カテゴリー「新刊」の記事

2017年7月14日 (金)

新刊 鹿嶋 敬『男女平等は進化したか』

9784788515284

鹿嶋 敬 著

男女平等は進化したか
――男女共同参画基本計画の策定、施策の監視から

四六判上製368頁
定価:本体3600円+税
発売日 17.7.15

ISBN 978-4-7885-1528-4

見本出来ました。
7月20日ごろ書店に並びます。

はじめに

  本書は、国の男女共同参画基本計画の策定や監視専門調査会での活動など、私の個人的な体験をベースに男女平等の進化論を展開したものである。五年ごとに見直しを行う男女共同参画基本計画は、国の男女共同参画行政の指針である。その策定には、男女共同参画社会基本法の制定年一九九九年に、当時の小渕恵三総理から諮問を受けた第一次計画から、安倍晋三総理から諮問を受け二〇一五年末に答申を行った第四次計画まで、すべてにかかわった。

 同様に、閣僚12人、有識者議員12人で構成し、議長は内閣官房長官が務める男女共同参画会議議員(有識者議員の任期は1期2年)に二〇〇五年九月八日付で任命され、以後、二〇一七年三月末まで再任されてきた。通算で、6期12年務めたことになる。

 このような機会を与えてくれた内閣府、政府には感謝をしなければならない。同時にここまで長期間、継続して国の男女共同参画基本計画の

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2017年7月 4日 (火)

新刊 森岡正芳『物語としての面接 新装版』

9784788515338

森岡正芳 著

物語としての面接 新装版
――ミメーシスと自己の変容

四六判並製296頁
定価:本体2900円+税
発売日 17.7.10

ISBN 978-4-7885-1533-8

見本出来ました。
7月10日ごろ書店に並びます。

序文

 京都大学大学院教授・医博 山中康裕

 本書は、森岡正芳氏が、わが京都大学大学院教育学研究科に提出され、平成一一年一二月一五日の審査を通過した博士論文を骨子としている。その後さらに研鑽を加え、かつ幅広い読者にも読みやすいものとされたものである。たまたまその審査の際、私がその主査を努めたので、本序文を書く栄を担うこととなったものであろう。

 もとより、氏は京都大学文学部および京都大学大学院教育学研究科の出身であり、河合隼雄教授をはじめ筆者らの薫陶を受けられ、その後、天理大学、奈良女子大学などで教鞭を執られるかたわら、独自の研鑽の結果、本書をものされたものであり、氏の独創的な見解が随所に表れているものと言えよう。

 さて、本書で出発点となっているのは、「出来事や行動や関係が、面接の場で再現されることにより、それらの出来事や関係の表象が

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2017年7月 3日 (月)

新刊 信原幸弘『ワードマップ 心の哲学』

9784788515253

信原幸弘 編

ワードマップ 心の哲学
――新時代の心の科学をめぐる哲学の問い

四六判上製320頁
定価:本体2600円+税
発売日 17.7.6

ISBN 978-4-7885-1525-3

見本出来ました。
7月10日ごろ書店に並びます。

まえがき

  アルファ碁の勝利は衝撃的であった。二〇一六年三月、囲碁の人工知能アルファ碁が、世界で最強の囲碁棋士の一人である韓国の李セドルに四勝一敗で勝利した。チェスや将棋では、すでに人工知能が人間のトッププロに勝利していたが、指し手の可能性がはるかに多い複雑な囲碁では、人工知能がトッププロに打ち勝つのは、まだ少し先だとみられていた。このアルファ碁の快挙の背後には、ディープラーニングという学習法により、アルファ碁に自分で学習させ、囲碁の局面を人間よりもさらに深くパターン認識できるようにしたということがある。アルファ碁は、論理的な推論能力よりも、むしろ直観的な把握能力がすぐれていたために、人間に勝利したのである。

 人工知能や脳科学など、心の諸科学の発展は、近年とくに著しい。常識的には思いもしないような心の隠された側面が次々と暴き出され、それに伴って日常的な心の理解も、大きな変更を迫られつつある。知覚、思考、情動、意志などの心の基本的な働きには、じつは私たちがふだん考えもしないような

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2017年6月15日 (木)

新刊 増田 裕美子『漱石のヒロインたち』

9784788515291

増田 裕美子 著

漱石のヒロインたち
――古典から読む

四六判上製264頁
定価:本体3200円+税
発売日 17.6.15

ISBN 978-4-7885-1529-1

見本出来ました。
6月19日ごろ書店に並びます。

はじめに

    夏目漱石について論じた本は数多く、百花繚乱の気味がある。もはや漱石については論じ尽くされたのではないかと思われるほどだが、奇妙なことに日本の古典文学と漱石作品のつながりを論じたものはほとんどない。漱石が日本の近代文学を代表する国民的作家ゆえであろうか。

 しかし漱石が日本語で書く日本人の作家である以上、日本文学の伝統と無縁であるはずはない。とくに考えたいのが漱石の生きた時代である。

 漱石は明治に改元される前年、慶応三(一八六七)年二月九日(旧暦一月五日)に江戸牛込で生まれている。それから大正五(一九一六)年十二月九日に亡くなるまでの約五十年間、日本は近代化しつつあったとはいえ、巷にあふれていたのは前近代的な文芸の数々である。ことに人々を惹きつけていたのが歌舞伎や浄瑠璃、落語といった類いのエンターテインメントであった。テレビもラジオもない時代、人々の娯楽は寄席や劇場で行なわれる口承的なものによるところが大きかったのである。

 漱石もさまざまな口承文芸に触れ

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2017年6月 1日 (木)

新刊 山岸 明子『つらさを乗り越えて生きる』

9784788515277

山岸 明子 著

つらさを乗り越えて生きる
――伝記・文学作品から人生を読む

四六判上製208頁
定価:本体2200円+税
発売日 17.6.10

ISBN 978-4-7885-1527-7

見本出来ました。
6月8日ごろ書店に並びます。

まえがき

   本書は、2015年に上梓した心理学と文芸評論の中間のような著書(『心理学で文学を読む─困難を乗り越える力を育む』新曜社)の第二弾とでもいうべき本である。前著は、心理学のテーマと関連する「文学作品」を取り上げて、心理学の用語や理論を使って読み解いてみようと試みたもので、特につらい状況と向き合う主人公の言動を発達心理学の観点から分析し、何が人を立ち直らせるのか、人間のもつ精神的回復力の可能性について論じた。今回も引き続き、心理学の方法で収集したデータではなく、公刊されている作品を用いて心理学的な分析を行ったものである。ただし今回は小説だけではなく、伝記やエッセイもあり、実在していた人も分析対象であること、また前著は人生のある時期を描く小説が多かったが、本書は一人の人の生涯全体を扱っているものが多いという違いもある。

 取り上げた作品は学生時代に読んだものから、ごく最近読んだものまであり、思いつくまま書いたものなのだが、

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2017年5月29日 (月)

新刊 海野 弘『ロシアの世紀末』

9784788515239

海野 弘 著

ロシアの世紀末
――〈銀の時代〉への旅

A5判上製560頁
定価:本体6200円+税
発売日 17.5.31

ISBN 978-4-7885-1523-9

見本出来ました。
6月7日ごろ書店に並びます。

あとがき

  また〈ロシアの世紀末〉にもどってきた。それは私の出発点であった。早稲田大学露文科に学び、卒業論文は「アンドレイ・ベールイの『ペテルブルク』」だった。
 はじめは〈ロシア象徴主義論〉を目指したが、力及ばず、そのごく一部にしか触れられなかった。なぜ〈ロシア象徴主義論〉だったのか。私は「ソヴィエト研究会」に入った。そこでは〈社会主義リアリズム〉によって排除された〈ロシア・アヴァンギャルド〉の復権が求められ、マヤコフスキーの詩の再評価がはじまっていた。私は文学だけでなく美術に興味を持ち、〈ロシア構成主義〉をとりあげた。
 しかしそのうちに、〈ロシア・アヴァンギャルド〉を準備したロシア世紀末の象徴主義から調べてみたいと思うようになった。さらにロシア象徴主義のために、その起源となるフランス象徴主義をやらないと、などととめどなくなって、卒論は間に合わなくなり、不充分なものとなった。
 卒業してから、私はあらためて〈世紀末〉に

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2017年5月24日 (水)

新刊 ブライアン・ラドクリフ『ドラマ教育ガイドブック』

9784788515260

ブライアン・ラドクリフ 著
佐々木英子 訳

ドラマ教育ガイドブック
――アクティブな学びのためのアイデアと手法

四六判並製136頁
定価:本体1600円+税
発売日 17.6.1

ISBN 978-4-7885-1526-0

見本出来ました。
6月1日ごろ書店に並びます。

はじめに

  現在の学校に着任した初日、私はスタッフミーティングで、「新しいドラマ教師」として紹介されました。すると、それを聞いた教師陣から盛大に拍手喝采が起こってなかなか鳴り止まず、「助かった!」「神様ありがとう!」という歓声が上がったのです。私は、孤立無援の幌馬車隊を救いに丘の上に現れた、アメリカの騎兵隊になったような気持ちになりました。今すぐ、雇用条件を再交渉すべきじゃないかと思ったほどです。

 この熱烈な歓迎の理由は、私が到着したことで、もう彼らがドラマ授業の代行をしなくてもよくなるからでした。精力的で創造的なドラマ科の主任教師が病気で欠勤していた間、物理、フランス語、技術、宗教の教師たちが、ドラマ授業を持ち回りで代行していました。これが、一部の教師にとっては、あまりにも負担だったのです。つまり、こんなふうに。

 「おしまいには、いつもけんかに

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2017年5月19日 (金)

新刊 ニール・J・サルキンド『心理学研究法のキホンQ&A 100』

9784788515246

ニール・J・サルキンド 著
畑中美穂 訳

心理学研究法のキホンQ&A 100
――いまさら聞けない疑問に答える

A5判並製168頁
定価:本体1800円+税
発売日 17.5.25

ISBN 978-4-7885-1524-6

見本出来ました。
5月25日ごろ書店に並びます。

はじめに

 ますますデータの重要性が増しているこの世の中において,専門家だけでなく学生も,研究のプロセス,すなわち,最初に問題を設定し,データの分析・解釈をして最終的にレポートにまとめる過程と,その間に行われる全ての事柄について,理解を深めることがこれまでになく重要となっている。
 本書『心理学研究法のキホンQ&A 100』は,研究を進める中で,研究法に関して誰もが疑問に思うであろう最も重要な質問を整理して取り上げ,回答を示すことを目的としている。
 本書を書いたのは,私自身,長年教育に携わる中で,多くの学生のみならず専門家も,どのようなトピックに焦点を定める必要があるのか,詳しい情報をどこで見つけたらよいのかについて,正しく案内してくれる簡潔な概説や本を必要としていることに気づいたからである。  本書は,研究法の重要なトピックについて復習を必要としている人や,この領域の完全な初学者で,何が

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2017年4月14日 (金)

新刊 是永論『見ること・聞くことのデザイン』

9784788515093

是永論 著

見ること・聞くことのデザイン
――メディア理解の相互行為分析

四六判並製232頁
定価:本体2400円+税
発売日 17.4.11

ISBN 978-4-7885-1509-3

見本出来ました。
4月17日ごろ書店に並びます。

はじめに(一部抜粋)

■メディア批判の困難

 2000年以降の日本社会において,メディアを批判するということは,あらゆる人に共通する一種の素養とでも呼べるものになっているようである。筆者自身,2005年から2009年にかけて,BPO(放送倫理・番組向上機構)の委員として,ほぼ毎月,視聴者から寄せられた放送番組に対するさまざまな意見を目にする機会があった。そこで印象に残ったのは,意見のほとんどが番組に対する辛辣な批判であったことと,そうした批判をする姿勢の中にうかがえる,視聴者の批判に対する熱意とゆるぎない確信であった。

 実際に批判をしている人々について考えてみると,近年の大学生が書く文章では,「メディアの論調に無批判に従うのはいかがなものか」というのが,定型的な結論の一つになっているという(内田[2005])。その一方で,過去にメディアに仕事として携わった経験のあるものも含めて,教員の多くが,メディア批判を毎回のように講義の中で繰り広げているという話も筆者の周囲にいる学生から耳に

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2017年4月 6日 (木)

新刊 ルチアーノ・フロリディ『第四の革命』

9784788515222

ルチアーノ・フロリディ 著
春木良且・犬束敦史監訳/先端社会科学技術研究所訳

第四の革命
――情報圏(インフォスフィア)が現実をつくりかえる

四六判上製376頁
定価:本体3400円+税
発売日 17.4.10

ISBN 978-4-7885-1522-2

見本出来ました。
4月11日ごろ書店に並びます。

はじめに

この本は、デジタルICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)が、我々の自己感覚や、互いの関係のしかた、我々を取り巻く世界を形づくりつつ関わっていくあり方に、どのように影響するかについて述べたものである。ナノテクノロジー、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)、ウェブ2・0、セマンティックウェブ、クラウドコンピューティング、モーションキャプチャーゲーム、スマホアプリ、タブレットとタッチスクリーン、GPS、拡張現実、人工知能コンパニオン、無人ドローン、無人自動車、ウェアラブルコンピュータ、3Dプリンタ、アイデンティティ窃盗([訳注1])、オンライン学習、ソーシャルメディア、サイバー戦争・・・、技術マニアも技術嫌いも、同じ質問をする。「次は何なんだい?」哲学者は、その背景についてあれこれ考える。これらのすべての現象を、一つの、マクロなトレンドの多様な側面として説明できるような、統合的視点を見つけ出すことができるだろうか? それに答えるのが難しいのは、まず我々が未だにICTを、外界と、そして我々相互が関わりあうためのツールだと

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