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学』@2026年3月27日付「週刊読書人」

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境界』の書評が、2026年3月27日付「週刊読書人」に掲載されました。評者はウォント盛 香織氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 ・・・・・・
 評者が本書において特に興味深かった章は、「戦後日米混血児」誕生前を分析した1章である。著者は、「戦後日米混血児」誕生前から女性団体を含む市井の人々が、日本人女性と連合国軍の軍人・軍属との間の混血児誕生予想を記述した民衆流言資料の中で、こうした子どもが生まれることとその母親たちを「肩をすくめるに余りある」「ハズカシイ」ことと見なし、「罰を下すべきだ」とするほど否定的にとらえていたことを示している。「戦後日米混血児」を産んだ女性は、パートナー選択と性行動において人種境界やセクシュアリティ規範を逸脱しただけでなく、家を継ぐべき日本人嫡子を産まないという家規範に反するなど幾重の逸脱行為を犯した女性たちとして見なされ、それゆえに彼女たちとこれから生まれるであろう子どもたちへの一般市民の強い拒否感が醸成されていたことが分かる章となっている。・・・・・・

 

 

9784788519084_20260309141701『「混血児問題」の歴史社会学
戦後日本の人種的境界』


有賀 ゆうアニース 著
社会学
出版年月日 2026/01/30
ISBN 9784788519084
4-6判・344頁
定価4290円

 

書評 有賀ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学』@毎日新聞 2026年2月28日付

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境界』の書評が、2026年2月28日付毎日新聞に掲載されました。評者はジョエル・ヨース氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 本書の帯に「人種は人々の人生行路をいかに形づくるのか」とある。過去形ではない。タイトルの「混血児問題」は、確かに、敗戦後の占領期に連合国軍兵士と日本人女性の間に生まれた子どもたちにまつわる議論と対策を指す。ただし、「混血児」たちの置かれた状況を規定する様々なメカニズムが消えてしまったわけではない。著者の有賀は21世紀の日本社会の現状と行方を考えるうえでも貴重な思考枠組みを提供してくれる。

 本書は学術書である。石を投げられるなど、子どもたちの痛ましい体験談も紹介されているが、重点は社会学的な分析に置かれている。戦後の日本社会において、「混血児」といわれる子どもたちがどのように包摂あるいは排除されたか。一様でない処遇を可能にした観念とそれらがもたらした帰結を検討する有賀の丁寧な行論は、読者の思考を研磨してくれる。

........

敗戦直後、「混血児が20万人いる」という説が広がった。全国調査してみると、その数は4000人弱だったことが判明した。2025年の日本に在住する外国人の数は400万人ほど。「ミックス」と言われる子どもたちが増えることは必至である。彼らがその能力を発揮して、この国の将来の一翼を堂々と担えるようにするのにはどうすればよいか。多様性の尊重か、それとも同化か。まずは社会学者だけでなく、偏見に流されたくない市民が本書を手に取って思考を研いでいけばよいのではないか。

>>>>>>毎日新聞書評ページへ



9784788519084_20260309141701『「混血児問題」の歴史社会学
戦後日本の人種的境界』


有賀 ゆうアニース 著
社会学
出版年月日 2026/01/30
ISBN 9784788519084
4-6判・344頁
定価4290円




書評 有賀ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学』@日本経済新聞 2026年2月28日付

有賀 ゆうアニース 著『「混血児問題」の歴史社会学 戦後日本の人種的境界』の書評が、2026年2月28日付日本経済新聞に掲載されました。評者は安田菜津紀氏。評者の先生に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

…….1953年に厚生大臣宛てに出された「混血児対策に関する答申」の中に、気になる文言があった。《基地周辺の女性に対しては、軽率な交際によって混血児を生むことのないよう啓発に努めること》

「望ましくない」と見なした女性を罰するまなざしもさることながら、「混血児」が「生まれない方がいい存在」であるかのような言いぶりではないか。

当時から果たして、社会は変わっただろうか。街中で「日本人ファースト」というスローガンが踊り、「同化するか、出ていくか」という極論が突き付けられながらも、日本政府は人種差別を規制するための本格的な措置には消極的な態度を貫いている。

本書は主に50年代までの中央政府の「混血児問題」をめぐる政策などを中心にしているが、きわめて現代的な示唆を含んでいる。

9784788519084_20260309141701 「混血児問題」の歴史社会学
戦後日本の人種的境界

有賀 ゆうアニース 著
社会学
出版年月日 2026/01/30
ISBN 9784788519084
4-6判・344頁
定価4290円





◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第261号■

2025年12月18日発行
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◇トピックス
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〇書評
柿原 泰・加藤茂生・萩原優騎 編 『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論
 その批判的継承と発展』の書評が、「週刊読書人」2025年12月12日付に掲載されました。
評者は愼 蒼健氏。愼先生、ご書評いただきありがとうございます。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/news/n62847.html

 



◇近刊情報
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2026年1月9日 取次店搬入
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『イマジネーション講義』 ──フィクションの現象学
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ポール・リクール 著
ジョージ・H・テイラー、ロバート・D・スウィーニー、
ジャン=リュック・アマルリック、パトリック・F・クロスビー 編
山野弘樹 訳
A5判上製528頁・本体6500円(税別)
ISBN 978-4-7885-1907-7 C3010
分野=哲学・思想

想像力は世界を創造する。真に存在するものやその写しを考察の主題としてきた西洋思想において、
フィクションの力は過小評価されてきた。本講義でリクールは、現実の軛から我々を解き放ち、新
たな現実を創り出すイマジネーションの理論を構想する。

 

*著者の死後、ながらく未発表となっていた講義録をついに邦訳。

*アリストテレスからはじまり、カントやウィトゲンシュタイン、フッサール、サルトルらの議論
を踏まえて、イマジネーションに哲学的な価値を与える。

著者:フランスの哲学者。主著に『生きた隠喩』や『時間と物語』、『記憶・歴史・忘却』など。

 

訳者:千葉工業大学非常勤講師 著書に『対話の思考法 相手とぶつからないコミュニケーション』
(角川新書) 、『20代からの文章読解~人文学的思考を鍛える「読み方」10講 』(大和書房)、
『VTuberの哲学』(春秋社)、『独学の思考法 地頭を鍛える「考える技術」 (講談社現代新書) 。

 

目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b671462.html

 

 

2026年1月中旬発売予定
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『「混血児問題」の歴史社会学』 ──戦後日本の人種的境界
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有賀ゆうアニース著
四六判上製344頁・本体3900円(税別)
ISBN 978-4-7885-1908-4 C3036
分野=社会学

 

戦後日本は「日本人」と「混血児」の境界をいかに設定してきたか。ある歴史的・社会的文脈のもと、
人種が他の属性や制度と結びつくことで、「混血児」はいかに包摂/排除されてきたのか。人種という
境界が人々の経験を形づくる仕組みを明らかにする。
*「人種差別」に限らず「差別」を考えるうえで、本書のアプローチは有効な示唆を与える。
*第六回東京大学而立賞受賞
著者:大阪公立大学経済学研究科特別研究員PD

 

目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b671872.html

 

2026年1月下旬発売予定
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『書とともに現場(フィールド)へ出よう』 ──アクションリサーチ・オン・ブックス
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矢守克也 著
四六判並製368頁・本体2800円(税別)
ISBN 978-4-7885-1909-1 C1011
分野=心理学

 

 

当事者と研究者が共に社会の問題解決に挑むアクションリサーチ。実践的に考え理論的に行動することが求められる。
でも、いったいどうやって? 著者は多様な書物と現場の間を深い次元で往還する。その思考と実践の軌跡をつまび
らかにする書評論集。
*研究書から小説まで、全21冊を取り上げる。
*著者は社会心理学を専門とし、アクションリサーチで防災・減災にアプローチする第一人者。

 

著者:京都大学防災研究所 教授 著書に『アクションリサーチ』、『アクションリサーチ・イン・アクション』、
編著に『天変地異のオープンサイエンス』など。

 

 

2026年1月下旬発売予定
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『事実のあと』 ──二つの国の四〇年と人類学者
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クリフォード・ギアツ 著
小泉潤二 訳
四六判上製288頁・本体4800円(税別)
ISBN 978-4-7885-1905-3 C1039
分野=文化人類学・現代思想

 

人類学のみならず人文社会科学全般に解釈学的転回をもたらしたギアツ。自身のフィールドワークを振り返りなが
ら、「事実とは何か、事実を知るとはどういうことか」を理解しようとした彼の思想と方法の核心を具体的に語る
「自伝」、文化人類学「入門」。

 

*ギアツの文章は難解で知られ、これまで不十分な翻訳が多かったが、本書は米国で同僚だった訳者による、著者
の意図にそった的確な訳文で紹介される。
*巻末には、ギアツの思想の最適なガイドとなる訳者の論考「構築される事実」を付す。

 

著者:「解釈学的転回」で知られる、20世紀を代表するアメリカの文化人類学者。著書に『ヌガラ』(みすず書房)、
『文化の解釈学』『ローカル・ノレッジ』(岩波書店)など。
訳者:日本の文化人類学者。大阪大学名誉教授

 

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編集後記
NHKの朝ドラ「ばけばけ」が、私の半径30メートル以内のおじさん友だちの間でも話題だ。ハンバート・ハンバートが
歌う主題歌も人気で、どこかひびくものがあるのだろう。「中山さん知ってた? 日露戦争あたりのことを歌った歌ら
しいよ」「いや、知らなかったです」「でもなんか今を歌ってるよねー」などというおっさんたちの他愛のない会話が
じつに微笑ましい。
ドラマではようやく「KWAIDAN」に近づいてきたが、この怪談、今「怪談師」といわれるパフォーマーがたくさんいる
という。Amazonプライムでもこうした怪談師が淡々と怖い話を語る番組が多くあるくらいだから、YouTubeにもきっとわ
んさかそんな映像があることと思う。ちなみにAmazonプライムでは、山の怖い話に特化した山岳怪談というジャンルを
切り開いた、安曇潤平さんの語りをお勧めしたい。山に登ったときに思い出すとじつに味わい深い。
昨年、雑誌「BRUTUS」2024年8月15日号では「もっと怖いものみたさ。」という特集を組んでいた。ペラペラめくると
この雑誌の23-24頁がなんと白紙。24頁右下には「このページは破って捨ててください。」とある。これは印刷ミスな
のだろうか、だとしたら担当者は震え上がったのではないだろうか。あるいは破って捨てたら何かが起きる呪いでもか
けているのではないか.......いろいろ怖い話が掲載された特集であったが、この白紙より怖いものはなかった。じつに
パフォーマティブな演出だった。
さて「ばけばけ」の話にもどると、もしかして松江でこのドラマが終わるのではないか。それが私のもっかの関心事だ。
実際の八雲は松江のあと、熊本、神戸、東京(焼津)などと転々とするわけで、松江滞在は一年だけ。この一年を半年
かけてドラマで描く。そんな贅沢なこと、NHKならやりそう。(N)

 

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◇奥付
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2025年11月21日発行
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◇トピックス
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〇受賞

申 惠媛著『エスニック空間の社会学:新大久保の成立・展開に見る地域社会
の再編』が第24回日本社会学会奨励賞(著書の部)を受賞いたしました。第50
回藤田賞につづいての受賞です。


申惠媛先生、受賞おめでとうございます。

https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b640719.html

 

〇イベント情報

『ワードマップ ベルクソン』の出版を記念いたしまして、2026年2月24日、
代官山 蔦屋書店にてトークイベントが開催されます。編者の村山先生、平井
先生、酒井先生が出演予定。詳細が分かり次第、小社サイト、twitterなどで
お知らせいたします。




〇採用情報

 編集者、若干名を募集しております。詳細は下記をご覧ください。

 https://www.shin-yo-sha.co.jp/news/n62340.html





◇近刊情報

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2025年11月28日 取次店搬入
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『ロボットの悲しみ 新装版』
──コミュニケーションをめぐる人とロボットの生態学
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岡田美智男・松本光太郎 編著
四六判並製224頁・本体価格2300円
ISBN 978-4-7885-1903-9 C1011
分野=認知科学・心理学・ロボット工学


人助けのために生まれながら,本当に人の代わりにはなれないロボット。日常
生活の中に繰り出し始めたロボットと人はどうコミュニケーションしあえるの
か? ロボットやAIの領域で、未だ克服されない課題を十年前に指摘。品切だ
った好著を新装復刊。


編者

岡田美智男 豊橋技術科学大学名誉教授、筑紫女学園大学副学長
松本光太郎 茨城大学人文社会科学部教授


目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b670057.html



○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
『ロボットの悲しみ』から10年後の再検討──
「のようなもの」をめぐって(松本光太郎)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/8717





2025年12月中旬発売予定

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『文化と戦争』
──なぜアメリカは「ベトナムの失敗」をくり返すのか
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平田久典著
A5判上製656頁・本体価格6300円
ISBN 978-4-7885-1904-6 C3031
分野=政治学・歴史・社会学・哲学・思想・科学


外交・戦争において、なぜアメリカは「外国の歴史・文化に対する無知・無関
心」という失敗をくり返すのか。現在にまで続くこの病理を、アメリカ国民文
化やその起源であるヨーロッパ文明という二つの視座から考究する。

*国際政治学の枠をこえ、歴史学や社会学、人類学、経済学、心理学、哲学、
異文化コミュニケーション論などにもとづいた、分野横断的な意欲作。


*アメリカの外交政策や戦略文化の根底にある国民文化を理解することは、今
後の安全保障環境を考えるうえで喫緊の課題となる。


著者
安全保障研究家、ライター。英キングズ・カレッジ・ロンドンにて修士号取得
(戦争学専攻/遠隔教育)、北京大学国際関係学院にて博士号取得(安全保障
専攻)。


目次
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b670232.html



2026年1月上旬発売予定
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『ワードマップ ベルクソン』
──諸学と協働する哲学
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村山達也・平井靖史・三宅岳史・伊東俊彦・酒井泰斗編著
四六判並製294頁・本体2900円 ISBN 978-4-7885-1906-0 C1010
分野=政治学・歴史・社会学・哲学・思想・科学


同時代の諸学をありったけ渉猟し社会と深くかかわる知識人として時間・心・
生命・道徳・宗教をめぐり考え続けたベルクソン。学問を無視して生きること
も学問だけを手掛かりに生きることもできない今を生きる私たちに向けた誠実
で明快な入門書。


*広い研究範囲と独自用語で捉えにくいベルクソンを主著の紹介とキーワード
解説を軸に解きほぐす

*広大な活動範囲を解説するコラムも充実


編著者  
村山達也 東北大学文学部教授
平井靖史 慶應義塾大学文学部教授
三宅岳史 香川大学教育学部教授 伊東俊彦 相模女子大学人間社会学部教授
酒井泰斗 会社員



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編集後記

学会は書籍販売の貴重な機会だ。先日11月15日-16日は、東京国立の一橋大学
で開催された日本社会学会に出展、書籍の宣伝・販売をはじめ、著者の先生へ
のごあいさつなど充実した二日間となった。

この学会でお会いするのを楽しみにしているのが、いなほ書房の星田さん。星
田さんはこの学会のために社会学関連の古書を展示・紹介しているのだが、じ
つは珈琲店経営情報誌、季刊「珈琲と文化」の発行者だ。この雑誌、現在138
号ということだからなんと40年以上も続けられている。いわば日本の珈琲文化
の生き字引ともいうべき人物と古い社会学の先生や珈琲についての話をお聞き
するのはじつに楽しい、得難い時間だ。


『喫茶おじさん』原田 ひ香 著、小学館


主人公・松尾は早期退職して喫茶店をはじめ、そしてそれが失敗。多目にもら
った退職金を溶かしてしまい、夫婦仲は最悪という状況にあるが、いまなお喫
茶店めぐりに勤しみ、能書きをたれるという、いろいろ「分かっていない」男
だ。


松尾が訪れる喫茶店にはすべてモデルがあり、読む人が読めばあそこの喫茶店
と分かるような書き方になっている。本書を読んだあとの名店さがしも楽しみ
のひとつだろう。しかしこの著者、後期中年男が語る夢とその現実、その痛さ
を描くのがじつにうまく、読者(中年男性)の心は抉られ、削られていくこと
は保証する。


小説最後の松尾の挑戦は、本書によって抉られ削られた読者(中年男)に夢と
希望を与える。初心に戻り、一からコーヒーを淹れることを志す松尾。最初の
店、始める前からやっておくことだよなとツッコミ読みをしたくなるところな
のだが、とにかく濃いコーヒーをいれることを志す松尾。そうだ、うっすーい、
流行りの小洒落たコーヒーなんてコーヒーじゃない。とにかく濃い、苦ーいお
前のコーヒーが飲みたいぞ、松尾。と、思わず感情移入して応援したくなる。

オッサンがオッサンにお勧めしたい一冊だ。(N)

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◇奥付

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次回発行は2025年12月下旬頃を予定しております。

 

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2025年10月21日発行
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◇トピックス
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〇採用情報
 編集者、若干名を募集しております。詳細は下記をご覧ください。
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〇書評情報
太郎丸 博 編『学問は信頼されていないのか 』の書評が
「毎日新聞」2025年10月4日付に掲載されました。評者は内田麻理香氏。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2025/10/post-6dd26d.html

 

 

〇新刊情報
8月~9月刊行の下記新刊4点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。

 

『身体の意味』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b666346.html

 

『学問は信頼されていないのか』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b665503.html

 

『こころの専門家、保育園に入る』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b666932.html

 

『境界で息をする 旅する研究者の自己エスノグラフィー』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b667333.html

 

〇フェア
2025年8月30日より、丸善丸の内本店さま3階、心理学書棚にて ブックフェア
「心理臨床の現在」を開催しております。
ぜひ東京駅周辺、お立ち寄りの際はぜひお越しください。
また「心理学を学ぼう!3」を無料にて頒布中です。ぜひご一読ください。
https://shinpanken.blogspot.com/2025/09/3.html

 

○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
『ロボットの悲しみ』から10年後の再検討─
「のようなもの」をめぐって(松本光太郎)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/8717
※『ロボットの悲しみ』、復刊予定です。詳細は後日。

 

◇近刊情報
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2025年11月6日 発売予定
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『ポスト・コロナ時代のペットフレンドリーなコミュニティ』
──飼い主の意識と飼育実践の変化
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大倉健宏著
A5判並製272頁・本体価格2700円
ISBN 978-4-7885-1899-5 C1036
分野=社会学

 

パンデミックを経て、飼い主と飼い犬の関係性や飼育実践はどのように変化し
たか。新型ウイルス流行期・ポスト新型ウイルスの二時点間だけでなく、日米
調査の比較も通じて分析する。ペットを中心とした地域社会や人間関係の変化
を探る調査結果集。
著者 麻布大学獣医学部獣医保健看護学科教授

 

2025年11月中旬発売予定
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『観点別データ統合法』
──レーダーチャートを数値化して活用する
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立野玲子著
A5判並製112頁・予価2100円
ISBN 978-4-7885-1902-2  C3033
分野=心理学・統計学
レーダーチャートを数値化して活用する新しい方法
観点別データのバラツキを表現できるレーダーチャートはさまざまな場面で用
いられているが、定性的であるため比較判断には向いていない。観点別データ
を生かしながら、統合的に数値で捉えることが不可欠となる。そのための方法、
RC-POWERを詳説。

 

著者:東京都医学総合研究所主任研究員

 

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編集後記
 「世界」2025年10月号の特集は「働き続ける私たち」で、とくに玄田有史氏
の「七〇歳でも働く社会」はじつに興味深い内容で、これからの働き方を考え
させる企画だった。
 これからの日本社会で生きる私たちの生活設計を考えたとき、いちばん大き
い問題は就職氷河期世代以降の低所得による資産の乏しさと予想される低年金
で、これが世代全般に及んでいることだ。喫緊の課題である年金改革の困難さ
を考えると、希望すれば誰もが働き続けられる環境づくり・法改正が考えられ
る「ただ一つの」選択肢ではないか、と玄田氏は提言する。
 昨年出版された近藤絢子著『就職氷河期世代』(中公新書)をあらためて読
みなおす。玄田氏の考察のはじめに書かれているが、現在働いている人間が60
歳定年、65歳以降70歳までは働くのは想像できるのだが、統計からみえない
「無業者」、すなわち就業経験のない中高年の人たちは「希望すれば」「誰も
が」というところから、やはり外れた存在になるのではないか。生活保護に至
る前での支援の拡充、セーフティネットの必要性をあらためて考えさせられた。
(N)
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書評 柿原 泰・加藤茂生・萩原優騎 編 『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論』 @「週刊読書人」2025年12月12日付 

柿原 泰・加藤茂生・萩原優騎 編 『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論 その批判的継承と発展』の書評が、「週刊読書人」2025年12月12日付に掲載されました。評者は愼 蒼健氏。愼先生、ご書評いただきありがとうございます。

「本書は、2016年に刊行された柿原泰・加藤茂生・川田勝編『村上陽一郎の科学論 批判と応答』(新曜社)の続編である。前著が科学史・科学哲学を中心とする前期村上科学論・論であるとすれば、本書(柿原泰・加藤茂生・萩原優騎編『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論 その批判的継承と発展』(新曜社)は、1990年代半ば以降の〈科学・技術と社会〉をめぐる議論の検討、つまり後期村上科学論・論である。……
……
インタビューでは、数々の興味深いエピソードが紹介され、村上が自身について語っている。評者はその中から、「熱い」村上と「冷めた」村上の両面を挙げておこうと思う。……
……
 日本の現代科学論史というものを構想するとすれば、村上陽一郎は欠かせない研究対象であり、歴史研究者は村上の学問だけでなく、その人生に関心を抱く必要がある。本書は前著と並び、『歴史としての村上科学論』(村上陽一郎『歴史としての科学』のオマージュとして)の地平を切り開く端緒となるだろう」




9784788518766_20251216120001  村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論
 その批判的継承と発展

 出版年月日 2025/03/25
 ISBN 9784788518766
 四六判290頁・定価3,850円(本体3,500円+税)

 

 

 

書評 太郎丸 博 編『学問は信頼されていないのか 』@毎日新聞 2025年10月4日付

太郎丸 博 編『学問は信頼されていないのか 』の書評が「毎日新聞」2025年10月4日付に掲載されました。評者は内田麻理香氏。ご書評くださいました内田先生にはこころよりお礼申し上げます


......本書の意義は、これまで経験や印象で語られてきた事柄を、量的分析によって統計的に示した点にある。特に、生活に窮する人ほど科学に否定的になる傾向が確認されたことは重要である。日本の科学の政治化は米国ほど先鋭化していないが、直近の参院選で参政党が一定の支持を集めた背景には、新型コロナ対策への不満や生活困難があったと考えることもできる。本書が指摘するように、学問の自由を訴えるだけでなく、科学から疎外された人々の怒りをどう学問に反映させるかが問われている。

>>>>毎日新聞 今週の本棚へ

 

9784788518902 『学問は信頼されていないのか

 太郎丸 博 編
 出版年月日 2025/08/05
 ISBN 9784788518902
 A5判176ページ・2750円(税込)

 

 

 

 

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第258号■

2025年9月29日発行
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◇トピックス
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〇新刊情報

 

8月~9月刊行の下記新刊4点について、HPにてためし読みを公開中です。
ぜひご覧ください。

 

『身体の意味』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b666346.html

 

 

『学問は信頼されていないのか』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b665503.html

 

 

『こころの専門家、保育園に入る』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b666932.html

 

 

『境界で息をする 旅する研究者の自己エスノグラフィー』
目次、ためし読み
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b667333.html

 

 

 

〇フェア
2025年8月30日より、丸善丸の内本店さま3階、心理学書棚にて ブックフェア
「心理臨床の現在」を開催しております。
ぜひ東京駅周辺、お立ち寄りの際はぜひお越しください。
また「心理学を学ぼう!3」を無料にて頒布中です。ぜひご一読ください。
https://shinpanken.blogspot.com/2025/09/3.html

 

 

 

○新曜社ウェブマガジン「クラルス」

 

『ロボットの悲しみ』から10年後の再検討──
「のようなもの」をめぐって(松本光太郎)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/8717

 

※『ロボットの悲しみ』、復刊予定です。詳細は後日。

 

 

 

◇近刊情報
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2025年10月上旬発売
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質的統合法

─渾沌から秩序を導く創発の技法
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山浦晴男・正木治恵・赤川 学・税所真也 編
B5判並製544頁・本体6300円+税
ISBN 978-4-7885-1898-8  C3036
分野=社会学・看護学

 

手に入れた膨大な質的データを、どのように整理・統合すれば、新たな発見に
至ることができるのか。分析者によるデータの恣意的な選択・解釈を許さず、
現象の全体像を掌握する錬成された技法。その理論と実例を網羅した、質的統
合法の決定版。

 

*質的統合法の開発者による充実した解説にくわえ、看護学や社会学など各分
野における実践例を豊富に収録。

 

 

 

編者
山浦晴男:情報工房代表、千葉大学大学院看護学研究院特命教授
正木治恵:千葉大学副学長
赤川 学:東京大学大学院人文社会系研究科教授
税所真也:東京大学大学院人文社会系研究科・文学部社会学研究室助教

 

 

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2025年10月下旬発売
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ワードマップ 宗教認知科学(CSR)

─認知・心理・進化の視点から宗教を読み解く
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藤井修平・中分遥・白岩祐子・荒川歩 著
四六判並製288頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1900-8  C1014
分野=宗教・心理・哲学・思想

 

神、儀礼、慰霊といった宗教現象から、予言や陰謀論などの日常的事象まで、
認知・心理・進化の視点から捉えなおす宗教認知科学(CSR)。本書は宗教を
読み解くための主要な理論と視点、宗教を形づくる要素の2部構成とし、60の
キーワードを解説する。

 

*宗教に関する実証的研究の最新の成果がわかる日本初の用語集。
*CSR:Cognitive Science of Religion

 

著者
藤井修平:國學院大學研究開発推進機構助教(特別専任)
中分 遥:北陸先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科准教授
白岩祐子:埼玉県立大学保健医療福祉学部准教授
荒川 歩:武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授

 

弊社関連書
「ワードマップ」シリーズ
https://www.shin-yo-sha.co.jp/search/?search_series=13241

 

 

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2025年10月下旬発売
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見守りをデザインする
─子育て・ケア・まちづくりのよりよいかたちに向けて
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松本光太郎・畑倫子 編著
四六判並製240頁・予価2700円+税
ISBN 978-4-7885-1901-5  C0036
分野=社会福祉・地域社会

 

「見守り」は監視と紙一重、適切かどうかによって私たちの生きやすさが左右
される。子育て、ケア、まちづくりの現場における多様な見守りの実践と研究
を紹介。ITなど道具を活用した適切な環境としての見守りをデザインするため
のヒントに満ちた書。

 

*安全と監視の狭間で、「見守り」をどうデザインするか

 

編者
松本光太郎:茨城大学教授
畑倫子:文京学院大学准教授

 

 

弊社関連書
松本光太郎 著
『老いと外出』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b545243.html

 

 

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編集後記

 

 この8月に釜山へ行った。「なんか避暑的なものを」という考えはまったく
あさはかで、日本と同じかそれ以上に暑くて往生した。旅行自体は釜山のキラ
キラしたところに寄ることが多く、自分の行きたかった宝水洞古本屋通りに行
くことができたのは夜の7時半ごろ。残念ながらほとんどの店が閉まっていま
したが、雰囲気を感じとることはできたと自分を納得させた。
 古本屋街からの帰り、国際市場通り沿いに南浦文庫という書店さんがあった
ので立ち寄る。じつによい書店だった。小一時間ほどいたが、なにがどこにあ
るかの棚構成も理解できず。完敗。かたわらでカミさんがスマホのカメラで
Google翻訳を使って、あれやこれや探していたのは感心した。

 

『隣の国の人々と出会う』(斎藤真理子著、創元社)

 

 旅行後に購入した本書、マル(言葉) クル(文、文字) ソリ(声) 
シ(詩) サイ(あいだ) というステキな章立ての本だ。キム・チョヒ監督の
映画『チャンシルさんは福が多いね』を作品案内にあげてるのが個人的にはうれ
しい。この映画に字の書けないおばあさんが字を習い、詩の宿題をだされたとき
に四苦八苦して詩をつくるシーンがあるのだが、それが本書のシ(詩)の章でひ
かれている。
「人も 花のように 再び戻ってくるものならば どんなによいことでしょう」
 あーそうだった。自分は韓国の書店で詩のコーナーに行きたかったことを思い
出した。けっきょく南浦文庫で購入したのはスル(お酒)についての本だったが。
つらいとき、悲しいときいっしょにいてくれる。詩とお酒、そう遠くないかも。
                                 (N)
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2025年8月20日発行
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◇トピックス
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〇書評
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

「図書新聞」2025年7月26日号は「2025年上半期読書アンケート」号です。毎年恒例のこの企画に、自社本がとりあげられるとじつにうれしいのです。今回は坂野 徹先生に『村上陽一郎の〈科学・技術と社会〉論 その批判的継承と発展 』を、山本 圭先生にネオリベラリズム概念の系譜 1834-2022』おとりあげいただきました。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2025/07/post-71afb1.html


下村晃平著『ネオリベラリズム概念の系譜1834-2022』の書評が「図書新聞」2025年8月2日付に掲載されました。評者は清水 習先生。
https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2025/07/post-4e2bee.html



〇フェア
ジュンク堂書店三宮店 5階新刊話題書裏側フェアコーナーにて心理学書ブックフェア「非認知能力を育む」を展開しております。ノーベル経済学賞を受賞したへックマンが言及して以来、近年また注目されるこの能力に注目したフェアです。是非お立ち寄りください。
https://x.com/junku_sannomiya/status/1952260267892764960



○新曜社ウェブマガジン「クラルス」

『ロボットの悲しみ』から10年後の再検討──
「のようなもの」をめぐって(松本光太郎)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/8717

※『ロボットの悲しみ』は品切れ・重版未定です。



◇近刊情報
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2025年9月中旬発売
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対象関係論の基礎 新装版
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松木邦裕 編・監訳
A5判並製266頁・本体4200円+税
ISBN 978-4-7885-1891-9  C3011
分野=心理学・精神分析

ストレイチー、リビエール、アイザックス、ハイマン、グリンバーグ、モネー=カイルなど「対象関係論」を学ぶうえで必読の文献を精選し完訳収録。初学者に向けた用語・理論解説や、先達の神髄を吟味する解題を付した名著を新装して復刊する。

*長らく入手困難であり、古書市場で高騰していた名著が新装版として待望の復刊

編者・監訳者
松木邦裕:京都大学名誉教授



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2025年9月下旬発売
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境界で息をする
─旅する研究者の自己エスノグラフィー
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蔡 イン錫(チェ・インソク)※インは草冠に仁
四六判並製384頁・本体3200円+税
ISBN 978-4-7885-1897-1  C0036
分野=社会学・質的研究

経営学者という看板の代わりにバックパックを背負い世界へ。旅先での理想と現実のはざまでもがく若者たちとの出会いが、韓国で生まれ育ち、日本に職を得て生活を営む著者自身の多層的な歩みを振り返る道を拓いた。迷い、悩み、変容する私を真摯に綴る。

*自己(オート)エスノグラフィーは、「私(書き手)」の経験を主題とし、自らを観察・記述する研究手法です。
近年、心理学、社会学、人類学をはじめ、芸術など分野を横断する研究領域においても注目を集めています。

編者
チェ・インソク:専修大学経営学部教授

弊社関連書
土元哲平・桂悠介・サトウタツヤ 編
『ワードマップ オートエスノグラフィー・マッピング』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b667329.html

トニー・E・アダムスほか 著
松澤和正・佐藤美保 訳
『オートエスノグラフィー 質的研究を再考し、表現するための実践ガイド』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b614738.html



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編集後記


立秋から2週間ほどたち、朝晩は涼しい風が吹くようになってきた。


……そう思えば朝晩の風をかすかに涼とも感じられようか。「断腸亭日乗」をめくってみると、永井荷風は立秋のころ、風とともに虫の音に敏感である。1922年は「此日西風颯々(さつさつ)。夜虫語を聞く」(8月8日)、28年は「未だ虫の音をきかず」(11日)、38年は「黄昏早くも蟋蟀(こおろぎ)の鳴くをきく」(10日)といったぐあいだ。……

8/7 日経新聞 春秋の引用だが、これを読んで『断腸亭日乗』が気になった。以前気になって岩波文庫を購入していたこともあり、積読の中から探して読みはじめたはいいが、お恥ずかしながら読み慣れない文体で私には難しかった。


『荷風の昭和』〈前編〉〈後編〉(川本三郎/著、新潮選書)


そこで手に取ったのが本書。
『断腸亭日乗』ほか永井荷風の全作品を徹底的に読み込んだ著者が、「これを書き上げたらいつ死んでもいい」と筆を振るった、荷風論にして昭和論。前編後編で1000頁超の大作である。

千葉県市川市住みとしては、荷風が市川市菅野に移り住んでからの部分を特に興味深く読んだ。

川本氏によると、花や緑の多い菅野を荷風は気に入ったようだ。
菅野の街を「げにもうつくしき里」と絶賛している。

市川市の菅野周辺は現在も保存樹木として松の木が多く残されているのだが、昭和22年に書かれた随筆「葛飾土産」によると、荷風は松の小枝や松ぼっくりを拾って米を炊く薪がわりにしていたそうだ。一人暮らしの生活の知恵といえようか、と川本氏は読み解いている。

「文豪」のイメージが強かったが、上記のような市川市内を散歩する様子などを読んで、なんだか身近に感じてしまう。
もう少し涼しくなったら、荷風の歩いた菅野の街を子と一緒に散歩したい(H)


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書評下村晃平著『ネオリベラリズム概念の系譜』@「図書新聞」2025年8月2日付


下村晃平著『ネオリベラリズム概念の系譜1834-2022』

の書評が「図書新聞」2025年8月2日付に掲載されました。評者は清水 習先生。ご書評くださいました先生、掲載誌ご担当者様にこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
.....

 

……誰が誰を、誰が何をどういう意味でネオリベラリズムと呼ぶのか……。その言葉の使用の複雑化に伴い、ネオリベラリズムという意味は多様化し、多義的な概念になったということである。本書の分析は、日本語や英語はもちろん、フランス語からドイツ語の文献や資料までも網羅し、その言葉の使用を徹底的に追跡する。まさに、その態度は、稲葉振一郎が「禁欲的」とまで評するほどである。実際、その徹底した分析態度と挑戦は本書が第一に評価されるべき点であろう。しかし、他方で、本書はネオリベラリズム/新自由主義研究それ自体の難しさも体現している。……

 

 

9784788518711 『ネオリベラリズム概念の系譜1834-2022』

 下村晃平 著
 出版年月日 2025/02/28
 ISBN 9784788518711
 4-6判320頁・4,620円(本体4,200円+税)

 

 

 

 

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