カテゴリー「書評」の記事

2019年3月 7日 (木)

小熊英二著『〈民主〉と〈愛国〉』 朝日新聞「好書好日」平成の30冊 第9位に

◆朝日新聞「好書好日」平成の30冊 第9位に◆

小熊英二著
『〈民主〉と〈愛国〉――戦後日本のナショナリズムと公共性 』
が、朝日新聞「好書好日」が選ぶ 平成の30冊、第9位に選ばれました。

「戦後日本の代表的知識人を取り上げ、ナショナリズムと公共性の複雑なねじれを論じている。文学的なのも特徴的で、江藤淳論は特に優れている」(間宮陽介氏)

朝日新聞「平成の30冊」を発表 
⑥4-10位を紹介 「震災後」をいかに生きるか



好書好日 平成の30冊 ページへ

4788508192

小熊英二 著
〈民主〉と〈愛国〉
――戦後日本のナショナリズムと公共性

A5判968頁
定価:本体6300円+税
発売日 02.10.31
ISBN 4-7885-0819-2






本書の紹介
 次つぎと話題作を発表してきた小熊英二氏の〈日本人〉論第3弾の詳細をお知らせいたします。
 今回は、太平洋戦争に敗れた日本人が、戦後いかに振舞い思想したかを、占領期から70年代の「ベ平連」までたどったものです。戦争体験・戦死者の記憶の生ま生ましい時代から、日本人が「民主主義」「平和」「民族」「国家」などの概念をめぐってどのように思想し行動してきたか、そのねじれと変動の過程があざやかに描かれます。
 登場するのは、丸山真男、大塚久雄から吉本隆明、竹内好、三島由紀夫、大江健三郎、江藤淳、さらに鶴見俊輔、小田実まで膨大な数にのぼります。現在、憲法改正、自衛隊の海外派兵、歴史教科書などの議論がさかんですが、まず本書を読んでからにしていただきたいものです。読後、ダワー『敗北を抱きしめて』をしのぐ感銘を覚えられること間違いありません。

◆『〈民主〉と〈愛国〉』、第57回毎日出版文化賞受賞!◆

小熊英二著『〈民主〉と〈愛国〉』が、本年度日本社会学会奨励賞に続き、第57回毎日出版文化賞を受賞いたしました。「・・・・・・「高級な」言説が多々登場するが、著者のねらいはこれらの思想のなかににじみ出てくる「情」を明るみに出すことである。・・・・・・理論的な語りのなかに表出される「情のうごめき」の歴史こそ、知識人をふくむ日本人の「こころの歴史」になる。著者は吸引力のある論客を扱いながら、のみこまれないで、冷静な距離をとることができた。主題の選択といい、叙述方法の工夫といい、まことに斬新である。近年の名著といえよう」
(選考委員のことば:今村仁司氏)

◆『〈民主〉と〈愛国〉』、第3回大佛次郎論壇賞受賞!◆

小熊英二著『〈民主〉と〈愛国〉』が、本年度日本社会学会奨励賞、第57回毎日出版文化賞に続き、第3回大佛次郎論壇賞受賞を受賞いたしました。

今年度受賞作は小社『〈民主〉と〈愛国〉』の他に、篠田英朗著『平和構築と法の支配』(創文社) が受賞しました

大佛次郎論壇賞(朝日新聞社主催)とは? =
「小説、ノンフィクションなど幅広い分野で多くの作品を残した作家大佛次郎氏(1897-1973)の業績をたたえ、朝日新聞社は73年に大佛次郎賞を設け、優れた散文作品を顕彰、これに加え、わが国の論壇の活性化に寄与し、また21世紀のわが国の針路を指し示す一助になることを目指し、01年1月、新設される」。

ちなみに本年度(2003年)第30回大佛次郎賞は山本義隆著『磁力と重力の発見』(みすず書房)に決まりました

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2019年2月12日 (火)

本の紹介 読書アンケート特集@月刊「みすず」2019/1-2 

毎年恒例の「月刊 みすず」読書アンケート特集@月刊「みすず」2019/1-2 をようやく手に入れました。ここに自社の本が出ているかをチェックするのが毎年の楽しみなわけです。また読んでるだけで賢くなる気がするのも本誌のよいところです。

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下記の書籍が取り上げられてました。2018年はよい年だった気がしてきます。

金菱清編『呼び覚まされた霊性の震災学』
(江口重幸氏・選)

岸 政彦著『はじめての沖縄』
「沖縄に関心ない人こそ読むとよい」(増田 聡氏・選)

小杉亮子著『東大闘争の語り』
「それにしても当事者からの聞き取りを積極的に行い、日時を確定しながら叙述する姿勢は好ましい......」(近藤和彦氏・選)

ルチアーノ・フロリディ著『第四の革命』
「......応用倫理国際会議でも、バリューバイデザイン」を強調する学者がいたが、技術の設計における倫理的配慮の重要性を「e-倫理」として主張する」(大谷卓史・選)

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2019年1月31日 (木)

書評 西迫大祐 著『感染症と法の社会史──病がつくる社会』@「ふらんす」2019年2月号

西迫大祐 著感染症と法の社会史――病がつくる社会

の書評が「ふらんす」2019年2月号にて掲載されました。
評者は小倉孝誠氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

病からみる都市統治の原理
本書は18世紀-20世紀初頭のフランスを舞台にして、感染症と社会の関係を問いかけた手堅い研究である。フーコーの〈生=権力論〉を踏まえつつ、病が同時代人にどのように認識され、それが都市の法や統治にいかに波及したかを明らかにしようとする......

掲載誌 書評へ ふらんす 書評
西迫大祐『感染症と法の社会史:病がつくる社会』 [評者]小倉孝誠氏

9784788515895

西迫大祐 著

感染症と法の社会史
――病がつくる社会

A5判上製388頁
定価:本体3600円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1589-5

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2019年1月29日 (火)

書評 西迫大祐 著『感染症と法の社会史』@「図書新聞」2019年2月2日号

西迫大祐 著感染症と法の社会史――病がつくる社会

の書評が「図書新聞」2019年2月2日にて掲載されました。
評者は松村博史氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

「現代人にも通じる感染症をめぐる思考法の淵源を探ろうとする試み
感染症思考する基盤となる世界観の展開と、法や制度整備の過程

......
......
西迫氏は感染症にまつわる思考の痕跡を、一八世紀から一九世紀のフランスを中心に出されたさまざまな法や規則の中に見出そうとしている。とは言え、それらの法制度をただ順に見ていくのではなく、当時の人々にとって感染症がいかなる体験だったのかを再現し、著者自身の言葉によれば、「感染症を、医学的知識から人間の感情までをも含む一つの「世界観」として」扱おうとするのである。こうした試みは、近年の歴史学の方向性からすれば、至極正当なものであり、感染症を思考する基盤となる世界観が時代を追って展開し、それに伴って法や制度が整えられていく過程も、本書の明快な分析によって興味深くたどることができる。


......本書は、感染症についての人々の社会的なイメージが、医学的な言説にまで影響を及ぼし、それが法や制度にも反映されてきたことを教えてくれる。こうした問題提起のアクチュアリティは、グローバル化により世界全体が結びつき、地球規模で感染症や公衆衛生の問題を考えなければならなくなった今日において、ますます大きな意味を持ちつつあると言えるだろう。感染症への恐怖がもたらす偏見や弱者・少数者への差別を回避するためにも、数世紀にわたって人類が感染症と格闘してきた過去を振り返ってみることが必要なのである

    

9784788515895

西迫大祐 著

感染症と法の社会史
――病がつくる社会

A5判上製388頁
定価:本体3600円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1589-5

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2019年1月19日 (土)

紹介 日本テレビ 世界一受けたい授業 『虐待が脳を変える』

 1月19日放送「世界一受けたい授業」に、友田明美先生が出演、本書も画面で紹介されました。本書は脳と虐待の関連が専門家以外のひとにもわかるように藤澤玲子さんとともに書かれた本です。
 
 昨年3月にも紹介されており、今回はマルトリートメントについて詳しく紹介、また重要なのは子育て中の親(母親)を孤立させない、社会環境というお話でした。

先生、番組出演者、製作スタッフの方々に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 地域でする子育てということで、弊社根ヶ山光一 著『アロマザリングの島の子どもたち
などと関連づけて議論したい番組だと思いました。




「わたしは、児童虐待でこころに傷を受け、遠い昔の経験によって残された傷によって悲しい運命と戦っている人をたくさん診てきた。そんな傷を負わせた多くの親とも対峙してきた。虐待と言うとどんなにひどい親ばかりいるのだろうと思われるだろうが、実際には、子どもを良くしようと必死でがんばっている普通の親もたくさんいるのだ。そんな親がなぜ子どもの身体やこころを傷つけるような酷いことができるのか? その答えはわたし自身の中にもあると思うし、多くの人がこころの中に抱きながら子どもを育てていることであろう」ぜひ読んでいただきたい一冊です。


 

9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

 

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2019年1月18日 (金)

書評 小杉亮子著 『東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略』

小杉亮子 著
東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略 
が、日本経済新聞 1月18日付朝刊1面「春秋」にて取り上げられました。ありがとうございます。ご担当者様には心よりお礼申し上げます。

「50年前のけさ、7時5分。「城攻めは、まず出城や砦を陥すことから始まった」。警視庁の警備部門にいた佐々淳行氏が著書「東大落城」で振り返っている。・・・・・・

日本中が注目した大事件。しかしそこで本当は何が起き、どういう道筋で混乱に至ったか、いまだにはっきりしない面がある。社会学者の小杉亮子氏が関係者に聞き、昨年出版した『東大闘争の語り』(新曜社)によれば、理由の一つに当事者たちが苦い記憶を語らず、後輩教員も礼儀として聞かなかった点があるという。

・・・・・・正義を掲げた暴力的言辞、異端者の排除、閉じた集団の非合理性。今に通じるさまざまな課題と教訓を含む体験のはずだが、おおぴらに語るには傷が深すぎただろうか」



9784788515741

 小杉亮子 著

 東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略


A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1



関連記事 週刊読書人2018年5月25日号
対談=小杉亮子×福岡安則
「東大闘争が問うたもの 己の生き方を今問うために」

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2018年12月28日 (金)

書評 原田広美 著『漱石の〈夢とトラウマ〉』@図書新聞2018年12月15日付

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
の書評が図書新聞2018年12月15日付にて掲載されました。
評者は松岡努氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

「精神分析の創始者フロイトはかつて、健康な大人の条件を問われて、「愛することと働くこと」と答えたという。原田広美氏の著書『漱石の〈夢とトラウマ〉』は、まさにフロイトが重視するところの愛と仕事をめぐる漱石の個人的な苦痛の痕跡を、主要な作品の中から拾い上げながら、生育歴との関連においてその意味を再構成したものである。もちろん、虚実が入り交じる小説という創作の中に、作家個人の秘めた内的な情緒体験を追体験していく作業は容易なものではない。しかし著者は、自らが漱石の言う〈冒険者〉となって、作家の個人史と照らし合わせながら作品をつらぬく糸(意図)を創造的に見出そうと試みる。前書きによると心理療法家である著者は、「フロイトが患者の夢を聞くようにして」漱石を読んだという・・・・・・」

9784788515987

原田広美 著
漱石の〈夢とトラウマ〉──母に愛された家なき子
四六判並製288頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年10月5日
ISBN 978-4-7885-1598-7

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2018年12月10日 (月)

書評 友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」

●友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』 が日本経済新聞 12月8日(土)読書欄「今を読み解く」に取り上げられました。
評者は奥野修司氏。ありがとうございました。評者の先生、掲載紙ご担当者様に深くお礼申し上げます。

「今を読み解く」 虐待と児童相談所の役割 限界見す未来に投資を
ノンフィクション作家 奥野修司氏 2018年12月8日付 日本経済新聞


「......最近は「死ね」といった言葉で子供の存在を否定する心理的虐待が半数を超え、身体的虐待、ネグレクト、性的虐待がそれにつぐ。虐待は子供の精神と肉体を破壊するだけではない。その子の人生をも奪う。増える虐待に、最前線で向き合っているのが全国の児童相談所である。


虐待の恐怖は子どもの脳を変質させることだという。最近まで虐待によって傷ついた脳は、治療で再プログラムで出来ると考えられたが、そうではないらしいというのが、友田明美・藤澤玲子著『虐待が脳を変える』(新曜社・18年)である。「幼児期に虐待を受けると、虐待の中で生き抜くために特化した脳に整備される」、つまり、脳が虐待という環境に適応して変質するのだという。


その影響が最も大きいのは感受性期で、身体的虐待なら6~8歳だそうだ。脳を変えるとは殺人にも準じる行為である。そのことはもっと知られるべきだろう......」


ほかとりあげられた書籍は
槙泰俊著『ルポ児童相談書』(ちくま新書・17年)
山脇由貴子『告発 児童相談所が子供を殺す』(文春新書・16年)

9784788515451_4

友田明美・藤澤玲子 著
――脳科学者からのメッセージ
四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日
ISBN 978-4-7885-1545-1

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2018年11月10日 (土)

書評 塙 幸枝 著 『障害者と笑い』  朝日新聞 11月10日付

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害をめぐるコミュニケーションを拓く
の書評が、「朝日新聞」2018年11月10日付にて掲載されました。評者は寺尾紗穂氏。評者の先生、掲載紙ご担当者の方、ありがとうございます。心よりお礼申し上げます。





・・・・・・本著は、人びとの「障害者はかわいそうな人で、決して笑ってはいけない」という観念ゆえに、「笑い」がまるで「障害」を語る際のタブーのように遠ざけられてきたことを問う。
いつの間にか消えてしまった「小人プロレス」は、「見世物」を連想させる一方で、出演する当事者は芸人としての誇りを持っていた。「リングに立って何もしないでお客さんは笑いますか」。ここは単なる見世物と批判できない、もう一つの側面が立ち上がっている。・・・・


朝日新聞 好書好日にて 全文読めます。
「タブーと遠ざける振る舞い問う」@評者:寺尾紗穂 / 朝⽇新聞掲載:2018年11月10日
塙 幸枝著『障害者と笑い』の書評、全文読めます。
https://book.asahi.com/article/11937791




9784788515901

塙 幸枝 著
障害者と笑い ──障害者表象をめぐるコミュニケーションを拓く
四六判並製256頁 定価:本体2200円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1590-1

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2018年11月 5日 (月)

朝日新聞教育蘭記事掲載 川野健治・勝又陽太郎 編 学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─

川野健治・勝又陽太郎 編
学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラス
の記事が朝日新聞11月4日(日)付、教育欄に掲載されました。

GRIPほか、東京都教育委員会、北海道教育員会の自殺予防のとりくみが書かれた記事です。若い世代での取り組みが、中高年の自殺防止につながってくると思います。掲載紙、記事ご担当の記者のかたにお礼申し上げます。ありがとうございました。




「つらい気持ちを言葉に」
若い世代の死因として自殺が高い割合を占めるかなか、学校で自殺予防教育に取り組むための教材が、相次いで開発されている。「教室では扱いづらい」、「教え方がわからない」――。そうした声を受け、インターネット上で公開している


9月、学校での自殺予防教育のプログラム「GRIP」が書籍(新曜社)同社のホームページで公開された。開発したのは、臨床心理学専門の立命館大学の川野健治教授と新潟県立大学の勝又陽太郎准教授ら。GRIPは、「学校教育の中で抵抗力・回復力を段階的に備え、足場を作る」という英文の頭文字から取った。

めざすのは「つらい気持ちを言葉にし、周りに打ち明けやすくする」こと。クラス全体でステップを踏んで学び、大人への相談につなげるように導くのが特徴的だ・・・・・・

9784788515963

川野健治・勝又陽太郎 編

学校における自殺予防教育プログラム  GRIP ─グリップ─
──5時間の授業で支えあえるクラスをめざす
A5判並製136頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年9月25日
ISBN 978-4-7885-1596-3

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