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2019年1月

2019年1月31日 (木)

書評 西迫大祐 著『感染症と法の社会史──病がつくる社会』@「ふらんす」2019年2月号

西迫大祐 著感染症と法の社会史――病がつくる社会

の書評が「ふらんす」2019年2月号にて掲載されました。
評者は小倉孝誠氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

病からみる都市統治の原理
本書は18世紀-20世紀初頭のフランスを舞台にして、感染症と社会の関係を問いかけた手堅い研究である。フーコーの〈生=権力論〉を踏まえつつ、病が同時代人にどのように認識され、それが都市の法や統治にいかに波及したかを明らかにしようとする......

掲載誌 書評へ ふらんす 書評
西迫大祐『感染症と法の社会史:病がつくる社会』 [評者]小倉孝誠氏

9784788515895

西迫大祐 著

感染症と法の社会史
――病がつくる社会

A5判上製388頁
定価:本体3600円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1589-5

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2019年1月30日 (水)

重版中 2月12日出来 友田明美・藤澤玲子 著 『虐待が脳を変える』

 2019年1月19日放送「世界一受けたい授業」に、友田明美先生が出演、本書も画面で紹介されました。本書は脳と虐待の関連が専門家以外のひとにもわかるように藤澤玲子さんとともに書かれた本です。
 
 こちらの放送にあわせて、6刷がちょうどできあがったところでしたが、すぐに在庫がなくなりました(テレビ、おそるべし)。再度重版をかけましたが、時間がちょっとかかるようで、2月12日出来予定です。しばらく切らすことになりますがお許しください。



9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

 

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2019年1月29日 (火)

書評 西迫大祐 著『感染症と法の社会史』@「図書新聞」2019年2月2日号

西迫大祐 著感染症と法の社会史――病がつくる社会

の書評が「図書新聞」2019年2月2日にて掲載されました。
評者は松村博史氏。評者の先生、掲載誌ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

「現代人にも通じる感染症をめぐる思考法の淵源を探ろうとする試み
感染症思考する基盤となる世界観の展開と、法や制度整備の過程

......
......
西迫氏は感染症にまつわる思考の痕跡を、一八世紀から一九世紀のフランスを中心に出されたさまざまな法や規則の中に見出そうとしている。とは言え、それらの法制度をただ順に見ていくのではなく、当時の人々にとって感染症がいかなる体験だったのかを再現し、著者自身の言葉によれば、「感染症を、医学的知識から人間の感情までをも含む一つの「世界観」として」扱おうとするのである。こうした試みは、近年の歴史学の方向性からすれば、至極正当なものであり、感染症を思考する基盤となる世界観が時代を追って展開し、それに伴って法や制度が整えられていく過程も、本書の明快な分析によって興味深くたどることができる。


......本書は、感染症についての人々の社会的なイメージが、医学的な言説にまで影響を及ぼし、それが法や制度にも反映されてきたことを教えてくれる。こうした問題提起のアクチュアリティは、グローバル化により世界全体が結びつき、地球規模で感染症や公衆衛生の問題を考えなければならなくなった今日において、ますます大きな意味を持ちつつあると言えるだろう。感染症への恐怖がもたらす偏見や弱者・少数者への差別を回避するためにも、数世紀にわたって人類が感染症と格闘してきた過去を振り返ってみることが必要なのである

    

9784788515895

西迫大祐 著

感染症と法の社会史
――病がつくる社会

A5判上製388頁
定価:本体3600円+税
発売日 2018年8月31日
ISBN 978-4-7885-1589-5

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2019年1月28日 (月)

新刊 高田 明 『相互行為の人類学』

9784788516076

高田 明 著

相互行為の人類学
――「心」と「文化」が出会う場所

A5判並製248頁
定価:本体2800円+税
発売日 2019年1月28日
ISBN 978-4-7885-1607-6


1月30日配本、2月1日頃書店にて発売予定です。


はしがき

  南部アフリカの真ん中に大きく広がるカラハリ砂漠。日中はちりちりと熱いカラハリの砂は,夜になると冷気を吸い込んで心地よい。この砂の上で人生の大半を過ごすサンのもとで,私は1990年代後半から人類学的な調査をおこなってきた。

 サンは,南部アフリカの狩猟採集民として知られる。もっとも現在では,狩猟採集民というカテゴリーが彼ら・彼女らについて語るうえで適切かどうかが問われるようになっている。実際,サンはいくつもの地域・言語集団からなり,その多くは現状ではほとんど狩猟採集活動をおこなっていない。私が調査をおこなってきたグイ,ガナ,クン,アコエといった地域・言語集団の社会も,その内容や程度の違いはあれ,急速な変化や再編の渦中にあることは論を俟たない。さらに最近の人類学では,狩猟採集,牧畜,農耕といった生産モードの違いに依拠して人間性を語る議論にはすべて本質主義というレッテルを貼り,これを

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《もっと読む 相互行為の人類学 はしがき》

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2019年1月25日 (金)

新刊 遠藤英樹・橋本和也・神田孝治『現代観光学』

9784788516052

遠藤英樹・橋本和也・神田孝治 編

現代観光学
――ツーリズムから「いま」がみえる

四六判並製288頁
定価:本体2400円+税
発売日 2019年1月31日
ISBN 978-4-7885-1605-2


1月30日配本、2月1日頃書店にて発売予定です。


はじめに

  現代において、社会のあり方は大きく変容しつつある。石田英敬によれば、現代社会は、①「ポスト・グーテンベルグ」状況、②「ポスト・モダン」状況、③「ポスト・ナショナル」状況、④「ポスト・ヒューマン」状況という、四つの「ポスト状況」に特徴づけられるようになっているとされる。私はこれらに、⑤「ポスト・フォーディズム」状況を加えたいと考えている。以下、もう少し詳しく、五つの「ポスト状況」とはどのようなものかを見ていくことにしよう。

①「ポスト・グーテンベルグ」状況
 マーシャル・マクルーハンが述べるように、二十世紀は、活字印刷技術を主体とする「活字メディア圏」から、電信・ラジオ・映画・テレビを主体とする「電気メディア圏」へと移行した時代であったが、現代のメディア状況はさらに先へと進み、コンピュータやスマートフォンを

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《もっと読む 現代観光学 はじめに》

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2019年1月19日 (土)

紹介 日本テレビ 世界一受けたい授業 『虐待が脳を変える』

 1月19日放送「世界一受けたい授業」に、友田明美先生が出演、本書も画面で紹介されました。本書は脳と虐待の関連が専門家以外のひとにもわかるように藤澤玲子さんとともに書かれた本です。
 
 昨年3月にも紹介されており、今回はマルトリートメントについて詳しく紹介、また重要なのは子育て中の親(母親)を孤立させない、社会環境というお話でした。

先生、番組出演者、製作スタッフの方々に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

 地域でする子育てということで、弊社根ヶ山光一 著『アロマザリングの島の子どもたち
などと関連づけて議論したい番組だと思いました。




「わたしは、児童虐待でこころに傷を受け、遠い昔の経験によって残された傷によって悲しい運命と戦っている人をたくさん診てきた。そんな傷を負わせた多くの親とも対峙してきた。虐待と言うとどんなにひどい親ばかりいるのだろうと思われるだろうが、実際には、子どもを良くしようと必死でがんばっている普通の親もたくさんいるのだ。そんな親がなぜ子どもの身体やこころを傷つけるような酷いことができるのか? その答えはわたし自身の中にもあると思うし、多くの人がこころの中に抱きながら子どもを育てていることであろう」ぜひ読んでいただきたい一冊です。


 

9784788515451

友田明美・藤澤玲子 著

虐待が脳を変える
――脳科学者からのメッセージ

四六判並製208頁
定価:本体1800円+税
発売日 18年1月15日

ISBN 978-4-7885-1545-1

 

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2019年1月18日 (金)

書評 小杉亮子著 『東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略』

小杉亮子 著
東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略 
が、日本経済新聞 1月18日付朝刊1面「春秋」にて取り上げられました。ありがとうございます。ご担当者様には心よりお礼申し上げます。

「50年前のけさ、7時5分。「城攻めは、まず出城や砦を陥すことから始まった」。警視庁の警備部門にいた佐々淳行氏が著書「東大落城」で振り返っている。・・・・・・

日本中が注目した大事件。しかしそこで本当は何が起き、どういう道筋で混乱に至ったか、いまだにはっきりしない面がある。社会学者の小杉亮子氏が関係者に聞き、昨年出版した『東大闘争の語り』(新曜社)によれば、理由の一つに当事者たちが苦い記憶を語らず、後輩教員も礼儀として聞かなかった点があるという。

・・・・・・正義を掲げた暴力的言辞、異端者の排除、閉じた集団の非合理性。今に通じるさまざまな課題と教訓を含む体験のはずだが、おおぴらに語るには傷が深すぎただろうか」



9784788515741

 小杉亮子 著

 東大闘争の語り――社会運動の予示と戦略


A5判上製480ページ
定価:本体3900円+税
発売日 2018年5月15日
ISBN 978-4-7885-1574-1



関連記事 週刊読書人2018年5月25日号
対談=小杉亮子×福岡安則
「東大闘争が問うたもの 己の生き方を今問うために」

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2019年1月16日 (水)

◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第186号■

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2018年12月28日発行
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◎新曜社<新刊の御案内>■メール版 第186号■

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今年最後の新刊案内となります。
今年一年たいへんお世話になりました。

◇トピックス
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●弊社刊行の、友田明美・藤澤玲子 著『虐待が脳を変える』の著者、友田明美先生が来年1月19日、日本テレビ系列「世界でいちばん受けたい授業」に著者・友田先生、出演予定です。

『虐待が脳を変える』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1545-1.htm

●温又柔さんの新連載:<「国語」から旅立って>(よりみちパン!セ)第3回が更新されました
https://www.shin-yo-sha.co.jp/yorimichipensees/wen-3/

●書店フェア
紀伊國屋書店新宿本店にて心理学書フェア
心理学書販売研究会
「心理学書、この1冊 ― 2018年 今年の収穫―」を好評開催中です。
2018年12月13日(水)~2019年1月31日(木)
紀伊國屋書店新宿本店 3階心理学書エンド棚

https://twitter.com/shin_yo_sha/status/1073369743858388992


●TBS ラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」2018年12月22日(土)放送にて、弊社A・マクファーレン著『イギリスと日本』をご紹介いただきました。
  https://www.tbsradio.jp/325744)
「なぜ、ヨーロッパではイギリス、アジアでは日本が最初に近代への跳躍を果すことが出来たのか」という問いに歴史人口学、社会史の視点から答える、1冊です。2001年刊行。

『イギリスと日本』
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/4-7885-0767-6.htm

●金菱清〔ゼミナール)編 東北学院大学震災の記録プロジェクト
『呼び覚まされる霊性の震災学』が、
「週刊ポスト」2019 1.1/4、post Book Review 「この人に訊け 新年スペシャル」忘れてはいけない「平成」の記憶 14」に取り上げられました。評者は川本三郎氏、ありがとうございます。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181226-00000008-pseven-life


●原田広美 著『漱石の〈夢とトラウマ〉』@図書新聞2018年12月15日付にて掲載されまし
た。評者は松岡努氏。評者の先生、掲載紙ご担当者さまにはお礼申し上げます。ありがとうございました。

http://shin-yo-sha.cocolog-nifty.com/blog/2018/12/20181215-1b76.html


●図書新聞、12月22日付、にて
西迫大祐著『感染症と法の社会史──病がつくる社会』が、小倉孝誠氏の18年下半期の3冊に選定いただきました。
「1720年マルセイユのペスト、1832年パリのコレラは、大都市を襲う感染症の脅威を見せつけ、公衆衛生法へにつながっていく。18-19世紀のフランスで、病をめぐって行政と医学がどのような法整備をし、それによって都市統治の制度をどのように有効化したかを論じた手堅い歴史書」
https://www.shin-yo-sha.co.jp/mokuroku/books/978-4-7885-1589-5.htm


◇近刊情報
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1月中旬発売予定
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相互行為の人類学
――「心」と「文化」が出会う場所
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高田 明 著
A5判並製248頁・本体2800円+税
ISBN 978-4-7885-1607-6 C1030
分野=文化人類学・発達心理学

日常的な相互行為における「意味のやりとり」を丹念に分析することで、心理学、人類学いずれとも異なる視点から「心」と「文化」をとらえなおし、二つの分野を架橋する「相互行為の人類学」。具体的な研究例をとおして、その手法と魅力を伝える入門書。

著者 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授

*アフリカ地域研究の第一線で活躍する著者ならではの貴重な事例満載! 
*各章ごとに、実際の講義をもとにしたQ&A欄つき





2月中旬発売予定
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生命の発達学
――自己理解と人生選択のために
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秋山道彦 著
四六判並製280頁+口絵2頁・本体2600円+税
ISBN 978-4-7885-1602-1 C1011
分野=発達心理学・進化学・生命科学

発達学とは、発達心理学や老年学をこえ、生涯の変化を進化学の原則にのっとって理解しようとする新しい学である。人の成長と発達に関する多くの研究成果から自己理解や進路選択に役立つトピックを厳選、若い人々に向けてやさしくかつ体系的に語る。

著者 ミシガン大学ディアボン校心理学名誉教授

*受精卵から死の過程まで――発達学の成果のエッセンス!
*自己理解に役立つ「科学的知識」を平易な言葉で



2月中旬発売予定
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モーゼと呼ばれた黒人女性
――ハリエット・タブマンの生涯(仮)

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上杉 忍 著
四六判並製288頁・予価3200円+税
ISBN 978-4-7885-1608-3 C1030
分野=アメリカ現代史・社会問題

聖書のモーゼのように「地下鉄道」で多くの仲間の奴隷たちを脱出させ、アメリカで伝説的存在となっているタブマン。差別や苦難に挑んだその生涯を文献や現地取材でたどり、現在にもつながるアメリカ史の重要なひとこまを描いた、日本初の本格評伝。

著者 横浜市立大学名誉教授

*「わたしには二つの選択しかなかった。自由か死か」(タブマン)
*米ドル紙幣に肖像採用が決定するもトランプ大統領が反対、議論が注目されます




2月中旬発売予定
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運動史とは何か
――社会運動史研究1
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大野光明・小杉亮子・松井隆志 編
A5判並製144頁・予価1500円+税
ISBN 978-4-7885-1609-0 C1036
希望陳列コーナー=日本史・社会学

戦後史のなかで、無名の人々や学生が生活・労働・学問の場で巨大な力に抗ってきた営みを、社会運動史に再構成する新たなメディア。史料に残されなかった社会運動の現場の出来事や語りに注目、社会学・歴史学の専門領域を超える関心と手法。

著者 大野光明(滋賀県立大学)・小杉亮子(京都大学)・松井隆志(武蔵大学)

*沖縄と基地、大学闘争、労働史の再考


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編集後記

『呼び覚まされる霊性の震災学』(金菱清〔ゼミナール)編 東北学院大学震
災の記録プロジェクト)の書評が「週刊ポスト」に掲載されたということで、
たしかめに近所のコンビニに行った。最近のコンビニ雑誌は立ち読み防止テー
プを貼ってあるので、掲載を確認することができない。とりあえず購入しよう
と手に取ろうとしたのですが、これ、すごい表紙(と内容)なわけです。

 私、まがりなりにも地元の健全委員というものを担当しており、毎夏、この
コンビニに来ては、青少年に不適切な雑誌が置いていないか、きちんと成人用
として区分されているかをチェックする役目を負っておりまして。そんな自分
が、この雑誌を買うのはじつに気が引ける。ちょうど店長がいたましたが、あ
くまで資料です、という態度で購入しました。1冊480円。内容といい値段と
いい。雑誌を売ることの難しさを知った次第。ちなみに袋とじは開けていませ
ん。

『サカナとヤクザ』(鈴木智彦著、小学館)

 新刊発売日に本を購入することなんて、近年なかったと思う。著者のツイッ
ターなりブログで、本書ができる過程を目にしながら、出るのが待ち遠しい一
冊だったのです。副題には暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う、とあ
るけれど、内容は漁業をめぐる日本の近現代史となっている。

 内容はネットで「サカナとヤクザ」で検索していただければ出てくるので、
それを読んでください。そんな紹介があるかと言われそうですが、個人的に興
味深かったのはとくに2点、

・戦中、博徒の美学である滅私奉公に目を付けた政府が、国家ぐるみでヤクザ
演劇、映画を奨励していた

・漁業権というものが日本独自のものである

 前者については昭和のはじめ、いわゆる「股旅物」といわれる映画のことだ
ろうか。世界的に、1930年代後半には映画には娯楽以外の役割=その社会
的影響力を利用した戦時体制への国民動員が期待されるようになっていたが、
(『総動員体制と映画』加藤厚子著、新曜社)、股旅物と国民動員との関係を
考察した書籍、論文はあるのだろうか。鈴木氏の指摘はとても面白いものだ。

 戦中をどこにとるかは難しいが、たとえば1942年の封切り作品を見ると、
戦争物は多いが(「際物」と呼ばれる粗製乱造の映画)、ヤクザものと呼ばれ
るものはあまり見つからない。1930年代‐1940年代の戦中戦後の上映映画をし
っかり調べてみたくなった。

 漁業権については、私、かつて若いころ、東伊豆のUという漁村で、友人と
ただシュノーケリングをしていただけなのに、ゾロゾロと漁師に囲まれ、密漁
しているのかと詰問されたことが数度あったこと。その後数年して、家族でそ
のあたりの海岸を散歩していたところ、すれちがいざまに「何も獲っていない
よなあ」とすごまれたこと。その怖いことときたら! 無実の人間が、あのあ
たりで魚のエサになっているに違いないと思わされた。以来、彼らの縄張り意
識には敵意を持ち、その漁業権というものには長らく疑問をもっている。これ
はあくまで私怨である。

 以上、とりとめのない感想となったが、冷戦下、拿捕された漁師の背後関係
も調べつくされているという、ソ連の(情報収集の)恐ろしさを読むにつけ、
現在のロシアにやられっぱなしの政治状況も納得がいくというものです。おそ
らく丸裸状態、情報というものについての鍛え方の年季が違いすぎます。そん
なソ連と戦ってきたのはヤクザや漁師であるという事実、本書は極上のピカレ
スクロマン(悪漢小説)なのだ。(N

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◇奥付
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