カテゴリー「書評」の記事

2019年1月19日 (土)

紹介 世界一受けたい授業 『虐待が脳を変える』

 

紹介 世界一受けたい授業 『虐待が脳を変える』

 1月19日放送「世界一受けたい授業」に、友田明美先生が出演、本書も画面で紹介されました。ありがとうございした。本書は脳と虐待の関連が専門家以外のひとにもわかるように藤澤玲子さんとともに書かれた本です。

「わたしは、児童虐待でこころに傷を受け、遠い昔の経験によって残された傷によって悲しい運命と戦っている人をたくさん診てきた。そんな傷を負わせた多くの親とも対峙してきた。虐待と言うとどんなにひどい親ばかりいるのだろうと思われるだろうが、実際には、子どもを良くしようと必死でがんばっている普通の親もたくさんいるのだ。そんな親がなぜ子どもの身体やこころを傷つけるような酷いことができるのか? その答えはわたし自身の中にもあると思うし、多くの人がこころの中に抱きながら子どもを育てていることであろう」(本書あとがきより)

ぜひ読んでいただきたい一冊です。(2018/3/19)

9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年1月18日 (金)

書評 小杉亮子著 『東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略』

小杉亮子 著
東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略 
が、日本経済新聞 1月18日付朝刊1面「春秋」にて取り上げられました。ありがとうございます。ご担当者様には心よりお礼申し上げます。

「50年前のけさ、7時5分。「城攻めは、まず出城や砦を陥すことから始まった」。警視庁の警備部門にいた佐々淳行氏が著書「東大落城」で振り返っている。・・・・・・

日本中が注目した大事件。しかしそこで本当は何が起き、どういう道筋で混乱に至ったか、いまだにはっきりしない面がある。社会学者の小杉亮子氏が関係者に聞き、昨年出版した『東大闘争の語り』(新曜社)によれば、理由の一つに当事者たちが苦い記憶を語らず、後輩教員も礼儀として聞かなかった点があるという。

・・・・・・正義を掲げた暴力的言辞、異端者の排除、閉じた集団の非合理性。今に通じるさまざまな課題と教訓を含む体験のはずだが、おおぴらに語るには傷が深すぎただろうか」



9784788515741

 小杉亮子 著

 東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略


A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1



関連記事 週刊読書人2018年5月25日号
対談=小杉亮子×福岡安則
「東大闘争が問うたもの 己の生き方を今問うために」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月28日 (金)

書評 原田広美 著『漱石の〈夢とトラウマ〉』@図書新聞2018年12月15日付

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
の書評が図書新聞2018年12月15日付にて掲載されました。
評者は松岡努氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

「精神分析の創始者フロイトはかつて、健康な大人の条件を問われて、「愛することと働くこと」と答えたという。原田広美氏の著書『漱石の〈夢とトラウマ〉』は、まさにフロイトが重視するところの愛と仕事をめぐる漱石の個人的な苦痛の痕跡を、主要な作品の中から拾い上げながら、生育歴との関連においてその意味を再構成したものである。もちろん、虚実が入り交じる小説という創作の中に、作家個人の秘めた内的な情緒体験を追体験していく作業は容易なものではない。しかし著者は、自らが漱石の言う〈冒険者〉となって、作家の個人史と照らし合わせながら作品をつらぬく糸(意図)を創造的に見出そうと試みる。前書きによると心理療法家である著者は、「フロイトが患者の夢を聞くようにして」漱石を読んだという・・・・・・」

9784788515987

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
四六判並製288頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年10月5日
ISBN 978-4-7885-1598-7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月10日 (月)

書評 友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」

●友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 が日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。評者の先生、掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。

「今を読み解く」 虐待と児童相談所の役割 限界見す未来に投資を
ノンフィクション作家 奥野修司氏 2018年12月8日付 日本経済新聞


「......最近は「死ね」といった言葉で子供の存在を否定する心理的虐待が半数を超え、身体的虐待、ネグレクト、性的虐待がそれにつぐ。虐待は子供の精神と肉体を破壊するだけではない。その子の人生をも奪う。増える虐待に、最前線で向き合っているのが全国の児童相談所である。


虐待の恐怖は子どもの脳を変質させることだという。最近まで虐待によって傷ついた脳は、治療で再プログラムで出来ると考えられたが、そうではないらしいというのが、友田明美・藤澤玲子著『虐待が脳を変える』(新曜社・18年)である。「幼児期に虐待を受けると、虐待の中で生き抜くために特化した脳に整備される」、つまり、脳が虐待という環境に適応して変質するのだという。


その影響が最も大きいのは感受性期で、身体的虐待なら6~8歳だそうだ。脳を変えるとは殺人にも準じる行為である。そのことはもっと知られるべきだろう......」


ほかとりあげられた書籍は
槙泰俊著『ルポ児童相談書』(ちくま新書・17年)
山脇由貴子『告発 児童相談所が子供を殺す』(文春新書・16年)

9784788515451_4

友田明美・藤澤玲子 著
――脳科学者からのメッセージ
四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日
ISBN 978-4-7885-1545-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月10日 (土)

書評 塙 幸枝 著 『障害者と笑い』  朝日新聞 11月10日付

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害をめぐるコミュニケーションを拓く
の書評が、「朝日新聞」2018年11月10日付にて掲載されました。評者は寺尾紗穂氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。





・・・・・・本著は、人びとの「障害者はかわいそうな人で、決して笑ってはいけない」という観念ゆえに、「笑い」がまるで「障害」を語る際のタブーのように遠ざけられてきたことを問う。
いつの間にか消えてしまった「小人プロレス」は、「見世物」を連想させる一方で、出演する当事者は芸人としての誇りを持っていた。「リングに立って何もしないでお客さんは笑いますか」。ここは単なる見世物と批判できない、もう一つの側面が立ち上がっている。・・・・


朝日新聞 好書好日にて 全文読めます。
「タブーと遠ざける振る舞い問う」@評者:寺尾紗穂 / 朝⽇新聞掲載:2018年11月10日
塙 幸枝著『障害者と笑い』の書評、全文読めます。
https://book.asahi.com/article/11937791




9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 5日 (月)

朝日新聞教育蘭記事掲載 川野健治・勝又陽太郎 編 学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─

川野健治・勝又陽太郎 編
学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラス
の記事が朝日新聞11月4日(日)付、教育欄に掲載されました。

GRIPほか、東京都教育委員会、北海道教育員会の自殺予防のとりくみが書かれた記事です。若い世代での取り組みが、中高年の自殺防止につながってくると思います。掲載紙、記事ご担当の記者のかたにお礼申し上げます。ありがとうございました。




「つらい気持ちを言葉に」
若い世代の死因として自殺が高い割合を占めるかなか、学校で自殺予防教育に取り組むための教材が、相次いで開発されている。「教室では扱いづらい」、「教え方がわからない」――。そうした声を受け、インターネット上で公開している


9月、学校での自殺予防教育のプログラム「GRIP」が書籍(新曜社)同社のホームページで公開された。開発したのは、臨床心理学専門の立命館大学の川野健治教授と新潟県立大学の勝又陽太郎准教授ら。GRIPは、「学校教育の中で抵抗力・回復力を段階的に備え、足場を作る」という英文の頭文字から取った。

めざすのは「つらい気持ちを言葉にし、周りに打ち明けやすくする」こと。クラス全体でステップを踏んで学び、大人への相談につなげるように導くのが特徴的だ・・・・・・

9784788515963

川野健治・勝又陽太郎 編

学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラスをめざす
A5判並製136頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年9月25日
ISBN 978-4-7885-1596-3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月 4日 (日)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』 琉球新報 2018年10月21日ほか

塙 幸枝 著『障害者と笑い──障害をめぐるコミュニケーションを拓く』
の書評が、「琉球新報」2018年10月21日付にて掲載されました。ほか京都新聞にも11月4日付にて掲載されました。評者は雑賀恵子氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。



「線引きの仮構性を問う」

・・・・・・
・・・・・・
メディアに描かれてきた障害者表象を「笑い」という観点を軸に、社会の障害認識や障害者の位置付けとの連関で分析したのが本書。「バリバラ」で笑いのパフォーマーとして演じ、見られるから見せるへと反転しながらなおも視線につながられる障害者の身体を分析しつつ、見る側が「良きオーディエンス」として振る舞うため、その場の空気を読みながらどう受け止め反応していくかも緻密かつ繊細に考察する。

「障害」をめぐり、場の空気から都度設定される規範というバリアを脱臼させ、障害/謙譲の線引きを無効化すること。まずは笑うことの戸惑いの感覚をてこにして、空気を問い直してみるか。





9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年10月24日 (水)

書評 塙 幸枝 著『障害者と笑い』

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
 

の書評が、「サンデー毎日」2018年11月4日号、「SUNDAY LIBRARY サブカル本の真骨頂」にて、評者は武田砂鉄氏。評者の先生、掲載誌ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

・・・・・・「障害者を笑うこと」と「障害者が笑うこと」と「障害者と笑うこと」を混同し、障害者と笑いの結びつきについて考察することから逃げる。その持続によって、メディアの中で障害者は、「感動」を作る商材としてのみ扱われ続けてきた。

障害者と笑いの結びつきを問い直す本書の取り組みは、この混同を取り除く緻密な作業である。
・・・・・・
そもそも笑いとは、予測されるコミュニケーションを外したところから生じるもの。テレビでは連日連夜、意外性のある言動に対して、「なんでやねん」とのツッコミが続いている。なぜ、そこに障害者が参画できないのか。視聴者がテレビに求める「感情の揺さぶり」を解析し、このコミュニケーション至上社会に「障害者と笑い」の可能性を探し当てようとする論旨が明快だ



9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い
──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く

四六判並製256頁
定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年10月13日 (土)

書評 ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳 『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源』

図書新聞2018年10月20日号にて
ジャン=フランソワ・ドルティエ 著/鈴木光太郎 訳
『ヒト、この奇妙な動物──言語、芸術、社会の起源
の書評が掲載されました。
評者は中尾央氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまには心よりお礼申し上げます。
ありがとうございました。

9784788515802

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著
鈴木光太郎 訳

 

ヒト、この奇妙な動物
――言語、芸術、社会の起源

 

四六判上製424頁
定価:本体4300円+税
発売日 2018年5月10日
ISBN 978-4-7885-1580-2

著者あとがきより

原著 L'Homme, cet etrangeanimal の最初の版は2004年に刊行され、2012年に全面的に書き直された改訂版が出た。本書はこの改訂版にもとづいているが、その後の5年間に先史考古学ではいくつもの重要な発見があったため、5章、6章、8章についてはそれらを加えて、書き直ししてもらってある。本訳書はさしずめ2018年版のL'Homme, cet etrangeanimal といえるかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年9月 3日 (月)

書評 金菱清ゼミ編『呼び覚まされる霊性の震災学』@朝日新聞「ひもとく 災害と風評」

朝日新聞、2018年9月1日付、書評欄に
金菱清〔ゼミナール)編 東北学院大学震災の記録プロジェクト
『呼び覚まされる霊性の震災学』がとりあげられました。

「ひもとく 災害と風評」というエッセイのなかで、3冊とりあげられたなかの一冊です。

他の2冊は
『流言蜚語』(清水幾太郎著、ちくま学芸文庫)
『原発事故と「食」』(五十嵐泰正著、中公新書)です。
評者の関谷直也先生にはこころよりお礼申し上げます、ありがとうございました。


・・・・・・
『呼び覚まされる霊性の震災学』は、タクシーに幽霊を乗せたというドライバーの体験談から始まる。被災地でこうした話を聞いた人は少なくない。私も聞いたが、民俗学者ブルンヴァンが紹介して有名になった「消えるヒッチハイカー」を連想し、典型的な災害流言と捉えてしまった。だが同書では、タクシーの走行記録や聞き取りから、その経験を死者との応答と霊魂への畏敬の念の構築過程と捉えた。事実/事実でないことの境界、死と生の共存が被災地ではリアリティーをもって存在することを研究課題とした。脱帽である。金菱清と彼の指導学生による東日本大震災後の一連の著作は、災害における多くの「死」が被災地でどう受容されていくか、死生観と霊性という災害社会学の新たな地平を開き続けている。......

9784788514577

金菱清〔ゼミナール)編
東北学院大学震災の記録プロジェクト

 

呼び覚まされる霊性の震災学
――3.11 生と死のはざまで

 

四六判並製200頁
定価:本体2200円+税
発売日 16.1.20
ISBN 978-4-7885-1457-7

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧