カテゴリー「書評」の記事

2017年5月25日 (木)

藤澤伸介 編『探究! 教育心理学の世界』の紹介@高濱正伸氏(花まる学習会代表)評、「週刊ダイヤモンド」2017年4月22日号

藤澤伸介 編『探究! 教育心理学の世界』の紹介が、「週刊ダイヤモンド」2017年4月22日号に掲載されました。評者は高濱正伸氏(花まる学習会代表)。評者の先生、掲載誌ご担当者さま、ありあとうございました。

オフタイムの楽しみ(子育て・教育)
データから何がいえるのか 教育心理学の地道な研究成果

誰もが教育については何事かを語る。その言葉が説得力を持つためには、現場の経験とエビデンスの両方が大切だ。例えば「遺伝か育ちか」と聞かれたら、どう答えればよいだろう。『探究! 教育心理学の世界』は、教育心理学の領域で、あまたの研究者たちがコツコツとデータを集め考察し、積み上げてきた「言い切れること」を、コンパクトにまとめてくれている。地道に研究を重ねる誠実な学者たちからの、贈り物のような本だ。私自身は、現場の経験総量と物語で語る派だが、だからこそ、この一冊は宝箱のようだ。ほんとうに学びが多い。教師や塾教師などのプレーヤーたちはもちろん、わが子の教育を考える親にとっても、価値ある情報を得られる本だ・・・・・・


ほか
『マンガと絵でみる日本のしきたり便利帳』
(高田真弓著、日本能率協会マネジメントセンター)

『10年後、君に仕事はあるのか?』
(藤原和博著 ダイヤモンド社)

が紹介されてます。

9784788515116

藤澤伸介 編

探究! 教育心理学の世界
――

A5判並製312頁
定価:本体2300円+税
発売日 17.3.7

ISBN 978-4-7885-1511-6

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2017年5月23日 (火)

武岡 暢 著『生き延びる都市』書評@2017年5月19日付「週刊読書人」

「巨大歓楽街を多角的に調査」

武岡 暢 著『生き延びる都市――新宿歌舞伎町の社会学』
の書評が、2017年5月19日付「週刊読書人」に掲載されました。評者は砂川秀樹先生。
書評いただきました先生、書評誌ご担当者さま、ありがとうございます。こころよりお礼申しあげます。

なお「週刊読書人」は、全国のファミマ&ローソンの、マルチコピー機設置店でプリント購入できます。(e-SHINBUNから開始)

詳しくはこちらで→週刊読書人フェイスブック

「・・・・・・その把握困難な風俗産業の労働と経営について、インタビューやフィールドを通じて描く。キャバクラ、ホストクラブ、ヘルス、ソープ、デリヘルと主だった風俗産業形態全てを対象に調査する徹底さには脱帽するばかりだ。

キャバクラとホストクラブとでは客との関係性が異なるなどジェンダー役割を考える上で非常に興味深い記述もあるが、本書の最終分析においてより重要なのは、キャバクラなどのキャスト(サービスを提供する女性)の入植経路が主に「スカウト」であること、それらが「ストリート」でおこなわれることだ・・・・・・」

9784788515130

武岡 暢 著

生き延びる都市
――新宿歌舞伎町の社会学

A5判上製336頁
定価:本体4400円+税
発売日 17.2.28

ISBN 978-4-7885-1513-0

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2017年4月 7日 (金)

記事 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』@読売新聞 2017年4月1日付

山本武利著『日本のインテリジェンス工作』の記事が、読売新聞 2017年4月1日付に掲載されました。記事は前田啓介氏。ご書評くださいました記者の方、掲載紙ご担当者様に、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

旧日本軍の諜報活動研究

旧日本軍が行った海外での諜報活動を研究する山本武利・早稲田大学名誉教授(76)が、中国人女性を使った工作の実態を明らかにするなど精力的な調査を続けている。昨年11月には、近年の主要な論文をまとめた『日本のインテリジェンス工作』(新曜社)も刊行した。

山本さんは1997年、米国立公文書館に保管されていた資料の中から、米軍の諜報機関OSS(戦略諜報局)が、44年11月から終戦直前までに作成した報告書を発見した。OSSは中央情報局の前身。報告書は、中国南部の都市。昆明で活動した日本側の中国人女性スパイに対する国民党軍の尋問状況や、OSSが独自に収集した情報をまとめたものだった。

約100頁からなる報告書には、スパイを意味する「espionage」との表記が散見された。諜報対象としては、米軍将兵の数や住居の位置、中國に展開する米軍の各部隊の連絡方法など12項目が挙げられている。・・・・・・


9784788514997山本 武利 著

日本のインテリジェンス工作
――陸軍中野学校・731部隊・小野寺信

四六判288頁上製
定価:本体2800円+税
発売日 16.11.1

ISBN 978-4-7885-1499-7

関連記事 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』 解説 小畑利夫

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2017年4月 2日 (日)

書評 熊谷高幸 著『自閉症と感覚過敏』@讀賣新聞2017年4月2日付書評欄

熊谷高幸 著自閉症と感覚過敏

の書評が、讀賣新聞2017年4月2日付書評欄に掲載されました。評者は伊藤亜紗氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さま、ありがとうございました。こころよりお礼申しあげます。

・・・・・・自閉症当事者の多くに見られる感じ方の特徴は、過敏さと鈍感さの共存である。一見矛盾しているように見えるが、その仕組みはこうだ。ある刺激が入ってくる。するとそれを拡大して、細部まで詳しく見てしまう。すると許容量がいっぱいになり、他の刺激を取り入れることができなくなる。結果、見落としてしまうのである。・・・・・・

感じ方の特徴が分かれば、関わる仕方も見えてくる。感覚が固着しやすいから、「とりあえずやってみて、試行錯誤しなら進む」のが苦手だ。「迷いながら見つける」が難しいのである。ならばあらかじめ選択肢を用意しておき、「選びながら先に進む」支援が有効だ。今後さらなる展開が期待される新しいアプローチを切り開く一冊である。


9784788515079

熊谷高幸 著

自閉症と感覚過敏
――特有な世界はなぜ生まれ、どう支援すべきか?

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 17.1.27

ISBN 978-4-7885-1507-9

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2017年3月23日 (木)

記事 悲愛@朝日新聞・宮城版 2017年3月23日

「震災 亡き人への思い 手紙に刻む」
金菱清〔ゼミナール)編・東北学院大学震災の記録プロジェクト『悲愛』が、朝日新聞・宮城版2017年3月23日付の記事に掲載されました。記事は石橋英昭氏。

同記事は朝日新聞デジタル版にも掲載されております→

宮城)夢で会いたい…3・11 拝啓、あの日のあなたへ

震災で失った大切なひとに宛てて書いた手紙を集めた本が、3月11日に出版された。書名は「悲愛」(金菱(かねびし)清編、新曜社)。

 高橋匡美さん(51)は、石巻市に住んでいた両親を亡くした。「死後の世界なんてない」と思ってきたから、手紙を書こうにも、最初は筆が進まなかった。

 ねえ、お母さん。人は死んだらどうなるのですか?「ご両親が見守ってくれているよ」というけれど、それは、どこで?

 だから、この手紙を書き上げた…

9784788515154金菱清〔ゼミナール)編

東北学院大学震災の記録プロジェクト

悲愛
――あの日のあなたへ手紙をつづる

四六判変形上製240頁
定価:本体2000円+税
発売日 17.3.11

ISBN 978-4-7885-1515-4

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2017年3月12日 (日)

書評 金菱 清 編『悲愛』@読売新聞 2017/3/12付

「あふれる被災地の肉声」

金菱清〔ゼミナール)編・東北学院大学震災の記録プロジェクト 悲愛
の書評が、読売新聞 2017/3/12付書評欄 にて紹介されました。評者は土方正志氏(出版社「荒蝦夷」代表)。
評者の先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございます。心よりお礼申しあげます。

・・・・・・本書には「失われたもの」たちへの残されたものたちからの手紙、三十一通が収録されている。逝ってしまった家族への、消えてしまった住みなれた町への、流されてしまった愛犬への、そして特別な「あの人」への手紙である。書き手のひとりに、私の知る人もいた。逝ってしまった家族への、二人称の呼びかけが胸を抉る。訥々とした静かな筆致からなおさらに、絶叫が、絶唱が聞こえる。書き手の心が叫んでいる。なぜ、と。

宮城県仙台市の東北学院大学の金菱清教授(社会学)が学生たちと進める〈東北学院大学震災の記録プロジェクト〉の一冊である。昨年は、被災地で語られる「タクシー幽霊」のレポートが話題になった『呼び覚まされる霊性の震災学』が出ている。どれも被災地に暮らす私たちの肉声が溢れて、ざわめきを鎮められずにいるのが独りではないのを伝えてくれる。

さらに願わくは、本書を東北被災地の外に暮らす人たちにこそ手に取ってもらえれば、本書から東北の「いま」を生きる私たちの肉声を聞き取っていただければ。「復興」とやらの本質は、目に見えるモノにではなく、おそらくはそこに生きる人たちの内奥にこそあるのだから・・・・・・
・・・・・・

9784788515154

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

悲愛
――あの日のあなたへ手紙をつづる

四六判変形上製240頁
定価:本体2000円+税
発売日 17.3.11

ISBN 978-4-7885-1515-4

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紹介 金菱 清 編『悲愛』@天声人語・朝日新聞 2017/3/12付

金菱清〔ゼミナール)編・東北学院大学震災の記録プロジェクト 悲愛
が、朝日新聞「天声人語」 2017/3/12付 にて紹介されました。
「天声人語」筆者の方、掲載紙ご担当者様には深くお礼申しあげます。ありがとうございました。

「ママがそばにいなくて寂しくないですか? お友達とは仲良く遊んでいますか? ちゃんとご飯は食べていますか?」。6歳で命を落とした娘に向け母親が書いた手紙である。「夢の中でもいいので会いたいです、抱きしめたいです……」

東日本大震災の記録として金菱清・東北学院大学教授が編んだ近刊『悲愛』は、愛する人たちへの手紙を集めている。夫の仏壇に毎日話しかける理由を妻が書く。そうしないと、将来しわくちゃの顔で会った時に「お前は誰だ」と言われそうだからと

「私達がここで笑ってる時はきっとアナタも上で一緒に笑ってるんでしょ」とは、姉が妹に贈る言葉だ。震災から6年。残された人たちには、喪失や悼みと向き合う時間とどまることなく流れている・・・・・・

・・・・・・




9784788515154

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

悲愛
――あの日のあなたへ手紙をつづる

四六判変形上製240頁
定価:本体2000円+税
発売日 17.3.11

ISBN 978-4-7885-1515-4

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2017年3月 7日 (火)

『霊性の震災学』、讀賣新聞3月7日付に関連記事「震災6年 文化でつなぐ(中)」

昨年出版致しました『霊性の震災学、讀賣新聞 3月7日付に関連記事「震災6年 文化でつなぐ(中)」が掲載されました。記事は文化部 待田晋哉氏。記事ご担当者様にお礼申し上げます。


大学生とは、こんなによく笑うものか。東北学院大の金菱清教授と3年生のゼミ生に、宮城県中部にある七ヶ浜町の海岸を歩いてもらった。就職活動が不安などと言いながら、集まれば自然と楽しい雰囲気になる。
東日本大震災と地域のかかわりを学ぶ彼らは、多くが1995年-96年の生まれだ。同町に住む赤間由佳さん(21)は中学の卒業式後に被災した。小高い場所にある自宅の窓から、津波でほかの家が流されるのを見た。祖父を亡くし、母は時々、口数が少なくなる。
「おじいちゃんには、生きているときと同じように、母に大丈夫だよと声をかけてほしい」
笑顔の奥で、願っている。

社会学を専攻する金菱教授は震災直後から学生と各地の調査を続けている。被災地の霊的な現象にも着目し、昨年の『霊性の震災学』は硬い内容にもかかわらず1万8000部刊行された。被災地では、不思議な現象がよく見聞きされ、うわさ話やネットなどを通じて広がっているという。金菱ゼミの学生は実際に、県内のタクシー運転手に聞き取り調査を行った。

コートを着た女性を乗せたら、「私は死んだのですか」と言われた。夏に真冬の恰好をした一人ぼっちの女の子を乗せた――など、様々な証言が出た。「誰かに話してうそだと言われると、悪気のない彼ら(霊魂)を傷つけるかもしれない」と秘密にする例もあった。

赤間さんも先輩の調査を引き継ぎ、地域による目撃談の頻度の差などを研究している。「高校のとき『あそこ出るらしいよ』とうわさ話をされ、嫌な気がした。でも聞き取りを続けるうち、霊にも思いがあるはずだし、否定的に捉えたくないと感じ始めた」と話す。

金菱教授は、「多くの人が突然亡くなった出来事は、簡単に心の中で整理できない。命を失った人が『この世』から『あの世』へ行ったと思うより、霊的な存在を感じ、未整理にした方が良いこともある」と語る。「社会学は避難所の住民など一定の集団からデータを取り、調査するのは得意。でも、心の問題など押さえきれていない分野がある」

・・・・・・

・・・・・・

突然に絶たれた多くの命や無念の思いをいかに受け止め、未来につないでゆくか。東日本大震災から6年を迎え、人々の心をめぐる問題が重く、迫ってきている。


9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

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2017年2月13日 (月)

記事 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』 @毎日新聞 2017/2/12付

山本武利著『日本のインテリジェンス工作』著者インタビュー「今週の本棚 本と人」が、「毎日新聞」2017年1月12日に掲載されました。評者は岸俊光氏。

陸軍中野学校の創立期に迫る

…… 「宣伝・謀略研究に打ち込んだのは連合国軍総司令部(GHQ)の文書を読むようになってからです。戦争ぐらいコミュニケーションが活発な時はありません。当初は軍やスパイの研究を危険視する向きも強かった」

 インテリジェンスはコミュニケーション研究の欠落した領域で、市民権を得なければならないと思った、と力を込める。

 本書は、情報の専門家の養成が始まる昭和初期の満州事変などに注目しつつ、総論、対中、対ソの3部から構成される。

 読みどころは陸軍中野学校の創立期を描いた章だろう。1974年にフィリピンから帰還した元日本兵、小野田寛郎(ひろお)が卒業生だったことで中野はブームになる。だが、公文書は戦後全て焼却されたといわれていた。
……

続くを読む 毎日新聞ウェブサイトへリンク

 

 

 

9784788514997山本 武利 著

日本のインテリジェンス工作
――陸軍中野学校・731部隊・小野寺信

四六判288頁上製
定価:本体2800円+税
発売日 16.11.1

ISBN 978-4-7885-1499-7

関連記事 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』 解説 小畑利夫
書評 山本武利著『日本のインテリジェンス工作』 @図書新聞 2017/1/1付
紹介 信濃毎日新聞ほか共同通信配、週刊金曜日

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2017年2月10日 (金)

書評 『村上陽一郎の科学論』 柿原泰 加藤茂生 川田勝 編 @WEBRONZA

柿原泰 加藤茂生 川田勝 編 村上陽一郎 小松美彦 野家啓一ほか 著『村上陽一郎の科学論』 の書評が 「三省堂書店×WEBRONZA 神保町の匠」に掲載されました。ぜひご一読ください。

評者は 今野哲男氏。書評くださいました先生、掲載サイトご担当者の方に深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 被爆の傷がまだ生々しく、イタイイタイ病や水俣病あるいは新潟水俣病といった公害がただならぬ問題として露出しはじめ、それにラディカルな異を唱える、いわゆる新左翼のイデオロギッシュな叫び声がこだまする中で、従来のアカデミズムの権威主義だけでなく、それに反逆するイデオロギーの枠までも軽やかに踏み超えていく――若き日の村上は、あの片桐ユズルのビートニックな感性にも通底する、社会に開かれた「アマチュアリズム」というにふさわしい、門外漢でも臆さずに近づくことのできる、しなやかな体幹を持っていた。

 本書は、そんなデビュー以来、ほぼ50年の長きにわたり、科学論の幅広い分野で、基礎的な議論だけではなく、その時々の見逃せないトピックについても、刺激的な議論を展開し主導してきた村上の足跡を検証し、批判的に継承しようと画策されている。村上本人と編者2名を含めて、アマチュアリズムの大切さを知るプロの専門家たち、都合13名の執筆による充実した論考集だ。......

掲載サイト「WEBRONZA 神保町の匠」へ

9784788515062

柿原泰・加藤茂生・川田勝 編
村上陽一郎・小松美彦ほか著

村上陽一郎の科学論
――批判と応答

四六判並製436頁
定価:本体3900円+税
発売日 16.12.26

ISBN 978-4-7885-1506-2

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