書評

2012年5月 2日 (水)

記事 川上清文 高井清子 川上文人 著 『ヒトはなぜほほえむのか』

9784788512863 「笑顔とは」赤ちゃんから探る
讀賣新聞 2012年4月29日付 くらし・教育欄「なっとく科学の1冊」に

川上清文 高井清子 川上文人 著
『ヒトはなぜほほえむのか』

――進化と発達にさぐる微笑の起源

がとりあげられました。


・・・・・・・ことほど左様に一筋縄ではいかない「笑顔」は、人間の深層を探る入り口として、長く心理学の研究対象になってきた。「ヒトはなぜほほえむのか」は、笑顔の意味を探究するため、その起源に迫った。研究対象は俗世に染まっていない赤ちゃんたち。興味深い現象が次々と見つかった。

 生後一ヶ月以内の新生児を連続撮影で記録したら、「アハハ」と声を出して笑っていた。超音波診断装置で撮影すると、お母さんのおなかの中で胎児がほほ笑んだ。対人関係で表れたのではなく、純粋に内面からわき出る邪気のない自発的なほほえみ、笑い・・・・・・


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2012年4月23日 (月)

書評 平石典子 煩悶青年と女学生の文学誌

9784788512733平石典子
煩悶青年と女学生の文学誌
――「西洋」を読み替えて
12.02.15
978-4-7885-1273-3
A5判360頁・定価4410円

の書評が2012年4月22日付讀賣新聞に掲載されました。評者は尾崎真理子氏。

・・・・・・源流をたどる博士論文だが、踏み込んだ新解釈は興味深い。とりわけイタリアの作家ダンヌンツィオの影響を挙げた〈第4章 「新しい男」の探究〉。東京帝大卒の森田草平が、令嬢・平塚明子(後のらいてう)と1908年に有名な心中未遂事件を起こしたのは、ダンヌンツィオにかぶれたから。その明子から草平の師・夏目漱石が発想したのが『三四郎』の気まぐれなヒロイン美禰子。が、その書き方に草平は不満で、自ら『煤煙』を新聞に連載した――

《本 よみうり堂 全文を読む》

評者の先生、掲載紙ご担当者さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2012年4月17日 (火)

書評 『3.11 慟哭の記録』

9784788512702 金菱清 編
東北学院大学 震災の記録プロジェクト 
『3.11 慟哭の記録』
――71人が体感した大津波・原発・巨大地震
12.2.20
978-4-7885-1270-2
46判560頁・定価2940円
が雑誌・新聞にとりあげられはじめました。

「五百頁を超す大部の本だが、あっという間に読破できるのは、この未曾有の体験がもっともらしい「大文字」言葉ではなく、すべて「小文字」言葉で書かれているからである。それが比類のない切実感となって読者を圧倒する」4月21日付「週刊現代」で佐野眞一氏にご紹介いただいたのをはじめ、

4月8日河北新報社会面にインタビュー記事掲載 が掲載されました。
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120408t15013.htm 

また共同通信配信で色川大吉氏の書評が各新聞に掲載されております。

「日本民衆史に残る体験」
東日本大震災は千年に一度という経験で、このとき庶民が何を考え何を訴えたかを知ることは、私たち民衆史に携わるものにとって極めて重要な機会である。本書は巨大地震、大津波、原発事故に遭遇した71人の被災者が、直接に万感の思いをこめて記録したものだけに特別の価値をもつ。
「おじいさんは大好きな海に帰ったんだ」と祈るように記した宮城県石巻市の丹野さん、「祖母の手を放してしまった」と悔恨の情をつづった七ヶ浜町の渡辺さん、「夢半ばで逝った息子を想う」とつづった名取市の小原さん、津波に流されながら生き延び、「供養碑の下の石を拾い集める日々」を書いた岩手県大船渡市の記録などは、未曾有の体験だけにその価値は日本民衆史に残るものである。・・・・・・・

評者の先生がた、掲載紙・誌のご担当者さまに心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

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2012年4月 8日 (日)

書評 平石典子 煩悶青年と女学生の文学誌

9784788512733平石典子
煩悶青年と女学生の文学誌
――「西洋」を読み替えて
12.02.15
978-4-7885-1273-3
A5判360頁・定価4410円

の書評が2012年4月8日付朝日新聞に掲載されました。評者は保阪正康氏。

期せずして同時期近代日本(特に明治)の青年学徒の外見(制服)とその内実(精神)を解析する書が刊行された。両書とも研究書ではあるが、平石書は明治の青年男女の内実が文学にどう現れているか、その文学作品が社会にどう受け止められたかを内外の作品を例に巧みに説明する。難波書はその間の制服変遷史でもある。・・・・・

《書評全文をよむ 朝日新聞 書評欄へ》

創元社さんの難波知子著『学校制服の文化史』 と御一緒での書評でした。

評者の先生、掲載紙ご担当者さまに心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2012年2月27日 (月)

書評 D・ヴィンセント 著 『マス・リテラシーの時代』

9784788512382 D・ヴィンセント 著 北本正章 監訳
『マス・リテラシーの時代』
――近代ヨーロッパにおける読み書きの普及と教育

11.09.05
978-4-7885-1238-2
の書評が、2012年2月26日(日)付 毎日新聞にて書評掲載されました。
評者は富山太佳夫氏。原書房さんから出たJ.ロック著『こどもの教育とともに書評されました。

ロックの視野にはまだ入ってこなかったこうした問題を、一八、一九、二〇世紀の歴史をふまえて考察したのがヴィンセントの本なのである。しかも、その考案 の素材を提供したのはひとつの国ではない。ロシアや北欧の国々、いわゆる西欧の諸国からアメリカにいたるまでのさまざまの国の資料が使われているのだ。決 して厚い本ではないけれども、とても充実した内容の本で、読む者の思考を新たな方向にあと押ししてくれる言葉が詰まっている。

《書評の全文を読む 毎日新聞サイト 「今週の本棚」へ》

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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2012年2月 9日 (木)

書評 浜崎洋介 著 福田恆存 思想の〈かたち〉

9784788512634 浜崎洋介 著
『福田恆存 思想の〈かたち〉』
――イロニー・演戯・言葉
11.11.22
978-4-7885-1263-4
46判428頁・定価4095円

の書評が「福田恆存という人間の核心とは何か」として、2012/2/11日付「図書新聞」に掲載されました。評者は新保祐二氏。

・・・・・・では福田恆存という人間の核心とは何か。著者は「近代日本という条件を前にして、もはや自明の故郷・伝統に見放されている自己を自覚しつつ、なお残された生の手応えのなかで、自らの根と宿命を、そして、それを信頼する倫理を見い出すこと」と書いている。すぐれた批評とは、批評した対象から大きな課題を引き継ぐものである。本書の著者は確かに、福田恆存から宿題を与えられた。この宿題を、今後の道程でこの若い文芸批評家がどのように果たしていくか、大いに期待すべきだろう。

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2012年2月 7日 (火)

書評 八木宏美 著 しがらみ社会の人間力

9784788512481 八木宏美 著
しがらみ社会の人間力
――現代イタリアからの提言
11.10.20
978-4-7885-1248-1
46判304頁・定価2730円
の書評が2012年2月5日付け信濃毎日新聞の書評に掲載されました。評者は根井雅弘氏。

前作『違和感のイタリア』(新曜社)の続編として、イタリアにおけるカトリック教会のコミュニティの内実と歴史に触れながら独自のイタリア社会論を展開した話題作だ。30年以上もイタリアに滞在しながら「宗教」というものを外からしか見たことがなかった著者は、2年半ほど前、自宅近くの教会の神父様にお願いして「イタリア人を理解する目的で」コミュニティ生活を体験させてもらう許可を得た。その体験内容の紹介は実に面白い

・・・・・・

「イタリア社会の戦後の基本的な価値観は確実にカトリック教と共産主義です」という言葉は決して的外れではあるまい。随所に驚くべき発見があり、私たちがイタリアを知っているようで実は知らなかったということを再認識させてくれる好著である。

掲載紙ご担当者、ご書評くださいました先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

関連記事 :紹介 八木宏美 著 『違和感のイタリア』

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2012年1月25日 (水)

紹介 八木宏美 著 『違和感のイタリア――人文学的観察記』

八木宏美 著

『違和感のイタリア――人文学的観察記』
08.9.1
ISBN 978-4-7885-1123-1
46判304頁・定価2835円 の紹介が、2012年1月21日付 朝日新聞「be」「再読 こんな時 こんな本」に紹介されました。テーマは「ザ・ラテンヨーロッパ」 

三省堂神保町本店Fさん、記事・伊藤さんご紹介ありがとうございました。

「仕事より人生の楽しみ優先」

ギリシャに端を発した欧州の政府債務危機はイタリアやスペインさらにフランスなどラテンの国々に及んだ。でも、楽観的な民族性だけにまったく動じないように見える。悲観的な日本人の対極にある。ラテン気質を探ってみよう。

記事中 紹介されたお薦めの本

1『違和感のイタリア』
2『ギリシア・ローマの奇人たち』(ロジェ=ポル・ドロワほか、
  紀伊國屋書店出版部、2003年)
3『ドン・キホーテ』(セルバンテス著、岩波文庫)
4『ラテン語の世界』(小林標著・中公新書、2006年)

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2012年1月23日 (月)

書評 浜崎洋介 著『福田恆存 思想の〈かたち〉』

9784788512634 浜崎洋介 著
『福田恆存 思想の〈かたち〉』
――イロニー・演戯・言葉
11.11.22
978-4-7885-1263-4
46判428頁・定価4095円

の書評が「思想を生きた単独者の歩き方」として、朝日新聞2012/1/22付に掲載されました。評者は中島岳志氏

これほど見事な福田恆存論を、私は知らない。ここには福田が表現しようとした論理の本質が、明確かつ繊細に描かれている。戦後言論界において、常に単独者として歩んだ福田の〈かたち〉が、本書によって、ようやく捉えられたといえよう。・・・・・・著者は、福田の固有性を、思想内容以上に、思想を生き抜いた「歩き方」に認める。福田は誰にも阿らず、利口なだけの人間嫌悪した。そして、戦後民主主義の欺瞞を批判すると同時に、国家や天皇に没入する俗流保守を斬った。本書は、福田を素材として反時代的な批評である・・・・・・

《書評全文を読む ブック・アサヒ・コム サイトへ》

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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2012年1月17日 (火)

書評 熊谷高幸著『日本語は映像的である』

9784788512580_2 『日本語は映像的である』
──心理学から見えてくる日本語のしくみ
熊谷高幸 著
四六判並製196頁・定価1995円(税込)
ISBN 978-4-7885-1258-0 C1081

の書評が「「共同注視」という斬新構想」として、産経新聞2012/1/15付に掲載されました。評者は中原文夫氏

著者は自閉症者のコミュニケーション障害に取り組んできた障害児心理学の専門家で、国語学や言語学の研究者ではないが、発達心理学の視点に基づく本書の日本語論は斬新な構想が刺激的である。・・・・・・選考の研究を踏まえて英語との対比で独自の日本語論を展開する本書からは真新しい発想の楽しさを味わえた。

《全文を読む 産経新聞社サイトへリンクします》

掲載紙ご担当者、評者の先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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