カテゴリー「重版・復刊」の記事

2015年6月 5日 (金)

書評・重版出来 熊谷高幸 著 『天才を生んだ孤独な少年期』

9784788514249熊谷高幸 著

天才を生んだ孤独な少年期
――ダ・ヴィンチからジョブズまで


四六判上製240頁
定価:本体1900円+税
発売日 15.3.16
ISBN 978-4-7885-1424-9

の重版が出来ました。



本書は発売すぐに書評サイトHONZなどでご紹介いただきました。
評者は内藤 順氏。

「『天才を生んだ孤独な少年期』  つながりの過剰は愚民社会の到来を招くか?」
HONZ×現代ビジネス


また日経BizCOLLEGE
「3冊だけ」で仕事術向上! ――奥野宣之氏
「ビジネス書、徹底比較レビュー」
世間の「愛」が天才をつくる?――社会をクリエイティブにするための3冊
2015.04.28

などにもご紹介いただきました。

評者の先生がたには心よりお礼申し上げます。

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2015年1月29日 (木)

重版 杉浦義典著『アナログ研究の方法』

杉浦義典 著『アナログ研究の方法』の重版が出来ました。


杉浦義典先生が1月7日の「ホンマでっかTV」でラウドネスをベースで弾いたのがきっかけでしょうか、急に客注が殺到、在庫が払底してしまいました。

しかし、本書、かなりの専門書ですので、どう対応したものかと逡巡したのち、重版を決定いたしました。かなりお待たせいたしましたが、本日出来です。

9784788511804杉浦義典 著
アナログ研究の方法
──臨床心理学研究法第4巻
A5判288頁
定価:本体3300円+税
発売日 09.9.15


臨床心理学研究法シリーズ第4巻。

はじめに

 筆者が大学生だった10年少々前と比較しても,臨床心理士養成を看板に掲げる大学院も増えて,大学の臨床心理学のカリキュラムは充実してきている。とはいえ,特に学部の学生はいろいろな焦りを感じているのではないだろうか。早く臨床的な実習をしたい,現場が見てみたい,等々。しかし,臨床実践には責任がともなうため,それほど早く現場に出てもらうわけにもいかないので,少なくとも大学院に入るまでは「おあずけ」である。このように待ち焦がれる学生の姿は,心理学科ではおなじみの光景である。筆者もそうであった。しかし,大学の教壇に立つ今,学部時代を待機期間ではなく,現場に出ていない今だからこそ学ぶべきことを学ぶ,充実した時間にして欲しいと切に願う。学生時代の気持ちを忘れたわけではないし,「立場が違うから」と割り切っているのでもなく,本当にそう思うようになった。人間の心は分からないことだらけである。臨床現場ではなおさらである。その暗闇を進むわずかな道しるべとして,科学的な研究は強力な味方である。現場に出る前に,最低限の羅針盤の使い方と地図の見方を身につけて欲しい。これは,具体的には認知心理学,社会心理学,発達心理学などの知見であったり,実験,調査,統計,面接などの研究手法である。

 本書で取り上げるアナログ研究とは,非臨床群(たとえば健常大学生など)を対象とした臨床心理学研究である。筆者にとって,科学的な基礎が重要だという主張が単なる「正論」ではなく実感になっているのは,卒業論文でアナログ研究に出会ったことが大きい。とりわけ若い学生の場合,臨床現場での研究を行うことは現実問題として難しい。だからといって,臨床的問題について知りたいという気持ちまであきらめる必要はない。筆者自身の卒論では,大学生を対象に強迫観念や抑うつ的な認知を測ってみた。因子分析で分類をしたところ,自分でも驚くほどきれいに分かれた(杉浦・丹野,1998a)。一方,それらの「症状」を予測する変数を見つける作業は困難を極めた。根が生えるほど長時間パソコンの前に座ってデータを解析したが,予測力は最後までいまひとつだった。分からないことを知る喜びと手ごわさを体感した。

 分からないものを少しでも分かるようになる喜びを実感しながらも,しかしまだまだ分からないことが次々に出てくることも実感できる。この過程の魅力にのめり込んだことで,研究は卒業資格を得る手段から自分の生活の中心になり,その後もアナログ研究を続けることになった。心の問題については誰もが一家言をもっている。だからこそ,自分が本当に目前の人のことを分かっているかを,ストイックに問い続ける必要がある。しかし,厳しい道ながらも決して投げ出してはならない。これを理解するための,実行可能な方法がアナログ研究だといえるだろう。臨床を知るためには具体的な生の体験が必要である。たとえ現場経験がなくとも「生の体験」を,手の届く範囲で始める方法がアナログ研究だといえる。臨床を目指す人は,臨床場面以外での人の生活も積極的に考察の対象にするのが望まれる。

 心理学の専門性は科学的なデータに基づいて議論をすることにある。これを「エビデンス・ベイスト(evidence-based)」,「実証的な(empirical)」などと形容する。興味深いことに,empirical は経験的という意味の単語である。しかし,実証主義はいわゆる日常的にいうところの「経験主義」への批判から出発したものである。長年現場経験を積んだ,という事実は重みがある。しかし,それに加えて実験法や調査法によって系統的に多数のデータを得ることを重視するのが実証主義である。アナログ研究であれば,たとえ現場経験が未だであっても,質の高い知を得る経験がいち早くできるのである。

 さらに,健常者を対象とすることからパーソナリティ心理学など他の領域と臨床心理学のつながりが見えやすくなるというのも,アナログ研究のもうひとつの利点といえる。本書で紹介される調査研究の手法や,感情に関する実験のテクニックは,臨床心理学以外を研究する人にとっても有益であろう。

 そのようなアナログ研究を知っていただき,そしてまたぜひ参加していただきたいというのが筆者の願いである。卒論や修士論文など機会はいくらでもあるだろう。やってみて分かる楽しみと手ごわさ。本書がそれに近づく道しるべになれば何よりである。

                                             杉浦義典

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2014年10月20日 (月)

復刊 祐成保志『〈住宅〉の歴史社会学 』

9784788511279

祐成保志 著
〈住宅〉の歴史社会学

A5判336頁
定価:本体3600円+税 

10月末刊行の新刊『ハウジングと福祉国家』(ジム・ケメニー著/祐成保志訳)にあわせまして、在庫切れとなっていました本書を復刊いたしました。2008年に刊行してから、すでに住宅の社会学的研究の必読参考文献とされていた本書のご注文をどうぞよろしくお願いいたします。

はじめに

ここ数年、世間の耳目を集めてきた社会現象には、しばしば住宅が関わっている。見出し風に記せば、以下のようになるだろうか。

ネットカフェ難民――流動化する仕事と住居
若年ホームレス――格差社会の新しい底辺
ひきこもり――個室への退却
ドメスティック・バイオレンス――戦場と化した住宅
孤独死――社会から隔離された密室
ピッキング――狙われる脆弱性
リフォーム詐欺――家と心の死角を突く
耐震偽装――揺らぐ専門家への信頼

私たちが生きているのは「住宅難」の時代なのかもしれない。それは、古典的な意味での住宅問題と重なりつつ、ずれをも含んでいる。住宅の〈欠如〉と〈過剰〉という、一見相反する二つの問題が混在しているからである。

・・・・・・

《もっと読む <住宅>の歴史社会学 はじめに》

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2011年10月 3日 (月)

重版 本が死ぬところ暴力が生まれる

260picture B.サンダース 著 杉本 卓 訳
本が死ぬところ暴力が生まれる  重版いたしました。

かなり挑発的な邦題をつけてしまったのですが、原著名はA is for ox. で、訳しようがないなあ、と思い切ったという事情もあったようです。まあすぐさま「単純すぎる電子メディア批判」といった、これは読んでないなあという紹介が掲載されたときには、がっかりしましたが、話題はよんだようです。天声人語にもとりあげられたり、また「よい本をひろめる会」のTさんが「どうかと思う書名だけど、この書名じゃなければ手に取らなかったかも」といいつつ、ずいぶん人に勧めてくれました。

さて本書のよい紹介として、なにか良いものがないだろうか。古い資料をかきわけると、季刊トップ99.3.20号という雑誌に養老孟司先生の書評がございました。下記に引用します。ご参考になればと思います。

本の題を読んだだけでは、いったいなんのことかと思うかもしれない。副題の「電子メディア時代における人間性の崩壊」を読むと内容がなんとなく想像できるだろう。電子メディアの時代になって、活字が読まれなくなり、その影響が出るのだな、と。

 著者の言いたいことは、そう単純ではない。しかしなかなか興味深い。著者はまず、識字社会と口承社会の違いから説き起こす。こう書くと難しく見えるが、要するに文字ができた社会と、文字がない社会では、人々の考え方がどう違ってくるか、ということである。われわれは文字のある社会、つまり識字社会に住んでいるから、文字のないときの人々の考え方を忘れてしまっている。そうした無文字社会、すなわちものごとがもっぱら「口で伝えられる」社会をわれわれはただ「原始的」と見がちである。そうした見方が浅薄なものであることは、わが国の大学者、本居宣長を持ち出すまでもない。

 口承社会から識字社会への転換によって、人々の考え方はきわめて具体的なものから、やや抽象的なものに変わってくる。著者はそれを英語の実例を引きながら説明する。ここは日本人にはピンとこないかもしれない。だから先に本居宣長の例を挙げたのである。宣長はすでにこの問題に十分気がついていたと言っていい。
この本の主題はその後にある。社会が口承から識字に変わるように、子どもの発達もまたそうなのである。そこに著者の主張の力点がある。社会の場合には、いきなり文字ができるわけではない。それ以前に、十分な口承社会の発達がある。いまの子どもたちはどうだろうか。
子どもはいわば、お母さんとの親しいやりとりのうちに、社会でいうなら口承の段階を経過する。それが十分に果たされ、豊かな口承段階を経て、はじめて識字が意味を持ってくる。ところがいまや子どもは、もっぱらテレビづけではないか。
テレビの大きな問題はどこにあるか。子どもがいかにそれに語りかけても、応答がない。テレビは自分の都合で勝手に話しまくるだけである。これでは子どもは必要な口承の段階を経ることがない。基礎なしに、識字に進んでしまうことになるではないか。
著者はたとえばアメリカのいわゆるストリート・ギャングたちを頭に置いている。こういう若者たちの多くは文字が読めないという。それを矯正するために文字を教えようとするが、それはうまくいかない。その理由は識字に至る以前の段階、つまり口承段階が不十分だからなのである。

日本は幸い、世界に冠たる識字国である。しかし、著者のいうような豊かな口承段階の必要性は、いま子育てをしている人たちにとって、大切な指摘であろう。この書物は未来社会への重要な警告と見なすことができる。

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2010年9月28日 (火)

ただいま重版中 『人を伸ばす力』

『人を伸ばす力』、ただいま重版中、10月12日重版出来です。

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2010年1月18日 (月)

佐々木宏子著『絵本の心理学』

4788507145
しばらく在庫をきらしておりました
佐々木宏子先生の『絵本の心理学』を、このたび重版いたしました。

本書で紹介の絵本のデータベースは下記サイトでご利用できます。各絵本の在庫は、それぞれご確認くださいませ。
子どもの心を理解するための絵本データベース検索@佐々木宏子・鳴門教育大学図書館


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2009年6月 4日 (木)

一度品切れになると復活させるのがたいへん

先日数年ぶりに限定復刊(重版)いたしました、
鈴木光太郎著『動物は世界をどう見るか』ですが、流通の在庫状況がいぜん「品切」表示になっているようで、書店さんに行かれた方&書店さんにはご迷惑をかけたケースもございましたようで申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。

いちどこの表示になると、「在庫あり」表示に復活させるのがなかなかたいへんなのです。
在庫、ございますので、まちがっても「コレクター価格30000円」などをポチらないでください(笑) 価格は初版時のまま、税込3045円。送料200円かかりますが代引きでお送りすることもできます。

6月に入ってから、弊社新刊案内で(返条つきで)ご注文いただいた書店さまには、順次出荷しております。書名から、昔は「動物」の棚に置かれることが多く、そこでもよく売れていました。今回はぜひ心理棚に置いていただければ。
9784788505384

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2009年5月22日 (金)

重版決定 鈴木光太郎著『動物は世界をどう見るか』

鈴木光太郎先生、TOKYO MX「ガリレオチャンネル」の特集「動物の見ている世界を知りたい」に出演! って放送もう終わっているじゃないですか。再放送が5月24日(日)朝8時にありますので、ご興味のある方はぜひ。

『オオカミ少女はいなかった』が話題になったために、すっかり影が薄くなってしまいましたが、弊社で鈴木光太郎先生といえば、
『動物は世界をどう見るか』です。

9784788505384

その後先生が、「世界一受けたい授業」に出演するなど、重版のチャンスがあったにもかかわらず品切のままにしていたのは、営業の怠慢だったと反省しております。すみません。

『オオカミ』出版以降、読者、図書館ご担当者のかたからも多くお問い合わせいただきこのたび重版することに決定いたしました。出来次第書店さん店頭に置いてもらうようにいたしますので、ぜひお手にとっていただけたらと存じます。

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2009年1月14日 (水)

重版状況 『オオカミ少女はいなかった』

鈴木光太郎著『オオカミ少女はいなかった』
の重版(6刷)ができました。15日午前中には保留中の注文、すべて出庫いたします。お待たせいたしましたこと、お詫び申し上げます。

先日、本書が某新聞の一行広告に『オオカミ少年はいなかった』と紹介されていたとのこと。いくら誤植王の私でも、そんな間違った情報提供しませんと否定しようと思いましたが、よけい怪しまれるかと思い、憮然としていましたが。

「オオカミ少年はたくさんいますよね」と、そこで言ったのは編集のTさん。

そういう問題ではないような・・・・・・。

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2009年1月 8日 (木)

紹介 『人を伸ばす力』

2008年12月の重版書籍のリストをチェックしていると、
 デシ&フラスト『人を伸ばす力』があがっていて、深く感じ入りました。というのも、発売当時、『EQ』という本が売れたすこしあと、ビジネス書の棚で置いてみたところさっぱり売れず、営業ノートで「ベストセラー一歩手前」という欄を設けてまで、この本がなぜ売れないのかを嘆いて、恨み辛みを晴らしたことが、きのうのことのように思い出されたからです。いまや弊社のベストセラーといえるでしょう。記念に、第1章の一部を参考までに長めにアップしておきました。

デシ&フラスト『人を伸ばす力』

10年ぶりに読み直して、あらためていい本だと思いました。著者デシがいうように、本書には希望があります。本書は金銭的な価値観とは別のもの、学ぶよろこび、働くよろこび、好奇心のすばらしさというものを私たちに示してくれます。80年代後半以降、バブルとその崩壊をいくつか経験し、いまだ「市場」的な価値観が優位にある社会のなかで、本書が10年間も生き続けてきたことは、たいへんうれしいことです。
4788506793


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