書評

2009年12月27日 (日)

『1968』 今年おすすめの本@讀賣新聞

「読了後、その場を立ち去りがたかった。「日本の大きな物語」が終わったことを実感したからである。「大きな物語」が終わったあと、著者は次回作で何を語るのか。早く知りたい」

『1968』(小熊英二著)
の紹介が、2009年12月27日付讀賣新聞に掲載されました。評者は井上寿一先生。ちなみに先生があげたほかの二冊は筒井清忠著『近衛文麿』(岩波現代文庫)、スティーブン・キング『悪霊の島』(文藝春秋)。

掲載紙ご担当者様、ご書評くださいました先生に心よりのお礼を申し上げます。

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2009年12月11日 (金)

書評 三浦耕吉郎著『環境と差別のクリティーク』@図書新聞

三浦耕吉郎著『環境と差別のクリティーク』の書評が図書新聞2009/12/19号に掲載されました。評者は倉石一郎氏。

「・・・・・・・ほかの章にも平易な文章ながら、洞察にみちたものがたくさんある。私はとくに第9章「被差別部落への手紙」に深い感動を与えられた。第2の手紙「穢れとつきあう」においては、通常の私たちの常識では穢れ意識による「犠牲者」として捉えられている被差別部落の人びとのなかにも、ある種の穢れ観が見いだされることが指摘されている。しかしこの穢れ観は「いわゆる結婚差別や職業差別を行う人びとの意識の底に見いだされる穢れ観と比べて、まったく似て非なるものである」という。三浦さんは、「穢れを否定する思考とはまったく違う生き方」として、穢れとつきあうという発想がきりひらくさまざまな豊かな可能性を示唆している。

 冒頭に述べた私のバックグラウンドにもかかわらず、いやもしかするとそれゆえにか、これまで私は、環境社会学という学問が一体何を研究するものなのかまったく知らず、また知りたいとも思わなかった。本書がもしかすると、環境社会学「初体験」でさえあったかもしれない。そんな私にこの学問の奥深さ、繊細さを教えてくれた本書は、多くの人に心から薦めたい一冊である」

ご書評くださいました先生、掲載誌ご担当者の方に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2009年12月 3日 (木)

記事 明治学院大学国際学部付属研究所20周年記念公開シンポジウム 「1968年と2009年」

2009/11/28付朝日新聞夕刊文化欄「深層新層」にて、
11月28日に開催されました、明治学院大学国際学部付属研究所20周年記念公開シンポジウム 「1968年と2009年」の記事が掲載されました。

60年代末におきた「反乱」の意味を考察した書。賛辞を集める一方、当事者から事実関係などをめぐる批判もと噴き出し、「事件」とも呼べる様相を見せている。・・・・・・ 世代も思想も多彩な顔ぶれの中、新鮮だったのは当事者世代である2氏の発言だった。 「良い本でした。自分が経験したことが鳥瞰されている」(加藤氏=48年生まれ) 「一つの歴史、一つの空間、一つの巨大な事件えお、ある一つのかたちで次の世代に伝えるためには、これくらい大胆にやらなければいけないのかと思った」(高橋氏=51年生まれ) 「足りないもの」の散見、あっさりした記述などに不満を述べながらも、おおむね好意的に評価した。 同書の相当部分は運動参加者らの回想記などを扱っている。原氏からは、歴史研究者ならば当時の一次資料を重視すべきだったという批判もなされたが、高橋氏は、一般学生を含む「言葉をもたない人たち」の実感を描く方法として認めた。加藤氏も「くだらない情報も含む『ゴミ』が、メッセージを発している」点が魅力だとした。  事実関係に誤りがあるとの批判についても、実際に自信をめぐる記述に誤りがあったという高橋氏は、怒る気にはならないと語った。「あらゆる立場からの発言が可能」で「個人の数だけ間違いがある」。そのことを受け入れる「覚悟」を示したのだ。・・・・・・

記者の藤生さまにはお礼申し上げます。 ありがとうございました。

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2009年11月25日 (水)

書評 新形信和 著 『ひき裂かれた〈わたし〉』

近代的〈わたし〉はいかに解体し、また再生したか
志賀直哉の精神史を解明する好著
評者 池内輝雄氏

「・・・・・・・このため著者は志賀直哉の作品を「自伝的」な部分にかぎってとりあげ、それらを「作品の主人公と作者とを同一視」するという立場を鮮明にする。一見、かつて作家論として盛行した方法であり、ロラン・バルトの「作家の死」以降のテクスト論の時流のなかで、おや、という印象を与える。しかし読み進めるうち、作品=テクストを綿密に分析し、そこから新たな作家像を構築しようとする試みであることが浮かび上がる。吉田城らの生成論の方法とも一線を画するが、作家論としての新しい可能性を示唆するものといえる。・・・・・・・

文体は平易な語り口で、あたかもとぐろを巻くように思惟が深められ、しだいに作家像が明らかにされていく。「あとがき」によれば、大学で学生への語りかけを意識した講義から本書は生まれたという。平易ではあるが、むろん高度な内容をもつ。

激動の明治末期・大正初期に青年期を過ごした志賀直哉の精神の軌跡は、人・ものとの関係性の希薄な現代的状況のなかで、人間性の回復の可能性を示唆するにちがいない。「白樺」創刊(1910)から百年を迎えようとするいま、本書が単なる過去への言及でないことを強調しておきたい」


新形信和 著 『ひき裂かれた〈わたし〉』の書評が、図書新聞 09/11/28号に掲載されました。 

書評くださいました先生、掲載誌ご担当者のかたに、こころよりお礼申し上げます。

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2009年11月19日 (木)

書評 小熊英二著『1968』

「・・・・・・日大をはじめ、学生が闘争へと至る原因は大学側にある場合がほとんどだった。「学問の府」「大学の自治」を標ぼうしておきながら経営者は学生の要望には一切耳を貸さずに私腹を肥やし、教授たちも院生や助手を徒弟さながらにこき使う。

膨大な文献を駆使しながら時代背景を読み解く著者の手際は鮮やかで、ゲバ棒とヘルメットで武装し、解放区を求めてバリケードを築いた若者たちにはやむを得ざる理由があったのだと納得がいく。そして、それが分かるだけになおさら、その後に彼らの反乱がたどる末路は暗たんたる思いを禁じ得ない。・・・・・・」

探していた書評がようやく見つかりました。
小熊英二著『1968』
2009年9月6日付信濃毎日新聞ほか共同通信にて配信されたようです。評者は佐川光晴氏。

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2009年11月 6日 (金)

書評 小熊英二著『1968』 

1968年を巡る現代の『太平記』
小熊英二著『1968』の紹介が「AERA」 09/11/19号に掲載されました。
「・・・・・・ただし、人間は深く考えず、たいした決意をもたないときに、勢いで過激な行動をとり、他者を殺し、自ら破滅の道を歩む。『太平記』は南北朝動乱の死者を鎮魂するために書かれた。本書を青年反乱で斃れた人々の魂をなぐさめる現代の『太平記』であると評者は受け止めた」

評者は佐藤優氏。ちなみに氏の東京新聞夕刊連載中(月)のエッセイは面白い! 

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2009年10月14日 (水)

小熊英二著『1968』 書評

「・・・・・・個々の読者が、本書が提示する膨大な歴史記述を、当事者からの異議と突き合わせながら、可能な限り原資料にあたり、「1968」の像を築き上げ、世代と立場を超えて相互にその像をつき合わせ、複眼的な歴史観を形成していくこと。その複数の歴史観が交差するところから、現代社会の生きづらさを克服する道筋を探る思想と実践が生まれることをこそ、本書は願っているように思える」

9784788511637小熊英二著『1968』「週刊文春」10月14日号にて書評掲載されました。評者は北田暁大氏
ご書評くださいました評者の先生、また掲載誌ご担当者の方に、こころよりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2009年10月 6日 (火)

記事 エプスタイン『出版、わが天職』

2009年10月4日朝日新聞読書欄 「扉」にて
弊社『出版、わが天職』(エプスタイン著)の文字が。
4788507870記事は、グーグルが9月に、オンデマンドブックス社との提携を発表したこと、そのオンデマンドブックス社の経営者のひとりが、エプスタインであることについて書かれていました。

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2009年10月 5日 (月)

書評 小熊英二著『1968』

9784788511637小熊英二著『1968』の書評が2009年10月4日付朝日新聞に掲載されました。評者は天児慧氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方には深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

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2009年9月14日 (月)

書評 デニス・ノーブル 著/倉智嘉久 訳『生命の音楽』

「私も」プロセスという生命観
「人のゲノム(全遺伝子情報)が解読された今だからこそ、読んでおきたい一冊。文中の言葉を借りれば「遺伝子がすべてをプログラムする」という見方に対して「解毒剤」を処方する。著者は、心筋の生理が専門の英オックスフォード大名誉教授。心拍のような機能では、多くの遺伝子が同時に働く。体のシステムづくりの鍵は「個々の遺伝子ではなく、それらの発現のパターン」だという。「生命を構成成分の集合としてではなく全体として見る」立場だ・・・・・・」

デニス・ノーブル 著/倉智嘉久 訳 『生命の音楽』の書評が09年9月13日付朝日新聞に掲載されました。評者は尾関章氏。

ご書評くださいました先生、掲載紙ご担当者さまに深くお礼申し上げます。

9784788511729

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