カテゴリー「新刊」の記事

2018年6月15日 (金)

新刊 日本認知科学会『インタラクションの認知科学』

9784788515819

日本認知科学会 監修
今井倫太 著・内村直之 ファシリテータ
植田一博 アドバイザ

インタラクションの認知科学
――「認知科学のススメ」シリーズ 8

四六判並製136頁
定価:本体1600円+税
発売日 2018年6月22日
ISBN 978-4-7885-1581-9


6月20日配本、6月22日発売予定です。


まえがき

 人は赤ん坊のときから両親や様々な人とインタラクションすることで成長していきます。生活の中でも友達・先生・同僚・上司と日々インタラクションしながら、学んだり、助け合ったり、ときには喧嘩したりと、人と人がお互いに関わり合いながら社会を構成しています。誰かとインタラクションできる人の知性や能力を知ることも、認知科学という人の知的活動の仕組みを明らかにする学問の重要なテーマです。本書は、人とインタラクションできるロボットを題材として、ロボットに必要な仕組みを考えながら、人が行うインタラクションの仕掛けを紐解いていきます。

 インタラクションの認知科学を考える上で、なぜロボットを引き合いに出すのかをまず説明しましょう。スムーズにインタラクションが行われるためには、

・・・・・・・・

《もっと読む インタラクションの認知科学 まえがき》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 8日 (金)

新刊 前川啓治・箭内匡ほか『21世紀の文化人類学』

9784788515826

前川啓治・箭内 匡・深川宏樹・浜田明範
里見龍樹・木村周平・根本 達・三浦 敦 著

ワードマップ 21世紀の文化人類学
――世界の新しい捉え方

四六判並製384頁
定価:本体2800円+税
発売日 2018年6月12日
ISBN 978-4-7885-1582-6


6月13日配本、6月15日発売予定です。


はじめに

 
 「西洋近代」をどう捉えるかということは、それ自体をテーマにしていなくともすべての人文・社会科学者に関わる課題である。文化人類学はとくに種々の意味合いにおいて、この「西洋近代」を意識している。「かつて私たちが近代人であったことは一度もない」というブリュノ・ラトゥ―ル(二〇〇八)の指摘は的を得ている。もちろん、何をもって近代の指標とするかに拠るのであるが、人間と非-人間との関係性という点のみならず、科学革命も産業革命も(政治社会的)革命もいずれもが、断絶というよりは連続性の上に成り立っているという認識が重要である(終章参照)。歴史学などでもこの点は示されており、時間的「連続性」が鍵概念となろう。また、民族論では民族間の文化の差異が強調されがちであるが、境界において、民族はもとより文化の連続的変移について注目する必要がある。近代も非近代も実際には同一空間内に存在し、また個々の自然、文化間のインターフェース空間にも連続性が見られる。このことは本書を貫く共通認識であり、他のあらゆる学問と

・・・・・・・・

《もっと読む 21世紀の文化人類学 はじめに》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月11日 (金)

新刊 R.バーン/小山高正ほか『洞察の起源』

9784788515789

リチャード・W・バーン 著
小山高正・田淵朋香・小山久美子 訳

洞察の起源
――動物からヒトへ、
状況を理解し他者を読む
心の進化

四六判上製344頁
定価:本体3600円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1578-9


5月17日配本、5月21日発売予定です。


日本語版への序 

 
 本書『洞察の起源』と前書『考えるサル』は、全般的には同じ話題を扱っています。それは、われわれが、ヒト以外の近縁動物の能力を研究することから現生人類の認知能力の起源について何を学ぶことができるのか、ということです。これらの本には二十年を超す隔たりがありますが、その間に比較認知科学では著しい活動がありました。ですから、皆さまが、この新しい本は、単にその間の情報を更新した最新版と考えても許されるでしょう。確かに、オックスフォード大学出版はそれが良い考えであると思っていた節があり、何年にもわたり、私に『考えるサル』の第二版を考えるように勧めてくれました。しかし実際は、この本は『考えるサル』の第二版ではありません。この本は違う目的をもっています。

 『考えるサル』で私は、動物の知能に対する伝統的な評価(動物は学習し、ヒトは考える)が、近年になってどのように崩れたのかを示しました。そして私は、動物、特に霊長類が、研究者たちに知的だと思わせるさまざまな行動を示した分野を認知的方法によって研究しました。ヒトの

・・・・・・・・

《もっと読む 洞察の起源 日本語版への序》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月10日 (木)

新刊 ジャン=フランソワ・ドルティエ/鈴木光太郎『ヒト、この奇妙な動物』

9784788515802

ジャン=フランソワ・ドルティエ 著
鈴木光太郎 訳

ヒト、この奇妙な動物
――言語、芸術、社会の起源

四六判上製424頁
定価:本体4300円+税
発売日 2018年5月10日
ISBN 978-4-7885-1580-2


5月9日配本、5月11日発売予定です。


まえがき(抜粋) 

 
 毎年、スペイン北部のサン・ビセンテ・デラ・ソンシエラでは、驚くような儀式が執り行なわれる。教会から中央広場まで、目出し帽をかぶった村の男たちが裸足で、自分の体を鞭打ちながら練り歩く。この鞭打ちに参加する権利をもっていない女たちは裸足で、踝に鎖をつけ、この行列について歩く。

 宗教の心理的側面を研究しているフローニンゲン大学の教授、パトリック・ファンデルメールシュは、この儀式がずっと以前に消滅してしまったものと思っていたが、いまでも行なわれていることを知り、運よくその儀式に参加することができた。古くからのこの儀式にはどんな意味があるのか、彼はそれを調べてみることにし。

 村の男たちに尋ねてみると、驚いたことに、彼らはなぜ自分に鞭打つのかを説明できなかった。答えたとしても、「ここじゃ、そうしてきたんだよ」というように、それが伝統

・・・・・・・・

《もっと読む ヒト、この奇妙な動物 まえがき(抜粋)》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 8日 (火)

新刊 小杉亮子『東大闘争の語り』

9784788515741

小杉亮子 著

東大闘争の語り
――社会運動の予示と戦略

A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1


5月9日配本、5月11日発売予定です。


あとがき 

 
  本書は、東大闘争について語ってくれた方々がいたことによって成立したものである。聞き取り調査に快く応じ、東大闘争や一九六〇年代の学生運動だけでなく、自らの人生と生活をさまざまな側面から――家族や幼い頃の夢、趣味や仕事、研究、ときには苦い思い出も――語ってくれたみなさんに、深く感謝申し上げたい。みなさんの寛大さに本書は大きく負っている。

 聞き取り調査に協力してくださった方々の東大闘争での立場は実にさまざまだった。学生や教員として東大闘争に深く関わっていたり、東大全共闘に共感つつも距離をとっていたり、あるいはストライキに反対していたり、またあるいは他大生として学生運動に関わっていたり、などである。本書は東大闘争の過程に照準を合わせているため、かれらの個性あふれる人生を丁寧にたどることができなかったのが残念だが、ときに家族の

・・・・・・・・

《もっと読む 東大闘争の語り あとがき》

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 7日 (月)

新刊 小熊英二『決定版 日本という国』

9784788515673小熊英二 著

決定版 日本という国
――



四六判並製200頁
本体1400円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1567-3 C0095

5月2日配本、7日頃より書店店頭に並びます

あとがき

 
  この本が最初に出版されたのは、二〇〇六年でした。編集の方からの依頼は、「日本という国」の成り立ちを、一〇代にわかってもらえる本を書いてほしいということでした。

 その二〇〇六年から、一二年がたちました。その間に日本社会も、日本をとりまく世界も、大きく変わりました。

 日本社会についていえば、「格差社会」という言葉が流行語大賞にあがったのが、ちょうど二〇〇六年でした。それから世界金融危機がおこり、政権交代があり、震災と原発事故がおきました。二〇〇六年には、スマートフォンも発売されておらず、YouTubeもできたばかりでした。

 また日本の国際的位置も、変わりました。たとえばドルで換算した中国のGDPは、二〇〇〇年には日本の約四分の一でした。それが二〇一〇年には日本を抜き、二〇一七年には日本の三倍近くになりました。そのほかにも、この一〇年の世界の変化には、講演や国際会議などで他国に行くたびに目をみはります。

 しかし、日本の社会や国際的位置は大きく変わったけれど、変わっていないことがあります。それはこの本であつかった、明治からの近代化のあり方と、戦後からのアメリカとの関係です。

 明治からの近代化のあり方は、いまでも日本に影響をのこしています。西洋に追いつき、追いこせ。植民地にされないために、強く豊かにならなくてはいけない。一言でいえば、

・・・・・・・・

《もっと読む 決定版 日本という国 あとがき》

 

◆他の「よりみちパン!セ」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 6日 (日)

新刊 村瀬孝生『増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。』

四六判並製192頁
本体1300円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1566-6 C0095
 
5月2日配本、7日頃より書店店頭に並びます

 その後も、おばあちゃんは、ぼけた 

 
あっ、花が咲く

 「百年を生きるって、どんな感じ?」。文枝さんは「あら、あら、私はそんなに年寄りじゃありませんよ」と答えました。「今、何歳ですか?」と聞き直すと「あら、あら、ふふふ」と笑って目を閉じます。僕は百年を生きる人間の実感を知りたかったのでした。

 文枝さんの顔はとても大きいのです。それは、百年の間に関節がちぢんで体が小さくなったから。シワがたくさんあって、シミだらけなのです。それは、遊び、働くうちに、いっぱい陽を浴びたから。背中は亀の甲羅のように丸いのです。それは、家事や子育てに頑張ったから。

 体全体が固まっているのですが、〝ひょい〟と

・・・・・・・・

《もっと読む 増補新版 おばあちゃんが、ぼけた。 その後も、おばあちゃんは、ぼけた 》

◆他の「よりみちパン!セ」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 5日 (土)

新刊 白川静/山本史也『増補新版 神さまがくれた漢字たち』

9784788515659_2
白川静/監修 山本史也/著

増補新版 神さまがくれた漢字たち
――

 
四六判並製192頁
本体1300円+税
発売日 5月5日
ISBN 978-4-7885-1565-9 C0095
5月2日配本、7日頃より書店店頭に並びます


付 漢字世界に悠々と遊ぶ 

 かつて不明であったことが、再び、眼前に突き出されます。そして、困惑を深めます。
「天」であったか、「天」であったか、また「女」は、「女」でなかったのか、と。むろん、「常用漢字表」の指導法では、「天」、「女」、いずれもが「許容」されます。しかし、より不審なのは、「北」の書き方です。「北」もまた「許容」とされますが、むしろ、その「北」こそ、わたしたちが、これまで、そして、いま書き慣わしているかたちであるはずです。ただ、教科書体と呼ばれる、この字体は、やすやすと活字体に制圧され、わずか、「北」のみが通行します。習熟してきた字体は、追放され、もうどこにも定位をもたぬような思いに駆られて、いたいたしさが募ります。

「常用漢字表」は、漢字の逐一に、音と訓と

・・・・・・・・

《もっと読む 神さまがくれた漢字たち 付 漢字世界に悠々と遊ぶ》

◆他の「よりみちパン!セ」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 4日 (金)

新刊 立岩真也『増補新版 人間の条件 そんなものない』

四六判並製416頁
本体1800円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1564-2 C0095

5月2日配本、7日頃より書店店頭に並びます

終わりに 

 
・・・・・・
・・・・・・
 そして時が経ち、本書、というか「よりみちパン!セ」シリーズが今度は新曜社で再刊・再開されることになった。それでついでだから、と少し加筆して、第二版(増補新版)とすることにした。といっても、イラストとルビがきっちり入った本体はほぼまったくそのままということで、二〇〇九年に出版された『生存権――いまを生きるあなたに』に収録されていた「「目指すは最低限度」じゃないでしょう?」を補・3として加えた(二段組ということもあり、ここは総ルビではない)・この出版の経緯もまた不思議であったこと等はその冒頭で説明している。他には、初版の後に出た本のリストを置いたぐらいだだから第二版といっても、『私的所有論』(現在第二版)や『生の技法』(現在第三版)のような大きな増補をしたのではない。

 私のこれからのつもりについて簡単に。「本の紹介」にあげた『自由の平等』『ALS』は第二版を用意したいと思っている。2005年から『現代思想』での

・・・・・・・・

《もっと読む 増補新版 人間の条件 そんなものない 終わりに》

◆他の「よりみちパン!セ」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月 3日 (木)

新刊 新井紀子『改訂新版 ロボットは東大に入れるか』

9784788515635

新井紀子 著

改訂新版 ロボットは東大に入れるか

四六判並製272頁
本体1500円+税
発売日 2018年5月5日
ISBN 978-4-7885-1563-5 C0095

5月2日配本、7日頃より書店店頭に並びます

私たちが「人間である」こと――あとがきにかえて(一部抜粋) 

 
 この本の旧版が刊行された2014年、「東ロボくん」は最初の「浪人」生活を送っていました。2013年の模試でとりあえずいくつかの大学には合格可能性80%以上を出したもの、代々木ゼミナールの坂口幸世先生から「(世界史と日本史で偏差値50代後半を出したものの)いくつかの科目で偏差値40%があります。こういうばらつきがある人は、国公立はちょっと難しいですね」とコメントされていました。それから3年。多くの「家庭教師」の先生方の支えがあって、とうとう東ロボくんは全国にある大学のちょうど7割に合格可能性80%以上の判定をいただけるまでに成長しました。でも、残念ながら東大には入れませんでした。今回、その成長と挫折について、ベネッセコーポレーション、SAPIX YOZEMI GROUPの先生方が具体的な問題を挙げて詳しく講評してくださいました。また、「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトチームのみなさん、つまり東ロボくんの家庭教師の先生方も解説を加えてくれています。そこが本改訂新版の最大の読みどころかな、と思っています。


 また記述式の「東大プレ」の世界史の講評に、「東ロボ手くんはボールペンでしか記述できない」から、ボールペンでの回答の記入を許されたというくだりが出てきます(172頁)

 ここ、じつはとっても重要

・・・・・・・・

《もっと読む 改訂新版 ロボットは東大に入れるか あとがきにかえて》

◆他の「よりみちパン!セ」シリーズ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧