カテゴリー「日記・コラム・つぶやき」の記事

2016年11月10日 (木)

引用 E・リード 著/菅野盾樹 訳  『経験のための戦い』序章より

今回のアメリカ大統領選によせて、
PEGGY NOONAN 氏の「ウォールストリートジャーナル」
「同胞を見捨てる世界のエリート」http://jp.wsj.com/articles/SB10153442616204504109704582252161311243018
がネットでよくひかれている。
日付をみると2016 年 8 月 15 日の記事だ。
記事を読んで思い出すのは、クリストファー・ラッシュの名著、『エリートの反逆』 だ。
すみません、本書は品切れ......
同じくエリートと大衆の分断は、そもそも「経験」の軽視にあると指摘した、エド・リードの遺著から、関連部分を引用
......クリストファー・ラッシュ〔現代アメリカ社会とその文化についての辛辣な批評で知られるアメリカの歴史学者。一九三二―九四〕が彼の遺著『エリートの反逆』〔邦訳『エリートの反逆現代民主主義の病い』森下伸也訳、新曜社、一九九七年〕で言わんとしたのは、エリート集団が、とりわけ過去半世紀において、大部分の一般大衆から自分たちを切り離したことが最近のさまざまな問題をもたらした心理学的源泉だということである。これら二つの集団の異なった関心、異なった生活パターン、そして社会的資源への異なったアクセスに、この分断が明白に見て取れる。この分断と呼応してラッシュが正しく診断しているように毎日の日常経験に対する尊敬の欠如が、きわめて現代的な社会理論や社会的実際行動における中心的教義となっている。社会理論家たちや政策立案者たちは、人々が経験や行動を自分たちで形づくるために許されている手段の数が減るにまかせ、一般大衆の態度や活動を統制することにますます関わるようになった......

引用 エドワード・リード 著/菅野盾樹 訳
 『経験のための戦い――情報の生態学から情報の社会哲学へ』序章

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016年5月31日 (火)

最期の多田ビル 倉庫の引っ越し

Image1_3





 

Image_22016年5月31日をもちまして、多田ビルより撤収いたしました。
3年前に出荷業務だけをのこして3丁目の第一丸三ビルに引っ越したのですが、本日で出荷業務も移転、2丁目24番地の山本ビルに移しました。

昨年に多田ビルのオーナーが代わり、この日が来ることは予想しておりましたので、思ったほどのショックはありません。が、私が新曜社に入社以来20数年、新曜社としては40年以上いたビルですので、それなりの感慨はあります。

カンバンは、トラックにぶつけられて何度か取りかえた。
休みの日に当て逃げされたときには、ほんと許せなかったなあ。

Image3_2

こちらはとなりにあった「シルバー会館」。結局最後までなぞの建物でしたが、出版社があったり、ホウキ屋さんの倉庫になっていたりしたのは知っている。この建物も今月初めに取り壊されて今や空き地だ。

ここの小道はじつは私道、オーナーは豊島区だかの人とお聞きしている。風情があるだか知らないが、ときおり写真をとる輩がいた。

近くにあった源来軒さんあたりも空き地になって、多田ビルを買ったのと同じ会社がオーナーだと聞く。90年代初頭のバブル崩壊のあとの後始末が、新たな都市計画となって完了しようとしている。

新しい倉庫の山本ビルは、ここから数十メートル離れたところ。内装にはなんで? というぐらいお金をかけて、まあ楽になったかも。集品のトラックなどはなかなか落ち着いて駐車できるところではないので、ご迷惑おかけします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015年7月24日 (金)

鶴見俊輔さんのこと

鶴見俊輔さんが亡くなった。93才。

鶴見先生で思い出すのは、雑誌「SUMUS」。何号かは忘れたけれど、学生さんが鶴見先生にあいまいな質問をしたときに、黒川創氏が注意するシーンがあります。「年長の人間に質問するときはもっときちんとしなさい」、と。そういう箇所は普通、活字におこさないと思うのだけれど、「SUMUS」は違いました。伝えるべき重要なことだったのです。鶴見先生との関係がその部分に感じられて、読んだ私自身もちゃんとしろと言われているような気になりました。

「鶴見です。さきの箇所バタヴィアとしておいてください」。これが私が唯一聞いた鶴見先生の肉声。ただの電話での言伝。でもいまだにそのときの緊張とともに覚えています。
(N)

4788508877_2

鶴見俊輔・上野千鶴子・小熊英二 著
『戦争が遺したもの』

――鶴見俊輔に戦後世代が聞く
四六判404頁・定価2940円
ISBN  4-7885-0887-7

在庫あります。7月27日月曜日より各取次店に搬入いたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月 9日 (木)

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます

2014newyear

2014年、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

今年の干支、午にちなんだものがなにかないかということで、探していたところ、自宅の卓上からこんな切手がポロリとでてきました。

少々不鮮明なのですが、上の部分には
「ADVENTURE OF BARON MUNCHHAUSEN」という英文があります。また下の部分にはなんとなくアラビア語を思わせる語、「10Dh」というのがこの切手の価格で、Dhを調べると「ディルハム」、アラブ首長国連邦の切手であることがわかりました。

さきの英文ですが、これは、ミュンヒハウゼンというと「ミュンヒハウゼン症候群」のミュンヒハウゼンかしら? バロンというと、男爵。ミュンヒハウゼン男爵、すなわち「ほら吹き男爵の冒険」の男爵です(このミュンヒハウゼン男爵は、実在の歴史上の人物です)。

この切手のなかの馬の半分はないので、水をいくら飲んでも、外に出て行ってしまいます。「ほら吹き男爵の冒険」のなかにこんな逸話があるのでしょうか。そしてなぜこれがアラブ首長国連邦の切手に使われているのでしょうか? 謎解きのために近いうち『ほら吹き男爵の冒険』を読み直してみることにしましょう。

さてここで思い出したのがテリー・ギリアム監督の映画「バロン」です。この映画は『冒険』をもとにしています。映画上映当時、かなり高額な製作費で話題になって、興行はそれほど成功したとは言えない映画だったかと思いますが、こちらもまた観なおしてみたくなるほんとうにいい映画です。信じて開けてみなさい、そうすれば・・・・・・、そんな最後のシーンが感動的です。

ということで、今年も本の力を信じて開いてみる、そんな一年にしたいと思います。(N)


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年11月13日 (水)

Google プレイス登録 弊社引っ越し編

今年(2013年)7月に弊社引っ越ししたのですが、やはり告知は完全ではないようで、旧住所のほうへおいでになる方も多く、旧住所には現在も営業部があるとはいえ、やはりご迷惑をかけてしまう。ということで、新住所を告知すべくGoogleマップに掲載するぞ、ということになりましたが、前の時どうやったかなんか忘れてしまっているので、

こちらのサイトなどを参考にしながら、WP SEO ブログ Googleプレイスに登録

やってみました。

が、なかなかうまくいきません! 所在地情報の確認のために、Googleから自動的にかかってくる電話を別の人間がとってしまったり、むこうが話すPINコードをうまく書き留めなかったり、そしてすべてうまくやったのに表示されず。営業部倉庫を神保町2丁目にのこしていることも理由としてあるのかなと思いつつ3カ月、ようやく掲載されましたよ。


大きな地図で見る

まあ、やることやったら、あとはゆっくり待つべしというのが、このGoogleプレイス掲載での結論、しかし3ヶ月もかかったら(ウチの場合ですが)、スマートフォンの道案内が多く使われるようになった昨今、飲食店とか販売店舗とかだと死活問題ですよね。本当にヤキモキすると思います。

しかし弊社のような零細企業への対応もGoogleがこんなふうにしてくれるのも奇跡のような話なわけで。

店舗のオーナーの皆さん、応援いたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月26日 (水)

シネマの本棚 日刊ゲンダイ 『暴走族のエスノグラフィー』

日刊ゲンダイ、2013年6月26日付、「シネマの本棚」に

なんと『暴走族のエスノグラフィー』 の紹介がのっており、驚きました。

「シネマの本棚」は知る人ぞ知る、映画紹介の欄のようで、今回は想田和弘監督の映画「選挙2」の紹介がされていました。これは観たくなるなあ、というさすがの紹介です。

「観察映画」とは社会学でいう「参与観察」と同じ。ただし社会学者は言葉で記述するため苦労の質も違う。佐藤郁哉著『暴走族のエスグラフィー』は30年前に京都の暴走族を一年かけて観察した社会学の名作。ひさしぶりに読み返したくなった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年6月12日 (水)

ハイキング・ハンドブック 書泉グランデ・2階@神保町

「本売れてるよ」

というお電話をいただき、ご近所の書泉グランデ・2階アウトドア関連書担当の星野さんのところに『ハイキング・ハンドブック』を納品にうかがう。10冊入れて7冊売れとのこと。はじめての登山関連の書籍であること、また関連書籍のなかでは、少々価格が高いので不安でしたが、ひとまずは安心いたしました。

さて5月に本書を紹介したおり、星野さんとはずいぶんお久しぶりの再会で、こちらはやたら親しげに話しかけてしまいましたが、星野さんの記憶に私のことがあったかは不明。手作りのデコイをフェアの飾りにしていた星野さんのコラムはこちらです。

山担・星野のアウトドアコラム

そのさい、ロングトレイル関連の書籍・雑誌を充実させていきたいというお話しや、また「「文庫本を1階におろし、登山関係の棚を移動する予定、ここのところその作業がたいへん」というお話しでしたが、本日お邪魔しますと、棚替えは完了。アウトドア・登山関連本は2階に上がってすぐのところ、登山関連の雑誌を平台で大きく展開したレイアウトが印象的でした。わたしの稚拙な、手作り感満載のポップもつけていていただき、ありがとうございます。

さて書泉グランデさんでは7月、「書泉アウトドア百選〈山編〉 日本流ロングトレイルの楽しみ方」フェアを開催するとのこと、少々早いですがお知らせいたします。ぜひ、お立ち寄りください。

7月・8月の2カ月連続企画!「アウトドア百選」 第一弾は<山編>

開催期間/日時
2013年7月1日(月)~7月31日(水)
取扱店舗 書泉グランデ1階(神保町)

自らも山に登る、書泉グランデ2階アウトドアフロア担当・星野が選ぶ!
ロングトレイル初心者から上級者まで、幅広く役立つ山を楽しむための書籍を集めました!

【次回予告】 8月1日(木)~8月31日(土)
「アウトドア百選」第2弾は [動物編]




9784788513389

村上宣寛 著

ハイキング・ハンドブック

四六判並製320頁・定価2730円
発売日 13.6.4
ISBN 978-4-7885-1338-9

見本出来ました。5月31日配本です。

6月4日ごろ書店に並びます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年2月14日 (木)

「みすず」読者アンケート特集 2013年1月/2月合併号

月刊「みすず」2011年1/2月号が刊行されています。特集は毎年、年初に組まれる「読書アンケート」。読み応えのある1冊です。出版社営業の私にとっては、昨年をふり返り、今年もがんばろうという気にさせてくれる、得がたい 特集です。

弊社書籍では下記3点が取り上げられていました。

渡部信一 著『超デジタル時代の「学び」』を取りあげてくださったのはジュンク堂書店難波店の福島さん。なんと新刊時には本書を軸にフェアをやっていただきました。ながらくお会いしていませんがお元気でしょうか。ほんとうに感謝してます。

渡部信一 著
超デジタル時代の「学び」

エドワード・リード 著/菅野盾樹 訳
経験のための戦い

牧野陽子 著
〈時〉をつなぐ言葉

9784788512672

9784788511910

9784788512528

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2013年1月18日 (金)

第9回出版梓会新聞社学芸文化賞受賞

先日2013年1月17日、第28回「梓会出版文化賞」授賞式がございました。
弊社、第9回出版梓会新聞社学芸文化賞を賜りました。

出版梓会会員社、新聞社文化部・ 学芸部のみなさま、ありがとうございました。こころよりお礼申し上げます。大変名誉なことで、これからの励みとさせていただきます。

 

選考のことば

 歴史の中の出来事は、記録されることで初めて後世に残される。いにしえの記録の多くは為政者のものだったが、二〇一一年三月に東日本を襲った大震災と津波、そして原発事故は、政府や電力会社による報告から、マスメディアによる報道、さらにはツイッターの個人的なつぶやきまで、さまざまな形で記録され、歴史となった。活字や映像、電子媒体に残された3・11の記録は、おびただしい数に上る

 だが、どんなに網の目を小さくしても、漏れてしまいがちな情報がある。美談の陰で起きていた犯罪とか、被災者の何気ない仕草とか、遺体触れたときの感触といったものだ。新曜社が出版した『3・11 慟哭の記録 71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(金菱清編 東北学院大学 震災の記録プロジェクト)は、そんな網からこぼれがちな情報に満ちている。・・・・・・・
・・・・・・・
 包み隠さず体験を語る被災者たちのモノローグは、公式な記録や報道の陰に隠れがちな「3・11の襞の奥」まで伝える良質のドキュメンタリーだ。小さな活字で五四一頁。ひとりひとりの言葉の力で描く、長大な「震災エスノグラフィ」は、3・11関連の膨大な数の出版物の中でも傑出しており、最終的に全社一致で新曜社への受賞が決まった。

(東京新聞文化部長 加古陽治氏)

 

9784788512702

金菱清 編
東北学院大学 震災の記録プロジェクト 
3.11 慟哭の記録
――71人が体感した大津波・原発・巨大地震
四六版560頁・定価2940円
発売日 12.2.20
ISBN 978-4-7885-1270-2

本書は昨年末2012年12月25日、
BS11 宮崎美子のすずらん本屋堂 にて「2012年・ベストの一冊を本のプロ5人が大公開」にてご紹介いただきました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2012年10月29日 (月)

本の楽市@高円寺フェス2012「本の産直市」に出品して

Sn3t0252_2

 

10月27日と28日「座・高円寺」でおこなわれた、本の楽市@高円寺フェス2012「本の産直市」に今回はじめて出展いたしました。今回は普段店頭でも置かれることの少ない文学評論関連の書籍をメインに、またちょうど先日角川源義賞を受賞した牧野陽子『〈時〉をつなぐ言葉』を顔見せにおいてみました。

写真の本棚が新曜社のブース。小さいスペースながらダンボール箱2箱の書籍がきっちり収納できました。この本棚は以前東京国際ブックフェアのときに使用したものでしょうか、結構高価なものだった気がします。

イベントとしては、(普段見られない)本をじっくり見るという演出がうまくできているなあと思いました。駅から5分の、しかも地下2階という場所に来ていただいたお客さまには本当にお礼を申し上げます。また個人的には普段ツイッターのアカウントでしかお会いできない方にお会いできたりで、たいへん充実した週末でした。

港の人という鎌倉の出版社で配られていた、自社周辺の地図が素敵でした。というのはその地図が作られている方のお気に入りを地図にしたものだったからです。これ、ウチでもやりたい! と思いました。が、いまやいちばんのランドマークはラーメン二郎だし、間違いなくお気に入りの食事どころマップになってしまうだろうなあ。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧