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2019年6月 5日 (水)

新刊のご案内 鈴木光太郎著『謎解き アヴェロンの野生児』

新刊のご案内です。

鈴木光太郎 著
謎解き アヴェロンの野生児

6月4日取次(販売会社)搬入、6月6日発売です。
著者は、あのアマラとカマラの定説を覆した書『オオカミ少女はいなかった』で話題となった、鈴木光太郎氏。
本書では「アヴェロンの野生児」の謎に迫ります

あとがき

 謎解きのおもしろさに取り憑かれてしまった。

 事は5年半前にさかのぼる。「アヴェロンの野生児」には、有名なイタールの報告のほかにボナテールの報告があることは以前から知っていた。このボナテールの報告はほとんど注目されることがなく、そのことを残念に思い、この報告とその著者のボナテールについての小論を書くことにした(註14参照)。ところが、関連文献を読み進めてゆくと、この野生児事件についてさまざまな疑問が浮かんできた。これは意外だった。「アヴェロンの野生児」は歴史的事件として決着済みと思っていたからである。

 些細な疑問も含め、それらをリストアップしてみると、100あまりになった。そこで本腰を入れて、それらの疑問をひとつひとつ潰してゆくことにした。すると、予想もしていなかった事実が次々と明らかになり始め、しだいにそれらがつながり出した。その結果、これまで知られていた「アヴェロンの野生児」とはかなり異なる実像が浮かび上がってきた。それは、本書で述べたように、イタールの報告やトリュフォーの映画だけに閉じていては見えてくることのなかった「アヴェロンの野生児」という歴史的事件の別の顔である。

 とはいえ、200年以上もまえに起こった出来事を、原資料にあたり現地にも赴きながら、頭のなかで再現してみるという作業は、私のもてる力の200%が必要だった。100%以上の増分を得て、この試みが途中で挫折しなかったのは、ひとえに次の方々の協力と援助のおかげである。クロード・プティ氏(アヴェロン県立文書館)、アラン・ヴァンチュリーニ氏(アヴェロン県立文書館)、ピエール・ランソン氏(アヴェロン文芸・科学・芸術協会)、ティモテ・ボルドナーヴ氏(パリ国立聾学校)、ジャン=フランソワ・ドルティエ氏(『人間科学』誌編集長)、イーエン・メギール氏(新潟青陵大学)、ティエリ・ジネスト氏(精神科医、精神医学史家)。とくに「アヴェロンの野生児」研究の第一人者であるジネスト氏には、新たな資料を提供していただいただけでなく、いくつもの問題について時間を割いて議論していただいた。以上の方々に感謝申し上げる。
・・・・・・

(本書「あとがき」より) 


9784788516366    鈴木光太郎 著
  謎解き アヴェロンの野生児

 四六判並製184頁
 定価:本体1800円+税
 発売日 2019年6月5日
 ISBN 978-4-7885-1636-6

 

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