カテゴリー「書評」の記事

2018年11月10日 (土)

書評 塙 幸枝 著 『障害者と笑い』  朝日新聞 11月10日付

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
の書評が、「朝日新聞」2018年11月10日付にて掲載されました。評者は寺尾紗穂氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。





・・・・・・本著は、人びとの「障害者はかわいそうな人で、決して笑ってはいけない」という観念ゆえに、「笑い」がまるで「障害」を語る際のタブーのように遠ざけられてきたことを問う。
いつの間にか消えてしまった「小人プロレス」は、「見世物」を連想させる一方で、出演する当事者は芸人としての誇りを持っていた。「リングに立って何もしないでお客さんは笑いますか」。ここは単なる見世物と批判できない、もう一つの側面が立ち上がっている。・・・・


朝日新聞 好書好日にて 全文読めます。
「タブーと遠ざける振る舞い問う」@評者:寺尾紗穂 / 朝⽇新聞掲載:2018年11月10日
塙 幸枝著『障害者と笑い』の書評、全文読めます。
https://book.asahi.com/article/11937791




9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年11月 5日 (月)

朝日新聞教育蘭記事掲載 川野健治・勝又陽太郎 編 学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─

川野健治・勝又陽太郎 編
学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラス
の記事が朝日新聞11月4日(日)付、教育欄に掲載されました。

GRIPほか、東京都教育委員会、北海道教育員会の自殺予防のとりくみが書かれた記事です。若い世代での取り組みが、中高年の自殺防止につながってくると思います。掲載紙、記事ご担当の記者のかたにお礼申し上げます。ありがとうございました。




「つらい気持ちを言葉に」
若い世代の死因として自殺が高い割合を占めるかなか、学校で自殺予防教育に取り組むための教材が、相次いで開発されている。「教室では扱いづらい」、「教え方がわからない」――。そうした声を受け、インターネット上で公開している


9月、学校での自殺予防教育のプログラム「GRIP」が書籍(新曜社)同社のホームページで公開された。開発したのは、臨床心理学専門の立命館大学の川野健治教授と新潟県立大学の勝又陽太郎准教授ら。GRIPは、「学校教育の中で抵抗力・回復力を段階的に備え、足場を作る」という英文の頭文字から取った。

めざすのは「つらい気持ちを言葉にし、周りに打ち明けやすくする」こと。クラス全体でステップを踏んで学び、大人への相談につなげるように導くのが特徴的だ・・・・・・

9784788515963

川野健治・勝又陽太郎 編

学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラスをめざす
A5判並製136頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年9月25日
ISBN 978-4-7885-1596-3

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2018年11月 4日 (日)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』 琉球新報 2018年10月21日ほか

塙 幸枝 著『障害者と笑い──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く』
の書評が、「琉球新報」2018年10月21日付にて掲載されました。ほか京都新聞にも11月4日付にて掲載されました。評者は雑賀恵子氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。



「線引きの仮構性を問う」

・・・・・・
・・・・・・
メディアに描かれてきた障害者表象を「笑い」という観点を軸に、社会の障害認識や障害者の位置付けとの連関で分析したのが本書。「バリバラ」で笑いのパフォーマーとして演じ、見られるから見せるへと反転しながらなおも視線につながられる障害者の身体を分析しつつ、見る側が「良きオーディエンス」として振る舞うため、その場の空気を読みながらどう受け止め反応していくかも緻密かつ繊細に考察する。

「障害」をめぐり、場の空気から都度設定される規範というバリアを脱臼させ、障害/謙譲の線引きを無効化すること。まずは笑うことの戸惑いの感覚をてこにして、空気を問い直してみるか。





9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年10月24日 (水)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
 

の書評が、「サンデー毎日」2018年11月4日号、「SUNDAY LIBRARY サブカル本の真骨頂」にて、評者は武田砂鉄氏。評者の先生、掲載誌ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

・・・・・・「障害者を笑うこと」と「障害者が笑うこと」と「障害者と笑うこと」を混同し、障害者と笑いの結びつきについて考察することから逃げる。その持続によって、メディアの中で障害者は、「感動」を作る商材としてのみ扱われ続けてきた。

障害者と笑いの結びつきを問い直す本書の取り組みは、この混同を取り除く緻密な作業である。
・・・・・・
そもそも笑いとは、予測されるコミュニケーションを外したところから生じるもの。テレビでは連日連夜、意外性のある言動に対して、「なんでやねん」とのツッコミが続いている。なぜ、そこに障害者が参画できないのか。視聴者がテレビに求める「感情の揺さぶり」を解析し、このコミュニケーション至上社会に「障害者と笑い」の可能性を探し当てようとする論旨が明快だ



9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く

四六判並製256頁
定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年10月13日 (土)

書評 ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳 『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源』

図書新聞2018年10月20日号にて
ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳
『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源
の書評が掲載されました。
評者は中尾央氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまには心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

9784788515802

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著
鈴木光太郎 訳

 

ヒト、この奇妙な動物
――言語、芸術、社会の起源

 

四六判上製424頁
定価:本体4300円+税
発売日 2018年5月10日
ISBN 978-4-7885-1580-2

著者あとがきより

原著 L'Homme, cet etrangeanimal の最初の版は2004年に刊行され、2012年に全面的に書き直された改訂版が出た。本書はこの改訂版にもとづいているが、その後の5年間に先史考古学ではいくつもの重要な発見があったため、5章、6章、8章についてはそれらを加えて、書き直ししてもらってある。本訳書はさしずめ2018年版のL'Homme, cet etrangeanimal といえるかもしれない。

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2018年9月 3日 (月)

書評 金菱清ゼミ編『呼び覚まされる霊性の震災学』@朝日新聞「ひもとく 災害と風評」

朝日新聞、2018年9月1日付、書評欄に
金菱清〔ゼミナール)編 東北学院大学震災の記録プロジェクト
『呼び覚まされる霊性の震災学』がとりあげられました。

「ひもとく 災害と風評」というエッセイのなかで、3冊とりあげられたなかの一冊です。

他の2冊は
『流言蜚語』(清水幾太郎著、ちくま学芸文庫)
『原発事故と「食」』(五十嵐泰正著、中公新書)です。
評者の関谷直也先生にはこころよりお礼申し上げます、ありがとうございました。


・・・・・・
『呼び覚まされる霊性の震災学』は、タクシーに幽霊を乗せたというドライバーの体験談から始まる。被災地でこうした話を聞いた人は少なくない。私も聞いたが、民俗学者ブルンヴァンが紹介して有名になった「消えるヒッチハイカー」を連想し、典型的な災害流言と捉えてしまった。だが同書では、タクシーの走行記録や聞き取りから、その経験を死者との応答と霊魂への畏敬の念の構築過程と捉えた。事実/事実でないことの境界、死と生の共存が被災地ではリアリティーをもって存在することを研究課題とした。脱帽である。金菱清と彼の指導学生による東日本大震災後の一連の著作は、災害における多くの「死」が被災地でどう受容されていくか、死生観と霊性という災害社会学の新たな地平を開き続けている。......

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

 

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

 

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

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2018年8月27日 (月)

書評 金菱清ゼミナール編『3.11 霊性に抱かれて』@信濃毎日新聞 2018・8・19 付

弊社刊行『3.11 霊性に抱かれて』 が、
信濃毎日新聞 8月19日 2018年付にて、紹介されました。評者は東えりか氏。評者の先生、書評紙ご担当さまにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。
 東日本大震災から7年半がたった。
 だが何年たとうと、被災地に暮らす人々にはその時々の苦しみが残る。だれにも語ることができない悲しみは、胸の奥にしみこんでしまう。
 その気持ちをすくい取るように、東北学院大学の「震災の記録プロジェクト」は粛々と進められている。災害社会学の専門家・金菱清教授のもと、ゼミの学生たちが卒論のテーマを決めて被災者たちに綿密な聞き取り調査をする。取材する学生たちも被災者だから、同じ経験をした人の話に真剣に耳を傾ける。だからこそ深い悲しみや不思議な体験も話してくれるのだ。
......
......
 プロジェクトの一冊目『呼び覚まされる霊性の震災学』では、タクシードライバーが幽霊に遭遇したという調査が注目を浴びた。
だが本書の第一章は「霊が語られないまち」の調査だ。気仙沼市唐桑半島が漁業が盛んなため遭難や水害の経験が多い。生と死を紙一重で分ける海に連れ去られた人は、霊となって現れることはない。
............
どうかこの調査は長く続けてほしい。知識の蓄積は、他の災害の被災者たちを救うことになるのだから。
9784788515727_2東北学院大学震災の記録プロジェクト
金菱清(ゼミナール) 編


3.11霊性に抱かれて──魂といのちの生かされ方

四六判並製192頁
定価:本体1800円+税
発売日 2018年4月11日
ISBN 978-4-7885-1572-7

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2018年8月 7日 (火)

小杉亮子氏、『東大闘争の語り  社会運動の予示と戦略』を上梓して

ウェブ「現代の理論」15号に、著者・小杉亮子氏による「否定的な集合的記憶を乗り越えるために-『東大闘争の語り  社会運動の予示と戦略』を上梓して」が掲載されております。掲載誌ご担当者さま、ありがとうございます。お礼申し上げます。

ウェブ「現代の理論」15号へリンク
「否定的な集合的記憶を乗り越えるために-『東大闘争の語り  社会運動の予示と戦略』を上梓して」



9784788515741

小杉亮子 著

 

東大闘争の語り
――社会運動の予示と戦略

 

A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1

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2018年7月11日 (水)

書評 図書新聞 7月14日 2018年付 小杉亮子 著『東大闘争の語り』

弊社刊行『東大闘争の語り 社会運動の予示と戦略』
図書新聞 7月14日 2018年付にて、
紹介されました。評者は皆川勤氏。評者の先生、書評誌ご担当さまにこころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。


……………………
このように述べていく著者が提示する「予示」的なるものを、あえて収斂させた言い方をするならば「ひととひととの関係や共同体のあり方」を問うていくものであると理解していいのではないか、とわたしは思う。国家の有様を変革するためには、まず国家権力の奪取ありきというのはロシア革命以降のロシア・マルクス主義の誤謬でしかない。マクロなものとミクロなものはコインの裏表だと思う。ミクロなものが集積してマクロなものがかたちづくられると、わたしなら捉えたいから、「予示的政治」と「戦略的政治」に関して、留保したいことがある。それは、「政治」ではなく、「反政治」とすべきではないかということだ。あるいは、「行為」、「行動」といいかえてもいいかもしれない。かつて、わたしは、「行為の共同性」ということに拘泥していたから、そのようにいいたいわけではないが。

 わたしが、全共闘という諸相に距離を置き、振り返ることを忌避し続けてきたのは、無党派、ノンセクトと括ることの安易さと、結局、党派によって主導され、安保決戦なる空疎な設定で全国全共闘を結成したことへの疑義があるからだ。しかし、本書には語り手それぞれの現在も述べられていて、そこではまぎれもなく、「人と人との関係や共同性のありかた」をいまだに問い続けていることが示されている。

 著者に誘われて、わたしもまた、もう一度、全共闘の有様と行動(行為)に関して再考すべきだと喚起されたといっておきたい。



9784788515741

 小杉亮子 著

東大闘争の語り
――社会運動の予示と戦略

 A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税

発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1

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書評 ハンス=ジョージ・メラー著/吉澤夏子 訳 『ラディカル・ルーマン』

ハンス=ジョージ・メラー著/吉澤夏子 訳
ラディカル・ルーマン――必然性の哲学から偶有性の理論へ
の書評が、「図書新聞」7月7日号に掲載されました。評者は犬飼裕一氏。
評者の先生、書評誌担当者さまには心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

ラディカルという言葉の意味論的転換 犬飼裕一
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・・・・・・

・・・・・・メラーは、もしもルーマンが明快な文章で書いたならば、「68年以降のドイツの学会から徹底的に排斥さてる恐れなしにはけっして言えるはずのなかった多くのことを実際にいうことができた」(19頁)と指摘する。それを晩年のインタビューにあるルーマンの表現を使って「トロイの木馬」と呼ぶ。ルーマンの「眠くなるような」文体は、内部に傭兵を隠した木馬であり、既存の学会や知的世界の城壁内に潜り込むための偽装でもあったと考えるのである。
ルーマンの考えでは、左翼が行ってきた資本主義への批判のような「視野の狭い批判」よりも、自分がやっているような「徹底的に構成された概念的な社会理論」の方が、「結果において、はるかにラディカルで不安を煽るもの」(20頁)なのである。
現にルーマンの理論では、従来の理論家や思想家が最終的に依存してきたヒューマニズムの前提が慎重に取り除かれ、代わりにルーマンが「機能」と呼ぶ概念によって分化したさまざまなコミュニケーションが登場する。ルーマンの「ラディカル」さは、単に政治的な見解の問題にとどまらない。近代哲学がプラトンやヘーゲルから哲学が受け継いだ魂と身体の二分法や、身体に対する魂の優位といった観念も、「ラディカルな反ヒューマニズム」の中に解消していく。
・・・・・・
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・・・・・・


9784788515536
ハンス=ジョージ・メラー 著/吉澤夏子 訳

 

 

四六判上製256頁
定価:本体3500円+税
発売日 18.1.31
ISBN 978-4-7885-1553-6

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