カテゴリー「書評」の記事

2019年11月19日 (火)

書評 川上清文・髙井清子(編)『対人関係の発達心理学』@日本子育て学会「読書案内」

川上清文・髙井清子(編)『対人関係の発達心理学』の書評が、日本子育て学会「読書案内」に掲載されました。評者は繁多進先生。書評された先生、掲載サイトご担当者さまには深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

比較行動学に精通した執筆者も多く、チンパンジーとの比較なども非常に面白いのですが、なによりも本書の特徴は、発達心理学の専門書でありながら、子どもの姿がありありと浮かんでくるということです。読みながら自分が保育園で子どもと接しているような錯覚さえおぼえます。「子どもの心をもっと知りたい」と思わせられる好著ですので、子どもとかかわっているすべての方々にご一読をお勧めします。

>>>>>日本子育て学会 「読書案内へ」(書評記事全文読めます)

 

9784788516465 対人関係の発達心理学
子どもたちの世界に近づく、とらえる

川上 清文・高井 清子 編
岸本 健・宮津寿美香・川上文人・中山博子・久保田桂子 著
2019/09/17
ISBN 9784788516465
A5判・144頁
定価 本体1,800円+税

 

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2019年11月15日 (金)

服部徹也著『はじまりの漱石』書評掲載 2019年11月9日号「図書新聞」 

・服部徹也著『はじまりの漱石―『文学論』と初期創作の生成』の書評が、2019年11月9日号「図書新聞」に掲載されました。評者は中山弘明氏。評者の先生、掲載誌ご担当者のかたに、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。



文学とはそもそも何か? 文学研究に未来はあるのか? 人文科学が窮地に置かれている現在、この問いはますます重い。そこで漱石となる。異郷のロンドンで、孤立無援な彼が一人格闘してきた言わば原理論としての『文学論』は、一般には小説家との乖離から破綻した「失敗作」とのレッテルを長く貼られた。一方研究者のレベルは漱石の旧蔵書を遡る財源研究からストイックに「理論家漱石」が顕彰されもした。そこに近年新しい動きが見え始めた。例えばゲーム作家でもある山本貴光が『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)で投げかけた問いは、新たにこの『文学論』を現在にアップデートする戦略として注目を集めた。そして若手漱石研究家としてすでに定評のある服部氏が、その博論をいよいよ大部な著書として刊行した。その硬質でクリティカルな文体に圧倒される。・・・・・・

9784788516434『はじまりの漱石 』
『文学論』と初期創作の生成

服部 徹也 著
2019/09/06
ISBN 9784788516434
A5・400ページ
本体4,600円+税

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2019年11月14日 (木)

書評 榊原賢二郎 編著『障害社会学という視座 』 2019年11月8日付「週刊読書人」に掲載

榊原賢二郎 編著『障害社会学という視座 ―社会モデルから社会学的反省へ』が、2019年11月8日付「週刊読書人」に掲載されました。評者は好井裕明氏。ご書評くださいました評者の先生、掲載誌ご担当者様にお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

本書では、「女性で髪の毛がないこと」がどのような「障害」なのか、発達障害をどのように捉え直せるのか、何が知的障害者と親を離れがたくさせるのか、障害社会学の発想から考える障害者スポーツの可能性、ALSという難病で進行する障害と自己の肯定という問題、言語障害と相互行為儀礼から考える吃音という問題など、興味深い論考が収められている。編者の障害社会学をめぐる丁寧な理論的説明とあわせて充実した論集となっている。障害社会学が今後どのような展開をするか、期待したい。

週刊読書人ウェブにて全文読めます

 

 


9784788516410 榊原賢二郎 編著

障害社会学という視座

 

2019/09/10
ISBN 9784788516410
4-6判・234頁
定価 本体2,400円+税

 

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2019年10月28日 (月)

朝日新聞読書 鈴木登美ほか編『検閲・メディア・文学』記事 「ひもとく 検閲」

鈴木登美ほか編
『検閲・メディア・文学』


が、2019年10月27日、朝日新聞読書 鈴木登美ほか編『検閲・メディア・文学』記事 「ひもとく 検閲」にてとりあげられました。
評者は志田陽子氏。お取りあげいただきました先生、掲載紙ご担当者様、ありがとうございます。こころよりお礼申し上げます。

「この数ヶ月、「検閲」という言葉がメディアをにぎわした。8月初旬、「あいちトリエンナーレ2019」の一企画「表現の不自由展・その後」が中止されたことについて、検閲ではないかとの声が多方面から上がったためである。私たちの言論環境について、疑問や不安を感じさせる出来事が増えている。・・・・・・

日本で過去に行われてきた検閲とはどのようなものだったか。鈴木登美ほか編『検閲・メディア・文学 江戸から戦後まで』は、江戸時代にさかのぼってカバーしている。当時の歌舞伎や浮世絵への検閲は、性表現の抑制と共に奢侈(ぜいたく)を抑制することに高いウェートがあった。最近の春画ブームの前提としても興味深い・・・・・・」

ほか『GHQの検閲・諜報・宣伝工作』山本武利著、岩波現代全書
『検閲と発禁 近代日本の言論統制』水沢不二夫著、森話社
の2冊が取り上げられています。





9784788512849  検閲・メディア・文学
江戸から戦後まで
鈴木 登美・十重田 裕一・堀 ひかり・宗像 和重 編
2012/03/30
ISBN9784788512849
A5・384ページ
定価 本体3,900円+税

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2019年10月19日 (土)

書評 松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』@朝日新聞 2019年10月19日付

松嶋秀明著『少年の「問題」/「問題」の少年』の書評が、

朝日新聞 2019年10月19日付に掲載されました。評者は本田由紀氏。

評者の先生、掲載紙ご担当者さま、ありがとうございます。こころよりお礼申し上げます。

「問題」を起こす少年がいた場合、その子の性格や生育歴に原因を見いだそうとすることが多いだろう。しかし、本書の立場はそうではない。その少年に対して「問題」だという意味を読み取っている側に本書は注目する。そして、「問題」が少年自身ではなく周囲からの意味づけ、すなわち「物語」である限り、それは本人にとってより幸せな結果をもたらすものへと書き換えられることができるはずだ。著者はそうした視点から、主に中学校の教員たちの生徒への対し方や語りを、観察とインタビューに基づいて描き出す……

 

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2019年10月17日 (木)

書評・紹介記事 鈴木七美著『エイジングフレンドリー・コミュニティ』

鈴木七美著『エイジングフレンドリー・コミュニティ』
が2019年10月6日河北新報、「東北の本棚」コーナーにて紹介されました。

全文記事が河北新報さまのサイトでご覧いただけます。
東北の本棚 河北新報ウェブ
 

人生の最終段階で心身面のサポートが必要になったとき、誰と、どこで暮らすのか。著者は世界各国、日本国内の多様な高齢期の居場所を調査し、全ての人々が心地よく暮らせる環境を意味する「エイジングフレンドリー・コミュニティ」の在り方を考察した。
・・・・・・
日本では東日本大震災を経験した名取市の介護事業所のケアマネジャーに注目した。被災した家庭など、多様なニーズを持つ高齢者と家族の状況を把握してケアプランを作る過程で、ケアマネジャーは人々の人生の物語に耳を傾ける。その会話の中に支援のヒントがあり、人々の行動、選択に納得や喜びを与えるという。
・・・・・・

本書は心地よい生活環境を模索し、実践するには、異世代、異文化を持つ人々との交流が不可欠であり、語りの時空間を持つことは居場所や心地よさを広げることにつながる可能性があると指摘する。・・・・・・

 

9784788516458エイジングフレンドリー・コミュニティ
超高齢社会における人生最終章の暮らし方

鈴木 七美 著
2019/09/02
ISBN 9784788516458
4-6・256ページ
本体2,800円+税

 


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2019年10月16日 (水)

関連記事 「全共闘50年 いま振り返る 当事者の思い・資料 継承へ出版続々」

 「全共闘50年 いま振り返る 当事者の思い・資料 継承へ出版続々」
朝日新聞 夕刊、2019年10月9日(水)に、大内悟志氏の記事が掲載され、
弊社『東大闘争の語り』著者の、小杉亮子氏、『運動史とは何か』編者の松井隆志氏のコメントも掲載されております。
大内氏にはこころよりお礼申し上げます。

記事全文は朝日新聞サイトにてお読みいただけます(会員登録が必要です)

 「全共闘50年 いま振り返る 当事者の思い・資料 継承へ出版続々」

・・・・・・
 現代的な意義に着目する若手研究者も出てきた。

 関係者44人の聞き取りをもとに『東大闘争の語り』(新曜社)を昨年出した社会学者の小杉亮子さんら若手3人を編者に今年2月、論集『運動史とは何か 社会運動史研究1』(同)が刊行された。2冊目も年内刊行をめざし準備中だという。
 当事者の多くは内ゲバや就職で運動を離れた。沈黙が続く中で歴史社会学者の小熊英二さんが09年に、全共闘を日本社会の激変期における「自己探し」と分析する『1968』を出し、議論が広がった。
 小杉さんは「11年以降の脱原発や安保法制反対のデモでは、暴力や組織動員に頼った過去の運動との違いが強調された。でも授業阻止や建物の占拠といった今では過激とされる行動も含め、秩序や権威に対する異議申し立ての感覚を、時代を超えて覚えておかなければと感じた」と話す。

 

東大闘9784788515741争の語り
社会運動の予示と戦略
小杉 亮子 著
2018/05/15
ISBN 9784788515741
A5・480ページ
本体3,900円+税

 

 

 

 『運動史とは何か』の編者の一人、松井隆志・武蔵大学准教授は、編集後記で「ノスタルジー」ではなく、「未来を築くために過去に潜ること」とつづった。小杉さんは「戦後日本では、主体的な望ましい市民の姿が理想化されてきたが、市民社会の担い手の姿はもっと多様で豊かなはず。まずは地道な社会運動の記憶を継承する必要があるのでは」と話す。・・・・・・

・・・・・・

 

9784788516090

 

運動史とは何か(社会運動史研究 1)

大野光明・小杉亮子・松井隆志 編
2019/02/15
ISBN 9784788516090
A5・136ページ
本体1,500円+税

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2019年8月16日 (金)

書評 友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 、「保育通信」2019年8月号に掲載



友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 が全国私立保育園連盟発行の「保育通信」2019年8月号に掲載されました。
評者は吉田久氏。ありがとうございました。評者の先生、掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。

「・・・・・・「人間には子育ての本能は備わっているが、方法は知っているわけではない」これは、本書の中で最も印象に残っている言葉です。授乳の仕方、離乳食の作り方など、他の誰かに教わらないとできません。何もわからないまま親になります。今はいろいろな情報があって、それに惑わされ、プレッシャーになったりもします。本来、子どもは社会の宝であり、未来を担う人材のはずです。社会全体で見守っていく姿勢や政策がないと、虐待はなくならないでしょう。

本書には、保育者であれば知っておいてほしいことがたくさん書かれています。脳科学は今後、保育の実践ともつながっていく必要があり、大変重要な分野になると思います。大人が虐待したら子どもは脳にどれだけダメージを受け、将来大変な影響が出るということを、もっともっと世の中に知らしめていくべきです。本書をぜひ一度読んで、周知していただきたいです。

日本の子どもたちの、幸せのために!」

9784788515451_4

友田明美・藤澤玲子 著
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

 

 



 

 





 

 

 

 

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2019年6月17日 (月)

書評 坂本佳鶴恵『女性雑誌とファッションの歴史社会学』@日本経済新聞 2019/6/15

坂本佳鶴恵 著『女性雑誌とファッションの歴史社会学』の書評が、日本経済新聞、2019年6月15日(土)付に掲載されました
掲載紙ご担当者様、こころよりお礼申しあげます。ありがとうございました。

 

9784788516106坂本佳鶴恵 著

女性雑誌とファッションの歴史社会学
――ビジュアル・ファッション誌の成立

A5判上製392頁
定価:本体3900円+税
発売日 2019年3月20日
ISBN 978-4-7885-1610-6

 

 

日本の女性雑誌は写真を多用したビジュアルなファッション誌が多いが、最初から服飾中心だったわけではない。社会学者の著者が明治以降の女性誌を分析し、日本の女性の意識やライフスタイルの変化を論じた。
......

新しい女性誌は「女の子」文化を生みだし、その一部は「かわいい」文化として世界的な注目を浴びるようになる。女性誌は日本の女性の変化を明確にとらえ、時には共闘しながら発展してきたことが分かる。

日本経済新聞サイトへ

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2019年6月14日 (金)

書評 上杉忍著『ハリエット・タブマン』@日刊ゲンダイ

9784788516083上杉 忍 著

ハリエット・タブマン
――モーゼと呼ばれた黒人女性

 

四六判並製288頁
定価:本体3200円+税
発売日 2019年3月15日
ISBN 978-4-7885-1608-3


2019年6月8日付日刊ゲンダイにて、書評掲載されました。評者は〈狸〉氏。掲載紙ご担当者、ご書評くださいました先生に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。


・・・・・・死後100年以上経っても評価が左右されているタブマンだが、彼女自身読み書きができず、自らの経験を書き記すことがなく、また彼女が携わった運動が秘密裏に行われたため、その実像を知ることは困難であった。それが近年さまざまな史料が新たに発掘され、その生涯の細部がようやく明らかになってきた。本書はそうした最新の成果を踏まえたもの。ここで描かれるのは、女性で黒人という19世紀のアメリカでは非常なハンディを背負いながらも、苛酷な環境の中で、家族を中心とした黒人コミュニティーを守るために信念を貫いた一人の女性の姿だ。 ……




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