2021年10月18日 (月)

書評 内藤千珠子著『「アイドルの国の性暴力』@島根日日新聞 9月28日付

内藤千珠子著『「アイドルの国の性暴力』

の書評が、「島根日日新聞」9月28日付、「十勝毎日新聞」9月24日付に掲載されました。評者は永江朗氏。書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

なんて刺激的な評論だろう。アイドルと慰安婦。イメージの異なる二つのものを同時に考えることで、隠されているものが見えてくる。題材は徳田秋聲の「縮図」や林芙美子の「浮雲」など戦中、戦後の小説から、桐野夏生の「路上のX」や松田青子「持続可能な魂の利用」など現代の小説まで。アイドルについて考えるとき慰安婦が補助線になり、慰安婦について考えるときアイドルが補助線になる。キーワードは「帝国的性暴力」である・・・・・・アイドルと慰安婦を考えるとき、戦時下の性暴力は平和時にも継続されていることに気付く。最初から最後まで居心地の悪さを抱えながら読んだ。すべての男は当事者である。


9784788517349_20211018151001 「アイドルの国」の性暴力
著者 内藤 千珠子 著
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日 2021/08/05
ISBN 9784788517349
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 3,190円(本体2,900円+税)
在庫 在庫あり

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2021年10月16日 (土)

書評 メディアがひらく運動史@図書新聞 2021年10月23日付

大野 光明・小杉 亮子・松井 隆志 編『メディアがひらく運動史

の書評が、「図書新聞」2021年10月23日付に掲載されました。評者は久保田隆氏。評者の先生、掲載紙ご担当者のかたにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。


・・・・・・編者たちは特集の意図を示しながら、「運動の中で生み出されたメディアの集積は、それ自体が別の運動的な営みにつながっていく」と記している。確かに、それが例えビラや機関誌紙であったとしても、内包されている言語の集積は、思念の有り様を潜在させているといっていい。・・・・・・


三橋敏明「日大闘争は、何を「経験/記録」したのか」では、日大全共闘書記長の田村正敏と七三年に、「無尽出版会」を設立して『無尽』に自らの経験を執筆し、日大闘争の「記録」づくりに取り組み」、四号まで刊行し、以後の「記録」づくりをめぐって述べていく。わたしが、当時、『無尽』創刊号に関心が向いたのはいうまでもない。

 「創刊号jは巻頭に私の拙文が置かれ、秋田明大とアナキスト詩人秋山清の対談「何が続くか」をトップに、田村正敏の「出発することの意味(1)、山本義隆の「加藤一郎公判調書」などを掲載して刊行された。」

 秋山は、日大予科入学という経歴はあるが、なによりも田村の熱心な誘いが大きかったと思われる。
 わたしは、日大闘争、東大闘争等を、全共闘運動といった総称で語られることに、幾らか逡巡する思いを抱き続けてきた。三橋の論稿のなかに、次のような箇所がある。

「日大闘争の行方は不透明になったが、バリケード生活に定着していた「愉快な時間」は維持されかわっていかなかった。日大闘争の方針や展望は重要だったが、私には自らの意思と力で手に入れた「愉快な時間」を、いつまでもいつまでも持続させたかった。」


 わたしは、この文章に接して、いまだからいえる感慨がある。三橋が「時間」という認識なら、わたしは、「関係性」という感覚があったと思い返している。「愉快な関係性」と、いまだからいえるのかもしれないが、一人一人の考え方が違っていても、なにか分かり合える関係性というものが、生起していたことを思い出すのだ・・・・・・

 

 

9784788517332 社会運動史研究 3
メディアがひらく運動史

著者 大野 光明 編
小杉 亮子 編
松井 隆志 編
出版年月日 2021/07/15
ISBN 9784788517332
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 2,640円(本体2,400円+税)
在庫 在庫あり

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2021年9月22日 (水)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第214号■

2021年9月22日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第214号■

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◇トピックス
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〇書評

6月に刊行いたしました
やぎ ひろみ 著・横山 ふさ子 絵
『いのちに寄り添う自宅介護マニュアル これから介護と向き合うあなたに』
を小黒 悠さんのブログにてご紹介いただきました。

弊社ではじめてとなる介護関連の書籍で、
どう広めていけばよいか試行錯誤していたなか、
たいへんうれしいご紹介でした。励みになります。

「読みたかった介護の本、やっと見つけました。」
小黒 悠 雨のちハレ 介護ダイアリー | mi-mollet(ミモレ)
https://mi-mollet.com/articles/-/30874




〇書評・紹介 内藤千珠子 著『「アイドルの国」の性暴力』

2021年9月18日号図書新聞「〈世界内戦〉下の文芸時評」にて、
内藤千珠子 著『「アイドルの国」の性暴力』(ISBN 9784788517349  定価 3,190円)をお取りあげいただきました。
評者は岡和田晃氏。ご書評くださいました岡和田先生、書評紙ご担当者さまに
こころよりお礼申し上げます。ありがとうございます。

https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2021/09/post-f00080.html






猿谷弘江著『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者』の書評が、
「週刊読書人」2021年6月18日号に掲載されました。評者は古賀暹氏。
ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。


https://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2021/08/post-9b9f66.html







○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

8月16日発売の『ワードマップ 科学技術社会学(STS)』
日比野愛子先生にいただきました関連エッセイをご紹介いたします。


第1回 感染症数理モデルのSTS研究
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3797


第2回 「生態学」として感染症モデルを眺める
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3816


第3回 世界の感染症STS(最終回)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3837






〇書店フェアのお知らせ

【フェア情報】ジュンク堂書店池袋本店様4Fの大フェア棚では、
「心の仕組みを考えるー生活に生かす心理学」フェア
(ジュンク堂書店池袋本店:企画/心理学書販売研究会:協力)を開催中!
心理学関連の良書・好著が目白押しです。期間は10月24日まで。
お近くにお立ち寄りの際はぜひ足をお運び下さい。


https://twitter.com/junkuike_jinbun?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5E
serp%7Ctwgr%5Eauthor









◇近刊情報
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10月上旬発売予定
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ワードマップコミュニケ─ション・スタディーズ
──アイデンティティとフェイスからみた景色
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末田清子 著
四六判並製214頁・本体2200円+税
ISBN 978-4-7885-1742-4 C1036
分野=社会学


仲間内で演じるキャラ。自分が思う自分と友人の目に映る自分。失敗したとき
保とうとするプライド。相手と気まずくなった時の葛藤の解決。日常のコミュ
ニケーションをフェイス(面子)やアイデンティティの視点から眺めると、多
彩な景色が見えてくる。



著者 青山学院大学国際政治経済学部教授




10月中旬発売予定
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やまだようこ著作集第7巻人生心理学
──生涯発達のモデル
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やまだようこ著
A5判上製480頁・本体4800円+税
ISBN 978-4-7885-1737-0 C1011
分野=心理学


発達の概念はこれまで、進歩・向上という近代的な見方と結びついていた。生
涯発達心理学を専門にしてきた著者による、人間を多様で変化可能性に満ちた
存在、いくつもの異なるもの語りと意味を紡ぎだす存在としてとらえる新しい
「人生心理学」の提案。



著者 京都大学名誉教授






10月中旬発売予定
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知識は身体からできている
──身体化された認知の心理学
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レベッカ・フィンチャー-キーファー 著 望月正哉・井関龍太・川崎惠里子 訳
A5判並製256頁・本体2700円+税
ISBN 978-4-7885-1736-3 C3011
分野=認知心理学


世界を理解し、概念知識を構築するうえで身体的経験が必須だという見方は、
哲学者、認知科学者、ロボット工学者たちに広く共有されてきている。心理学
的研究と身体化された認知という考え方における位置づけを体系的に、初学者
にもわかりやすく解説。



著者 

レベッカ・フィンチャー-キーファー(ゲティスバーグ大学心理学教授)
望月正哉(日本大学文理学部准教授)
井関龍太(大正大学心理社会学部准教授)
川崎惠里子(川村学園女子大学名誉教授)





10月下旬発売予定
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文化資源学
──文化の見つけかたと育てかた
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東京大学文科資源学研究室 編
A5判並製248頁・予価2600円+税
ISBN 978-4-7885-1743-1 C1036
分野=社会学


精緻化し複雑化した文系の諸学問を「かたち・ことば・おと」という原初の地
点から見直し、近代社会が守ってきた多様な文化を「文化資源」という視点か
ら見直し育てようとする「文化資源学」。数少ない日本発の研究の成果と魅力
を存分に紹介する。



* 渡辺裕「発車メロディ」論、木下直之「猥褻論」、佐藤健二「個室の成
立」論などがこの学の魅力を伝える

* 文化遺産の保存問題、博物館や美術館のあり方などにも多くの示唆をあた
える




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編集後記

 よく読む雑誌に東海教育研究所発行の「望星」がある。8月号の特集は「民
度・イン・ジャパン その2」、9月号の特集は「プラットフォームに立つ人
は」、10月号「命短し返せよ酒場」。ここ数カ月の特集をあげるだけで、他の
追随を許さない独自の企画にくらくらする。9月号の鉄道ファンに向けた企画
では、映画のなかの駅を次々に想起していく河本三郎氏のエッセイ、廃線めぐ
りが趣味という梯久美子氏の、サハリンの廃線をたどるエッセイには、「鉄道
ファン」への畏敬の念をおぼえさせる迫力があった。
10月号の酒特集は新型コロナ禍にある「酒場」応援特集。佐藤康智氏の「緊急
事態宣言中酒中日記」は面白く、マイク・モラスキーと吉田類は酒屋で出会っ
ていたかを本から探る試みが面白く、この間まったく酒を飲まなくなった自分
も「また行きたい」と思わせる内容だった。酒や酒場が可能にする「関係性」
というのはたしかにあるのだ。

ブレイディみかこ著『ワイルドサイドをほっつき歩け』(筑摩書房 2020年6
月)は著者のあとがきをみると2020年1月末に脱稿、新型コロナの脅威にさらさ
れる前のロンドン、パブで気勢をあげるおっさんたちが魅力的に描かれている。
この労働者階級のおっさんたちがとにかく魅力的で、家族のこと、仲間のこと、
移民が多く住まうことになった自分たちのコミュニティのこと、そして離脱
派・残留派と将来にわたって亀裂を生んだブレグジットのことなどを全力で考
え、行動していくのは感動的だ。労働者階級とひとことでいうがそこには多様
性があり、それを認め合って生きていく。知性とはこういうことをいうのでは
なかろうか、そしてイギリスのいちばんいい時とたいへんな時を知っている、
最良の人びとなのではと思わされる。

イギリスのカフェから公共圏が生まれたのと同じように、パブもまた労働者の
公共圏を生み、育てたのだろう。そしていまやお酒を飲まない世代が増え、パ
ブもどんどん消滅していくロンドン。「まあなー。でも死ぬこたあねえだろ。
俺ら、サッチャーの時代も生きてたし」。著者の連れ合いのことばだ。この新
型コロナ禍のあと、イギリスは、ロンドンは、そして彼らはどう変わっていく
のだろうか。どう変わっていっても、生きるだけ。そんなタフなオッサンに私
は憧れる。    (中山

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◇奥付
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電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
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次回発行は2021年10月下旬を予定しております。

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2021年9月10日 (金)

書評・紹介 内藤千珠子 著『「アイドルの国」の性暴力』@2021年9月18日号図書新聞

2021年9月18日号図書新聞「〈世界内戦〉下の文芸時評」にて、
内藤千珠子 著『「アイドルの国」の性暴力』(ISBN 9784788517349  定価 3,190円)をお取りあげいただきました。
評者は岡和田晃氏。ご書評くださいました岡和田先生、書評紙ご担当者さまにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございます。


「女性的身体を性的に消費しつつ収奪の責任を不可視化させ、「娼婦」のような恥辱の責任をも背負わせるという意味で、新自由主義的な主体の「アイドル」と戦時下の「慰安婦」には、隠れた共通性がある。誰もが直感的に看取していながら、論証が難しいその軸を――『帝国と暗殺』、『愛国的無関心』といった過去の批評との連続性のもと――力業で 掘り当てているのがこの批評の特徴だ。濱野智史や大森望らによる、アイドルを聖化する論が何を隠蔽しているのか、その位置を剥抉させるところから始まるが、とはいえ論証スタイルは緻密であって煽りのようなものは一切ない」

9784788517349


『「アイドルの国」の性暴力』

 著者 内藤 千珠子 著
ジャンル 文学・エッセイ
出版年月日  2021/08/05
ISBN 9784788517349
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 3,190円(本体2,900円+税

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2021年9月 1日 (水)

書評 猿谷弘江著『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者』@週刊読書人 2021年6月18日号

の書評が、「週刊読書人」2021年6月18日号に掲載されました。評者は古賀暹氏。ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者様に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

「まず巻末にある参考文献の一覧を見て驚かされた。日本の六〇年安保闘争を論じているはずの文献の半分が横文字に占められているからだ。こんなに欧米人の日本研究が盛んなのか、日本学の専門家でもない私には書評は書く資格がないと恐れをいだいた。しかし、その恐れは、序章の末尾までほんの三〇頁までしか続かなかった。それまでの難しい社会学の歴史についての話は、ブルデューの方法論を用いて安保闘争に立ち向かうよという方法論の説明だったからだ。
 いやその短い序章を、わからないなりに苦労して読んだ甲斐があった。逆に、アメリカに留学していた著者、猿谷弘江さんの、若々しい苦闘ぶりが、際立って感じられた。猿谷さんはブルデューの方法論を片手に、六〇年安保と第一次ブントに立ち向かっている。その姿は、第一次ブントが分裂-崩壊したのち、何の予備知識ももたないままブントの再建を目指して、学生運動に突入した頃の私と似ていると感じた。違いは、猿谷さんには、方法論があったが、私には先輩たち「学生革命家」たちの意志の継承という情熱があったというだけに過ぎない。それだけで、ブントとは何だったのか、なぜ、ブントは崩壊したのかということを、戦線に生き残っていた先輩たちから聞き出していったのだった。

 猿谷さんに戻ろう。ブントと安保闘争という森林をかき分けて行く猿谷さんの分析はみごとだ。まず初めに登場するのは、丸山眞男、久野収、清水幾太郎などで形成された知識人のフィールドだ・・・・・・」

9784788517172  『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者』
  社会運動の歴史社会学

 著者 猿谷 弘江 著
 ジャンル 社会学 > 歴史社会学
 出版年月日 2021/03/31
 ISBN 9784788517172
判型・ページ数 A5・392ページ
 定価 5,500円(本体5,000円+税)
 在庫 在庫あり

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2021年8月12日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第213号■

2021年8月11日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第213号■

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◇トピックス
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〇書評

6月に刊行いたしました
やぎ ひろみ 著・横山 ふさ子 絵
『いのちに寄り添う自宅介護マニュアル これから介護と向き合うあなたに』を小黒 悠さんのブログにてご紹介いただきました。

弊社ではじめてとなる介護関連の書籍で、どう広めていけばよいか試行錯誤していたなか、たいへんうれしいご紹介でした。励みになります。

「読みたかった介護の本、やっと見つけました。」
小黒 悠 雨のちハレ 介護ダイアリー | mi-mollet(ミモレ)

https://mi-mollet.com/articles/-/30874

 

 

○新曜社ウェブマガジン「クラルス」
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

8月16日発売の『ワードマップ 科学技術社会学(STS)』
日比野愛子先生にいただきました関連エッセイをご紹介いたします。


第1回 感染症数理モデルのSTS研究
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第2回 「生態学」として感染症モデルを眺める
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3816


第3回 世界の感染症STS(最終回)
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/3837

 

 


〇書店フェアのお知らせ

<フェアのご案内!> 「ここにあります!売れている心理学書2021」好評開催中!心理学書販売研究会12社のおすすめ書籍600点以上が並ぶ圧巻のフェアです!注目の新刊もどんどん並んでおります!

■三省堂書店神保町本店様5階フェア企画コーナー
■2021年8/31(火)まで開催!
皆様のご来店お待ちしております

https://mobile.twitter.com/seishinshobo/status/1420548788045840393

 

 

 

◇近刊情報
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8月16日発売予定
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ワードマップ科学技術社会学(STS)
――テクノサイエンス時代を航行するために
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日比野愛子・鈴木舞・福島真人 編
四六判並製200頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1732-5 C3030
分野=社会学・科学一般


現代社会はテクノサイエンスからできている。その迷路に切り込むための最先端の手法、科学技術社会学(STS)のエッセンスを自然、境界、過程、場所、秩序、未来、参加という7つのキーコンセプトで、理論と実践の両面からひも解く画期的な入門書。


* STS:Social Studies of ScienceあるいはScience and Technology Studiesの略称


* 国際的にも重要な議論を組織的にカバー。STSの現状を伝えるコラムも充実。


著者
日比野愛子(弘前大学人文社会科学部准教授)
鈴木舞(慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート所員)
福島真人(東京大学大学院情報学環教授)

 


8月下旬発売予定
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資本主義から価値主義へ
――情報化の進展による新しいイズムの誕生
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佐藤典司著
四六判上製304頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1740-0 C1030
分野=哲学・経済学


すでに多くの人たちが資本主義に別れを告げ、「価値主義」時代の人生を送っている。情報化はモノから情報へと猛スピードで価値の中心を変化させた。資本主義はいまや危機的状況を深めつつ終焉を迎え、新しい「価値主義」の時代が始まっている。GDPで計られる価値から、市場を通さずに享受される多様な価値への、大転換時代の指南書。

 

著者 立命館大学経営学部教授

 

 

9月中旬発売予定
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東京ヴァナキュラー
――モニュメントなき都市の歴史と記憶
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ジョルダン・サンド 著 池田真歩 訳
四六判上製300頁・予価4000円+税
ISBN 978-4-7885-1738-7 C3036
分野=社会学・都市社会学


日常にありふれたモノや生活空間――ヴァナキュラーなもの――が、その都市の歴史を語り出す。国家的な記念物や専門知に頼ることなく、その土地に刻まれた〈日常〉から読み解く新たな都市論、反モニュメンタリズム実践の記録集。

 

* 谷根千地域、路上観察、博物館展示を実例に、〈日常〉から都市を読み解くとはどういうことかを詳説。

 

* 単なる東京論には収まらない、新たな都市論を打ち出した書。

 

著者 

ジョルダン・サンド(ジョージタウン大学歴史学部教授)
池田真歩(北海学園大学法学部政治学科講師)

 

 


9月中旬発売予定
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文化地理学講義(仮)
――
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森 正人 著
四六判並製284頁・予価2800円+税
ISBN 978-4-7885-1739-4 C1025
分野=社会学・地理学・政治


世界がコロナの大過に見舞われ、人と物の移動や国境が厳しく問い直される今。既存の政治や文化に囚われず大地と人の関係を問う方法はあるのか。空間・風景・場所・自然から地理を捉える文化地理学の歴史を跡付け、その新展開を見通す待望の入門書。

 


* 地理学の始まりからポスト人間中心主義を経た最新の思想状況まで初学者を導く丁寧なガイド


* 旧来の地理学にない移動性・物質性・身体等の最新の概念まで詳説する迫力の12章

 


著者 三重大学人文学部准教授


著者関連書籍 

『展示される大和魂 〈国民精神〉の系譜』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455488.html


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編集後記

以前弊社のあった神保町二丁目周辺、教育出版さんのビルがあったあたりになるのだが、新しいビルやマンションに建て替えるとかで、工事ラッシュである。それは、私が神保町に通いはじめた30年前のバブル時代の地上げとその後の開発の風景を思い出させる。いま新型コロナ禍にあって神保町の昼間の労働人口もかなり減り、個人経営の飲食店だけでなくチェーン店も休業、閉店、廃業が相次ぐなかで、借り手のないテナントだけが増えていくのはもはや喜劇だ。

『絶滅危惧個人商店』(井上理津子著、筑摩書房)。佃煮屋、肉屋、魚屋、自転車屋、花屋など、もはやこの先、生業としては消滅していくような個人のお店に取材した本だ。50年、60年以上長く続けてきたお店、どの店主も口々にバブル時代の華やかさと商いが大きかった話が出てくるが、それはそれ。。いまも仕事が大好きで大切にしているその語り口にはとても元気づけられる。長い歴史を一人で切り盛りしてきたオーナーの話は、とにかくウンチクにみちていて面白い。

とりわけ面白いのが木下自転車の78歳のオヤジさんの話だ。40年前に自分のお店で売った自転車はいまも無料で修理し、またタイヤの具合を見に来たお客さんには虫ゴムを100円で分ける。粗悪な部品で壊れた自転車をひきとり、自分でちゃんとして部品をとりかえて作り直す。中古車と新車が店内に混在しているのはそういう理由からで、しかもそんな中古車はあまり売りたくない、という。またかなり上等な新車もおそらくはちゃんとした人に買ってもらいたいから、5,6年店に置いてあったりで、これも売りたくなさそう。「店をやめたら博物館をつくりたい」それが木下さんの夢だ。

私の代で終わりという商店もあれば、後継者が順調に育っているお店もある。どの店も商店ながら「職人」の技術とこだわりをもってやられている。そうでなければ半世紀以上も続かないのだろう。本書の刊行は昨年11月。コロナ前に取材されたお店が多く、今どうしているだろうか、じつに心配だ。(中山
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◇奥付
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〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9 幸保ビル
電話  03(3264)4973(代)
FAX 03(3239)2958
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次回発行は2021年9月下旬を予定しております。

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2021年7月 1日 (木)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第212号■

2021年6月29日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第212号■

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◇トピックス
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○書評・紹介

●やぎひろみ著・横山ふさ子絵
『いのちに寄り添う自宅介護マニュアル』(A5並製・本体1800円)、高齢者の食、住、排泄、睡眠などを自然にサポートする工夫を、自宅で母親を10年間介護した著者が、身近なグッズやアイデアを交えて紹介した、新しい介護マニュアルです。

 


●ミサ、ヌーヴェル著/橋本一径訳『ドーピングの哲学』(四六上製・本体4300円・2017年刊行)という本があります。ドーピング撲滅運動の問題点を指摘し、「スポーツ=健康」は幻想という点を鋭く指摘した意欲作です。コロナ禍でスポーツのありようというものが問われるなか、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

 


●松本光太郎著『老いと外出――移動をめぐる心理生態学』が2020年度人間・環境学会賞を受賞いたしました。

 

 


●才津祐美子著『世界遺産「白川郷」を生きる』(A5上製・本体2800円)が、第46回「今和次郎賞」(日本生活学会主催)を受賞しました。今和次郎賞は1975年に制定され、宮本常一や梅棹忠夫が受賞している歴史ある賞です。

 

 


○新曜社ウェブマガジン

更新しました
◎赤地葉子先生(『北欧から「生きやすい社会」を考える』著者)、寄稿
「生きる力を育む包括的性(セクシュアリティ)教育――「寝た子を起こすな」の過ち――」

 

 

◇近刊情報
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7月中旬発売予定
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感覚が生物を進化させた
――探索の階層進化でみる生物史
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実重重実 著
四六判並製272頁・本体2500円+税
ISBN 978-4-7885-1730-1 C1045
分野=生物学


ダーウィニズムの言うように、進化は遺伝子の突然変異に始まり、生物は受動的に環境から選別されるだけの存在なのだろうか。21世紀生物学の知見を踏まえ、生物の感覚や主体性も生命の階層進化に関わっていることを、様々な事例で生物の歴史からたどる。

 

*好評『生物に世界はどう見えるか』の著者、渾身の第2作!

著者 元・農林水産省農村振興局長、現全国山村振興連盟常務理事兼事務局長


著者著作(4刷)
好評 生物に世界はどう見えるか
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b487828.html

 

 

7月下旬発売予定
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「アイドルの国」の性暴力
――
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内藤千珠子著
四六判上製288頁・本体2100円+税
ISBN 978-4-7885-1734-9 C1090
分野=文学評論・思想


現代日本の性暴力は、ナショナリズムとジェンダーの複合した形で現われている。具体的には、「アイドル」と「慰安婦」問題を中心に、戦時と現代に共通する「性の商品化」「身体の経済化」の問題として、文学作品や風俗のなかに鮮やかに浮き彫りにする。 117 "・現代の日本にはびこる「見えない暴力」のルーツを近代日本の歴史、文学のなかに暴く。


*現代の日本にはびこる「見えない暴力」のルーツを近代日本の歴史、文学のなかに暴く。

*「おやじ的権力」と「アイドル」「慰安婦」そして結婚制度内の女性の関係を「見える化」する。

 

著者 大妻女子大学准教授


著者著作


愛国的無関心 「見えない他者」と物語の暴力
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455553.html


帝国と暗殺 ジェンダーからみる近代日本のメディア編成
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b456011.html

 

 

7月下旬発売予定
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わたしたちはなぜ笑うのか
――笑いの哲学史
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中山 元 著
四六判並製224頁・本体2300円+税
ISBN 978-4-7885-1735-6 C1010
分野=思想・哲学

人はなぜ笑うのか。赤子の無垢な笑いからも、人が社会的動物になるために笑いは必須であろう。ソクラテスからデカルト、スピノザ、ニーチェ、フロイトまで、ユーモア、アイロニー、ウィットなどの笑いから哲学史をたどり、笑いの多様性と意味をも探る。


*V・フランクルは、ユーモア(笑い)は強制収容所を生き延びるために不可欠であったという。

*コロナ禍というマスクで口を覆わざるをえない時期ですが、笑いを忘れないようにしましょう。


著者 哲学者・翻訳家

 


著作・訳書

思考のトポス 現代哲学のアポリアから
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455984.html

 

ドゥルーズ哲学のエッセンス 思考の逃走線を求めて
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455847.html

 

フーコー 思想の考古学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455809.html

 

ハンナ・アレント〈世界への愛〉
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455645.html

 


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編集後記


先日訪れた書店さんで、「書物復権」というフェアをやっていた。人文書版元有志で品切れしているが特に要望の強い書籍を復刊して、店頭でお披露目するという企画だ。今年は11社で25点の書籍を復刊したようだ。

おー今年もこの季節になったのかと棚を見て、すぐ目に留まったのが『校正のこころ 積極的受け身のすすめ』(大西寿男著・創元社)である。本のカバー、本文の書体がいい。100年ぐらい前に出版されたような趣があるのだ。また副題の「積極的受け身」という言葉がジョン・キーツのネガティブケイパビリティを想起させ、その態度は私の知る校正人にじつにあてはまるというところも即買いの理由だ。創元社さんの知り合いに後日聞くと、すでに重版が決まったとのこと。じつによろこばしいことです。


さて校正について。私にいちばん欠けている技術である。このメールマガジンもずーっとつくってきたけれども、いつも送信し終えてから間違いが発覚する。メールマガジンだけでなく、サイト上の書籍の案内、書評の紹介、ツイッターでの案内、いつもなにか間違えている。ずっと申し訳ない、ごめんなさいと言い続けているのだ。

しかし校正のこころとはそんなまちがい探しとは別のとこをこえて、よりよくするために整えるという次元のことである。世の中にあふれる攻撃し、懲らしめようとすることばを前にどう向きあえばよいかこの本は教えてくれる。


「校正者が言葉に一つの自律した人格を見出すように、この世界の生きづらさにもいのちがあって、何かを叫びたがっていると考えるのはおかしなことでしょうか。あなたのところにやってきた生きづらさそのものを相手に、一対一の静かな対話を結ぶことができたなら、ほんとうはこういいたかったという、混乱のうちに世界が見失った言葉が真のあるべき姿を回復して、あなたの心の耳に聞こえてくるかもしれません。何かを能動的に「する」のは、そのときからでもでも遅くはないのではありませんか?」


誤字脱字をなくすと同時に、このSNSの時代につねに心にとめておきたい態度である。(中山)

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◇奥付
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2021年6月28日 (月)

牧野陽子著『ラフカディオ・ハーンと日本の近代』、『しんぶん赤旗』(2021年6月20日)で紹介

牧野陽子著
『ラフカディオ・ハーンと日本の近代』
が『しんぶん赤旗』(2021年6月20日)で紹介されました。評者は稲賀繁美氏。

ご書評くださいました先生、書評紙ご担当者さま、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。



『〈時〉をつなぐ言葉』角川源義賞ほかを受賞した第一人者による小泉八雲論の集成である。......100年以上前の日本の姿と人々の心を描いた英語圏作家を、今になってあらためて再訪する意義はどこにあるのか。


そうした疑問を抱く読者に、本書は思わぬ光景を展開してみせる。従来の文学研究の相場であった作家論・作品論を超え、同時代の幾多の著述家のなかにハーンを位置づけ、その発想の源泉にさかのぼる一方で、口碑・伝承ととハーンの創作との相互関係に分け入り、さらにはその著作の感化を受けた後世の作家たちとの共鳴に及ぶ。


・・・・・・幼少を海外で過ごした著者の日本発見が、伝承や民族の再話の杜のなかに隠されたなぞに感応する魂の響き合いを解き明かす。そのしなやかな筆遣いの裏には、著者の強靭な意思と博捜をいとわぬ探求が透視される。




9784788517004ラフカディオ・ハーンと日本の近代

牧野 陽子 著
出版年月日 2020/12/15
ISBN 9784788517004
判型・ページ数 4-6・392ページ
定価 本体3,600円+税

 

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2021年6月21日 (月)

新刊 いのちに寄り添う自宅介護マニュアル


いのちに寄り添う自宅介護マニュアル

これから介護と向き合うあなたに

著者 やぎ ひろみ
横山 ふさ子
ジャンル 社会学 > 家族・女性・ジェンダー
福祉・看護・医療
出版年月日 2021/06/25
ISBN 9784788517288
判型・ページ数 A5・184ページ
定価 1,980円(本体1,800円+税)

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2021年5月31日 (月)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第211号■

2021年5月27日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第211号■

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◇トピックス
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○書評・紹介

「研究者による本格的な学術書が出ないのを寂しく思っていたが、それが21年3月、ついに現れた」
猿谷弘江著『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者』(A5判上製・本体5000円)が、4月8日付毎日新聞夕刊で紹介されました。六〇年安保闘争を「運動のフィールド」という観点から分析した好著です。

毎日新聞 有料記事
https://mainichi.jp/articles/20210408/dde/014/040/005000c

 


○新曜社ウェブマガジン
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/

 


◎服部徹也による好評連載 
「夏目漱石はどんな授業をしたのか?――受講ノートを探す旅」
第6回 金之助 対 漱石――理論と創作のデッドヒート(前編)をアップいたしました
https://clarus.shin-yo-sha.co.jp/posts/4382

 

 

◇近刊情報
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6月中旬発売予定
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明日からネットではじめる現象学
――夢分析からコミュ障当事者研究まで
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渡辺恒夫 著
四六判並製224頁・本体2100円+税
ISBN 978-4-7885-1729-5 C1011
分野=心理学


現象学は難しそう? いえ、自分自身の体験世界を観察してその意味を明らかにする身近な学問なのです。明日の朝から夢日記を付けてウェブにアップ! ネットの「コミュ障」の相談事例に挑戦! 予備知識無しに現象学するための、画期的手引きです。


*現象学を学ぶのに、ムズカシイ本から始める必要はない。
*現象学を使ってみる手ほどき。

著者 東邦大学名誉教授

 

著者編著
〈私〉という謎  自我体験の心理学
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b456067.html

 

 


6月中旬発売予定
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グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた研究ハンドブック
――ブレークスルーを生んだ14の研究
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戈木クレイグヒル滋子 編著
A5判並製192頁・本体2100円+税
ISBN 978-4-7885-1727-1 C1036
分野=心理学・心理学研究法


グラウンデッド・セオリー・アプローチは解説書も多くありますが、学ぶことと実践の間には大きな隔たりがあります。本書はGTAの基礎を学んだ人が実際に用いる際のサポーターとなるよう、研究事例で留意点を懇切に解説した、実践的ハンドブックです。


*実際に使うためのノウハウ集。


著者 慶應義塾大学看護医療学部教授


編者著作


グラウンデッド・セオリー・アプローチ 改訂版  理論を生みだすまで
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455518.html


グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いたデータ収集法
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455634.html

 

実践 グラウンデッド・セオリー・アプローチ  現象をとらえる
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455873.html

 

 


6月下旬発売予定
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いのちに寄り添う自宅介護マニュアル
――これから介護と向き合うあなたに
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やぎひろみ 著・横山ふさ子 絵
A5判並製184頁・本体1800円+税
ISBN 978-4-7885-1728-8 C0036
分野=高齢者・介護・エッセイ

誰にも訪れる老いや衰えは、命をまっとうする尊い過程ともいえる。高齢者の食、住、排泄、睡眠などを無理なく自然にサポートする工夫を、自宅で母親を10年間介護した著者が紹介。身近なグッズ利用やアイディアも満載の、新しい視点の介護マニュアル。


*横山ふさ子さんによる、あたたかなイラスト多数。
*在宅介護が推進される今、必読の分野。

著者 元トリノ大学契約教授。日伊協会文化セミナー講師、文京学院大学講師なども務める
著作 八木宏美

しがらみ社会の人間力
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455747.html

違和感のイタリア
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455879.html


 


6月中旬発売予定
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ナラティブでひらく言語教育
――理論と実践
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北出慶子・嶋津百代・三代純平 編
A5判並製208頁・本体2400円+税
ISBN 978-4-7885-1731-8 C1037
分野=教育・言語


異なる価値観や生き方がすぐ隣り合わせにある言語教育の現場は、現代社会が取り組むべき課題にあふれている。そこで着目したのがナラティブ・アプローチである。単なる語学学習を超えて社会課題の解決にもつながる言語教育の新たな可能性とは。


*なぜナラティブなのか、丁寧な解説とともに、アイデアあふれる活動事例を紹介。
*「語り」を通して相互理解を深める、多文化共生社会実現へのテキスト。

 

著者 北出慶子(立命館大学文学部 教授)
   嶋津百代(関西大学大学院外国語教育学研究科 教授)
   三代純平(武蔵野美術大学造形学部 准教授)

 

 


7月下旬発売予定
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運動史のメディア
――社会運動史研究3
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大野光明・小杉亮子・松井隆志 編
A5判並製232頁・予価2300円+税
ISBN 978-4-7885-1733-2 C1036
分野=社会学・メディア・戦後史

1968前後に誕生した社会運動のメディアを焦点とする特集。思想と運動を牽引した独立系の出版、映像、記録活動を掘り起こし、模索舎、富山妙子の絵画、小川プロ映画自主上映、日大闘争、リブ資料、新左翼系雑誌、第一期『情況』を読み解きます。


*好評3号をお届けします。当事者と若手双方の寄稿と証言から蘇る60-70年代メディアとは?
*草の根メディアを守り育てる「市民アーカイブ多摩」をインタビュー。
*ほかにヤン・イークスとべ平連、東大闘争のインタビュー、書評も充実。


編者 大野光明(滋賀県立大学人間文化学部)
   小杉亮子(埼玉大学教養学部)
   松井隆志(武蔵大学社会学部)


●好評既刊

社会運動史研究1 運動史とは何か
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b455401.html

 

社会運動史研究2 「1968」を編みなおす
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b508457.html

 

 

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編集後記

周防大島で出版社とミカン農家、そして写真館を営んでいる知り合いがいる。彼のつくる温州ミカンはかなりおいしく、ミカンの美味しさとは甘さと酸味の絶妙なバランスにあることを教えてもらった。島のちりめんじゃこもかなりの上物ものだが、これはなかなかいいものが獲れなくなっているということで、なかなか手に入らないのが残念である。ほか玉ねぎであるとかにんにくだとか、無農薬でおいしさを売りにしたものがあるが、こうした差別化したものは地元の道の駅にだしても売れず、県外への産直販売のほうが売れるという。しかし運送費などがネックになり、いままだ試行錯誤の最中のようである。

私は彼の果物や野菜の注文はするけれど、本の注文はあまりしない。送られてくる物品に本のチラシとか入っているが、まあ買わない。これは彼のプライドをいたく傷つけているのではと思うこともあるが、本を売るのはじつに難しいのだ。そんな彼が昨年末、みずから書いたフィールドノートをまとめて、出版した。書名は『本とミカンと子育てと』(柳原一徳著・みずのわ出版)だ。

「農家件編集者の周防大島フィールドノート」という副題の本書はA5判並製700頁二段組、そして価格は税込3300円というというクレイジーなもの。先だってためしに注文した生ニンニク400gの価格と変わらない。降水量、最低/最高気温、湿度などが記された農作業日誌の体裁だが、そこにはみかん作業、編集作業の記帳にとどまらず、その背景にある島の生活文化、そこでの変わったこと、変わらないことを記述している。それはみかんとがっぷり四つに組むことでしか大島は理解できないという取り組みの記録である。

 本書は当初2017年9月から2019年12月までの日録を収録し一冊とすることを企図していたが、このコロナ禍にあたり急速に変わる島社会を伝えるべく2020年5月までの日録が追加された。それは大島もまたグローバル化とは無縁でいられらないことを後世に伝えるためである。


適当な日録を一つひいてみよう。

2018年3月20日(火) 旧2月4日 雨
水 25.0mm/均8.7℃/高13.3℃/低5.6℃/日0.0h
ここ数日、夜半から明け方にかけて叩きつけるような強風が吹く。枝が折れていないか、飛ばされたものはないか、いちいち見て回る。今日も寒い。四七日の御勤めが明日の月命日にスライドしたので、余裕をもって朝の支度が出来た。終日片付けと校正作業。夕方島さんから吉田徳子日記の校正が届く。昨夜大量に貰って帰った瀬戸貝のシゴの続きにかかる。市販の剥き身とは鮮度が違く。嬉しいがアホほど手間がかかる。岩牡蠣四個蒸して橙ポン酢かけて食う。爆裂にウマい。


ここにある橙ポン酢の「橙」は著者イチオシの果実であるが、まだ購入したことはない。ゴメン。それはともかくこの一文だけで日々の農作業、編集作業、日々の暮らしのなかのたいへんさとよろこびがみてとれる名文だ。


本書には島の暮らしを切り取った写真が多く掲載されている。そこにはお子さんが野に山に海に街に遊ぶ姿がそこここにある。本書の体裁と価格をもってクレイジーと評したが、それは間違い。著者の島との全身全霊の取り組みをありったけつめた、お子さんへのプレゼントなのかもしれないから。   (中山)

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◇奥付
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