カテゴリー「書評」の記事

2018年4月16日 (月)

書評 『ラディカル・ルーマン 』ハンス=ジョージ・メラー著@週刊読書人 4/14/2018 付

ハンス=ジョージ・メラー 著/吉澤夏子 訳
『ラディカル・ルーマン』

が2018年4月14日付「週刊読書人」に書評掲載されました。評者は小山 裕(東洋大学准教授)

掲載紙ご担当者様、小山 裕(東洋大学准教授)先生、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。


ルーマン理論の入門書は、著者の専門性だけでなく、著者がルーマンのどこに魅力を感じているかによって、それぞれに極めて個性的なものになる。この観点から本書を特徴づけるならば、それはルーマン理論の哲学的なエッセンスに光を当てたものであると言うことができる。かつてハーバーマスがいささかの皮肉を込めて評したように、社会学者であるという自己評価にもかかわらず、ルーマンは「真の哲学者」であった。その意味で、狭義の社会学にとどまらないルーマン思想の入門書となっている本書は、もっぱら社会学の業績としてのみルーマンを受容してきた者にとっては、新鮮なルーマン理解を提供することになるだろう。

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9784788515536

ハンス=ジョージ・メラー 著/吉澤夏子 訳

ラディカル・ルーマン
――必然性の哲学から偶有性の理論へ

 

 

四六判上製256頁
定価:本体3500円+税
発売日 18.1.31
ISBN 978-4-7885-1553-6

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2018年4月12日 (木)

村上克尚氏『動物の声、他者の声』  @毎日新聞 4月7日付

4月7日付毎日新聞にて、このたび芸術選奨の新人賞を受賞した
村上克尚先生と著著『動物の声、他者の声』の記事が掲載されました。記事ご担当の最上さま、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。

....選考会では、「人間と動物との境界を手探りしながら、戦後文学の新たな読みの可能性を示した」と評価され、圧倒的な支持を集めた。

村上さんは「評論の究極の目的は、『その作品を読んでみたい』と思ってもらい、実際に読んでもらうこと」と語る。他者への想像力が枯渇しがちで、「社会の分断」が大きな課題としてあげられる現代、「他者、共生とは何かを考える読み方をしてもらえるならうれしい」と言う。

......
戦争の惨禍への深刻な反省から、人間性・主体性の回復を目指したとされる戦後文学だが、「『あいつらは人間ではない(動物と同じだ)』という物言いが、どれほどの暴力を発揮するのかという例を、私たちは戦後文学のいたるところに発見できる」(同書)と論じる。
......
優れた作品とは、常に現代的な問題意識から、作家の企図すら超えた新たな読み方、視点が見いだされるものだ。本書は、「戦後」を考え直す切り口として、ときに極めて恣意的な区分となる「動物」という概念が有用であることを示している・・・・・・

>>>>>記事全文を読む

 

9784788515376

 

 村上克尚 著

 

動物の声、他者の声
――日本戦後文学の倫理

 

四六判上製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 17.9.25
ISBN 978-4-7885-1537-6

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2018年2月16日 (金)

書評 鹿嶋敬著『男女平等は進化したか』 2017年1月26日付「週刊読書人」

鹿嶋敬著『男女平等は進化したか』が2018年1月26日付「週刊読書人」に書評掲載されました。評者は皆川満寿美氏。掲載紙ご担当者様、皆川先生、ありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。

……何より、男女共同参画会議に置かれた専門調査会で策定する計画案は、政府に提出後は委員は関与できないのであり、どれほど計画に反映されるかは保証の限りではない(実際、4次計画でも、驚くような内容の変更があった)。さらに言えば、書かれた計画がどれほど実行されるかも、定かではない。有識者としてなしうることには限りがあるのだ。そういう限界を知りながら、また、ジェンダーギャップ指数ランキング114位(2017年)という事実を前にしながら、「日本社会の男女平等は進んだか」という問題に答えようとする本書が伝えていることは何だろう。
それは日本の行政に埋め込まれた貴重なしくみを、有効に作動させようとする努力である。例えば、第3次計画策定時、男女共同参画会議の中で、……

読書人 記事購入サイトへ
 
 

9784788515284

 鹿嶋 敬 著

男女平等は進化したか

――男女共同参画基本計画の策定、施策の監視から

四六判上製368頁
定価:本体3600円+税
発売日 17.7.15
ISBN 978-4-7885-1528-4

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2018年2月 7日 (水)

「みすず」読者アンケート特集  『ワードマップ 現代現象学』

これを読まないと新年が迎えられない、という書評誌になりつつある、月刊「みすず」、2018年1、2月合併号「読者アンケート特集」に

植村玄輝・八重樫 徹・吉川 孝 編著
富山 豊・森 功次 著

ワードマップ 現代現象学
――経験から始める哲学入門

が取り上げらえれました。評者は飯田隆氏。「みすず」ご担当者さま、飯田先生ありがとうございます。

おいてある書店様にはかならず置いてありますので(ないものはない話法の逆)、読めば読むほど賢くなるのになんと324円!!!!
このお買い得な雑誌をぜひお買い求めください。


「経験から始める哲学入門」という副題をもつ、この入門書を読んで、深く感じたのは、哲学における基本的教養というものが、いつのまにか大きく変わったということである。・・・・・・

現象学入門書にはお決まりのジャーゴンを一切廃して、音楽作品の存在論や人生の意味までの多様な主題を論じている本書が想定している哲学的教養は、過去の哲学についての知識ではなく、日常の経験に根差すことと、議論赴くところに従うことである。・・・・・・

9784788515321

植村玄輝・八重樫 徹・吉川 孝 編著

富山 豊・森 功次 著

ワードマップ 現代現象学
――経験から始める哲学入門

四六判並製318頁
定価:本体2600円+税
発売日 17.8.14
ISBN 978-4-7885-1532-1

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2018年1月11日 (木)

紹介  『第四の革命』@日本経済新聞2018年1月4日付掲載


『第四の革命』
の紹介が年始早々、2018年1月4日付日本経済新聞特集記事「1989年からの視線 5」に取り上げられました。ご紹介いただいた篠原氏、記事ご担当者の方にお礼申し上げます。ありがとうございました。
「篠原裕幸さん(34)は仮想通貨などを支える技術ブロックチェーン事業を手掛ける「シビラ」(大阪市)の最高執行責任者。2017年、感銘を受けた一冊はイタリアの思想家ルチアーノ・フロディティの『第四の革命』だ。先端分野の経営者らしくIT(情報技術)革命後の社会を論じた科学哲学の本を挙げた。「最先端を行く人がいいと言うものを仕入れる」のが流儀。『第四の革命』 はビジネスで出会った国内外の経営者たちがツイッターやフェイスブック(FB)で評価していた......」。



9784788515222ルチアーノ・フロリディ 著
春木良且・犬束敦史監訳/先端社会科学技術研究所訳 

第四の革命
――情報圏(インフォスフィア)が現実をつくりかえる

 

四六判上製376頁
定価:本体3400円+税
発売日 17.4.10

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2018年1月10日 (水)

岡本浩一著『社会心理学ショートショート』@天声人語

岡本浩一先生の 『社会心理学ショートショート』 が、2017年12月29日付・朝日新聞「天声人語に」に登場いたしました。

「社会心理学の本を読んでいて「責任感の拡散」という言葉を目にした。衆人環視のなかで、誰からも止められないまま犯罪が行われる。通報すらなされずに。そんな自体が時折起きるのを説明する概念である」

「どうも人間は、「自分がしなくても誰かが手を貸すだろう」と考えがちな生き物らしい。人が大勢いるかも何もしないのではなく、人が大勢いるから何もしない、という見方である」

掲載当日はツイッター上で
https://twitter.com/shin_yo_sha/status/946678356870799360

かようなことをつぶやきましたが、年明けより、多くの注文をいただいております。あらためて「天声人語」さまに感謝を申し上げます。

4788502291

岡本浩一 著
『社会心理学ショート・ショート』
実験でとく心の謎
四六判240頁・定価:本体1400円+税
発売日 86.3.15
ISBN 4-7885-0229-1

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2017年12月26日 (火)

書評 津田大介・小嶋裕一編『[決定版]原発の教科書』

「通販生活」2018年春号にて

津田大介・小嶋裕一 編[決定版]原発の教科書

取りあげられました。評者は芳地隆之氏、ありがとうございました。芳地先生、掲載誌ご担当者さま、心よりお礼申し上げます。

日本の抱える問題が凝縮
そこに切り込む格好の教材

原子力発電はCO2削減のためにはやむをえないエネルギー源なのか? と自問する時期が私にはあった。……

原発はコスト安という言説も、東芝の経営悪化の大きな要因が米国の原子力会社ウェスチングハウス買収だったことで崩れ、「原子力ルネサンスは幻におわった」ことは明白になった。……

以上は「第2章 原発を考えるための4つのポイント」のうち、「環境性」「経済性」が指摘するところである。それ以外にもエネルギー基本計画、日米原子力協定、地方交付金など多様なテーマ設定によって本書は原発が抱える闇に光を与える。
……

最後の鼎談で東浩紀氏は「2011年の事故直後に存在していた『この国が変わらなきゃ』っていう空気そのものが、いまや完全に消えている。『どうせ変わんないよね』と無気力感だけが残っている。原発はその象徴ですね」と語っている。その「象徴」にどう切り込んていくか。本書はそのための格好の教材である。

 

9784788515369

津田大介・小嶋裕一 編

 

[決定版]原発の教科書
――

A5変判並製360頁
定価:本体2400円+税
発売日 17.9.5

 

 

ISBN 978-4-7885-1536-9

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2017年12月25日 (月)

村上克尚著『動物の声、他者の声』 読書委員が選ぶ 2017年の3冊 @読売新聞

12月24日付讀賣新聞にて 読書委員が選ぶ 2017年の3冊 で、
村上克尚著『動物の声、他者の声』
取りあげられました。評者は尾崎真理子氏、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

大江健三郎、武田泰淳、小島信夫の小説で動物たちはなぜ、そのように表れたか。作家の意図を超える文化史的、今日的読解を与え、作品の真価を新たに発掘。若手研究者の力作が目立つ年だった。

 尾崎真理子氏のとりあげたほか2冊は松浦寿輝著『名誉と恍惚』、原田治著『ぼくの美術ノート』です。

 

9784788515376

 

村上克尚 著

 

動物の声、他者の声
――日本戦後文学の倫理

 

四六判上製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 17.9.25
ISBN 978-4-7885-1537-6

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2017年12月18日 (月)

村上克尚著『動物の声、他者の声』2017年下半期アンケート@図書新聞

12月23日付 図書新聞、「2017年下半期アンケート」、評者の先生に印象に残った本、3冊をお選びいただくこのアンケートで、
村上克尚著『動物の声、他者の声』
二人の評者の先生にお取りあげいただきました。石原千秋先生、佐藤泉先生、ありがとうございました。心よりお礼申し上げます。また掲載紙ご担当者さま、ありがとうございました。


デリダの問題提起を受けて、このところ大学院のゼミでは「動物」ばやりである。遅まきながら彼らの後を追うように勉強していたら、草稿の「注」にこの本があった。〈人間/動物〉という二項対立は生物学的というより多分に政治的という立場から、戦後文学の武田泰淳・大江健三郎・小島信夫を論じる秀抜な論考......(石原千秋氏)

......動物の排除と包含こそ政治が組織される場だ。武田泰淳、大江健三郎、小島信夫らの「動物」表象を梃にして、人間性を再確認することから始まった「戦後」を描き直す(佐藤 泉氏)




その他、今年のトピックな本が選ばれております。ぜひ図書新聞をご購入下さい。



9784788515376

村上克尚 著

動物の声、他者の声
――日本戦後文学の倫理

四六判上製400頁
定価:本体3700円+税
発売日 17.9.25
ISBN 978-4-7885-1537-6

 

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2017年12月17日 (日)

海野 弘著『ロシアの世紀末』紹介@毎日新聞 2017/12/17

12月17日付 毎日新聞、「2017年この3冊」にて、

海野 弘 著 ロシアの世紀末 をお取りあげいただきました。評者は三浦雅士氏。三浦雅士先生ありがとうございました。

(『ロシアの世紀末』の)主題はロシア文化における「銀の時代」。金の時代はドストエフスキーやトルストイ。銀の時代はチェホフやディアギレフ。父系性の時代と母系制の時代ほどに違う。順序は逆だが前者に対応するのは小林秀雄、後者に対応するのは折口信夫。深く考えさせる

9784788515239

海野 弘 著

ロシアの世紀末
――〈銀の時代〉への旅

A5判上製560頁
定価:本体6200円+税
発売日 17.5.31
ISBN 978-4-7885-1523-9

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